今月のソロプレイ第1弾は、「熱闘12球団ペナントレース」(HJ)から2020年パリーグ・クライマックスシリーズです。例年、クライマックスシリーズは、上位3チームで行われるのですが、昨年はコロナ禍のため、上位2チームで行われました。
1位のソフトバンクホークスは、千賀を始めとしてグレードAが5人(!)、グレードBも5人という驚異的な投手力を誇ります。打撃では、俊足周東に、3割4分越えの柳田、一発のあるグラシアルにデスパイネなど、ほとんどの先発選手に無条件HRナンバーがあります。
2位の千葉ロッテマリーンズは、先発陣は種市のグレードCなど高くはないですが、リリーフでA&Cの唐川やAの澤村、Bの守護神増田に、ハーマンと継投で押さえ込む力があります。打線は打率は低いものの選球眼の高い選手が多く、四球でランナーをため、小技で地道に加点をし、あるいはここ一番の一発で得点し、投手力で逃げ切る隙のないチームです。
第1戦は、種市(グレードC)対千賀(グレードA)のエース対決になります。1回裏、内野安打で出塁した周東が、すかさず盗塁を決め、直後に3番中村晃がタイムリーヒットで先制します。
投げては、鷹のエース千賀が四球を出すものの、要所を三振ラッシュで閉め、得点を与えません。9回に清田がタイムリーで1点を取って意地を見せますが、千賀はのべ16奪三振の好投で、ロッテ打線を押さえ込み、1対6でソフトバンクが先勝します。
規定によりソフトバンクが1勝のアドヴァンテージがあり、王手をかけられたロッテは、第2戦に二木(グレードC)を投入します。ソフトバンクは、東浜(グレードA) です。
序盤、両投手とも安定した投球を見せ、4回までランナーを出すものの、零行進が続きます。
序盤、両投手とも安定した投球を見せ、4回までランナーを出すものの、零行進が続きます。
先手を取ったのは、ソフトバンクでした。5回裏、松田がツーベースで出塁し、9番甲斐が送れなかったもののランナーに残ります。すると、周東、今宮が連続内野安打で満塁とし、またもや中村晃がタイムリーで先制します。4番柳田は三振したものの、頼りになる助っ人グラシアルがヒットで2点を追加します。

が、ソフトバンクも黙っておらず。8回裏、グラシアルがヒットで出ると、熱男松田がグレードAのロッテ澤村から逆転のツーラン!
その後、両チームとも唐川(グレードA&C)と泉(B)のリリーフ陣を送り込み、同点のまま、5対5で10回が終了。通常は延長12回なのですが、これも2020年の規定により、引き分けとなりました。
1回表、先頭荻野が内野安打で出ると、すぐに盗塁でスコアリングポジションに。ここで2番藤岡が送りバントをしますが、サードフライとなり、痛恨のダブルプレイに。その後、清田、マーティンの四球と井上のヒットで満塁としますが、菅野が三振し、点が入らず。
ピンチの後にチャンスあり。1回裏、ツーベースで出塁した今宮を、4番柳田がヒットで返し、ソフトバンクが三度目の先制をします。
なんとか反撃したいロッテでしたが、石川の前にランナーを出すものの要所を閉められ、7回まで零行進が続きます。
このまま、完投かと思われた8回表、井上がこの日2本目のヒットで出塁すると、5番マーティンが打席に入ります。魔球と呼ばれる石川のパワーカーブを振り抜くと、打球は左中間スタンドに!
8回裏、ソフトバンクもロッテのリリーフ東條を攻め、満塁とするも代打川島が倒れて、追加点はなし。
9回もそつなく終わり、10回表、ロッテ最後の攻撃に。先頭の清田が、鷹の守護神森からヒットを打つと、4番井上が進塁打でスコアリングポジションに。ここで期待のマーティンでしたが・・・ああ、ファーストのファウルフライ。最後の菅野もピッチャーゴロに締めて、同点のまま、ゲームセット。福岡ソフトバンクホークスが、史実通り、日本シリーズへと駒を進めました。

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