続いて、kawaさんと対戦したのが「将門記」(WGJ) です。これも太平記システムを用いた戦役級で、在地ボックス以外に逃げ込める山沼があるのが特徴です(戦闘結果による)。ここに逃走した武将は間道を伝って隣国に行き、敵がいないところに出現ができます。逆に、敵のいる国に止まると山狩りを受けます(1回のみの一方的な戦闘)。陣営は、下総平氏(kawa)対常陸平氏(mitsu)です。
DSC02439
 第1ターン、史実どおり、将門が常陸を襲い、叔父の国香、源護を敗走させます。が、ここの支配はならず。
T1 将門、常陸を襲撃
 第2ターン、平将門は敵主力を追って、下野へ。平良正は堪らず、上野へ逃げます。ここには、平貞盛が出陣していたため、戦力を補充します。が、将門はやはり、下野の支配には失敗します。
 この時、叔父の国香は武蔵に侵攻しますが、在野武将を口説けず、敗走して相模へ行きます。
T2
 第3ターン、なおも負けなしの将門は、敵の本拠となっている上野へ。従兄弟に当たる貞盛と激戦になりますが、将門の攻撃力は突出していて、貞盛勢は全滅。貞盛は、這々の体で赤城山に逃げ込みます。
T3 上野決戦
 第4ターン、ここで主導権は常陸平氏へ、しかも、主権数は2に。こうなると、将門は1回のみしか動けず、次回に向けて、主力を武蔵に集結します。これを見て、常陸平氏は貞盛を下野に潜伏移動させ、そこで出陣させます。ここを支配して、下野・相模・上総を固め、兵を養います。
T4 常陸平氏、各地で盛り返し
 第5ターン、主導権を取り返した下総平氏は、平真樹と真頼の連合軍を相模に向けます。対する平国香は、真頼の調略を行い、見事に成功!これにより兵力差を逆転した常陸平氏が勝利します。
 また、平貞盛は敵のいなくなった上野に舞い戻り、ここの支配を奪還します。
 思うように支配国が広がらず、武蔵・下総に押し込められた下総源氏に対し、常陸平氏は周辺の支配を進めたため、VPは常陸源氏2点と逆転します。
T5
 第6ターン、兵力補充がなった常陸源氏は、勝負に出ます。相模から平国香・真樹連合軍が北上し、北からは平貞盛が南下し、武蔵に集結します。迎え撃つは、平氏の棟梁平将門。兵力差は2倍ですが、将門の戦術能力は飛び抜けており(ヒット値は3倍)、相当の激戦が予想されましたが・・・序盤に、国香が5ヒットという空前の戦果を上げます。これにより、将門勢は敗走し、将門は下総に逃げ帰ります。
T6 武蔵決戦は・・・
 この勝利で、常陸源氏のVPは12点まで高まります。
 第7ターン、本拠以外の支配地域を失った下総源氏は、ここで新皇宣言を行います。将門の戦術値はさらに上昇して4となり、他の部将も全て1戦力の補充を実施します。対する常陸平氏も、貞盛の能力が上昇し、全ての在地武将が営所に入ります。
 兵力を補充した下総源氏は、上総の支配を奪うべく、武柴武蔵と平将文を上総に向けます。これを見て、勢いに乗る常陸源氏は、平貞盛・国香親子で、敵の本拠下総へ。
T7 国香・貞盛親子が下総へ
 まず、上総会戦が行われ、戦術能力の高い平将文を、数の力を生かした平良兼が撃破し、これを全滅させます。
 続いて、絶対に負けられない下総決戦でしたが、朝廷から討伐令を受けた平貞盛が、数の力で将門を圧倒。相当に消耗しながらも、新皇将門を撃破します。将門勢は四散し、将門は飯沼に潜伏します。この連戦により、下総源氏の支配国は零に。
T7 下総源氏の支配がなくなる
 第8ターン、再起を目指す下総源氏ですが、イニシアチブ数が少なく、思うように機動できず。上総の清澄山に逃げた将門でしたが、平良兼の山狩りに遭い、またも敗走。その途中であっけなく命を落とし、ゲームセット。終わってみれば、史実同様の常陸源氏の圧勝となりました。
T8 将門、討ち死に
 振り返ると、序盤に下総源氏の身分の低さが祟って支配国が広がらなかったこと、中盤の相模会戦で平真樹が常陸平氏に寝返ったこと、そして、武蔵決戦で将門が敗れたことがポイントでした。これが逆だったら、常陸平氏の目はなかったかも。
 ともあれ、関東ご当地アイテムなので、今度はぜひ、茨城会のみなさんとやってみたいな~。連休があったら、激戦地の筑波山西麓巡りを兼ねて・・・。