年末になりましたので、恒例の「行く年、来る年」で、2021年のゲームライフを振り返りたいと思います。
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 今年は、コロナ禍が続いたため、1-2月の例会が中止となり、実施できても縮小と制限がかかりました。茨城会も同様に中止が相次ぎ、千葉会には職場の参加制限で開いていても行けず。昨年からの対策として行ったミニマム・オフ会と得意のソロプレイで、乗り切った感があります。
 記事数としては、1月がわずかに6記事でしたが、SLGの灯を消さない!と、オフ会とソロ記事攻勢で、2月以降はなんとか10記事以上をキープ。緊急事態宣言の明けた9月以降は、15記事以上の「反転攻勢」に。
 まだ、オミクロン株など、予断は許されませんが、このまま、ふつーの風邪になって、完全に終熄しますように・・・。

[目標達成ジャンル]

 引き続きのアウェイの環境の中でしたが、アイテム数最大級のWWⅡ東部戦線ジャンルと小ぶりな2ジャンルの計3分野で更新を達成できました。

<あまりに巨大なWWⅡ東部戦線アイテム> 

 今年は独ソ開始80周年であり、あまりの数の多さに怯んでいたWWⅡ東部戦線アイテムを攻略することにしました。バルバロッサ作戦初期の作戦級に始まり、中盤のスモレンスク戦、締めのモスクワ戦と、まんべんなくプレイを実施。コロナ禍もあって、ほとんどがソロでしたが、呼びかけに応じた作戦級の猛者たちと、GJ誌の激闘シリーズを対戦できたのはよかったなぁ~。
東部戦線
<ひょっとしたら戦争よりも過激な「現代戦」~現代政治闘争・経済戦争・安全保障アイテム>

 最近、現代史を振り返ることが多く、それなら「トワイライト・ストラグル」(GMT)でしょうと、千葉会・ちはら会・オフ会で対戦。事前に同システムの「江戸幕府の黄昏」(GJ)で演習をするつもりが、こちらも面白くて、本戦ができたのが10月以降でした(いつもの本末転倒?!)。その後、「OPERATIONS RESEARCH for COVID-19」(ジブセイル)をプレイして、こちらも6割突破に成功しました。
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<日本史の終末は、幕末純情伝!~幕末・戊辰戦争アイテム>
 このところの裏磐梯旅行の流れで、NHK「八重の桜」を視聴して、「会津戊辰戦争」(WGJ)を対戦。その勢いで、未プレイだった「箱館湾海戦」(WGJ)で箱館湾に突入し、戊辰の名残の「最後のサムライ」(WGJ)と「田原坂の戦い」(WGHB)をクリアしました。これにより、9割突破を果たしたので、来年はコンプリートをしたい!
最後のサムライ
[記憶に残る対戦・ソロプレイ(アイテム)]

続いて、今年にプレイした対戦(またはソロ演習)で、記憶に残るベスト7を紹介します。

第1位 FREEZING DEATH(LINDEN LAKE GAMES) 
 まだ、コロナ禍で例会ができなかった冬に、BIBIさんとTommyさんを相手に連戦をしました。マイナー極まる「ソフィン戦争」を描いたCDSで、戦線が3つしかなくファミリーゲームのようなコンポですが、戦争前の政治闘争や両国の駆け引きがリアルに再現されていて、実に面白かった!インストでは、厳しいフィンランド軍を担当したものの、ソ連軍の人海戦術を喰らって、サドンデス負けになったことも、史実っぽくていい思い出です。
FD
第2位 トワイライト・ストラグル日本語版(GMT)
  「江戸幕府」で暖機した後、予定通り、プレイできた傑作CDS。マトリックスが非常に多く、習熟にかなりかかりますが、その手間を越える面白さ!敵陣営のイベントばかりでも「とりあえず、嫌なカードを先に」(本当は、嫌なカードしかない)とブラフで凌いだり、ドル箱の得点カードをリシャッフルで連チャンしたり、情け無用のクーデターで西ドイツ以外が赤化したり(!)と、あの時代を知る世代には堪らないゾ!
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第3位 江戸幕府の黄昏(GJ)
  もう6年以上前のアイテムですが、「トワイライト・ストラグル」(GMT)への導入として再プレイしたところ、これが面白くて、のべ6戦もしてしまい。やっぱり盛り上がったのが、井伊大老を巡る予想通りの(あるいは)予想外の駆け引き。佐幕派が井伊大老を就任させた途端に、「桜田門外の変」で瞬殺したり、逆に倒幕派がやむなく就任させた井伊大老を、まさか、来るとは思わず、調停工作を終えていた佐幕派が暗殺したり。12月には千葉会で驚異の中学生と対戦が叶いました。
江戸幕府
第4位 ボトムズ・タクテクス(CMJ)
  こちらもコロナ禍の賜か(?)、BIBIさんと行ったミニマムオフ会で、全シナリオを制覇しました。カードによるプロットと戦闘drで大きく展開が変わるシステムですが、どういうわけか、BIBIさんが「初弾弾切れ症候群」に罹り、3シナリオ連続でmitsuが完勝。が、長くやっていると、自分にも不運drが遷って、燃料タンクがあふれる工場でのシナリオ「罠」で、キリコが外しまくり(動かない燃料タンクにも、当てられず!)
VT
第5位 GUNDAM the Games哀・戦士編(アークライト)
 第一作の能力組み合わせシステムから、ダイスゲームに変身し、いい意味で幅が広がりました。ただし、ここ一番で思った目が出せるゲーマーだと、いかさまにならないかな~(うそ、笑い)。ファーストの地上戦を描くストーリーですが、なんといっても凄かったのがフラウ無双。ハヤトとアムロが逃走したところに、グフ1機、ザク3機のランバラル隊が襲いかかりましたが、フラウのコアファイターが先制撃破。その後、ラル隊の白兵戦を喰らって、絶体絶命・・のはずが、なんとフラウが4名を捕虜(!)にする大活躍で、皆、大笑いでした。
GtG
第6位  指輪物語2アイテム
 ゲーム会に行けない、開けないストレスで、ポチってしまった指輪物語2アイテムを、再開後にプレイしました。英語版の「Hobbit」(Sophisticated Games)は、画像をスキャンし、ルールでは必要ないテキストまで完訳した自作カードを作成(多分、プレイ時間の3倍くらい)。エンジョウホビットがアイテムをゲットすると、なぜかロープばかりだったり、進行そこのけで「とにかく冒険」作戦のybsさんが結果的にジリ貧になったり。「Lord of the Ring」(カプコン)はあまりに強力な冥王サウロンの誘惑に、フロドが転がりまくって、連敗街道一直線。これじゃ、だめだと、旅の仲間(プレイヤー)を増やし、綿密な協力プレイで、ついに指輪の破壊に成功しました。
Hobbit
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第7位 関ヶ原大作戦(GJ)
 今年は1戦だけなんですが、昨年後半からだと延べ9戦というヘビロテになりました。強制CDSともいえるシステムで、引いたイベントを順にプレイしていくため、極端なカード巡りで、あっという間にサドンデスも。が、大抵はほどよい偏りがあり、そのたびに一喜一憂する展開に。勝利を手中にしていたのに、つい、三成が前進してしまった「三成、赤坂に死す事件」。確率は低いのですが、寝返りだけで勝負を付けた「秀頼の調略し放題事件」。関ヶ原に近づいた途端、全く動かなくなってタコ殴りになった「家康空弁当事件」(内府が空弁当してどうする!)など、実に楽しかった(?)です。
関ヶ原大作戦
【番外編】

 いつものように「神セブン」にならなかったけど、楽しかった対戦アイテムを、番外編として掲示します。

ニョロニョロ・フェスタ(Papel Creation)
  ムーミン谷に大量派生したニョロニョロを捕まえ点数を競う、双六+エリアゲームなんですが、あまりの多くのニョロニョロだと点にならないというギミックがいい案配に。あえて尋常でないニョロニョロを押しつけるためにハイスタック作ったり、プレイヤーはそれを避けるため、ヒット&ラン(!)をしたりと、勝つためには最善手を尽くすゲーマーの性が!(笑い)百戦錬磨の千葉会メンバーで、ガチプレイしたのが、楽しい思い出です。
ニョロニュロフェスタ
会津戊辰戦争(WGJ)
 コロナでストップしていますが、ここ数年は裏磐梯の登山に行っていて。ご当地応援アイテムとして、ソロを含め3戦しました。「ならぬものは、ならぬのです!」とNHK「八重の桜」も踏破し、気分は会津贔屓に。新政府軍最優秀の伊地知指揮官を八重がスペンサー銃で撃ち抜いたり、史実ではあっという間に落ちた白河城が最後まで抵抗したり、と会津魂が爆発しました。余談ですが、この時代には、まだ、磐梯山の山体崩落は起こっておらず、桧原湖もなかったんですね~。
八重の桜
PANDEMIC(HJ)
 ファミリーゲームですが、極めて合理的かつランダム性が高い完全協力型のゲームを、かなり本気で5戦しました。現実のコロナより高い死亡率と伝染力という設定が妙にリアルで。今のように、先進国だけよければという視点だと、確実に人類の敗北になります。この時期だからこそ、考えさせられますね~。未だ、英雄モードはクリアできず。
PANDEMIC
 番外編を入れても、まともなシミュレーションは、半分ほど・・・(まだ、いいほうかも?!)。残りはB級が3点で、Fantasy級が1点、「危険がアブナイ」感染症アイテムが1点と、ちはら会らしいベスト対戦でした。

[心に残るゲーマー交流と歴史探訪]

 今年も、番外編として、ゲーマー交流とゲムマ参加、東京歴史探訪を話題にします。

<軍神さんと一年ぶりの再会と驚異の中学生との対戦>

 毎年、千葉会やゲムマでお目にかかっていた軍神さんですが、コロナによる市外への移動制限(職場の方針)があり、しばし、お会いできず。宣言が解除された10月の千葉会で、ほぼ1年ぶりに再会。コロナ終熄への流れや世相のゆとりのなさ(寛容さのなさ)に始まり、連結「独ソ電撃戦」のソ連軍の戦いぶり、「江戸幕府の黄昏」イベント「敬天愛人」の解釈(?)まで、実に楽しく、有意義なお話をすることができました。
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 また、年末には、驚異の中学生と対戦。初プレイの「江戸幕府の黄昏」で、緒戦からクーデターと内紛をこなす熟練ぶり!勘所がよい上に、覚えが早く、一時はサドンデス負けの危機に。自分で同好会を立ち上げ、あのMCさんにも勝利したことがあるということも、納得できる実力でした。
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<今年もゲムマに行けました>
 
 今年も制限はありますが、大幅に入場数が増えたゲムマに行ってきました。
 最近、記事の寄稿をしている中黒さんや千葉会に続き情勢談義の軍神さん、YSGAのみなさんとお話しできたのが、よかったです。アジアンゲーマーの田村さんが制作・頒布していた「首都圏ウォーゲームサークル案内」に、ちはら会も紹介いただき。SLG関連の出店がかなり少なかったのが気がかりで。早く、コロナ禍が完全に終熄しますように。
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<茨城詣はかなわずも、東京歴史探訪へ!>

  再び、魅力度ランキング最下位になってしまった茨城を応援したかったのですが、タイミングが合わず、茨城会への参加を断念。来年こそは、茨城会と彼の地の歴史探訪に行くぞ!
 代わりに、ここ数年、取り組んできた学生時代の仲間との東京探索で、憂さを晴らしてきました。浜離宮恩賜庭園を皮切りに、徒歩でレインボーブリッジを渡って、台場第三砲台跡へ。最後は、忘れてはならない第五福竜丸展示館へ。年末には、靖国神社の遊就館と昭和館巡りも。東京は、やっぱり史跡や資料館が豊富です。
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 来年こそはコロナ禍も終息し、みなさまとお目にかかれるよう。辺境戦線ちはら会を、どうぞ、よろしくお願いします。