今月のソロプレイ第3弾は、東部戦線作戦級「Bear's Claw」(シックスアングルズ)から、キエフ=ウマーニ・シナリオです。前回のスモレンスク・シナリオの南方軍集団ヴァージョンで、ドイツ軍の装甲集団は1つのみで、逆にソ連軍の機械化軍団は8個と多くなっています。ただし、狙撃兵師団はやや強力なものの数は少なく、地形はスモレンスクより平地が多くなっています。
 まず、ソ連軍の作戦方針ですが、後退防御策とします。事前のソロ演習で前面防御策を取ったのですが、第1ターンは粘れるものの、第2ターン以降にドイツ軍の歩兵軍団が投入されると戦線が崩壊し、そのまま、ソ連軍主力がごっそり包囲され、壊滅。あとは、無人の野を行くが如く、ドイツ軍の機動力の前にほとんどのVP地点が陥落しました。ならばと、後退防御作戦にしたところ、突出した機械化部隊をうまく撃退でき、この時はいい勝負になりました。
 第1ターン、ソ連軍の第1作戦フェイズですが、足止めの3個狙撃兵師団を除き、主力は計画に沿って後退させ、スラッチ河を利用した戦線を引きます。
T1S1
 続いて、ドイツ軍フェイズですが、敵の足止め部隊を撃破すると、機械化移動で反撃で包囲されないように前進します。が、貴重な1個装甲師団が回復に失敗し、包囲の危機に。
T1D1
 ソ連軍は第2作戦フェイズで、有利な地形を捨て打って出ることも考えましたが、敵の装甲師団を壊滅させることは難しく、猛烈な逆襲を受けると判断し、自重します。後方からの増援を加えて、前線の厚みを増します。
  これに対し、ドイツ軍は第2作戦フェイズで、全面攻勢に出ます。航空部隊を投入し、7カ所で攻撃を行い、少なくとも相討ちで敵の戦線を揺るがせます。機械化移動フェイズに中央に開いた突破口から南方に背面展開し、同時に南方正面でもオーバーランの嵐を実行。drにも恵まれ最南端も突破し、終わってみれば、機械化軍団3個を含む6ユニットとHQを包囲下に置きます。また、北部では湿地帯を迂回した自動車化師団の突進で、2個機械化軍団とHQを補給切れとします。
T1D2
 ソ連軍はやむなく、包囲下の2個司令部と1個狙撃兵師団を撤収させます。
 終了ステージには、有効な反撃不足からドイツ軍に2チットが与えられます。
T1終了時
 第2ターン、ソ連軍は北部で機械化軍団による反撃と南部での包囲下での抵抗を試みます。このうち、2カ所で2打撃を与え、有効な反撃に成功します。
T2S1 反撃と包囲下での抵抗
 が、ドイツ軍第1作戦フェイズに、オーバーランで南部の中央に回廊ができたことで、包囲下の敵部隊をほぼ全力で攻撃し、5ユニットを除去し、3ユニットを後退させます。
T2D1
 そこから、突進した機械化部隊が巧みにオーバーランによる包囲攻撃を繰り返し、中央部から南部の戦線を崩壊させます。
T2DM1
 ソ連軍は第2作戦フェイズで、北部の1カ所で攻撃に出て、有効な反撃を成功させますが、その他では拠点防御を取らざるを得ず。
T2S2
  ドイツ軍第2作戦フェイズで、一方的に包囲下の部隊を攻撃します。ジトミールとヴィンニツァは決死の抵抗で陥落を免れますが、重要拠点のウマーニが墜ちます。続く、機械化移動フェイズに、装甲部隊が駆け巡り、南部から中央のVP地点を一時的に占領します。
T2終了時
 最終の第3ターン、せめて一矢報いんと、ソ連軍は増援を持って、南部2都市を奪還し、中央のボクスラブに反撃をかけ、これを奪取します。
 が、後方から援軍を得たドイツ軍が、逆襲に転じます。拠点を直接攻撃することを避け、第2作戦フェイズを念頭に、周辺の部隊を排除します。同時に、後方の包囲下の3都市を確実に陥落させます。
T3D1
T3DM1
 ソ連軍の第2作戦フェイズ、これで最後と5カ所で反撃をかけ、1カ所で有効な反撃に成功します。
T3S2
 ドイツ軍の第2作戦フェイズ、部隊が揃った枢軸軍はキエフ攻略を諦め、その他の拠点の奪取に向かいます。取っておいた空軍を投入し、4カ所全ての攻撃に成功。ここで、ゲーム終了に。
T3終了時
 VP計算をしたところ、
 ソ連軍:13点(拠点5点、1個歩兵師団の壊滅1点、有効な反撃7点)
 ドイツ軍:34点(拠点29点、有効な反撃5点)
と、トリプルスコアとなりました。
VP
 少なくとも、前進防御よりはまともな展開でしょうが、ドイツ軍が習熟しオーバーランの連打が決まると、ソ連軍の主力が包囲され、今回のような展開になるのはやむなしですかね。ともあれ、スモレンスクとキエフ=ウマーニとも、ソロできたので、次のバルバロッサアイテムに行きます。