今月のソロプレイ第4弾は、「タイタン・ストライク」(T誌)から、シナリオ3「大会戦」です。
 このシナリオは、両軍の全ての部隊が登場し、タイタンの大地で激しい戦闘を繰り広げます。
 両陣営の特徴は、絶妙に調整されています。HEAは2門の榴弾砲があり、(洞窟外の)全ての敵を一方的に攻撃できます。これで敵の対空砲を撃破できれば、一方的な空爆が可能になります。また、敵に比べ、地上部隊の長距離射撃能力が高いのも、有利です。よって、HEAはアンモニア洪水を起こして地域を分断し、渡河点を押さえながら、榴弾砲を撃ち続ける作戦が有効です。
 一方のEECは、兵器の劣勢を数で補います。地上兵力の根幹であるTECVはドローンと合わせて、敵より4機多く、長距離侵攻能力のあるホッパーも2機多くなっています。よって、EECは可能な限り肉迫し、数を生かして接近戦で敵を圧倒する作戦となります。
 第1ターン、EW戦ですが、HEAが-1、EECが±0とEECが若干有利です。ここで貴重な航空戦力を消耗できないEECはスキマーを投入せず、HEAのみが空襲を行います。標的は、アンモニア海の堤防!敵の対空砲火がないため、全力を持って爆撃を敢行し、一撃で堤防を決壊させます。
T1
TITAN クラーケン湖
 第2ターン、投入ユニット数は、HEAが6ユニットで、EECは2ユニットと差が出ます。HEAは前ターンの対空レーザーに、SSM、歩兵を投入し、強固な対空陣地を作り上げます。そこへ榴弾砲を迎え入れ、一方的な砲撃態勢を敷きます。
T2 対空・砲撃陣地を完成
T2
 第3ターン、EW戦でHEAが+1と優位に立ちます。当然、空中戦を目論みますが、不利なEECがこれを回避。制空権を取ったHEAがスキマーの爆撃と榴弾砲の長距離射撃で台地に駆け上がっていたTECVをオーバーキルし、最初の戦果を上げます。EECは移動フェイズに、やっと対空部隊を登場させます。
T3 長距離砲撃と爆撃で最初の戦果
T3
 第4ターン、両軍はあえてスキマーを投入せず、兵力の集結を待ちます。EECは北東の台地に集合し、HEAはそこを射程内に納めるべく、対空・砲撃部隊を前方に進めます。一方で側面迂回で、アンモニア洪水の前に、2個のTECVを乾海を渡らせます。
T4
 第5ターン、EW戦はEECが±0として、HEA-2に有利に立ちます。HEAがスキマーを温存したため、EECが単独で敵の対空・砲撃陣地に襲撃をかけます。強力な対空砲火に相当な損害を覚悟したものの、幸いにもSSK1機の犠牲で、敵の榴弾砲1門を撃破することに成功します。一方のHEAも長距離砲撃で、敵のレーザー対空砲を破壊します。
T5 ともに集中した砲爆撃
 第6ターン、EW戦は-3と-2のほぼ互角に。先の空襲時にSSK1機を失っていたため、空戦力ではEECが不利でしたが、なおも空爆を模索するEECは空戦を選択します。初の空中戦は、マイナス修正が強かったため、効果なしに。さすがに対空砲火の洗礼は厳しいため、EECは爆撃を断念します。HEAのみが攻撃及び支援スキマー、榴弾砲で、敵の対空火器を狙いましたが、台地による地形修整により、奇跡的に損害なしに。
 タイタンの大地でも、地上戦が火蓋を切ります。迂回したHEAのTECV隊を、EECのホッパーが迎撃し、接近戦に。が、こちらもdrに恵まれず、膠着状態に。
T6 TECV対Hopper
 第7ターン、空中戦力でも優位に立つHEAは、またも全スキマーを投入して、砲撃と合わせた爆撃を行います。対空砲火でFSK1機を撃破されるも、集中攻撃で敵のレーザー対空砲を全滅させます。
T7 スキマーが2門目の対空レーザーを破壊
 SSMが残っているものの、EECが対空の傘を失うのは、時間の問題に。ならば、猶予はなし!台地上で機会を窺っていたEECの地上部隊が、一斉に前進を開始します。
T7 EEC、突撃開始
 第8ターン、戦力的に再び拮抗した両軍のスキマー隊は、ともに様子見に。前進してきたEEC部隊に、アンモニア海対岸からHEAの防御射撃と砲撃が降り注ぎ、EECのホバー自走砲2台とホッパーが撃破されます。HEAも反撃により、TECV1両を失います。
T8 長距離射撃戦
 そして、速度を上げたEEC部隊は、一斉にアンモニア海の渡河を開始します。一方、北西部でのTECV隊とホッパー隊の戦闘は、HEAのホッパーも介入し、消耗戦となります。
T8 EEC、アンモニア海を渡河開始
 第9ターン、ここが勝負所と、両軍はスキマーを投入して、激しい空中戦を実施します。これにより、共に1機ずつを失います。
 迎えた射撃フェイズに、海を漂う無防備な敵に対し、EECは射撃と砲撃、攻撃スキマーによる爆撃を見舞います。これにより、EECのTECVとホバー自走砲が破壊されるも、対空砲火で攻撃スキマーが撃墜され、反撃によりHEAもTECV2両を失います。
T9 渡河中のEEVと対岸のHEAが激しい射撃戦
 移動フェイズに、生き残ったEECは、上陸に成功します。部隊数で5:8となったHEAは、海岸地帯を守り切れないと判断し、中央の上陸堡に戦力を集中します。が、局地的に数で勝っていたにもかかわらず、近接戦闘では共に1機ずつを失う、消耗戦に。
T9 渡河成功!
 第10ターン、もはや、消耗し尽くしていた両軍のスキマーは、最後の空中戦に。結果、HEAのスキマーは全滅し、EECも戦闘スキマー1機を残すのみに。
  地上戦では、EECが物量を生かして、射撃と突撃を繰り返し、HEAの守備隊を圧倒します。危険を感じたHEAの対空・砲撃部隊は、砲撃をしながら、後方へ待避をします。
T10
 第11ターン、ついにHEAの前線地上部隊はホッパーを残して全滅します。兵力で優位に立つEECのドローン隊が、対空・砲撃部隊に接近します。
T11 HEAのTECV全滅
 第12ターン、最後の長距離砲撃で、HEAの榴弾砲が敵のドローン1機を破壊します。と、これ以上の戦闘は無意味と、対空・砲撃部隊は全て撤収し、ホッパー2機が北方に突破します。敵がいなくなったため、EECのTECV/ドローン隊も、南方へ突破し、ゲーム終了となりました。
T12 最後の砲撃・・・そして終了
 VP計算をしたところ、
【HEA】130点(敵の撃破124点、ホッパーの突破6点)
【EEC】120点(敵の撃破108点、TECV/ドローンの突破12点)
と、若干、HEAが勝りましたが、判定では引き分けになりました。
 今回は、序盤のHEAが有利な体勢を敷いたことで、敵の撃破でリードしました。中盤はEECが決死のアンモニア海渡河と近接突撃で追い上げて、引き分けになりました。仮にEW戦でHEAが有利に立つと、スキマーによる攻撃と榴弾による長距離砲撃で、一方的に叩かれることもあるので、今回は機を見た突撃でEECが奮闘したと、評価してよいでしょう。
 いずれにしろ、これで全シナリオを制覇しました。デザイナーのPhil Kosnet氏は、SFギミックがあふれるアイテムが得意なようで、「南極未来戦争」(SPI)も制作しているとか。これは、近いうちに、地底人と人類の戦いをせねばなるまい?!