今月のソロプレイ第3弾は、現代政治闘争・経済戦争・安全保障アイテムから「OPERATIONS RESEARCH for COVID-19」(ジブセイル)です。昨年のゲムマで購入した、新型コロナ感染症対策の図上演習です。敵は意図や人格を持たないウィルスであり、人間の立てたプランに沿って展開が決まるという、極めてリアルなソロ・シミュレーションです。詳細は、ジブセイルで公開のルルブをご覧ください。https://drive.google.com/file/d/1xD_5FOFWQgL7cCDx9q3DpyKRwi6353EB/view
 早速、お試しをしてみましたが・・・当初は史実通り、臨時予算も医療体制の整備もなく、新規感染者が急激に増加します。平均すると各週につき1.5倍ですが、状況によっては一気に4倍になることも。3月3Wになるまでは、打てる手は抑制施策の発出しかなく、支持率低下を気にしてタイミングを逸すると、感染者数の爆発-医療体制の崩壊-死者の大発生と、坂を転げ落ちるように、事態は悪化します。
  また、当初は予算配分のポイントがわからずに、医療体制にばかり傾注しすぎて、GDPが下落し、失業率の上昇と経済起因の自殺者数が増えるという、こちらも悪夢のような展開に。
 数回の「苦い」政権運営を経て、肝を掴んだところで、ソロ演習に入ります。
 ゲーム開始の2月3Wからしばらくは、幸いなことに感染者数が一定に止まります。が、3月W3になって、新規感染者数が毎週300人超えと、急激に上昇します。
2月3W
 このままでは、一気に感染爆発が起きかねないと、3月W4に可決されたばかりの臨時の予算を使って、医療の受け入れ体制を拡充します。同時に、伝家の宝刀の抑制施策の発出を行います(入国制限一部と営業自粛要請のダブル発出)。
3月3W 新規感染者数が増加
3月4W 臨時予算可決
 4月W1ターン、ついに新規感染者数が800人となり、重症者数も100人に迫る勢いに(90人)。経済では、入国制限一部と営業自粛要請により、GDP成長予測がマイナスとなりますが、すかさず、景気対策を実施し、成長率を0%に戻します。これにより、連鎖するはずだった失業率や経済起因の自殺者が抑えられます。そして、頼みの防疫レベルの上昇では最高の6+追加予算の1レベルとなり、防疫対策の普及(いわゆる「新しい生活様式」)に到達します。代わりに、支持率は-3ポイントとなります。
 4月W2ターンは新規感染者数は高止まりでしたが、クラスター対策が功を奏し、上昇は抑制されます。
 4月W3ターン、2週間前に発出した入国制限一部と営業自粛要請が効果を発揮しはじめます。防疫対策の普及を加えた抑制「三種の神器」でdr-9という強力なパワーで、新規感染者は一気に300人へ下降します。が、新規重症者数決定でまさかの6を出し、240人!という脅威的な事態となり、延べ重症者数は、420人に達します。
  4月W4ターン、二度目の臨時予算が可決されます。先に景気対策に傾注したため、こちらの補充に10兆円をつぎ込み、その他は3兆円程度に抑えます。また、世論の批判を覚悟で、予備費に5兆円を回します。おかげで、支持率は一気に84ポイントまで下落します。ただし、早めの抑制策が効いて、未だに死者は0人です。
4月4W 追加の臨時予算
 5月W1ターン、新型コロナ感染症対策も3月目に突入します。この時点で新規感染者数は100人以下となり、実質的な封鎖に成功します。かわりに、経済が悪化し、景気対策で5兆円をつぎ込んだものの全てはフォローできず、経済成長率は-0.2%に。この要因で失業率も上がり、経済起因の自殺者が出かねない状況でしたが、拙速に1.2兆円の困窮対策を実施し、事実上の0人とします。残念だったのが、防疫レベルの上昇でこちらは+3レベルのみに。
 この時点で支持率は81%であり、新規感染が抑えられていることから、次ターンに営業自粛要請の解除に踏み切ります。
5月W1
 5月W3ターン、ついに国内初の死者が!10週前に重症化していた患者90人の内、30人が死亡します。翌W4ターンも、20人増えて、COVID-19死亡者数の累計は50人に達します。
 現時点での新規感染者と新規重症者は0人ですが、以前の重症化の影響が尾を引き、6月に入っても、70人の増加で、ついに累計死者数は120人を超えます。これにより、支持率は5ポイントの減少を見ます。
6月1W 累計死者120名に、支持率-5p
 経済では再び、GDPのマイナス成長が予測されましたが、4兆円の景気対策で強引にプラスに修正します。
 また、医療維持費では5000億円が消費されたものの、耐えに耐えてきたコロナ対策の国民生活が報われ、防疫レベルは「重篤化抑制医療の確立」に移行します。
 これらにより、新規感染と重症化は抑制できたものの、いまだ死者数は減らず。W3には60人が増加し、累積死者数は200人の大台一歩手前に。
6月3W 累計死者数190人!
 が、その後は、ギリギリの状態をなんとか維持します。7月には4ヶ月目に突入した入国一部制限と新しい生活様式が機能し、1週間の新規感染者数は最多で150人にとどまります。また、重篤化抑制医療の確立のおかげで、こちらも最大20人の重症者と低水準に抑え込みます。
7月1W
 8月には、ついに防疫レベルで重篤救命医療が確立し、死亡阻止の見込みが立ちます。経済的な悪影響は、惜しみない景気対策予算の投入で回避し、経済起因の自殺者数も0人を維持し続けます。
8月1W GDPプラスに、重篤救命医療を確立
 9月以降も、時折、海外輸入数の増加と自然増で新規感染者数が100人程度になることはありましたが、それ以上は増えず。抑制の複合効果により、重症者数を押さえ込みます。死者は、6月W3を最後に確認できず。
10月1W
 それでも、入国一部制限の継続により、支持率は11月末に50%を割り込みますが、史実のお粗末な対応を知っている身としては、Go to等の安易な景気支援策は取らず、ひたすら、施策を継続し、耐え抜きます。
11月1W  GDO+0.7%に回復
 そして、迎えた最終の12月W4、新規感染者数は100人以下で、重症者数も10人、死者は0人でゲーム終了に。支持率は46%で、予算もまだ半分以上の26兆円を確保、GDP成長率はこの状態にもかかわらず、+0.7%(!)を達成しました。
 【最終結果】
  支持率:46%
  累積死者数:190人
  経済起因自殺数:0人
  失業率:0.02%
    GDP成長率:0.7%
終了時
終了時 経済
 結果的には、3月W3の800人のピークに、各種の抑制効果により新規感染者数が下降し、4月W3以降は最大で150人に抑えられた図上演習となりました。
  この演習結果を受けて、「作戦研究」をしてみますと・・・
(1)初期の対応
・臨時予算が付く3月4Wまでにできるのは、感染抑制施策の発令のみ。この時期に怖いのは海外からの持ち込みなので、入国一部制限(毎月の支持率-1%)を早期に発動する。
・それでもdrによっては、1週間で新規感染者数は最大で4倍になり得る。よって、増加の傾向が見え始めたら、間髪を入れず、営業自粛制限(毎月の支持率-2%)を実施する。後は、クラスター対策班の奮闘に期待する。
(2)医療体制の整備
・毎月のW1には、医療体制の整備が進む。が、進歩は2-6ポイントと差が大きい。必ず、医療支援予算1000億円を投入し、+1すること。まずは、防疫対策の普及を、そして、重篤化抑制医療の確立まで行けば、新規感染者数と重症者数を押さえ込める見込みが立つこれに到達したら、営業自粛要請を解除できる。
(3)臨時予算の配分
・つい、医療支援と重篤治療に回したくなるが、整備できる病床総数は限られているので、投入しすぎると無駄が生じる可能性が高い。医療支援に7兆円、重篤治療に5兆円程度で十分であろう。
・残りは、可能な限り景気対策に投入する。毎月W1の経済成長で、GDPがマイナスとなったら、全力を持ってプラスまたは0%に回復させる。これを怠ると、失業率が上昇し、それによって経済起因の自殺者が増加、それを防ぐために困窮支援予算を投入と、悪循環に陥る。経済の下支えが、最終的には死亡者を減らすことになる。
 最後に、「私が責任を取ればよいというものではありません」という当時の首相の発言が、警句のように裏表紙に載っています。断固として「私が責任を取る」気概で、COVID-19を押さえ込みましょう。
 なお、このソロプレイで、現代政治闘争・経済戦争・安全保障ジャンルの達成率が6割を越えました。こちらも、ご覧ください。