歴史・戦史研究「ちはら会」Drei

この会は、主にシミュレーションという手法を用いて、歴史・戦史を楽しもうという、有志の集まりです。興味ある時代をテーマに選び、図上演習(シミュレーションゲーム)を通して、文献研究では得られない「動きのある歴史」を見つめます。 「ちはら会」では、現在、会員を募集しています。年齢や資格等を問わず、興味のある方ならば、どなたでも参加できます。関心のある方は、下記にご連絡ください。 Eアドレス. chiharakai@apost.plala.or.jp (代表.mitsu)

2023年06月

 この日の最後にプレイしたのが、「カタンの開拓者 航海者版」(GP)-通称「海カタン」です。これまでは孤島の開拓だった「カタン」周辺に、離島が登場します。離島には、どんな産物でも算出できる(購入できる)砂金川があり、また、初めに集落を作ると、+2VPのボーナスが付きます。
 これまでのように、カタン島で都市化を目指すも良し、離島開拓にかけるも良しと、シンプルなルールでヴァリエーションが増えました。
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 今回は、赤(mitsu)・青(若月)・オレンジ(J)・白(BIBI)の4人プレイです。序盤、青(若月)・オレンジ(J)・白(BIBI)は、カタン島での開発に力を入れます。drがよく廻った青(若月)は、堅実に都市化を進めます。オレンジ(J)は本島でそこそこ、開拓した後、海に乗り出し、北部の離島へ進出します。白(BIBI)は資源が上手く廻らず、盗賊でカードを減らすなど、今ひとつで、1カ所を都市化したのがやっとです。
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 赤(mitsu)は初期配置から海沿いに集落を建て、ガシガシと海路を開拓し、2つの離島に集落を建てます。
 と、ここで、時間切れで終了。ほとんどが6VPと拮抗した状態で、これからの開発に様々な可能性が見れました。
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 次回は、時間を取って、フルプレイをしたいとお思います。

 この日の本命は、懐かしの群雄伝シリーズから「秀吉軍記」(GJ)シナリオ1「天王山」です。その名の通り、明智光秀による信長暗殺と山崎の合戦を描いたもので、ターン数は8と短めで、マップは3/4程度を使用します。
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 このシナリオでは、明智軍はまず、信長を確実に暗殺し、京を掌握。補充のため、それなりの部隊を近江に回す必要があります。一定の兵力が揃ったら、史実通り、山崎の隘路で迎え撃つのが、定石です。この隘路で秀吉軍を押しとどめ京と10カ所以上の城を押さえられれば、勝利できます。
 一方の羽柴軍は、まずは備中高松城を攻略し、毛利軍と一時講和を結び、主力を畿内に向けます。秀吉はしばらく姫路に残り、中小大名の帰趨に修整を行います。できれば、全ての中小大名を味方に付けたいところですが、時間的な制限があるので、秀吉がいつ、東進するかがポイントになります。山崎で敵が合戦に応じれば良し、そうでなければ、第5イニングに登場する柴田勢らと共同で城を落とし、光秀の勝利を阻止するように努めます。
 羽柴軍は、光秀を討ち死にさせるか、京・坂本・安土を陥落させれば勝利ですが、レベル4の安土城は、時間内ではまず落ちません(簡単には、包囲のための40戦力以上を集められない)。また、光秀が逃げ回ると、これを捕捉することは著しく困難でしょう。
 事前のソロ演習では、いずれも秀吉軍が勝ちきれず。一度は、逆襲で明智軍が勝利してしまいました。今回は、群雄伝希望のJさんと初対戦になります。陣営は、羽柴軍(mitsu)対明智軍(J)です。
 第1イニング、まずは特別ルールの「本能寺の変」です。明智光秀はZOCで京を包囲した上で、合戦を仕掛け、史実どおり、信長の暗殺に成功します。大坂にいた織田信澄は、逃げ切れず、討ち死に。中立大名の動静判定では、中川と池田のみが、行動開始となります。
T1 本能寺の変
 明智軍は、光秀本隊は早くも山崎に進出し、淀城と勝龍寺城を押さえます。また、その他の武将を近江に派遣し、安土・佐和山・長浜を落とします。
 一刻も早く大返しをしたい羽柴軍は、初手で降伏勧告を行い、備中高松城を降伏させます。ここには、宇喜多忠家が残って、城を修復。羽柴軍主力は、姫路まで駆け戻ります。南下の気配を見せる光秀本隊に対しては、池田勢が前進して足止めします。
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 第2イニング、中立大名の動静判定で、羽柴軍の神戸勢・北畠勢・高山勢が行動を開始します。
 明智軍は安土で徴兵を開始し、その他の部隊は光秀本隊に合流すべく南下します。個々に合流を図る敵武将に対し、戦闘修整2を誇る丹羽勢が迎撃をかけ、1部隊を後退させます。
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 後方からは、堀秀政が高速移動で駆け登り、光秀本隊と対峙します。一方、戦闘力では劣る池田勢・中川勢・神戸勢は、毛利への備えとして播磨に移動し、代わって秀吉隊が派遣準備に入ります。一方、北畠勢は鈴鹿越えで近江に進入し、敵を攪乱します。
 第3イニング、秀吉が姫路から書簡を送り、筒井・細川の参戦を促しますが、中立大名の動静に動きなし。もう待てないとばかりに、毛利への備えを整えると、秀吉本隊が東進を開始します。一方、北畠隊は敵の一部を引きつけると、そのまま、佐和山城へ進み、これを包囲して、攻城戦を開始します(次ターンに柴田軍が動き出すので、これと合わせて近江の東側の城を早期に攻略する作戦です)。
 明智軍は徴募を続けるとともに、山崎の隘路で抵抗を試みますが、10戦力を持つ掘隊が、まだ十分に兵力を蓄積していない光秀本隊に強襲をかけ、これを一時退却させます。そのまま、勝龍寺城を包囲に持ち込み、一気に押し切れるはずでしたが・・・。
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 第4イニング、明智本隊が掘隊に逆襲を掛け、3損害を与えて、山崎を奪還します。ここに秀吉本隊が合流し、合戦を仕掛けますが、城に籠もる光秀本隊は応じず(GJ版では、自城のあるへクスでは合戦を強制されなくなった)。秀吉本隊と掘隊が攻撃をかけ、明智軍がひたすら回復を行う展開となりますが、度重なる攻撃にさすがの光秀本隊も、全てステップロスし、崩壊寸前まで行きます。
 が、第5イニング、情勢判定で、筒井順慶がなんと明智方に!羽柴軍の隙をつき、するすると山崎まで北上し、損耗した光秀本隊に代わって、羽柴軍の攻撃を一手に引き受けます。秀吉本隊と掘隊の猛攻を受け、筒井隊は全てがステップロスし、1ユニットが壊滅します。が、この貴重な時間を使って、後方に下がった光秀本隊が補充と徴募兵との合流を行い、戦力の立て直しに成功します。
 また、北陸ではやっと出撃準備を整えた柴田軍が、猛烈な勢いで南下を始めます。第3イニングから城攻めを行っている畠山隊とともに、長浜・佐和山城を攻めますが、非常に守りが堅く(全く、包囲の影響が出ない!)、攻略のめどが立たず。
I5 筒井が死守
 第6イニング、役割を果たした筒井隊は、後方に下がって補充に切り替えます。山崎には光秀本隊が舞い戻り、またもや、羽柴軍と壮絶な叩き合いを続けます。このままでは、埒があかないと判断した羽柴軍は、毛利参戦(1/6の確率)を覚悟で、宇喜多隊を東進させます。さらに丹羽隊が敵中進軍を行って、大いに後方を攪乱しますが、明智秀満と斎藤利三に包囲されかけ、離脱します。
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 第7イニング、もはや、1月に及ぶ山崎戦は、羽柴軍の攻撃と明智軍の回復の繰り返しで、埒があかず。それでも、宇喜多隊を加えた数の力で、明智軍の通常状態ユニットをあと1つまで磨り減らしましたが、さすがの羽柴軍も20ユニット以上がステップロスとなり、攻撃力が大きく低下。攻撃しても成果が上がらず、一方的に羽柴軍が叩かれることも。ここにきて、羽柴軍は一時後退と回復を余儀なくされます。
 一方、長浜・佐和山城は、やっとのことで陥落するも、時すでに遅し。柴田隊・畠山隊の損耗も激しく、しばらく補充が必要で、安土攻めなど、とてもできない案配です。
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 最終第8イニング、羽柴軍は軍を再編成すると、多数の指揮官をフルに使って損害を回復し、わずか3ステージ(!)で20ステップの戦力を完全補充します。が、明智軍もひたすら回復に努め、「山崎戦線、異常なし」。
 それでも、数の優位を生かして、羽柴軍は4つの城を包囲し、2つは陥落の目処が立ちましたが、ここでゲーム終了。筒井の居城を含む14の城と京の支配を維持した明智軍の勝利となりました。
 2イニングの間、秀吉を姫路にとどめて調略に励んだにも関わらず、筒井が明智方に行ったとか、早々に佐和山などを囲んだのに、恐ろしいくらい包囲の影響がなかった(何故、drは4以上ばかり!)とか、不運はありましたが、打撃戦は比較的好調だっただけに、悔やまれます。
 後から思えば、第4イニングの堀隊は後退せずに秀吉本隊の到着を待てば、とか、第6イニングの丹羽隊は全滅覚悟の「中入れ」で、光秀本隊の連絡線切断もあったか、とか、毛利が参戦しても取れる城はたかが知れているので、秀吉本隊と宇喜多勢を早期に投入する手もあるかと、思いつきます。が、どうも先(史実)を考えると、無難に行かざるを得なかったなぁ。ともあれ、もう少し、作戦研究してみたいです。

 続いて、BIBIさん持ち込みのFantasy級の「ダンジョンズ、ダイス&デンジャー」(ALEA)です。その名の通り、ダンジョン探索をテーマにしたアイテムですが、それぞれが自分のダンジョンマップを進んでいき、全てのモンスターを倒すとゲーム終了です。いわゆる多人数ソロ型マルチです。
 毎回、4個のdrをして、その組み合わせで、マップの2カ所を埋めていきます(輪番の親は、さらにもう1drできる)。この時、どうして満たせない場合は、ライフが減っていきます。
 また、各通路には指定のゾロ目だと通過できたり、宝物(VP)が落ちていたり、宝箱(3種類の魔法)があったり、モンスターを倒す武器(命中drを増やす)が見つかったりと、バラエティがあります。
 モンスターの部屋に到達したら、必要な目を出せれば、1ヒットを与えられ、全HPになれば、それを倒せます。はじめにモンスターを倒すと、宝物が多くもらえます。
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 インストの後、早速、ソロプレイ(?)開始。mitsuは右側の回廊を中心に攻略を進め、グリーン狼、2匹のウサギなどを倒して行きます。moritaさんは、狼を倒した後は、ラスボスの熊狩りに精を上げ、これを達成。BIBIさんは、狼一匹を倒すも、通路が開かず、出遅れ気味に。
 後半、後は最後のウルフを誰が倒すか(あるいは他でいかに得点を稼ぐか)焦点が。ここで、ギリギリでウルフを倒したのはmitsuで、宝石3を手に入れ、ゲームセット。
 得点を計算したところ、mitsuとmoritaさんが同点に。その結果、ライフ数が多かったmitsuが勝利となりました。
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 続いてプレイしたのが、ゲムマで配布されていた「対台湾特別軍事作戦202X」(Bonsai Games)です。トランプを使ったカードドリブンで、同時に1枚のカードを出し、数値が小さい方から作戦を行います。ユニットは艦艇と航空機に分かれていて、スートによって稼働できる兵種が決まります。例えば、航空機は赤系統で、艦艇は黒系統です。ただし、アメリカ軍の空母機動部隊は全てのカードで活性化できます。
 また、A及び絵札は、各軍のイベントを発生できます。中には、先島諸島が無事であることや敵が台湾海峡にいる等の条件もあり、また、予備10枚のカードと任意で交換ができる「ハイブリット戦」などもあります。このイベントがいい味を出していて、考えるところが多く、かつ、リプレイアビリティを高めています。
 戦闘は、同じエリアで行われます。敵の航空機か、艦艇かを選択し、攻撃を実施します。この時、まず、第5世代(F35とかイージス艦とか)の兵器が戦闘力分の攻撃し、6が出れば、1ヒットです(1ユニットを除去)。次に第4世代(F16や中国機の大半)が同じくdrしますが、こちらは損害値が1/2(端数切り捨てに)。つまり、最低でも6ゾロを出さないと当たらないわけで、第5世代相手には、とにかく当たらない。
 手札が4枚以下に減ると、山札から1枚ずつ補充ができます。この時、ジョーカーが出ると、停戦交渉が行われ、艦艇が各海域を支配していると、VP獲得となります。2度目の停戦交渉後に、VPが高い側が勝利します。
 インスト10分で、moritaさんとプレイ。陣営は、中国軍(mitsu)対日米軍(morita)です。前半は、両軍とも、航空機の傘の元、それぞれの目的地へ艦艇を進攻します。アメリカ軍の空母機動部隊は、VPのもっとも高い台湾海峡へ。中国軍は先島諸島を占有すべく、黄海へ。
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 イベントで、地対艦ミサイル攻撃や上陸作戦が行われ、ここからが主力の殴り合いに。
 空母機動部隊が満を持して北上し、黄海で中国軍艦艇を一方的に撃破。中国空軍は、ほぼ全機を投入して空母機動部隊に飽和攻撃を仕掛けますが、あまりに強力な対空システムにバッタバッタと落とされ、戦果なし(泣き)。
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 堪らず、台湾海峡に後退した中国海軍を、F35率いるアメリカ空軍が殲滅し、VPを獲得できる手段を失った中国軍は敗北。自衛隊さえ、使わないという展開に、う~む、強すぎるぞ、アメリカ軍!
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 第2戦は、陣営を入れ替え、日米軍(mitsu)対中国軍(morita)です。展開はほぼ同様で、中国海軍が黄海に進出し、先島諸島へ上陸作戦を決めます。さらに、中国空軍を全機、黄海上でCAPに付けます。
 ならばと、アメリカ軍は優秀な空軍を持って、航空撃滅戦を仕掛けますが・・・ああ、なんで当たらない?!ステルスで優秀なはずのF35が外しまくり、逆に中国空軍が6ゾロを出して、アメリカ軍の方が損害が多い始末・・・。
 こりゃ、いかんと、主力の空母機動部隊を突入させ、中国海軍を相当、削りますが、数が多すぎる!そうこうしている間に、中国軍は空挺作戦を成功させたり、と地道にVPを稼ぎ、気がつけば、2回目の停戦でゲームエンド。最後まで耐えきった中国軍の勝利となりました。
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 ゲームとしてはシンプルですが、トランプによる展開の幅の広さとここ一番の戦闘drによって、リプレイアビリティは極めて高く。プレイ時間も1時間弱と手頃で、販促用の無料ゲームにしては質が高すぎるゾ!

  この日の緒戦は、ゲムマで購入した、同人のURA製作の2人用艦隊決戦カードゲーム「連合艦隊」(URA)です。ランダムに引いた艦艇で、艦隊を編成し、勝敗を争うもので、航空戦-砲撃戦-雷撃戦-(本拠地の)直接攻撃の手順です。艦コレに肖った便乗かと思いきや、フォーミタブルに、サウザンプトン級、ブルックリン級という玄人好みのラインナップが充実しており。特殊効果や艦艇編成、本土防衛のリソース等の妙味があり、勝つためには、けっこう、考えます。
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 第一戦は、一番で来場したmoritaさんと。序盤、赤城・大和のmorita軍の攻撃を、mitsu軍がワシントン、伊勢等4隻で迎え撃ち、ともに戦艦を沈める相討ちに。
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 その後も、配備をしては積極的に攻撃をかける激しい戦いが続き、両軍とも本土を守りつつ、消耗戦となります。
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 終盤、mitsu軍がフォーミダブルとサウス・ダコタを繰り出すと、morita軍は夕張・長良の水雷戦隊で迎撃。先にフォーミダブルが長良を沈め、サウス・ダコタは敢えて敵本土の攻撃を選択します。すると、直前の雷撃戦で、なんと夕張がサウス・ダコタを撃沈!勝負は最終ラウンドまでもつれ込み、VP次第に。
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 結果・・・25点対23点の僅差で、morita軍が勝利となりました。ああ、サウス・ダコタで、先に夕張を撃破していれば、勝てたのに(泣き)。一瞬の判断ミスで、とほほの結末になりました。
 第二戦は、例会の後半に、Jさんと。こちらは、翔鶴・フォーミダブル対飛龍・エンタープライズの本格的な空母戦で、幕を開け。両軍とも艦隊編成に力を入れ、定期的に攻撃・防御を繰り返します。mitsuが空母による増援で隻数で優位に立つと、中盤に一気に敵の本土攻撃に。最後は、朝潮の魚雷攻撃が奏功し、敵のリソースを破壊して、勝利となりました。
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 見た目のような簡単なカードゲームかと思いきや、勝利のためには巧みな艦隊編成や迎撃、数があるようにブラフをかける本土防衛(カード)と、これが結構、奥深く。しばらく、楽しめそうです。

 6月初旬に予定されていたちはら会ですが、いつもの公民館が台風の影響で避難所指定になり、中止となりました。そこで、急遽、椎名公民館に予約を取り直しまして。ただ、日曜実施に新しい公民館ということで、数人でもいればと思っていたところ、Jさんと若月さんのご新規さん2名を含む、6名が参加となり。ありがたや!
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 日本史が好きというJさんは、これまでもっぱらソロが多かったそうで、例会参加はめずらしいとのこと。それがよりによって、零細地方例会のちはら会とは!(笑い)。なんでも「戦国の一番長い日」(ツクダ)のプレイ経験もある(!)とのことで、その腕前はさすがベテラン。もう1名の若月さんも日本史やB級の希望があり、こちらも戦国群雄伝を楽しんでいました。
 
 先日にプレイされたアイテムと戦績は、以下の通りです。

九州三国志(GJ)シナリオ3「九州三国志」 島津(若月)・大友(J)・龍造寺(oha)島津優勢
秀吉軍記(GJ)シナリオ1「天王山」 ★羽柴(mitsu)対明智(J)☆
志士の時代 新版(CMJ) ☆BIBI・morita・若月・oha
連合艦隊(URA)2戦
 ☆morita軍対mitsu軍★
 ★J軍対mitsu軍☆  J本土陥落
対台湾特別軍事作戦202X(Bonsai Games)2戦
 ★中国軍(mitsu)対日米軍(morita)☆
 ☆中国軍(morita)対日米軍(mitsu)★
ダンジョンズ、ダイス&デンジャー(ALEA) ☆mitsu・morita・BIBI
カタンの開拓者 航海者版(GP) mitsu・若月・J・morita 途中終了

 こちらは、新人さんと二度目の参加の3人でプレイしていた「九州三国志」(GJ)シナリオ3「九州三国志」。戦国群雄伝は、ちはら会創設時に小弓御所さんとよくプレイした懐かしのアイテムです。
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 今回は、4人で2アイテムがプレイされました。島津(若月)・大友(J)・龍造寺(oha)で、想定通り、まず、島津と大友が攻勢をかけ。肥後北部に進んだところで、今度は島津(若月)と大友(J)が牽制をし合う展開に。デモプレイということもあり、お昼過ぎまでプレイして、島津優勢で終了としていました。
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 その後、面子を入れ替えて、BIBI・morita・若月・ohaで、「志士の時代 新版」(CMJ)をプレイしていました。
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 最終エポックに慶喜が先手を取って、京を制圧し、その勢いで長州を征伐!そこから、反幕府軍の薩摩藩が盛り返し、最後は誰が誰やらの超混沌の時代に。ohaさんの「良識あるプレイ」で、なんとか諸外国の植民地にならずに済んだそうです。

前回のレポがまだですが、次の例会まで10日ほどになったので、お知らせします。

いつものおゆみ野公民館が、9月までエアコン工事が確定し、しばらくは「流浪の民」です。駅から若干、遠くなりますが、鉄道アクセスはいいかも?!みなさん、熱中症に気をつけていらしてください。

 

[日時]71日(土)10:0020:00
[会場]誉田公民館 和室 

[住所]緑区誉田町1丁目789-49

[アクセス] JR誉田駅から徒歩15分。または、JR千葉駅から千葉中央バス「誉田駅」行き、誉田小学校前下車、徒歩1分

[参加費]無料
[持ち物]ゲームとゆとりと常識

 前回、プレイして押し切られた「秀吉軍記」(GJ)天王山シナリオを持ち込みます。ソロ演習も含め、どうにも千成瓢箪が勝てませんが、羽柴軍に勝機はあるか?! 

I5 筒井が死守
  「明日なき世界」(CMJ)も、Q&Aで「正しい」Tomorrow the World2ができるゾ!

T4 ドイツ本土の防空の終焉
  「海カタン」やいつもの「魔法の帝国」(エポック)、お手軽Fantasyの「デーモン・スレイヤー」(翔企画)も持って行きます。

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 実は、160周年記念のゲティスバーグ戦。密かに「GETTYSBURG」(AH1988年新版の準備をしたりしています。ちはら会では、プレイを見かけない南北戦争ですが、ご希望の方がいれば、インストします(ルールは、A42ページのみ、でも、準備が間に合うか)。

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 最後に次回以降の予定を。 

 85日(土)10:0020:00 椎名公民館:和室 京成線おゆみ野駅から徒歩15
 92日(土)10:0020:00 椎名公民館:ホール 京成線おゆみ野駅から徒歩15

 

 台風で3日の例会はまさかの中止になりましたが、新たな会場を取り直しました。日曜日で初の椎名公民館ですが、楽しみにしてくださっている方々が参加できれば。
 なお、当日は千葉会と重なっていますが、やむなき事情によりご了承ください。

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[日時]6月18日(日)10:00-20:00
[会場]椎名公民館 

[住所]和室緑区富岡町290-1
[アクセス]
 なお、京成電鉄千原線「おゆみ野駅」からだと、1kmほどです。
 おゆみ野駅から千葉市 緑区椎名公民館の乗換案内|地図マピオン (mapion.co.jp)
[参加費]無料
[持ち物]ゲームとゆとりと常識

 駐車場は少な目ですが、ほとんど地元の利用者ばかりなので、たぶん、止められます。まわりにコンビニや食事処がないので、食料や飲み物を持ち込みください。

 5月のゲムマで購入した「連合艦隊」(URA)。ちょっとルールがわかりにくかったので、同HPの対戦You Tubeを見て、確認。見た目より、考える要素が多いようです。
連合艦隊
 前回のちはら会で、基本ルールのインストプレイをした「明日なき世界」(CMJ)。CMJへのQ&Aで「正しい」Tomorrow the World2ができるゾ!
T5 名古屋空爆の3航空団が対空砲火で壊滅
 コロナ禍でポチってしまった「海カタン」やいつもの「魔法の帝国」(エポック)も持って行きます。
終了時
 惜しくも時期がずれましたが、「本能寺の変」(HJ)も持ち込みます。
T3 蘭丸兄弟、銃撃で戦死

 最後に次回以降の予定を。 

 7月1日(土)10:00-20:00 誉田公民館:和室 JR誉田駅から徒歩15分
 8月5日(土)10:00-20:00 椎名公民館:和室 京成線おゆみ野駅から徒歩15分

 いつものおゆみ野公民館が、7月から9月までエアコン工事が確定し、しばらくは「流浪の民」です。別の会場は駅から若干、遠いので、みなさん、熱中症に気をつけていらしてください。

台風2号の影響で、激しい雨と風が続いています。

先ほど、おゆみ野公民館から連絡があり、本日の避難所解除の見込みが立たなくなったそうです(終日、使用できない可能性)。交通機関も乱れており、6月のちはら会は中止とさせていただきます。

楽しみにしていた方には、申し訳ありません。この分は、来月にみなさんと!

 

初会敵

 「この時がいいね」と君が言ったから、6月2日は惟任記念日 by光秀

 本日は、本能寺の変記念日でして、それに肖って、今月のソロプレイ第1弾は、「本能寺の変」(HJ)です。「光秀戦記」の一作で、そのものズバリ、本能寺の変を描いた戦闘級(!)です。信長はじめ本能寺にいた近習が全てユニット化され、、選択ルールでは女房衆が長刀を振るう様まで(!)表現されています。織田軍は必敗ですが、いかに粘って、信長が切腹する時間を稼ぎ、火を放って首を渡さぬか、を競います。
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 シークエンスは至ってシンプルで、移動-射撃(明智軍のみ)-戦闘となります。射撃は弓衆及び鉄砲衆のみが行え、隣接するエリアまで攻撃ができます。戦闘は、同一エリアでの全ユニットが参加します。戦闘の基本は、戦闘力分のdrをして6が出れば、ヒット。各ヒットにつき、再び、1d6して、ユニットの戦闘力を上回ると除去になります(明智軍の侍大将は、ステップロス)。
 織田軍は近習が全てユニット化されているので、数は多く見えますが、戦闘力は最高でも森蘭丸の3で、ほとんどが1です。対する明智軍の足軽は、3–5と当然ながら強力です(侍大将は4以上)。戦闘では戦力が防御レベルとなるため、圧倒的に明智軍が有利です。
 これを補正するのがスタック制限で、明智軍は建物内では2ユニットまでしか、スタックできず(しかも常時適用)。織田軍は6ユニットまでスタックできるので、戦力の集中によっては、まれに明智軍を上回ることも。が、防御レベルの違いはいかんともしがたく、乱戦の中、次々と織田軍が討ち取られていきます。
 勝利条件は、織田軍がいかに粘って、信長が切腹する時間を稼ぎ、火を放って首を渡さぬか、に絞られます。第5ターンまでに明智軍が信長を仕留められれば、戦略的勝利に。第6ターンまでならば、戦術的勝利(遺体の確保)になります。最後まで、遺体を確保できなければ、織田軍の戦術的勝利(史実)です。
 まず、明智軍ですが、丹波口と本能寺を囲む通りに規定のユニットを配置します。続いて、信長軍が完全なランダム・セットアップを行います。
 第1ターンの明智軍は、本能寺の門を打ち破ると、大挙して進入してきます。まだ、臨戦体制が取れない織田軍に発砲し、女房衆を蹴散らし、近習1名を討ち取ります。 
T1 発砲!
 「上様!裏切りです!!」
 「どの軍勢ぞ!」
 「敵は、水色桔梗(明智)なり」
 「・・・是非もなし」
 続く、織田軍は急ぎ、応戦体制をとりますが、奇襲の再現ルールで、このターンは2d6したユニットのみが移動できます。今回は、drに恵まれ、9ユニットが行動可能に。厩にいた4名と大広間にいた部隊が合流し、北庭で戦闘になりますが、圧倒的な戦力差にも関わらず、ともに死傷者はなし。
T1 織田軍が合流
T1終了時
 第2ターン、明智軍は弓衆と鉄砲衆に援護射撃させ、足軽隊が室内に突入します。これにより、5カ所で白兵戦が発生し、織田側に少なからずの損害が発生します。そして、奥書院で信長発見!
T2 奥書院に信長!
 織田軍は、戦力を維持すべく、建物の中央に集結します。唯一、外郭で防衛線を張る台所では、織田軍が強力に抵抗し、敵に猛烈な打撃を与えます(足軽が壊滅し、斎藤利三が負傷!)。
T2 台所では、織田軍が逆襲!
 第3ターン、明智軍は射撃ユニットを巧みに展開し、強烈な射撃を見舞います。これにより、廊下で敵の侵入を防いでいた森蘭丸兄弟が死亡!が、白兵戦では粘り強く抵抗し、突入してきた敵の足軽を撃破します。
T3 蘭丸兄弟、銃撃で戦死
 また、前ターンに空前の戦果を上げた台所でも、代わって進入してきた侍大将隊をまたも負傷させるなど、死に物狂いの抵抗を見せます。
T3 台所でも!侍大将を負傷さす
 が、織田軍もさすがに死傷者が増えたため、大広間の部隊は廊下に撤退します。
T3終了時
 第4ターン、明智軍は弓衆と鉄砲衆による濃密な射撃を継続します。これにより、2名近習が死亡し、織田信長も負傷!この時点で、信長は自害のために納戸に移動します(自動的に下天モードに)。
T4 猛烈な射撃で、信長負傷!
 続く、白兵戦も酸鼻を極め、さらに3ユニットが昇天します。物量でごり押しする明智軍に、損害はなし。
 「上様を守れ!」織田軍は、納戸に繋がる廊下に殺到しますが、明智軍の足軽と差し違えて、さらに3名が落命します。また、これまで奇跡的な奮闘で足止めを続けていた台所でも、部隊が全滅。防御レベルが低い織田軍は、一点を超えると、一気に崩壊。結果、生き残りは、傷ついたわずか1名の近習のみに。
T4 1ユニットを除き、近習全滅
 第5ターン、明智軍は、周囲から19火力の射撃をもって、この近習を排除。廊下を押さえ、納戸への突入体制を整えます。
 織田信長はこの音を聞き付け、最後の敦盛を舞います。「人間五十年、下天のうちを比ぶれば・・・」そして、納戸に火を放ち、炎の中で自刃します。
T5 信長、切腹するも・・・
 第6ターン、明智軍は納戸の扉を蹴破ると、火の粉が舞う室内に突入。焼け落ちる梁を避けながら、ついに信長の遺体を発見!急ぎ、首級を落として、外へと運び出します。
T6 炎の中で、遺体を発見!
 「殿、敵を討ち取りました!」前庭に陣を進めていた明智光秀がこれを検分し、燃え上がる本能寺を背景に、明智軍が鬨の声を上げました。史実以上の戦果を上げた、明智軍の戦術的勝利となりました。
 普通にプレイをすれば、織田軍には勝ち目はなく、全滅必至ですが、うまく敵を足止めできれば(明智軍のdrが冴えなければ)、史実と同じく、遺体を渡さずに、戦術的勝利もあり得ます(事前のソロ演習では、ギリギリで本能寺が焼け落ちて織田軍の勝利に)。圧倒的な兵力を持つ明智軍も、スタック制限が厳しく、効率的な展開(特に射撃ユニット)求められるため、そういった意味ではバランスが取れているようです。
 いずれにしろ、インストも入れて、1時間半ほどでプレイできるので、気軽な対戦にも向いています。デザイナーズノートにもあるように、滅びの美学を楽しめる、戦国時代の「アラモ砦」になっています。

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