今月のソロプレイ第2弾は、再び、「サイクロプス・アタック」(ツクダ)からシナリオ3「スチームローラー作戦」です。設定としては、ジオン軍の強行偵察部隊が、市街地にいる連邦軍の前線部隊を襲うというものです。ザク強行偵察型を敵マップ端から離脱させ、敵MSを撃破すればジオン軍の勝利で、逆にザク強行偵察型を撃墜し生き残れば連邦軍の勝利です。
 まず、セットアップですが、連邦軍は2部隊を左右の市街地後方に待機させ、ザク強行偵察型が突破を行えば、機会射撃で撃破する態勢を取ります。対するジオン軍は、ドム1機+グフ2機のカンプグルッペとドダイに載ったドム隊、ザク強行偵察型を編成します。第1ターンの命令で、ザク強行偵察型を遊撃部隊(指揮外にならない)にして、その後、ドム2機をに打撃部隊を再編成する計画です。

T0
 第1ターン、規定により、ジオン軍が先攻となり、盤端から進入してきます。ドム2機が載ったドダイに対し、連邦軍は想定通りの機会射撃を行い、両機とも撃破します。が、幸いにもドムは誘爆に巻き込まれず。ドム・グフのカンプグルッペは、進撃で中央部に進出します。
T1 ジオン軍命令
T1ジオン ドダイ撃墜
 これに対し、連邦軍は1部隊を敵正面に移動させ封鎖をするとともに、1部隊を側面攻撃のために右翼へ迂回させます。
T1連邦軍
 第2ターン、先手を取ったのはジオン軍でした。ドム隊は再編成とし、ドム・グフ隊は敵の動きに合わせるため、待機命令とします。まず、再編成なったドム隊が唯一視認できるジムの先行機を射撃し、ジャイアントバズーカで損害を与えます。そこへ後方からグフが進出し、ジムが機会射撃を行い、今度はグフに2ダメージを与えます。グフもすかさずザクマシンガンを撃ち返し、ジムの先行機を撃破します。
T2ジオン軍 先攻でジム撃破
 続く、連邦軍ターン、2部隊で敵を挟み撃ちにすべく、正面のジム隊が果敢に攻撃をかけます。ジムの放ったビームスプレーガンがグフの装甲を貫通し、誘爆させます。と、ジオン軍がスタックをしていたことが災いし、隊長機であるドムが誘爆に巻き込まれ、爆発!残ったドムもパニックを起こして、無力化されます。これにより、まともに戦闘ができるのは、ドム1機とグフ1機のみに。
T2連邦軍 反撃でドム誘爆、巻き込まれ
 第3ターン、連邦軍が勢いのまま、先手を取ります。右翼から迂回していたジム隊がグフの側面から射撃し、これを貫通し誘爆に。唯一の生き残ったドムは、巻き込まれを免れます。一気に片を付けるべく、残り3機のジムがドムを攻撃しますが、巧みな機動ステップで躱され、命中なし。
 状況はかなり厳しいジオン軍でしたが、ここで03号機のドムはヒートサベールを引き抜くと、そのまま、ホバー移動で突進し、指揮官機のジムコマンドを一閃します。これにより、指揮下にあったジム1機がパニックを起こします。一方、後方で待機していたザク強行偵察型は、高速でジムの脇を駆け抜け、次ターンに突破できる位置に着きます。
T3ジオン軍 ジムコマンドをヒートサーベルで一閃
 運命の第4ターン、主導権を取ったのは、またも連邦軍でした。まず、突破を図るザク強行偵察型に対し、振り向きざまのジムがビームスプレーガンを乱射し、これを撃破してしまいます。これにより、ジオン軍の勝利はなくなります。続いて、指揮官機を含むジム2機が前進して、最後のドムを攻撃しますが、これは当たらず。
T4連邦軍 脱出を図る偵察型を撃破
 怒り心頭のドム03号機は、ここから鬼神の活躍を見せます。2機からの機会射撃を受け、1ダメージを受けながらも、再び、ホバー移動で突進し、指揮官機にヒートサーベルを突き立てます。誘爆する指揮官機を見て、1ユニットがパニックになり、もう1機も指揮外に。そのまま、第二次移動で敵の後方に回り込みます。
T4ジオン軍 鬼神ドムが指揮官機を撃破
 第5ターン、パニックの2機がマップ外に離脱します。残った指揮外のジムに対し、ドム03号機が冷静に先制射撃を命中させ、見事に撃破します。
T5 唯一残ったジムを撃破
 これにより、両軍とも勝利条件を満たせなかったために、引き分けとなりました。
 ジオン軍は突進に備えてスタックしていたことが徒になり、誘爆に巻き込まれて一気に劣勢になりました。いずれかに戦力を集中するという原則は間違っておらず、かつ確率が高い先手を取れていれば、こうはならなかったでしょうが、機動が制限される市街地「あるある」かも。
 一方の連邦軍は、機会射撃がきっちりと決まり、かつ、敵の誘爆崩れで一時は圧勝かと思われましたが、地力で勝る鬼神ドムの逆襲で残念ながら引き分けに。敵が残り1機になった時点で、後退して戦闘を避ければ、かなりの確率で勝てたはずでしたが、「完全勝利」の誘惑に負けました(苦笑い)。