今月のソロプレイ第2弾は、続いて、「熱闘12球団ペナントレース」(同人)の2020年日本シリーズです。先日のパリーグのクライマックスシリーズの勝者福岡ソフトバンクホークス対セリーグ覇者の読売ジャイアンツの戦いです。
ソフトバンクホークスは、グレードAとB が10人(!)という驚異的な投手力に、周東の機動力、3割4分越えの柳田、一発のあるグラシアルにデスパイネなど、様々な形で得点を取れる魅力があります。クライマックスシリーズでも、周東の盗塁に、中村晃のタイムリーやディパイネの一発、MVPを取った柳田の活躍があり。それを強力無比な投手陣が支え、2勝2引き分け(!)という、「負けない野球」で日本シリーズに駒を進めました。
一方の読売ジャイアンツは、ペナントで盤石の優勝を決め、クライマックスシリーズがなかったために、そのまま、日本シリーズへ。先発菅野に、リリーフの中川がグレードA&C(!)で、1名のA投手、7人のB投手と、こちらも相当、強力な投手陣です。打撃も、3割バッターはいないものの、長打のある坂本、丸、岡本の主軸に、2割7分以上のバッターが並び、平均打率はソフトバンクを上回ります。
第1戦は、巨人のホーム扱いの京セラドーム大阪で、千賀(グレードA)対菅野(A&C)のエース対決です。
序盤、先制したのはソフトバンクです。1番周東がヒットで出塁すると、すかさず盗塁。3番中村が四球の後、絶好調のギータがタイムリーで返して、先制。ツーアウトから6番栗原が2点タイムリーツーベースで、3対0とします。

ここから鷹の強力救援陣がフル稼働し、嘉弥真-森のリレーで締めて、ゲームセット。ソフトバンクが先勝します。
第2戦は、東浜(グレードA)対戸郷(B)の投げ合いです。先制はやはりソフトバンクで、2回表に先頭のギータが、フルスイングで特大の一発を見舞います。3回には伏兵甲斐も、ソロHRで2点目を取ります。
ここから、両チームがリリーフ陣を投入しますが、8回表、巨人の高梨(グレードA)が代打ディスパイネの2試合連続のHRを浴びて、再び、リードを許します。9回には、中村晃もソロHRをたたき込み、高梨をノックアウトします。
巨人も執念で、ソフトバンクの高橋礼と森(グレードB)を攻め、8回、9回ともランナーを出しますが、鉄壁の守りの前にゲッツーに。結局、4対2と前日と同じスコアで、ソフトバンクが連勝しました。全てHRで得点し、かつ、守護神森は2セーブ目を上げました。

が、勝負の綾はわからぬもの。今宮に代わった牧野が、3回裏に連続ヒットと四球で満塁の場面で打席に。初球をきれいにライト前にはじき返し、2点を先制します。
どうしても負けられない巨人は、4回表、主砲岡本がシーズン初のHRで、1対2と追い上げます。そして、6回には不調からクリーンナップを外れていた2番坂本が、ヒットと盗塁の増田を2塁において、左中間へのホームラン。3対2と逆転に成功します。
しかし、ソフトバンクは強かった!その裏、柳田の四球、グラシアルのヒットで1・2塁とすると、6番栗原が値千金のツーベースを放ち、試合をひっくり返します。さらに、驚異の9番捕手甲斐がこの日2本目のヒットで、3対5と突き放します。
1回裏、周東のヒットと盗塁、3番中村のヒットで1・3塁とすると、4番柳田が先制のツーベースで2点をリードします。
ここで、ソフトバンクはリリーバーのモイネロ(グレードA)を投入しますが、連続四球と5番中島のヒットでさらに3点を失います。ツーアウトまで行ったものの、ウィーラーのシングルヒットで、ついに7対7の同点に追いつきます。
その裏、今度はソフトバンクが逆襲に。先頭の栗原がツーベースを放ち、7番松田がヒットで続きます。ここで、ディスパイネは内野ゴロのゲッツーとなりますが、その間に3塁ランナーが生還して、1点をリードします。
続く8回表、巨人はソフトバンクの嘉弥真を攻め、連続四球で1・2塁に。3番坂本が意地のタイムリーで、再び、8対8の同点にします。ここから両軍は強力な救援陣を投入し、ピンチはあったものの点を与えず、延長戦に突入します。
10回裏、巨人の高梨(グレードA)から、守備固めで入っていた2番川瀬がツーベースを放ち、一打サヨナラのチャンスを作ります。1アウトの後、迎えたのは鷹の主砲柳田。ツーボールの後の甘く入った変化球を見事に捕らえて、サヨナラ・ツーベースヒット!両軍合わせて、25安打の乱打戦は、ソフトバンクの勝利で幕を閉じました。
これにより、ソフトバンクホークスは、史実と同様の4連勝で、日本一に輝きました。MVPは、驚異の打率6割、3本塁打、8打点で、柳田が獲得しました。これ以外にも、周東が打率353(盗塁5)、栗原が.333(5打点)、甲斐が385(本塁打1、打点2)と3割超え。ディパイネも代打で2本塁打に、3打点と、要所要所で活躍。投手陣も防御率3.75で、守護神森が3連続セーブなど、試合を作りました。
巨人の敢闘賞は、打率333、本塁打1、打点2の岡本でした。これ以外では、丸が.333と3割越えでしたが、他の選手はレギュラーシーズンより成績を落とし。投手陣も、全試合で先制点を許し、防御率5.5と崩壊。最終試合の粘りだけが、唯一の救いでした。