年末になりましたので、恒例の「行く年、来る年」で、2022年のゲームライフを振り返りたいと思います。
今年は、コロナ禍の影響がまだ続きましたが、緩和の方向により、全ての例会が開催できました。ただし、職場の感染症対策の基準で、2月の例会は自分が参加できず、3月も午前中のみと、悲しい結果に・・・。その分、ミニマム・オフ会と得意のソロプレイで、ゲーム成分を補填しました。早く、ふつーの風邪になって、完全に終熄しますように・・・。
遠征もそれなりにでき、茨城会と千葉会に控えめながら参加。記事数としては、1月から最低10記事は確保し、SLGの灯を消さない!と、オフ会とソロ記事攻勢で、7月と8月、10月には本ブログ初の20記事越えを達成。もっとも、歳を取ったせいか、パタパタくるりんとかドイツ系とか、ライト級が増えまくったので、回数が増えただけなんですが・・・。いかん、このままだと、ふつーの作戦級ができない身体になってしまう?!(笑い)
[目標達成ジャンル]
引き続きのアウェイの環境の中でしたが、小ぶりな3ジャンルを攻略し、プチ増進になりました。
<ちはら会の暗黒時代~中世・近世ヨーロッパ史アイテム>
中世・近世ヨーロッパ史ジャンルは、あまりにテーマが渋いので、このチャンスを逃すとプレイできないかもという、緊迫感(?)があり。kawaさんに「薔薇戦争」(GJ)を誘われたのをきっかけに、「三十年戦争-血戦ヴァレンシュタイン」(DC)で三十年戦争にも突入しました。アイテム数が少ないので、集中プレイで一気に達成できるのがよし。ただし、きっかけ作りに時間がかかるのが難点か?!(前回からなんと10年ぶりの更新でした)このまま、来年はプレイ率5割を越えたいな~。

<古代から中世へ!ゲーム界では今一だけど、どっこい生きているマイナー日本史!~戦国以前の日本史アイテム>
NHK大河ドラマの「鎌倉殿13人」に肖って、「吾妻鏡」(GJ)を複数回、対戦し、頼朝の軍事能力のなさ(?)を実感しました(政治力と動員力は凄いんですけどね~)。その勢いで、簡易版Hannibalシステムの「草燃える」(旧GJ)を対戦し、「九郎判官の空弁当」事件とか「義円足踏みで、藤原氏参戦」事件とか、盛り上がりました。
関東人なら新皇将門でしょうと、ソロで「将門記」(CMJ)で、喧嘩慣れした将門が板東を席巻。さらに、同人アイテム「風雲児将門」(str誌付録)では、源裏に将門が討ち取られ、乱にもならず。こちらは3年ぶりの新規更新でした。
<日本史の終末は、幕末純情伝!~幕末・戊辰戦争アイテム>
昨年末にプレイ率が9割突破となったこのジャンルですが、ソロで「箱館湾海戦」(WGJ)と「箱館戦争ソリティア」(Bonsai Games)をクリア。史実がそうだったように「箱館戦争ソリティア」(Bonsai Games)は旧幕府軍に相当、きつく、5戦目でやっと勝利と、手強かった。そして、10月の例会でCOINシリーズの変則マルチ「幕末京都騒乱」をプレイし、11月に「志士の時代」を対戦し、ついにコンプリート!ちはら会2つ目の完全制覇を成し遂げました。
[記憶に残る対戦・ソロプレイ(アイテム)]
続いて、今年にプレイした対戦(またはソロ演習)で、記憶に残るベスト7を紹介します。
第1位 マルタ島攻防戦:ペデスタル作戦1942(Bonsai Games)
15年前に完成していたちはら会謹製の「ペデスタル作戦1942」(Bonsai Games)が、商業誌の付録になりまして。仲間たちとああだ、こうだとテストプレイしていた記憶が蘇りました。
当時はまだ参加していなかったニューフェイスのBIBIさんやybsさん、茨城会のにしさん、str会長、テストプレイ以来の再戦となったkawaさん、moritaさんと、10番勝負を完遂しました。最後の10戦目に至っては、輸送船団が壊滅するという、前代未聞のリプレイに。
CMJ誌に投稿当時はこんなソロブームは来ておらず、今だからこそと、掲載していただいたBonsai Gamesに感謝します。こんなマイナーテーマなのに売れ行き好調で、1ヶ月ちょっとで版元完売に!「時代がペデスタルに追いついた」ということにしておきます(笑い)。
第2位 鎌倉殿の2作品 「吾妻鏡」(GJ)と「草燃える」(旧GJ)
ジャンル別で触れましたが、NHK大河「鎌倉殿の13人」の影響は大きく、「吾妻鏡」(GJ)と「草燃える」(旧GJ)で希望があがり。「吾妻鏡」(GJ)は、両陣営で繰り返しプレイし、いずれもギリギリの展開になり、楽しかった。が、ああ、一度も源氏の勝利ができていません!未だ、平家にあらずんば、人にあらずか?!
「草燃える」(旧GJ)はハンニバルシステムのいいとこ取りで、ハーフマップなのに、源平合戦のキャンペーンが堪能できました。イベントも「那須与一」「奇襲」や上皇の陰謀など思わずにやりとするものばかり。軍事力で押しまくる源氏と政治や軍略イベントで敵を絡め取る平家が、実に見事に再現されていました。
第3位 ターニング・ザ・テーブルズ(MIH/CMJ)
これまでいくつものゲーム紹介やAAR、作戦研究などがある、傑作アイテムをプレイできました。シナリオ1は2ターンしかなく、ソロ演習でしたが、これだけでも抜群に面白い!10月にはTommyさんと、11月にはバーネットさんと本シナリオを対戦でき、不用意な攻撃で損害過多になったソ連軍を猛烈な反撃で判定負けに追い込んだり、優秀すぎるドイツ軍装甲師団の猛攻を喰らったり。久々にがっつり作戦研究をして、東部戦線の作戦級を堪能し切りました。来年は80周年の「ヴェリキエ・ルキ攻防戦」(CMJ)を狙います。
第4位 光秀戦記(HJ)-山崎決戦
あのTactics誌が復活!ただし、附録ゲームは「ふつーの合戦級ですよ」と決して下馬評は高くなかったのですが、そうであればあるほど、萌えるのがちはら会(?!)。CCもなければ、地形以外には戦闘修整さえない、シンプルすぎるアイテム故に、ああでもない、こうでもないと、猛烈に作戦研究を実行!12月の例会で、ベテランのタナックさんと対戦でき、一方的と言われた明智勢で引き分け(宣伝的勝利)に持ち込めました。そう、SLGを始めた昔は、納得するまでプレイし、「自分だけの作戦」を見つけたことを思い出しました(仲間同士で拙いけど、熱い作戦研究を競っていたことも)。いろいろな意味で原点を見つめ直しました。
第5位 パタパタくるりん(オリジナル)
今年初めに、ダイソーゲームシリーズのハローキティ編をプレイしたのをきっかけに、これなら他にも転用できるぞと、オリジナル・ヴァージョンを量産してしまい。機動戦士ガンダムのパイロット編くらいまではよかったのですが、「ザビ家編」とか、伝説巨神イデオンの「おっさんキャラ編」とかに飛び火し、需要のほとんどない「ターンAガンダム」や「Gのレコンギスタ」にまで暴走。最後は「タツノコプロ編」とか「風の谷のナウシカ編」「北斗の拳編」まで、全てを対戦。「6歳からできるアイテム」なのに、千葉会の錚々たるメンバーとうんうん、言いながらハードプレイしたのが懐かしい(笑い)。
第6位 Dr.MICRO(バンダイ)
弾みでポチってしまった(笑い)バンダイのイメージDOシリーズで、内容はゲームブックタイプのRPG。ミクロ化技術でDr.MICROという医療チームになり、ミクロ・サブマリンに乗って、患者の体内で脅威を除去するという、古典的設定。ネタとして、オフ会と茨城会でプレイしたところ、これが思いのほか、好評。「はたらく細胞が受けている今なら、再販、行けますね」とか、「サブマリンと敵対キャラ(白血球や未確認有害物体)は、リアルなフィギュアにしよう」とか、挙げ句の果てには「茨城会の医療関係者にお墨付きを貰えば、売れますよ!ドクターも絶賛!!」とか。ええ、全シナリオを制覇しました。
第7位 箱館戦争ソリティア(Bonsai Games)
コンプリートを達成した幕末維新ジャンルのソロ専用ゲーム。ソロだからそんなに難しくはないだろうと高をくくっていたら、これがラスボス級のマトリックスの多さ。が、そこは、信頼の中黒デザインで、実にプレイアブルで面白い!史実どおり、大概は旧幕府軍が敗北するのですが、宮古湾海戦のアボルダージュが決まったり、土方の怒濤の猛反撃が成功したりすると、脳内補完リビドーが出っぱなしに。勝っても負けても、もう1回、という中毒性があります。このジャンルのベストアイテムかも?!
【番外編】
いつものように「神セブン」にならなかったけど、楽しかった対戦アイテムを、番外編として掲示します。
PANDEMIC:クトゥルフの呼び声(HJ)
協力型ゲームの傑作「PANDEMIC」をクトゥルフ神話にアレンジしたホラーですが、これがハードルの高いこと!初心者モード4回、通常モードを2回、プレイしましたが、勝ったのはわずかに1回のみ。信徒が蔓延したり、眷属のショゴスが大量発生したり、邪神クトゥルフが復活(!)してしまったりと、人類には明日がない結果ばかり。いつか、全モードでクリアするゾ!
今年はB級が2点だけと、これまでになく、「まともな」SLGが多いように見えます。が、へクスゲームは「ターニング・ザ・テーブルズ」(CMJ)と「光秀戦記」(HJ)だけ?このままだと、ふつーの作戦級どころか、まともなへクスゲームができない身体になってしまう?!(笑い)来年は、まっとうなゲーム・カムバック年、とでも、するか?!
[心に残るゲーマー交流と歴史探訪]
今年も、番外編として、ゲーマー交流とゲムマ参加、歴史探訪を話題にします。
<帰ってきた常連さん!>
日差しも明るい春の例会で、以前の常連さん-いのさんとmoritaさんが復帰!さらに、バーネットさんが10年以上ぶりに参戦。さらに、タナックさんやybsさんも、継続して来場されるようになり。続けていると、いいことあるな~。ただ、当時はツクダフリークだったいのさんも齢を重ねたためか、プロットはつらい(!)と「ツクダ病」がすっかり治っていました(笑い)。


<今年もゲムマに行けました>
今年も制限はありましたが、入場数が大幅に増えたゲムマ2022秋に行ってきました。
大手のブースを始め、同人系も復活し、活気は以前に戻ったようですが、我らがSLG系が激減。そのうち、さいたまオフラインとグループ乾坤一擲に立ち寄って、Ships&Tacticsのヤマトヴァリアントを購入。さらに、精力的に「危険がアブナイ」テーマを攻め続けているジブセイル・ゲームで、源平合戦の瀬戸内海戦役(!)をゲット。最後は、え~ゲームで、新版の「志士の時代」を手に入れました。アジアンゲーマーの田村さんが制作・頒布していた「首都圏ウォーゲームサークル案内」の最新版に、ちはら会も紹介いただきました。早く、コロナ禍が完全に終熄しますように。
<感染拡大の合間を縫って、歴史探訪へ!>
コロナが猛威を振るい、重症化リスクは減ったそうですが、半端ない感染力で結果的には危機は変わらず。ワクチン接種と生活様式の徹底をした上で、歴史探訪へ出かけました。
ここ数年、取り組んできた学生時代の仲間との歴史散策で、年始には靖国神社の遊就館と昭和館巡りへ。東京は、史跡や資料館が豊富です。さらに、秋には、東京駅周辺で平将門の首塚や日本橋、渋沢栄一像、貨幣博物館、警察博物館などを巡り。
8月には茨城会参加に託けて、9月は単独で、茨城史跡ツアーを敢行。平将門拠点めぐりでは、坂東市の石井営所跡や終焉の地北山、菩提寺の延命院、宿敵の両叔父の館跡・墓などをお一人様見学(本当に誰もいなくて、将門フリークとしては、ちょっと悲しい)。妻子が命を落とした深井の地蔵尊では、今も静かに小川が流れていて、往事が忍ばれました。
さらに、旧海軍関係の予科練記念館と雄翔館、鹿島航空隊施設跡を歴訪。鹿島航空隊施設跡では、ほとんど手つかずで貴重な廃墟が残っており、クラウド・ファンディングで公開が決定したそうです(自分も協力しました)。
初冬には、官製出張のついでに足を伸ばして、秋の京都へ。何度か京は行っていますが、市街地をきちんと廻るのは初めて。広大な京都御所(本命は蛤御門!)、東本願寺、マイナーな壬生屯所、大政奉還の二条城などを歴訪。全然期待しないでいった東寺の紅葉に、激しく感銘を受け。確かに世界から人が集まるのがよくわかりました。