二つ目のアイテムが、昨年11月に発売されたばかりの「THE RISE OF BLITZKRIEG」(Bonsai Games)です。いわゆるデッキ構築型のカードドリブンですが、様々な仕掛けでランダム性が高められています。
 まず、勝利条件は4つのうちから2つをランダムで決めます。このうち1つが非公開となります。よって、ドイツ軍はあえて手番の動き(場合によってはターンの動き!)をブラフに使い、有利な状況を整えるようにします。連合軍は公開の条件をベースにしながら、些細な動きから垣間見える敵の意図を推察し、もう一つの条件を推理し、対応します。この読み合いが、かなり楽しく、かつ悩ましい。
 ドイツ軍は、毎ターンのカード使用が平均7枚で、豊富なヴァリエーションを選べますが、油断をすると連合軍の的確な防御や反撃を受けて、簡単にプロットが頓挫します。一直線に向かっても勝利はほど遠く、陽動が必須です。
 連合軍は基本的に敵の動きへの対応となりますが、意図を正しく読んで、カードを仕込む必要があります。枚数はドイツ軍8枚から2枚少ない6枚しかなく、かつ後半はそこからランダムで2枚を失うので(疲労)、読み違いやランダム引きの結果で,対応能力に大きな差が生まれます。
 そして、最後は戦闘drに一喜一憂しながら、その都度、その都度、作戦の修正をしていきます。
 今回は、mitsuのインストで、ドイツ軍をTommyさんが、連合軍をmitsuが担当します。公開の勝利条件は、パリ占領です。
 まず、第1ターンですが、連合軍はディール計画でカード1枚につき、2エリアまでの距離の戦術移動で可能です。今回は、ダンケルクのイギリス軍をベントに、リールのフランス軍をブリュッセルに前進させます。

T0
 ドイツ軍の攻勢が始まります。史実通り、ディナンに装甲師団が襲いかかりましたが、安牌のはずのdr数1:3で、まさかの敗北!いきなり、モメンタム1点を失います。気を取り直して、リブラモン経由で機甲突破でセダンを墜としたのが、精一杯。連合軍は、この間に、イギリス軍とフランス軍の連携を可能にし、戦車師団1個を動員します。そして、最後の手番で戦車2個師団を投入して、セダンを奪還します。
T2
 第2ターン、ならばとドイツ軍は2ターン越しのディナン強襲と機甲突破で、要衝ヴェルヴァンを墜とします。そのまま、装甲部隊主力はモンスに北上します。同時に、エバンエマール要塞を突撃工兵で攻め落とします。連合軍も必死に抵抗し、何度か押し返しますが、損害drが続いて、歩兵3ユニットを失います。
 第3ターン、ドイツ軍は損害を与えるもののブリュッセルを墜とせず。ゾロ目はよく出るのですが、ローロールが続き、攻勢は進展せず。連合軍は予備をアラスに送り、敵の移動を制限すると、セダンの戦車師団を投入し、ドゴール指揮の下、要衝ヴェルヴァンを奪回します。
T3
 第4ターン、ここに来て、ドイツ軍がセダンの強襲に出ます。時間がなくなる中での攻撃とは、もう一つの勝利条件はマジノ線攻略か?!匂いをかぎ取った連合軍は、勝負処とみて航空支援とフランス要塞を投入し、損害を出しながらも、虎の子の空挺作戦と航空支援を行ったドイツ軍を退けます。
T4
 第5ターン、ドイツ軍はザールブリュッケンからマジノ線を攻撃!やはり、そうか!あえて装甲師団を投入して勝利したものの、その先が続かず。連合軍は予備を投入しようとしましたが、ドイツ軍はカードの組み合わせを間違えたらしく「ああ、ダメだ・・・」と投了となりました。
T5
 結果的にいい展開の少なかったドイツ軍でしたが、選択肢の多さがよかったらしく「面白かった」。これだけ、無駄のないシンプルなルールで、高いランダム性とリプレイアビリティがあるとは。中黒デザインは、やっぱり、キレッキレでした。