今年は、あのポーランド戦から80周年ということで、一月遅れですが、関連のソロプレイをアップします。
 今月のソロプレイは、第2次世界大戦の発端となったポーランド戦役を題材とした、「電撃戦1939」(CMJ)です。CMJ の初期の別冊で、バランス的にはかなり厳しい戦いを、師団単位で描きます。


T1D全景
 ドイツ軍には、戦車・自動車化・緒兵科連合(軽師団)の3つの機械化部隊があり、ZOC浸透とオーバーランができます。ポーランド軍にもそれなりの兵力はいますが、機械化ユニットは皆無で、全てが歩兵扱いです。

 展開としては、南北に広がるポーランド軍を、ドイツ軍の機械化が浸透・蹂躙し、戦線を分断。あとは、歩兵のスチームローラーで、押しつぶしていく一方的な攻勢です。第6ターンにはソ連軍も軍事侵攻し、10ターンを待たずにポーランド軍が一掃されて、ゲーム終了となります。ポーランド軍にできることと言えば、都市・町・要塞などに立てこもり、敵に時間と兵力を浪費させることと、機を見て(全滅上等で)機械化部隊に逆襲をかけることくらいでしょうか?

 その分、ドイツ軍には勝利条件は厳し目に設定されており、
1)敵を全滅させる。
2)損害を15CP以下に抑える。
3)敵の国外脱出を15CP以下に抑える。
の全てを達成しなければなりません。

 第1ターン、ドイツ軍はポーランドへの侵攻を開始します。が、特別ルールにより、敵領内への1へクスのみの進入と戦闘での除去不可(最高戦闘比の制限と後退での全損害充当)となっているため、次ターンに向けての準備となります。可能な限り、敵を包囲できる箇所に侵攻させるとともに、ばらけている機械化部隊を集結し、オーバーラン可能なスタックを作ります。同時に、戦闘後前進による敵包囲を目的に、最小限の戦闘を行います。

 結果、3カ所の7:1攻撃は無傷で成功し、敵の4ユニットを包囲することに成功します。唯一、6:1攻撃で1/1となり、初損害が出ます(ドイツ軍の損害ポイントCP:1点)。


T1D
 ポーランド軍は、包囲された部隊と最低限の足止め部隊を前線に残し、残りは可能な限り西方へ撤退します。次ターンから敵の浸透があるため、兵力密度が下がることを承知の上で、連続した隣接戦線にならざるを得ません。
T1P

 第2ターン、世界初の電撃戦が幕を開けます。装甲/機械化によるオーヴァーランを3カ所で行い、足止め部隊を蹂躙すると、突破口から予備の機械化ユニットと主力の大量の歩兵が殺到し、敵の主戦線に襲いかかります。ここでも、敵の殲滅とともに、戦闘後前進による敵捕捉を主眼に攻撃をかけ、4ユニットを包囲下におきます。

 さらに後方に取り残された敵に対し、全面からの包囲攻撃を行い、これを殲滅します。ちなみに、このゲームでは敵ZOCを無視して退却ができるので、確実に除去するには、全包囲攻撃か、8:1以上の自動除去が望ましいです。

 ポーランド軍首脳が予想だにしなかったドイツ軍の高火力・高機動により、ポーランド軍18ユニットが消滅します。ドイツ軍の損害はわずかに2ステップのみです。


T2D
 全ユニットの1/3(!)を一気に失ったポーランド軍は、這々の体で要塞地帯及びWarsaw方面への撤退に入ります。南部については、Lwowを目指して退却します。

 同時に、このターンを逃せばほぼ組織的な反撃は不可能と判断したポーランド軍は、北部で乾坤一擲の反撃に出ます。目標はケンプ装甲師団!要塞の隘路を浸透してきた敵に対し、両翼から包囲攻撃を仕掛けます。敵の損害を与える確率は1/3でしたが・・・見事に成功!1ステップの損害を与え、3CPを獲得します。ドイツ軍の累積CPは6点に。


T2P 乾坤一擲の反撃!
 第3ターン、後方に残った残敵掃討とともに、ドイツ軍主力はLods及びModlin要塞を強襲します。高火力の歩兵が籠もるLodsは、ルフトヴァフェを投入しても1:1しか立たず、1/1に。代わりに装甲を集中したModlin西要塞は、なんと自動的除去に!ポーランド軍にもはや打つ手はなく、都市及び要塞にハイスタックするのが、精一杯です。

T3D
 一方、南方では、機械化部隊による森林迂回と歩兵による正面攻撃により、ほとんどの部隊を殲滅・捕捉されます。わずかに生き残った1個師団強がLwowに籠もります。ドイツ軍の累積CPは7点に。

 第4ターン、ひたすら防御するだけのポーランド軍でしたが、ここに至り、頑強な抵抗を見せます。自らも損害を受けながらも、Modlin要塞とLodsの戦闘で2損害を与えるとともに、南方でも1ステップを消耗させます。これにより、ドイツ軍の累積CPはついに10点に。

T4D
 が、これが限界でした。第5ターン、もはや機動の余地もなく、急速に戦力を消耗したポーランド軍は、ルフトヴァフェを投入した包囲攻撃により、次々と壊滅します。ポーランドに残されたのは、Warsawと3つの要塞のみ。

T5D
 第6ターン、ポーランドにとって、事態はさらに悪化します。ソ連軍による軍事侵攻!この火事場泥棒といえる攻撃によって、東西から挟撃されたポーランドの消滅は決定的になりました。同時にドイツ軍はWarsawを包囲して、ゲルニカで行った恐怖爆撃(シーサイド作戦)を発動します。

T6D OpSS
T6D
 事前の情報によって、撤退を開始していた各地のポーランド軍は、一斉に中立国国境に移動します。

T6P
 第7ターン、ついにWarsawが陥落。生き残ったわずかなポーランド軍は、リトアニアとルーマニアに脱出します。足止めのために残った最後の1個師団が、ソ連軍に殲滅されたのは、第8ターンでした。

T8S
終了時
 勝利条件に照らしてみると、
1)敵を全滅。
2)ドイツ軍の損害は、12CP。
3)敵の国外脱出も12CP。
となり、ドイツ軍の勝利となりました。