この日、ぜひ、プレイしたかったのが、「三国志遊戯」(はなやま)です。発売元からわかるように、なんと花札会社が作った三国志アイテムです。まず、コンポーネントがとっても豪華で、マウントされたカラフルな中国の中原マップに、彩色された武将カード、積み重ねができる兵隊トークン、入札札のような番号札など、さすが老舗メーカー製。
 となると、ルールは子ども向け、または三国志らしくないのではと警戒されがちですが、これがれっきとしたシミュレーションでして。人材と天命カード獲得に始まり、兵力の増強-移動・戦闘-領土の変更とシンプルな戦略級です。凝っているのが戦闘ルールで、知力による計略戦-前衛を蹴散らす一騎打ち-本命の兵力戦-殿を指定する退却戦と、まさに演義の世界です。
 プレイヤーは、袁紹・曹操・劉備・孫権を指揮し、呂布と劉璋はNPC扱いです。各陣営は1領土ずつスタートするのですが、開始時の家臣と領土が決まっていて、それらしさが出ています。

全景
[袁紹]
・北辺に位置する有利さと内政の高さ(経済力)があるが、当主のカリスマが低く、思うように人材が来ない。単独では、早々に対抗できない。
[曹操]
・豊富な人材と内政の高さ、かつ都の経済力とスタートダッシュが可能。ただし、超一流の人材が来るかは運。トップになる分、敵を作りやすい。
[劉備]
・当主の飛び抜けたカリスマと尋常でない武勇を持つ二人の義兄弟、いずれ来る諸葛亮の人ならぬ破壊力があるが、来ないと経済力が弱く、序盤に潰されることもありえる。また、領土の伸びが厳しい。
[孫権]
・江東の地(南辺)の有利さと当主を含めそこそこの人材で確実に伸びるが、勝利するには運と人材引きが必要。
 さらに、マップには人材を隠蔽して配置するので、どこを狙っているのか、ブラフを掛けやすくなっています(兵力配備は誤魔化せませんが)。
 実際にプレイしてみると・・・
・1ターンに2回の行動があるので、動きが非常に流動的。
・計略が決まると、一度に20万近くの兵が吹き飛ぶことも。ただし、知力が高くないと使えないカードも多い(諸葛亮は全て使え、まさに20万の兵に匹敵することも!)。
・いつでも使える手持ちカードやイベントが強力(生き返らせる華侘、必ず劉備の元に行く諸葛亮、誰が引いても袁紹に部下を殺させる内紛など)。
 この強力なカード類は、プレイヤー間でいつでもやりとりができる(領土と兵力も!)ので、誰かが勝ちそうになるとみんなで阻止したり。ずっと、日陰を維持しながら、最終ターンに飛び出したり。それでいて、プレイは1時間半程度と手軽で、再戦がしやすくなっています。
 プレイ感覚としては「三国志演義」(エポック)より遙かに軽く、「三国志覇王」(璋企画カードゲーム)よりやや詳細です。リプレイアビリティは両者にも劣らず、かつ、カードゲームより短時間でプレイ可能かも。
 今回は、kawa.Jrを含む4人戦でスタートします。袁紹(エンジョウ)・曹操(kawa.Jr)・劉備(mitsu)・孫権(BIBI)の陣営です。この配置だと領土の伸びがない劉備(mitsu)は、秘かに江東の孫権(BIBI)を狙います。そのため、開始早々に曹操(kawa.Jr)と同盟を結びます。
 焦ったのは袁紹(エンジョウ)で、単独では曹操(kawa.Jr)に撃破されるのは時間の問題のため、呂布を嗾けますが、敵の計略であえなく敗死。
 ならばと、曹操(kawa.Jr)に先制攻撃をかけ、2エリアを取ったのはよかったのですが、都を手にした丞相の圧倒的な戦力に逆襲されます。
 と、第3ターンに諸葛亮が登場!ちょうど、兵力を貯めた劉備(mitsu)軍は、長江を渡って南下をします。これを孫権(BIBI)が全力で迎え撃ちましたが、ああ、諸葛亮が扇を振っただけで全滅!(連環の計で被害3倍)が、諸葛亮も「反間の計」で死亡し、劉備(mitsu)も撤退に。あとから考えると、先に全滅した時点で退却になるはずなので、この死亡はなかったんですが・・・。
R1T3
 ともあれ、劉備(mitsu)を退けた孫権(BIBI)が反撃に出ます。経済力の差はいかんともしがたく、このまま滅亡かと思われましたが・・・。
 ここで「名医華侘」!あの世の縁から諸葛亮が復活し、再び、孫権(BIBI)軍を全滅させます。そのまま、押しまくれば勝利だったのですが、先に北部で曹操(kawa.Jr)が袁紹(エンジョウ)を滅ばし、ゲームセット。VPが10点を超えた曹操(kawa.Jr)の勝利となりました。
袁紹討ち死でゲームエンド
R1 T2で大激突
 ゲームに慣れたところで、群雄を引き直し、第二戦へ。袁紹(kawa.Jr)・曹操(BIBI)・劉備(エンジョウ)・孫権(mitsu)の陣営です。
 第1ターン、いきなり諸葛亮が劉備(エンジョウ)陣営に登場します。この計略王を止める術はなく、袁紹(kawa.Jr)とともに、曹操(BIBI)を都から追い落とします。曹操(BIBI)は益州を目指して敗走します。このターンに死亡した人材たち(なんて、派手なゲーム!)。
生きて帰らず
 この間、着々と領地を拡大した孫権(mitsu)は兵力をため込み、維持を目指します。 と、ここで袁紹(kawa.Jr)がいきなり劉備(エンジョウ)を裏切り、進攻を開始します。が、これは優秀な人材により防御され、全滅する羽目に。
 劉備(エンジョウ)が袁紹(kawa.Jr)に逆侵攻へ。あと一歩で全滅となった間際に、袁紹(kawa.Jr)から孫権(mitsu)に「お手紙」が届きます。イメージは、届いたリアル「舌先三寸の計」。
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 当然、介入する以外ないと考えていた孫権(mitsu)は、長江を越えて劉備(エンジョウ)領に進攻します。これを見た劉備(エンジョウ)は主力を都に戻します。袁紹(kawa.Jr)・劉備(エンジョウ)の領土の細分でさすがの諸葛亮を持ってしても、兵力補充が整わず。
 このまま、押し切って勝負かと思ったところ、益州で兵を蓄えた曹操(BIBI)が孫権(mitsu)領に攻めてきます。益州離脱を助けてやったのにと言ってみたいところですが、まあ、勝利阻止なら当然でしょう。ならばと、孫権(mitsu)軍も長江南に舞い戻り、敵と対峙します。
 兵力ではほぼ五分でしたが、こちらがカードをかなりため込んで経過し、少数によるゲリラ戦以外は、対峙が続きます。と、ここで時間切れ。結果、最も多くの領土を確保した孫権(mitsu)が勝利しました。
終了時