今月のソロプレイ第4弾は、「RAF」(HJ)からキャンペーンシナリオです。8月11日から始まる史実初の航空撃滅戦(あるいは本土防衛線)を描いており、最低でも30日以上の長く苛酷な戦いです。
 これまで二つのシナリオをプレイした経験から、イギリス王立空軍の戦略を考えてみました。
 まず、第一は兵力の逐次投入を避けること。中途半端な迎撃は、部隊の疲労と損耗を招くだけで何の利点もありません。そこで必ず、敵を圧倒できる(殲滅できる)兵力を集中投入することを原則とします。
 そのためには、敵がどこを攻めてくるかを予測して哨戒飛行を組み立てる必要があります。これはオープンになった目標カードの流れを見れば、ある程度の予測が立てられます。
 次に敵を圧倒できる(殲滅できる)兵力ですが、護衛のMe109を殲滅できる可能性のある戦力投入とします(そうすれば完全戦力で爆撃機を狙える確率が高い)。情報が明確なら確実ですが、そうでなければ小規模の空襲に絞って1-2ユニットのMe109を殲滅できる兵力を集めます。例えば、規模が1ならどの部隊が来ても、12戦力の迎撃機を当てれば、2/3以上の確率でこれを撃滅できます。
 第二は、サドンデス負けの可能性があるところまで追い込まれたら、冷静に今後の空爆を想定し、爆撃阻止(VPの保持)に切り替えます。ただし、少数の迎撃機を投入して殲滅されると、さらにVPを献上することになるので、可能な限りの集中投入は当然です。
 そうはいっても、「哨戒飛行部隊の帰還」「第二目標の爆撃」等のイベントにより、大きく状況は変わるわけで、予期せぬ事態は多いでしょう。が、簡単にはサドンデス負けにはならないと腹をくくり、それまでは耐えに耐えて、時折、乾坤一擲の反撃に賭けることに徹します。
 特にドイツ軍にイベント「共同攻撃」が適用されると、部隊の消耗は驚くほど急速に進みます。ドイツ空軍が万全の状態で、3日間の全力攻撃があれば、まともに迎撃すると、それだけで勝負が決まる(敗北する)可能性があります。この時は前半に爆撃し放題にさせ、戦闘機が疲労しきったタイミングで反撃をかけるしかありません。それまでに「哨戒飛行部隊の帰還」や「ドイツ軍の回復」が出ないことを祈るだけです。
 そして、無事に9月10日を迎えたら、ゼレーベ作戦が発動しない範囲で、増援を投入します。最大で20点近くのVPを失いますが、ここまでRAFが防衛隊を維持していれば、この増援と合わせて、徐々にルフトヴァッフェに対して優位を確立できるはずです。

8.11開始時
 初日の8月11日は、規定により晴天の通常攻撃です。イギリス軍は、前衛の6/11、1/11、4/10、5/11に哨戒飛行部隊を上げ、後方のロンドン上空に予備スタックを配置します。この日の第1、2派は、Worth島レーダーとForenessレーダーへの大規模空襲ですが、先の方針に従い、スルーします。それぞれ、1ヒットと2ヒットを受け、レーダー使用不能になりますが、回復可能な軽微な損害です。
 第3派で内陸のNorth Weald飛行場への小規模爆撃が来ます。編成は不明でしたが、早期警報の強みを生かし、周辺の13ユニットで迎撃します。敵が爆撃機中心の編成だったため、護衛のMe109を瞬殺すると、Me110ごとDo17の2部隊の殲滅に成功します。
8.11 第3派、迎撃
 その後、Biggin Hill飛行場への大規模空襲があり、最大の-3VPを受けますが、迎撃成功が奏功し、総VPは4点と、よい滑り出しです。
8.11
 8/12も、晴天の通常攻撃になります。この日は5度の爆撃があり、小規模爆撃が多かったのですが、迎撃機の投入のタイミングを逃して、「哨戒飛行部隊の帰還」が発生。結局、レーダーや港湾、工場が、一方的に爆撃受け、総VPは-3点に。
8.12
 が、本当の厄災は、この後に始まりました。8/13は晴天の全力攻撃となり、翌日は散発攻撃となるものの、8/15には再び、晴天の全力攻撃とドイツ軍の爆撃日和に。
8.13 想定通り、快晴の全力攻撃
 RAFも集中迎撃を試みて、8/13にPortsmouth港を狙った爆撃を11ユニットで迎撃をするも、Me109の大量援護により、損害はほぼイーブンで爆撃を決行されます。直後に「哨戒飛行部隊の帰還」で、以後は殴られっぱなしに。
8.13 全力の迎撃も・・・
 8/15は早朝から同時爆撃が敢行され、11時までに5度の空襲を受け、損害が嵩みます。14時にSouthend市への空襲があり、やや兵力不足も2セクターの迎撃機を投入します。ここで「ランデブーの失敗」が発生し、半数になった敵部隊を蹂躙し、久しぶりにDo17の2部隊撃破の戦功を上げます。同時に内陸のMiddle Wallpo飛行場へも攻撃があり、4/10セクターの全ユニットで迎撃して、機銃掃射を狙うMe110を撃墜します。
8.15 Do17を殲滅、久しぶりの戦果
 が、不断の連続空襲の被害は大きく、VPは-19点に急降下します。サドンデスまであと-16点。このまま、数日、全力攻撃が来たら、大英帝国敗北の危機でしたが・・・。
 8/16、17に奇跡的にハリケーンが発生し、RAFは披露しきった部隊に休養を取らせることができました。
 台風一過の8/18は、曇天ながらもドイツ軍が全力攻撃を実施します。序盤はレーダーサイトを狙った爆撃が続きますが、あえてこれを無視。第4派のSouthampton市攻撃に対し、地区の全力を持って迎撃をします。実は大量の護衛の付いたファイター・スイープ気味の編成でしたが、Spitfireがこれに食らいつき、Me109を撃墜します。
 しかし、この直後に「天候の急変」で快晴状態に。ここから容赦ない飛行場攻撃が連続し、Hornchurchを狙った小規模爆撃でMe110の撃破に成功したものの、半数で爆撃を許し、17時の第8派攻撃が終了した時点で、VPは-20点に。それでも、戦闘機部隊の休息が取れていたために、これで済んだ感があります。
 8/19は、晴天の通常攻撃でしたが、途中で今度は曇り空に。これはチャンスと、Portsmouth港を狙った爆撃機を、全力で迎撃し、Me109の4部隊に損害を与え、He111の2部隊を撃滅します。8/20は、曇天の散発攻撃となり、Hornchurch飛行場を狙った小規模爆撃を撃退し、Me109を血祭りに上げます。少しずつ、VPが回復したこの時点で、僥倖にも再び、2日間の荒天に。
8.19  ハインケルの編隊を撃滅
  明けた8/23、曇りながらドイツ軍は全力攻撃を敢行します。が、雲が多く爆撃は不調で、かつ、適時、小規模編成を狙ってRAFが迎撃を仕掛けたため、戦況は一進一退に。内陸のColtishall飛行場への最終第7派に対し、4/11セクターの5部隊が食らいつき、護衛のMe110ごとDo17を撃滅し、VPを-10点前後に止めます。
8.23 Coltishall防空戦
 翌8/24も迎撃機の大量投入でVPは変わらず、一日を終わった時点で-8点まで持ち直します。が、連日の迎撃により、RAFの1/3が要休息、損害状態となり、継戦が危ぶまれましたが・・・。
 ああ、ここで再び、大嵐。8/25から3日間続いた大型ハリケーンにより、RAFが完全回復することができました。
 風雨の収まった8/28は、曇天ながらドイツ軍の全力攻撃が実施されます。Biggin Hill飛行場への大規模空襲が三度あり、うち、2回をスルーして、ドイツ軍の疲労を蓄積します。そして、迎えた13時の空襲に対し、6/11と2/11セクターの全戦闘機で迎撃をし、Me109を撃滅します。
 これ以外にも、Yeovil工場に対する爆撃を、待ち構えていた1/10の8ユニットで迎え撃ち、5部隊のMe109を損傷させ、Ju88の2部隊を撃破します。また、夕刻には、内陸のFilton飛行場を襲った単独のHe111を、これまた単機のHurricaneが邀撃し、殲滅するなど、RAFが八面六腑の活躍で、VPを維持します。が、さすがに、全力迎撃のツケで、1日にして1/3の部隊が休養または損害状態になります。
8.27
 翌8/28は単発の港湾攻撃のみでしたが、ああ、ここでイベント「共同攻撃」が発生!詳細は、前回のAARを見ていただくとして、RAFにとっては、常に休養十分な敵を相手にするという極めて厳しい状況に。
8.28
  8/29は、曇天の全力攻撃でのべ3回の空襲でしたが、TangmereとDebden飛行場、Dover港が攻撃を受け、VPはじわじわと悪化します。
 8/30のイギリス上空は、もっとも避けたかった晴天となり、ドイツ軍が全力攻撃を実施します。9時には早くも「哨戒飛行部隊の帰還」が発生したため、全く迎撃ができない状況で、Hornchurch飛行場以下4つの基地と1つの工場が攻撃を受け、VPはあっという間に-16点に。
 翌日は、曇天の散発攻撃で2回の爆撃を受けます。Southend市を狙った小規模爆撃を迎撃し、Ju88を撃滅して、-13点と若干、盛り返します。が、次に晴れれば、再び、苛烈な全力攻撃に曝される可能性が高く、戦々恐々と天候drを振りましたが・・・。
 ああ、ここでまた、二日間の荒天!まさにRAFにとっては、何物にも代えがたい恵みの雨になります。
 9/5は曇り空の下の全力攻撃となりますが、鋭気を養ったRAFの迎撃機が果敢に小規模爆撃隊に反攻し、Me110を撃破するなど、地道に護衛戦闘機を削っていきます。この日も早々に「哨戒飛行部隊の帰還」が二度にわたって発生しましたが、イベントで時間を稼いだ上に、爆撃も雲に遮られ、効果は今ひとつで、総VPは-13点に止まります。
9.5 全力攻撃
 そして、荒天!確率的には6日ほどしかないはずの悪天候が、最も苦しい時期に9日間も発生したことになります。天候の神は、たった一国でナチスに立ち向かう大英帝国に微笑むのか?!
 9/7、倍以上の敵に一歩も引かず耐えに耐えてきたRAFに、史上空前の大戦果が舞い込みます。敵の目標が港湾に移ったことを察知した戦闘機軍団司令部は、1/11の海岸沿いに迎撃機を集結させます。そこへ、護衛機に先導された7部隊の爆撃機が突入してきます。上空から逆落としに攻撃をかけるSpitfireとHurricaneの大部隊がMe109を殲滅すると、He111の4部隊とJu88の3部隊を容赦ない反復襲撃で全滅させ、一気に18点(!)を獲得します。
9.7 空前の大戦果
 この日は散発攻撃だったため、もう一派で1ヒットを受けるものの、総VPは9点と、実に約1ヶ月ぶりにプラスに転じます。
9.7
  9/8は晴天だったにも関わらず、迎撃のdrが振るわず、3カ所が攻撃を受け、総VPは5点と、一時減少しましたが・・・。
 間もなく北部から増援がやってくると噂が立った9/9、天候は曇りで通常攻撃となります。この日は、午前中からレーダーサイトへの攻撃が続きます。第1派のForenessレーダーへの攻撃はスルーしますが、第2派のWorthレーダーへの爆撃にはあらん限りの迎撃機を注ぎ込んで、決戦を挑みます。のべ16ユニットのRAFの猛攻により、護衛のMe109の2部隊に始まり、Me110の3部隊、Do17の3部隊が大西洋の藻屑と消えます。
9.9 Worthレーダー防空戦
 さらに第3派のHornchurch飛行場攻撃も6/11セクターの全力迎撃を受け、低速のJu87の3部隊が殲滅されます。この日の戦績は11部隊を越え、1日としては9/7の大戦果を上回ります。
9.9 Hornchurch防空戦
 そして、迎えた待望の9/10、RAFは合計18点のVPを注ぎ込んで、全増援部隊を南部の戦線に投入します。が、まだ、移転途中のため、この日は参戦せず。9時には「哨戒飛行部隊の帰還」が起こったため、5度の爆撃を許しますが、VPは7点と依然としてプラスが続きます。
9.10 第3派
9.10
 9/11、戦果が芳しくなかったために、ドイツ軍のゼレーベ作戦は6日間の延期となります。増援の戦闘機も出撃準備が整い、数の優勢を取りつつあるRAFは、第1派のTangmere飛行場攻撃を迎撃します。Spitfire10部隊とHurricane8部隊は、護衛のMe109の3部隊を全滅させ、爆撃を阻止します。その後の2派も退けて、VPは15点に上昇します。
9.11 ゼレーベ延期
 9/12、それでもルフトヴァッフェの晴天時全力攻撃は、いまだ、強力でした。半端な迎撃は危険と、RAFがハイスタックを作ったのはよかったのですが、爆撃目標はことごとく裏をかかれます。「哨戒飛行部隊の帰還」が10時に発生したため、5度の爆撃を阻止できず。VPは6点と再び、一桁に。
 翌9/13は、曇天の散発攻撃で、状況はほぼ変わらず。
 いよいよ、ラストスパートに入った9/14、増強されたRAFの顎がドイツ空軍をかみ砕きます。13時のレーダー攻撃こそ、3ダメージを受けたものの、早朝からの飛行場攻撃を大部隊で迎撃し、護衛機ごとHe111とDo17編隊を全滅させます。この時点で、ドイツ軍の補充トラックはいっぱいとなり、回復できない部隊が続出します。
9.14 Kenley防空戦
9.14
 9/15、またも曇天となり、攻撃は散発に。朝一のファイター・スイープには引っかかったものの、Hurricaneが損傷したのみ。Hornchurch飛行場攻撃で2ヒットを受けるも、VPは勝利水準の18点を維持します。
9.15
 泣いても笑っても最終となるであろう9/16、晴天で全力攻撃が発動し、久しぶりのドイツ空軍爆撃日和になります。
 第一派のWorthレーダー攻撃は、勝敗には影響が少ないため、スルー。第2派のBristol工場攻撃は1部隊のみと判明したため、12戦力の迎撃を投入し、Me111を殲滅します。
 第3派、第4派はいまだ10時にも満たなかったため、スルー。10時のHornchurch飛行場攻撃はまたもや1部隊だったため、迎撃して撃墜します。
 度重なる護衛任務により、この時点でMe109は全てが疲労し、爆撃機に同行することさえ不自由になります。
 13時、North Weald飛行場を狙った攻撃を、一転してRAFが迎撃します。敵戦闘機も善戦するものの多勢に無勢、かつ疲労状態により、次々と討ち取られていきます。
9.17 第7派、邀撃
 終盤、17時にKenley飛行場を襲った爆撃隊を、RAFは最後の力を振る絞って迎撃します。満足な護衛もできないドイツ空軍に対し、休養十分なSpitfireとHurricaneが襲いかかり、Me109の1部隊、Me110の2部隊、Ju88の2部隊を全滅させます。
9.16 第9派の死闘
 ここで、日没。VPはうなぎ登りとなり、空前の31点を獲得します(後4点でサドンデス勝利でした)。この結果にヒトラーは英本土上陸を諦め、大英帝国の勝利となりました。 ・・・長い、長い戦いでした。前半は史実通り、優秀なルフトヴァッフェに押されまくりましたが、奇跡的に荒天が連続し、命運をつなぎました。中盤も、第2航空軍と第3航空軍の共同攻撃が発動し、第二の危機を迎えましたが、RAFの乾坤一擲の迎撃と、またもやタイミングのよすぎる荒天により、VPをプラスに戻して終盤に。9/10以降は大量の増援により、終始、優勢に作戦を進め、最終日にはサドンデス勝利かという戦果で勝利を飾りました。
終了時
 はじめのうちはカードに翻弄されがちですが、慣れてくると爆撃目標の推定とイベントの確率が推定できるようになり。あとは、敵の編成を見極めて(推測して)迎撃を行うことで、確実に敵兵力を削れるようになります。VP的には押されまくっている感がありますが、「まだ、限界ではない」と見極めて消耗戦に徹することで、大英帝国のTheir Finest Hourとすることができます。
 いつか、また、キャンペーンに挑戦してみたいです。