今月のソロプレイ第7弾は、WWⅡ戦闘級アイテムの「TANKS+」(CMJ)から東部戦線シナリオ5「白ロシア」です。ソ連軍20輛に、ドイツ軍10輛が登場するこのシナリオは、先に敵の半数を撃破すれば勝利となります。タイトルからも、正面から大兵力をぶつけて中央軍集団を押し潰したバグラチオン作戦がモチーフと思われます。
このシナリオのドイツ軍は、史実通り、かなりの劣勢にあります。主力のパンター4輛は優秀な命中率と貫通力を誇りますが、敵もSU100にT34/85、さらにStalinⅡとかなりの装甲を持っていて、近距離にならないとそう簡単には撃破できません。残りの6輛は命中率こそ、ソ連軍より優勢ですが、貫通力と装甲は敵の方が上。つまり、全車輌が中距離以内で撃ち合うと、圧倒的に数の多いソ連軍に軍配が上がる見込みです。
試しのソロ演習では、1回戦は南西の丘に6輛を、中央にパンターを配備してみましたが、中央北側の森からSU100の援護射撃を受けたT34/85の大軍に呑み込まれ、敗北。ならばと、2回戦は中央南部の森林に籠もり射撃戦をしてみましたが、こちらは地形効果はあるものの射界が悪く、半数の車輌しか射撃ができず、やはりソ連軍の赤い津波を止められず。
そこで考え出したのが、あえて兵力を二分し、お互いに側面を狙える布陣です。南西の丘に6輛を置くのは替わらず、中央のやや南端寄りに、パンター4輛を配置します。パンターは射界の広さから、初期から遠距離砲撃戦ができ、命中すれば敵の一部を削れます。敵が南西の丘に主力を向かわせるようなら、パンター隊は一旦、森の陰か西端に寄り、側面から敵の突撃部隊に射撃を見舞います。
敵が先にパンターの制圧に掛かったら、中央南部の森林に入って射撃戦を行います。パンター隊は全滅するでしょうが、それまでに相応の敵を屠れるでしょう。同時に、距離的にはやや厳しいですが、南西の丘の6輛が稜線越しに射撃を行い、敵戦車の側面を攻撃します。うまくすれば、敵の損害限界の10輛撃破も狙えます。それでも、最後は南西の丘の部隊との近距離戦で決着するものと想定できます。
第1ターン、この布陣をみたソ連軍は、先にパンター隊を撃破すべく、主力をこちらに向けます。助攻として、長距離射撃能力のあるSU100の4輛を北部側に登場させます。この部隊は中央北部の森林に入り、その長い射程を生かして、パンター隊または南西部の丘の部隊の側面攻撃を狙います。
第2ターン、これを見たパンターが助攻のSU100に、超長距離射撃を実施します。これが見事に、SU100の履帯に命中!1輛を移動不能(実質上の戦力外)にします。
第3ターンは、ドイツ軍は射撃戦に備え、森林へと身を潜めます。ソ連軍は中央の丘の陰に到着し、援護役のSU100は森で射撃準備に掛かります。
第5ターン、ドイツ軍は遠距離ながら、長距離砲撃能力を生かして、一斉に準備射撃を実施します。パンター4輛の集中射撃で遠距離で森林内にいたSU100をあぶり出し、1輛を撃破。また、南西の丘から6輛が行ったパックフロントで、1発がT34を貫き、これを撃破します。
第7ターン、接近する敵に対し、ドイツ軍の全車輌が一斉射撃を行います。これにより3輛が火だるまとなりますが、残りの車輌は速度を緩めず、パンター隊の至近距離に。
パンターは連続となる臨機射撃を実施し、さらに2輛を撃破します。が、+5のdr修整(前進射撃+地形効果)を物ともせず、T34/85が2発をパンターに命中させ、これを屠ります。最悪なことに、パンターの1輛はこのタイミングで弾薬切れに!
パンターは連続となる臨機射撃を実施し、さらに2輛を撃破します。が、+5のdr修整(前進射撃+地形効果)を物ともせず、T34/85が2発をパンターに命中させ、これを屠ります。最悪なことに、パンターの1輛はこのタイミングで弾薬切れに!
始めはいい具合に敵の戦力を削れたので、もしやと期待しましたが、肝心の近距離戦で撃ち漏らしや弾薬不足があり、流れがソ連軍に。ドイツ軍に今少しの幸運があれば、圧倒的な赤い津波を押しとどめられたかも・・・。いつか、ドイツ軍で勝利したいものです。
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