今月のソロプレイ第2弾は、東部戦線作戦級「Bear's Claw」(シックスアングルズ)から、スモレンスク・シナリオです。マップを見ればわかるとおり、ミンスク包囲戦が終わった後の中央軍集団の突進を描いたもので、傑作作戦級アイテムの「PGG」(AH)とほぼ同テーマです。
 手順としては、ソ連軍の作戦(任意の順で移動及び攻撃)-ドイツ軍の作戦-ドイツ軍機械化移動を2回繰り返すもので、第二次世界大戦アイテムではよくあるシークエンスです。
 ユニット規模は、原則は師団ですが、ソ連軍の機械化部隊は軍団となっています。よって、ドイツ装甲師団が9-7-8(攻撃力-防御力-移動力)に対し、ソ連軍機械化軍団は最強で23-8-7(!)とべらぼうな攻撃力を誇ります。ただし、装甲師団は3ステップですが、機械化軍団は2ステップです。
 どうやって、こいつを仕留めるかというと、ドイツ軍の機械化部隊にのみ許された浸透移動とオーバーランで周辺の敵部隊を駆逐して包囲し、同一装甲集団効果と航空戦力でオッズを引き上げ、3:1以上に持って行きます。1ステップでも与えれば、戦力は半減しZOCを失い、かつ、退却により防御時に不利な2コラムシフトを受けるようになります。drに恵まれれば、一撃で撃破することも可能です。
 なお、VPはマップの占領とドイツ軍の除去ですが、例外でソ連軍の「有効な反撃」があります。これは、2打撃以上を敵に与えると、そのたびに平均値2VP の「有効な反撃」チットを獲得できます。逆に、指定回数の反撃を持たせないと、ドイツ軍に「有効な反撃」が与えられます。始めは2回の攻撃義務ですが、ドイツ軍がスモレンスクとイエルニャを占領すると、必要な攻撃回数が1つずつ増えます。
 そのほか、ソ連軍は、増援や補給で司令部の指揮範囲内であることなど、結構、細かなルールがあり。また、ソ連軍は全てアントライドで、戦力の幅が大きく、予測がしづらいです。
  何度かソロ演習しましたが、アントライドでその都度、戦闘比を確認することやドイツ軍はオーバーランを多用するので、結構、時間がかかります。全3ターンですが(実質は6ターン)、3時間程度は見ておいた方がいいでしょう。
 ちなみに、今回のソ連軍は、前進防御と積極反撃作戦にしてみます(有効な反撃チットでVPを稼ぐ作戦)。
 第1ターン、ソ連軍の第1作戦フェイズですが、計画に沿って部隊を前進させます。ヴィテブスクにいる敵の装甲師団に対し、機械化軍団等で4:1攻撃をかけ、「有効な反撃」を1回、成功させます。
T1S1 前線防御と攻撃
 続いて、ドイツ軍の第1作戦フェイズですが、まず、スモレンスク街道の狙撃兵師団にオーバーランをかけ、敵戦線に穴を開けます。そこから浸透した装甲師団が連続オーバーランで1ユニットを除去します。
 戦闘では、北から南まで6カ所で攻撃を行います。アントライドで高防御力のユニットもあり、場所によっては厳しかったのですが、drに恵まれ、3ユニットを除去し、3ユニットを退却させることに成功します。
T1D1
 ドイツ軍の第1機械化移動フェイズでは、機械化部隊が浸透し、敵戦線を乱します。
T1DM1
 これに対し、ソ連軍は第2作戦フェイズで、断固とした反撃を行います。機械化軍団4つを投入した3カ所の攻撃は、全て、成功!敵に合計2ステップロスを強います。これで、「有効な反撃」は4回の成功となり、攻撃義務を大きく超えたVPチット4枚をゲットします。
T1S2 猛反撃
 が、足を止めた反撃により、今度はドイツ軍の第2作戦フェイズで逆襲を受けます。巧みに計算されたドイツ軍の攻撃は、その多くが成功し、敵2ユニットを除去し、戦線に再び突破口が空きます。
T1D2
 そこから第2機械化移動フェイズに機械化部隊が躍進し、半数以上の敵部隊を包囲してしまいます。殲滅を恐れた司令部が撤収した結果、ソ連軍は10ユニットが補給切れとなる厳しい展開に。また、4ユニットが退却の余波で、混乱状態で残されます。
T1終了時
 第2ターン、ソ連軍は大量の増援で薄いながらも戦線を再構築すると、第1作戦フェイズで突出した敵の装甲師団に包囲攻撃をかけます。これがまたも成功し、1ステップロスを与えた上に「有効な反撃」も成功させます。
T2S1 スモレンスク方面の攻防
  これに対し、ドイツ軍は増援を加えた堅実な攻撃で、3個機械化軍団を含む、包囲下の敵部隊を殲滅します。続く、第1機械化移動フェイズで、薄い前線をオーバーランし、突破口から浸透、さらに包囲してオーバーランと連打を決め、敵戦線を崩壊させます。
T2D1
T2DM1
 ソ連軍は、第2作戦フェイズでまたも大量の増援でなんとか、戦線を引きますが、高火力部隊を失っているため、反撃は1カ所のみに。包囲下の機械化部隊に1打撃の結果でステップロスをさせるものも、「有効な反撃」には至らず。
T2S2
 ドイツ軍は、第2作戦フェイズで易々と敵戦線を切り裂くと、第2機械化移動フェイズに、大いなる前進でヤルツェヴォとプレチストエを占領します。ドニエプル河南岸では司令部を含む5個ユニットを包囲下に置きます。一方、別働隊で攻略中だったヴェルキエ・ルキエも陥落し、「有効な反撃」の不足も加えて、一気にVPが上昇します。
T2D2
T2終了時
 最終第3ターンのソ連軍の第1作戦フェイズ、撤収した部隊を併せた10ユニット以上の大量増援を受け取ると、イェリニャ-クリチェフ-スラジ間で戦線を再構築し、突出した敵の自動車化師団に反撃を実施します。これにより、1ステップロスを与え、さらに「有効な反撃」を獲得します。
T3S1
 ドイツ軍も、このターンで最後と、猛烈な反撃を開始します。オーバーランと浸透移動で敵戦線に食い込むと、航空戦力も全て投入して10カ所で猛攻を加えます。結果、スモレンスクとクリチェフを奪取し、敵を半壊させます。
T3D1
 さらに、ドイツ軍の第1機械化移動フェイズでも、相討ち上等でオーバーランを多用し、敵の6ユニットを包囲下に置きます。
T3DM1
 ソ連軍には、もはや組織的な反撃を行う部隊はほぼおらず、増援を敷き詰めて、なんとか拠点を守ろうとしますが・・・ドイツ軍は容赦なく襲いかかり、包囲下の敵部隊を殲滅。イェリニャを陥落させ、第2機械化移動フェイズでロウスラウリとウネチャを占領します。
T3D2
 終わってみれば、ソ連軍が確保できたのはスラジ、ゴメリ等の4地点のみ。拠点VPの9点に「有効な反撃」7点で、合計16点に止まります。対するドイツ軍は、拠点VPの30点に「有効な反撃」不足3点で、33点のダブルスコアに。ただし、多くの機械化部隊がステップロスし、4個師団がカンプ・グルッペになる等損害も大きかったです。それでも、全滅したユニットがなかったのが幸いでした。
終了時
 ちなみに、この後、戦線を思い切って下げ、ドニエプル河南岸の拠点を守る後方防御も行ってみました。第2ターンまではほぼ敵の機械化部隊のみの攻撃だったので、多くのソ連軍が生き残り、最後まで反撃戦力を維持でき、ドイツ軍の2個自動車化師団を屠るという展開に。ただし、最終ターンに猛烈な攻撃と損害上等のオーバーランで、イェリニャとロウスラウリが陥落。しかも反撃不足で相当の反則ペナルティを受けて、ソ連軍:24点対ドイツ軍:44点のやはりダブルスコア近くなりました。やりこむと、いずれの作戦でも、ドイツ軍有利のようです。いっそ、「有効な反撃」の反則ペナルティをなくしてもいいかも(成功した分だけ、ソ連軍にVPが入る)。
 次は、キエフ=ウマーニ・シナリオの予定です。