今月のソロプレイは、「猛虎三国志」(SLGamer)です。SLGamerという同人誌掲載のため、クォーターマップにわずか40ユニットというミニゲームですが、合戦の楽しさ満載で、実にプレイしがいがあります。
武将は采配-武勇-防御を持ち、采配値が高い側が先制攻撃ができます。攻撃は武勇+drで敵の防御値以上ならば成功します。例えば、標準的な4-4-8同士(夏候惇や太史慈、張遼)の戦いだと、drで先攻を決定し、攻撃はともに1/2の確率で成功します。これが呂布相手だと、呂布の攻撃は5/6で成功しますが、夏候惇の攻撃は1/3の成功となります。ちなみに、呂布と関羽が戦うと、関羽が先手を取って1/2の確率で成功に、それに耐えると呂布が2/3の確率で勝利します。
武将には軍師1名が助太刀でき、その能力を武将に加算できます。序盤最強の周瑜は全てに+3と、まさに呉軍の屋台骨です。その他の軍師は人材登用で登場し、+1-+2という並の能力から、+3-+4の陸遜や郭嘉、+4-+5の司馬懿や龐統、+6の諸葛亮(!)までがランダムにやってきます。なお、諸葛亮については、劉備なら無条件ですが、それ以外ではdrによって参加しなかったり、曹操や呂布には決して靡かない(!)ルールとなっています。
なお、各武将は在地主義を取っていて、あるエリアを占領されると、そこに所属する全ての武将は相手に寝返ります(君主は死亡)。これがあるため、エリアの争奪戦によって、人材が大きく動き、ゲームの活性化に寄与しています(かつ、歴史的にも正しい)。
今回は、最大11勢力(ミニゲームでこれが成り立つのが凄い!)によるキャンペーンです。各勢力が減って史実の「三国志」になると、千日手になりやすいので、10ターンで終了とし、最大のエリア数を確保した勢力が勝ちとします。
第1ターン、先手を取った側が激しい攻撃で、隣接する勢力を従えていきます。まず、一番手の曹操が荊州を攻めて劉表を滅ぼし、魏延や黄忠を配下に置きます。
六番手の孫策は、中央への進出を狙って、淮南に侵攻し、袁術を滅亡させます。
七番手の馬騰は、益州攻めをしますが、地の利がなく敗退(山地越え)。
九番手の公孫瓉は、呂布を攻め、奇襲を受けるものの、趙雲・田豫のコンビが呂布に打ち勝ち、そのまま、冀州を奪い取ります。
第1ターンが終了した時点で、劉表、袁紹、袁術が滅亡し、8勢力となります。
第2ターン、一番手の曹操が取ったばかりの荊州から揚州を強襲します。火計を使って一気に攻めまくりますが、孫策がこれを看破。それでも、地力で曹操軍が押していましたが、当て馬のはずの黄蓋が奇跡の6で曹操本隊を破り、防衛に成功します。
これを見て二番手の呂布は、曹操の本拠豫州を攻めますが、伏兵にあって、敗北。
そこを公孫瓉に攻められ、先鋒戦は呂布が勝利したものの、中堅戦・大将戦を落とし、呂布が滅亡します。
四番手の劉璋は、作戦カードが入ったため、馬騰を攻撃。山地越えの不利はありましたが水攻が見事に決まり、馬騰を滅亡させます。
この時点で、馬騰、呂布が滅亡し、6勢力となります。
曹操は、本拠地に兵を戻し、再反攻に備えますが、呂布を滅ぼした公孫瓉が一気に南下。離間の計で頼りの軍師が使えない曹操軍を撃破し、ここを占領。曹操、ついに滅亡す。
第3ターンが終わった時点で、残りは5勢力になり、公孫瓉が4エリアを占領し、トップに。
第3ターンが終わった時点で、残りは5勢力になり、公孫瓉が4エリアを占領し、トップに。
そして、最大勢力となった公孫瓉が徐州の劉備を攻撃。水攻対伏兵の激戦は・・・公孫瓉軍の勝利に。これで劉備も滅亡します。
第5ターン以降、最大勢力の公孫瓉を孫策・劉璋の連合軍が攻める展開に。公孫瓉は劉璋の攻めを空城の計で躱しますが、カードが尽きたところを孫策に攻められ、豫州を失います。が、かわりに優秀な人材で司隷を攻め、これを奪います。
第8ターン、事態が大きく動きます。劉璋が攻めて失敗した冀州を、孫策が満を持して攻撃。孫策の奇襲に対して、公孫瓉も火計で対抗しますが、采配で+3の周瑜と程昱が作戦を指導し、公孫瓉軍を撃破。公孫瓉は幽州に閉じ込められます。
怒り心頭の孫策軍でしたが、まずは公孫瓉の撃破と北に兵を進めます。が、カードを使い果たしていたため、通常戦で苦戦。公孫瓉軍が奇跡の6を出して、生き残ってしまいます。
結局、5エリアを保持した益州の太守劉璋が、勝利しました。
コメント