今月のソロプレイ第7弾は、「サイクロプス・アタック」(ツクダ)から第4話「河を渡って木立を抜けて」(その1)シナリオです。秘かにサイド6に持ち込まれたケンプファーが、アレックス破壊のための陽動作戦を仕掛ける作戦で、このOVAの中心的な戦闘シーンです。
 ジオン軍は、ベテランのミーシャの駆るケンプファーがわずかに1機。連邦軍はジムコマンドに率いられたジムスナイパーⅡ隊とガンキャノン量産型隊の6機となります。パイロットと機動力では、圧倒的にジオン軍が上ですが、連邦軍はBタイプまでの命令が出せるので、いかに総合力で対抗するかが鍵です。
 第1ターン、主導権を取った連邦軍は、後攻を選択します。ジオン軍のケンプファーは地図C盤の建物の背後に身を隠し、敵の出方を待ちます。
 連邦軍は進撃命令を発動し、D盤後方から進入します。建物の間隙を縫って、ジャンプをすると、低高度から次々とケンプファーに射撃を行います。が、距離と敵のパイロット修整により、20(クリティカル・ヒット)以外は命中なしで、当然、全弾が外れます。
 これに対し、ケンプファーは、ジムスナイパーⅡ02号機の攻撃に反応し、遠距離攻撃力のあるジャイアントバズーカを発射(16以上で命中)。これが見事にヒットし、ジムスナイパーに3ダメージを与えます。ショックを受けたパイロットは気絶し、そのまま、建物に落下して、追加ダメージを受けてスクラップになります。

T1連邦軍 反撃でSP撃墜
T1終了時
  第2ターン、連邦軍は機会射撃の命令を与えると、敵方向に慎重に前進します。通常攻撃でケンプファーを狙いますが、やはり命中率が低すぎて全弾が外れます。
 後攻となったケンプファーは高い機動力を生かし、前衛のジムスナイパーⅡに接近します。ジムは指令通り、臨機射撃を実施しますが、はずれ。ミーシャは近距離用のショットガンに持ち替え、きっちりと命中させ、これを誘爆させます。
T2ジオン軍 さらにSPを撃破
 そのまま、ケンプファーは連邦軍の側方に回り込もうとしますが、建物間を縫って走る一瞬をガンキャノンに捉えられます。ビームライフルが一閃し、1ヒットを受けますが、そのまま、移動を続けます。
T2ジオン軍 機会射撃で1ヒットを食らう
 第3ターン、神出鬼没のケンプファーがどこから現れるか不明のため、連邦軍は指揮官01号機を機会射撃命令とします。このままだと死角に入っているガンキャノンの第2小隊は、進撃命令を発します。
 主導権は、順当にジオン軍。ケンプファーはジャンプで建物を乗り越えると、指揮官01号機の背後を取り、ビームサーベルを抜き払います。指揮官01号機は臨機射撃をするもののはずれ。これで、第1小隊全滅かと思いきや、まさかのアクシデント発生でビームサーベルが故障!このままだと、敵に取り囲まれると判断し、ケンプファーは再びジャンプで大型建物の背後に後退します。逃げるケンプファーを01号機が後方から臨機射撃するも、15以上という高い回避性能で躱されます。
T3 ジムコマンドを仕留め損ねる
 連邦軍は、このケンプファーを追って、左右両翼に分かれ、追走をします。
 第4ターン、ここで連邦軍にイニシアチブが移ります。建物後方に潜むケンプファーに向かって、4機のモビルスーツが取り囲むように機動。全方位から射撃を撃ち込みます。
T4連邦軍 全方位から射撃を行うも・・・
 が、ジオン最後の高性能機とベテランの組み合わせは、圧倒的でした。銃口を見定め、各射撃を最低限の動きで回避すると、そのまま、正面の指揮官01号機にショットガンを発射!命中により3ヒットを与えると、臨機射撃をかい潜って突進し、体当たりで01号機をスクラップに変えます。
T4ジオン軍 ショットガンがCH!
T4ジオン軍 ケンプファーの体当たり
 第5ターン、再び、先攻を取ったケンプファーは敵3機の臨機射撃を躱すと、ガンキャノン量産型02号機の側面からシュツルムファウストを撃ち込み、4ダメージを与え、パイロットを気絶させます。
T5ジオン軍 ガンキャノン02号機を損耗・気絶させる
 残った2機の連邦軍は、次のターンのイニシアチブを信じて、ケンプファーの正面に移動しましたが・・・。
T5連邦軍 次ターンの先制に賭けるが・・・
 第6ターンも、やはりジオン軍が主導権を取ります。今まさに先制射撃を放たんとする連邦軍の脇をすり抜け、ガンキャノン量産型01号機の背後からショットガンを連射。またも4ダメージを与え、そのまま、後方へ引き下がります。
T6 先手を取ったのはジオン軍
 怒り心頭の連邦軍は、180度の方向転換をし、正面から射撃を行いますが、ミーシャは巧みにケンプファーに回避行動を取らせ、一発も当てさせません。
T6連邦軍 攻撃するも当たらず
 第7ターン、先手を取った連邦軍は、指揮官02号機が先制射撃を行いましたが、ここでアクシデントが発生し、ビームガンが故障。ならばとビームサーベルを引き抜き、斬り付けますが、ケンプファーに難なく躱されます。なんとしても一矢報いたい指揮官は、体当たりまで敢行し、やっと1ヒット(ずつ)を与えます。続けて、ガンキャンノンがビームライフルを撃つも、鬼神ケンプファーには当たらず。
T7 連邦軍が先手を取るも・・・
  攻撃を躱したミーシャは、バーニア全開でガンキャノンの背後に回って、ショットガンを撃ち込み、これを火球に変えます。
 第8ターン、飛び道具を失った連邦軍は、気絶しているガンキャノンを起こすべく、揮官機がこれにスタックします。後ろがガラ空きの指揮官機に対し、ケンプファーがなんなくショットガンを当てます。が、指揮官02号機は奇跡的にシールド防御に成功し、これを無効にします。
T8
 第9ターン、この献身的な行動により再編成命令を受けたガンキャノンが、気絶から回復します。が、直後にケンプファーの二度目のショットガンが炸裂し、指揮官02号機がスクラップに。怒りに燃えるガンキャンノン量産型は、乾坤一擲のビームライフルを放ちますが、失敗。
T9 ガンキャンノンが意地の攻撃を行うも・・・
 第10ターンも、連邦軍が先手で再度、ビームライフルを放つも当たらず。ケンプファーは最後の燃料を消費して敵の背後に回り込み、外しようのない位置でショットガンを発射。これにより、最後の連邦軍機が撃破され、ゲーム終了となりました。
T10 背後に回り込んだケンプファーの一撃
 ジオン軍は命令も出せない単独機ながら、高性能の機体と練度の高いベテランの組み合わせで、全ての敵を撃破するという、鬼神のような戦いぶりでした。敵から受けたヒットは、機会射撃のビームライフルと体当たりによる1ヒットずつのみ。一方の連邦軍も数を生かして、ラッキーヒット狙いの射撃をしまくるも当たらず。命令を有効活用し、延べ20回以上の攻撃機会を作ったので、確率的には命中やクリティカル・ヒットもあり得ましたが、勝利の女神は微笑まず。史実通り、ケンプファーに名を成さしめた一戦となりました。