今月のソロプレイ第2弾は、「RAF」(HJ)からシナリオ「最も苛酷な日々」です。
 「RAF」(HJ)はRoyal Air Force(イギリス王立空軍)の略称で、1940年のイギリス本土航空戦を描いた、ウエスト・エンド社のゲームです。変わっているのはソロ専用という点で、「Ambush」(HJ)など、ソロアイテム制作では評判の高いジョン・バターフィールドがデザイナーです。

T0
  1ターンは1日で、天候決定から始まり、RAFの哨戒計画、ドイツ軍の作戦計画が日々、設定されます。この状況に沿って、ドイツ軍の空襲計画をランダムのカードの引きで決定していきます。その時のレーダー情報等によって、RAFは迎撃の戦闘機部隊を投入していきますが、部隊の規模や種類まで判明している場合から、全く不明な状況まで、千差万別です。大規模空襲に戦闘機部隊を集中投入したらファイタースイープだったり、逆に少数の戦闘機が奇跡的に敵の爆撃を阻止したり。どの程度の部隊を投入し、どの施設を守るのか、その都度、柔軟な対応が求められます。
 さらに、空襲の度に発生するイベントで、ドイツ軍の目標優先順位が変更になったり、哨戒部隊が燃料切れになったり、敵が合流に失敗したりと、様々な変化が起こります。
 戦闘機部隊は一度、投入すると、疲労面になって精度が低下します。さらに、出撃すると、休養ボックスで1日を過ごす羽目に。
 情勢を見極めつつ、軽重をつけて、貴重な戦闘機を送り込み、運を天に任せて健闘を祈る-そんなタフな戦いが求められます。
 今回は、はじめの7日間の戦いを描いた、シナリオ「最も苛酷な日々」です。
 第1日目(8/11)は、晴天でドイツ軍の通常攻撃です。早朝6時に8部隊による大規模空襲が、Tangmere飛行場を襲います。が、出遅れたRAFは少数の随時投入を避けるべく、あえてこれを見送ります。降り注ぐ爆弾が滑走路を掘り返し、待機中のハリケーン中隊に損害を与えます。
T1B1 Tangmere
 続いて、10時にロンドン近郊のBeggin Hill飛行場を、Ju88とHe111の混成部隊が襲います。早期の捕捉に成功したイギリス軍は、6つの戦闘機部隊をかき集め、迎撃を行います。結果、Me109を休養ボックスに送り、疲労状態のJu88を撃破しますが、生き延びたHe111が爆撃に成功します。この日の空襲は、これで終わり、VPは0点のままです。
T1B2
T1終了時
 と、第2日目(8/12)は、いきなりの荒天で、両軍とも航空作戦はできず。
 第3日目(8/13)は、天候は完全に回復し、晴天でドイツ軍の全力攻撃が始まります。第一撃は6時で、Forenessレーダー基地が狙われます。なんとか戦闘機部隊の「目」を守らんと、スピット・ファイアを含む8部隊を投入し、Do17を全て損傷させます。が、こちらもスピット・ファイアとハリケーンが損傷に。
T3B1
 迎撃機の1/4を疲労したRAFに対し、ドイツ軍の攻撃は執拗を極めます。同時刻に港湾のPortmouthとPlymouthを爆撃し、H打撃を与えます。さらに12時にSouthampton襲撃と見せかけて、Polingレーダーを攻撃し、これを2日間、使用不能にします。
 RAFも全力で迎撃するも徐々に消耗し、後半には疲労困憊で全く迎撃できない状況に。
T3 疲労し尽くしたRAF
 ドイツ軍は攻撃の手を緩めず、15時にはBeggin Hill飛行場を、合間の16時にBeachyレーダー基地を攻撃し、5日間使用不能にします。さらに17時には再び、Beggin Hill飛行場を襲って、H打撃(3VP)と大損害を与えます。
 最後のDuxford飛行場爆撃が終わったのは、18時でした。大胆にもロンドン後方の奥地に進入したHe111に対し、5機の戦闘機が気力を振り絞って迎撃し、なんとかこれを阻止しました。
T3B8
 延べ8回にわたる大規模空襲で、2回は阻止したももの、6回で爆撃を成功され、VPは一気に-13点に。
T3終了時の損耗状態
 第4日目(8/14)は、曇天となるも、ドイツ軍の通常攻撃が続きます。40%以上の兵力が疲労状態にあるRAFは、穴の空いた哨戒空域に、隣接地区から戦闘機を送り込み、なんとか薄い「迎撃線」を張ります。
 6時のNorth Weald航空基地への第一撃は、敢えて見送りますが、敵が空中集結に失敗したので(イベント)、2ヒットに止まります。
 続く、10時の空襲は、修復しつつあるPolingレーダー。なんとしてもこれを阻止せんと、スピットファイア3個中隊を注ぎ込んで、爆撃機を蹴散らします。
T4B2
 最後は、14時のHornchurch基地への爆撃となり、可能な部隊をかき集めて抵抗し、1ダメージに止めます。
 これで終了したので、RAFの戦力も若干、回復しましたが、VPはさらに悪化し、-14点となります。
T4
 第5日目(8/15)は、曇りながら、晴天でドイツ軍の通常攻撃です。機能不全に陥っていたPolingレーダーが回復します。
 この日は、4回の空襲が来ます。6時のWeymouthへの大規模空襲は、迎撃が少ないため、敢えて行わず、1ヒットを受けます。
 続いて、内陸のMiddle Wallop基地への攻撃は、爆装のMe110のみのため、2分隊で迎撃し、蹴散らします。
 そして、14時には、Beggin Hill飛行場攻撃に見せかけた、ロンドン爆撃が敢行されます。早期警戒に成功したRAFも全力で迎撃し、Ju881部隊を撃破します。
T5B3
T5B3 大空中戦
 最後に、17時に港湾Doverが襲撃され、1ヒットとなります。これにより、VPは-16点と、かなり厳しい状況に。
T5
 それでも、状況の好転を信じて、第6日目(8/16)へ。この日は、曇天でドイツ軍の(初の)散発攻撃です。空襲回数は少ないはずと踏んで、積極的な迎撃を試みます。
 6時のRyeレーダー基地攻撃は、Me109のファイタースイープのため、2部隊で対応します。
 そして12時のHornchurch基地への攻撃がこの日の最後の襲撃とみて、全力で迎撃をします。護衛の戦闘機を叩き落とすと、全戦闘機部隊は無傷で爆撃機へ。エスコートを失ったDo17とHe111に対し、各2個中隊のスピット・ファイアとハリケーンが集中攻撃をかけます。結果は、2個爆撃隊の撃墜!これにより、VPは-12点まで回復します。
T6B2 敵を殲滅
T6
 迎えた最終日の第7日目(8/17)、ここで全力攻撃が来たら、防ぎきることはできなかったでしょう。僥倖にも、天候は荒天!これにより、VPは-10点で決着し、ギリギリのところで引き分けに持ち込むことができました。
 全てを守ることは不可能なので、ローテーションに気を配り、軽重をつけて部隊の投入をしたつもりですが、読めない敵兵力と振れの大きい空戦結果により、ああ、苦しかった(負けないでよかった)。もっとも当時のイギリスの置かれた状況と考えれば、雰囲気はバッチリですね~。続きも、ソロで頑張ります(そりゃ、ソロ専用ですから、笑い)。