歴史・戦史研究「ちはら会」Drei

この会は、主にシミュレーションという手法を用いて、歴史・戦史を楽しもうという、有志の集まりです。興味ある時代をテーマに選び、図上演習(シミュレーションゲーム)を通して、文献研究では得られない「動きのある歴史」を見つめます。 「ちはら会」では、現在、会員を募集しています。年齢や資格等を問わず、興味のある方ならば、どなたでも参加できます。関心のある方は、下記にご連絡ください。 Eアドレス. chiharakai@apost.plala.or.jp (代表.mitsu)

2021年05月

 千葉県はまん延防止等重点措置はあるものの、感染者数の急増は見られず。早くワクチン接種が行き渡ってほしいです。自分たちはいつになることやら・・・とりあえず、6月も行けそうですので、例会のお知らせです。

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[日時]6月5日(土)10:00-20:00
[会場]おゆみ野公民館 第2講習室
[住所]千葉市緑区おゆみ野中央2丁目7-6
[アクセス]
 京成電鉄千原線「学園前駅」または「おゆみ野駅」から徒歩10分
または、JR鎌取駅発小湊鉄道バスでおゆみ野中央二丁目バス停降り、徒歩1分(20~30分おき)
[参加費]無料
[持ち物]ゲームとゆとりと常識

 最近は、購入が増えたため、槍隊リストが多くなり。前回同様に「PANDEMIC」(HJ)を持ち込みます。いよいよ、中級・上級かしら。

衛生兵が大活躍
 えらく面白い「NAPOLEON」(Columbia Games)。2時間程度で決着の付くワーテルロー戦役です。
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 最新の「アウステルリッツの戦い」(Bonsai Games)も持ち込みます。こちらは20分でできるとか。
アウステリッツの戦い
 この時期になるとやりたくなる「会津戊辰戦争」(WGJ)。鋭意、ソロ準備中。
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 6人まで可能な「HOBBIT」(SOPHISTICATED GAMES)。和訳とカード訳が間に合えば、持ち込みます。ああ、ゲームのためにDVDを見始めました(いつもの本末転倒、笑い)。
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 最後に取り組んだのが、ちはら会「お年玉」完遂のダイソーシリーズの2作品です。
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 まずは、運と読み合いのカードゲーム「クローバーブーケ」です。プレイヤーは「乙女」となって、クローバーの数の多いブーケを作ります。手元には、0-9の数字カードが配られ、ランダムで同時に1枚ずつをめくり、その後、もう1枚を手元から選んで投入します。2枚のカードの数値が大きい側が勝ちで、そのブーケを受け取ります。ランダム5枚、選択5枚の5番勝負で、あいこ以外のブーケ数の多い側が勝利です。ポイントになるのは、4(四つ葉のクローバー)のカードで、このカードが出たときは数が少ない側が勝ちです。
四つ葉で逆転負け
 1枚目のランダム引きカードを見て、その勝負を取りに行くのか(最大限の高い手持ちカードを投入する)、捨てに行くのか(数の低いカードを消費して、後半に高いカードで勝負する)、あるいは「四つ葉のクローバー」を投入して逆転勝利を狙うのか、読み合いとなります。システム理解のための試しプレイの後、いざ本番。
 第一戦は、お互いに勝ち負けを繰り返し、総数2勝2敗1分でイーブンに。
R1 引き分け
 第二戦は、2回戦目にBIBIさんがランダムで「四つ葉のクローバー」を出したので、mitsuがそれ以上に低いカードを出して、勝利。そのまま、交互に勝利を重ね、3勝2敗でmitsuの総合勝利に。
 第三戦は、mitsuの読みがあたり、かつ、戦略的な「四つ葉のクローバー」投入(点数が低い勝負にひっくり返し)が成功し、3殺陣でmitsuの勝利。
R3 3殺陣
 その後も、慎重派のBIBIさんの裏をかいて、負け勝負をあえて設定することで、第4戦、第5戦とも総合的にmitsuの勝利に。
R4 低い合戦で勝利
 このままでは負けられないBIBIさんは、第6戦、4番勝負で、あえてmitsuの掛け金(数値)を引き上げて、同点に。そして、最終5番で目論み通り、1点差の勝利をもぎ取りました。
何を出すべきか・・・
    第1戦 mitsu対BIBI 引き分け
    第2戦 ☆mitsu対BIBI★
    第3戦 ☆mitsu対BIBI★
    第4戦 ☆mitsu対BIBI★
    第5戦 ☆mitsu対BIBI★
    第6戦 ★mitsu対BIBI ☆
R6 BIBIさん、ついに勝利
 続いて、取り組んだのが、「イロピッタン」。4種類4枚ずつのカードを使った、神経衰弱です。4歳(!)からプレイできるだけあって、はっきり言って運のしですが、中に1枚だけ「ハート」があり、これが出ると場をシャッフルします(その後は、何にでも適用できるワイルドカードになります)。
 第1戦は、mitsuが勝ちましたが、第2戦から第4戦はBIBIさんの連勝に。最終の第5戦ではじめて、「ハート」のシャッフルになりましたが、直後の手番でBIBIさんが偶然に三角を引き当て、そのまま、逆転勝利でした。
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 あまりに単純すぎると、かえって可笑しくなるもので、「ピッタン」するたびに、笑いが起こっていました。
    第1戦 ☆mitsu対BIBI★
    第2戦 ★mitsu対BIBI ☆
    第3戦 ★mitsu対BIBI ☆
    第4戦 ★mitsu対BIBI ☆
    第5戦 ★mitsu対BIBI ☆
R5
   いずれにしろ、ルール確認やお試しを入れても、11戦で20分弱の超高速プレイでした。

 第二戦は、BIBIさん持ち込みの「スモールワールド」(DAYS OF WONDER)のヴァリアント「ウォークラフト」です。
  マップは島を表すのですが、上陸地点が限られていて、かつ、揚陸には最低3枚以上の種族トークンを必要とします。今回は、二人なので使用しませんでしたが、種族は善、悪、中立の3つに分かれていて、チーム戦も可能だそうです。
初期マップ
初期設定
 序盤、水辺に強いブラッドエルフ(BIBI)が大きな島に上陸します。それを追いかけて、攻撃力に優れたウォーゲン(mitsu)が後に続きます。
T1 ブラッドエルフ対ウォーゲン
 第2ターンまで種族を削られたBIBIさんはすぐに衰退を選びます。
T2 ウォーゲン席巻
 第4ターン、善陣営をたたきのめすとVPが得られるオークが上陸し、ウォーゲン(mitsu)を駆逐していきます。ウォーゲン(mitsu)は第4ターンまで粘ったものの、衰退へ。
T4 オーク現る
 第6ターン、水辺に強いナーガ(mitsu)が参入し、オークと対峙します。
T6 ナーガ参入
 第7ターン、オークは衰退し、第8ターンに洞窟に強いコボルド(BIBI)が登場し、山岳をアジトにVPを稼ぎます。
 mitsu陣営も第9ターンにヒューマンを投入し、VPを稼ぎますが、時すでに遅し。前種族のオークの生き残りとコボルドの追加VPが効いて、77点対60点でBIBI陣営の勝利となりました。
T9 ヒューマン突入

 GWの最後に、BIBIさんと、密を避けてミニマムオフ会を行いました。まだ、しばらくは、こんな日々が続きそうです。
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 この日の初戦は、「NAPOLEON」(COLUMBIA GAMES)で、通称:積み木のナポレオンと呼ばれた戦力秘匿型の作戦級です。いわゆるワーテルロー戦役を描くもので、ルールは至ってシンプルです。フランス軍及び連合軍(イギリス軍・プロシア軍)は、所定の作戦ポイントを配分して、スタックを活性化させます。作戦ポイントはフランス軍が3に対し、連合軍は各国2で合計4となります。道路によって、行軍できるユニット数に制限があり、いかに会戦予定地に軍を集結できるかが、重要です。ユニット数ではフランス軍が最も多いので、連合軍が集結しないよう、機動で揺さぶりをかけ、各個撃破に持って行きたいところです。
 会戦は、戦闘ボードを使った戦術色の強いファイヤーパワーです。打たれ強い歩兵、火力のある砲兵、最大攻撃力の突撃を行える騎兵を駆使して、左翼・中央・右翼のいずれかから敵を除去すれば、勝利できます。撤退のルールもありますが、戦場から伸びる道路は1線級でも一度に2ユニットまで、2線級だと1ユニットのみしか後退できず。さらに敗走では追加打撃を受けて、渋滞で撤退できないユニットは除去されます。 
 勝利条件は、敵軍の士気を崩壊させることで、フランス軍は19ユニット、イギリス軍は9ユニット、プロシア軍は12ユニット以下になると崩壊します。けっこう、これは起こりやすく、大会戦があれば、一度で勝負が付くことも。
 今回は、mitsuはがフランス軍を、BIBIさんが連合軍を担当します。
 序盤、両軍は有利な体勢をとるべく、部隊を機動させます。フランス軍は、Charleroiに親衛隊と第Ⅲ軍団を渡河させて、中央の橋頭堡にすると、右翼を第Ⅵ軍団と騎兵軍団、左翼を第Ⅰ及び第Ⅱ、第Ⅲ軍団を侵攻させ、敵の分散を図ります。
6.15 AM
 一夜明けた6月16日、先手を取ったのは、なんと連合軍でした。Lignyに集結していたプロシア軍と、Nivellesに南下したイギリス軍が強行軍まで行って、Charleroiのナポレオン本隊に強襲をかけます。多少の損耗はあったものの、ユニット数は1.5倍以上で連合軍が有利です。
6.16 Charleroi会戦
 早速、会戦が始まりますが、ここで抵抗しても全滅の可能性があると、フランス軍は前線に最低限の部隊を残し、各街道を使って撤退を行います。
 第二ラウンドには早くも戦線が崩壊し、潰走となりますが、3ユニットの壊滅と引き換えに、フランス軍は対岸へと後退します。
Charleroi その2
 連合軍が中央に部隊を集結しすぎた隙を突き、フランス軍の両翼が前進します。午後になって、右翼の8個部隊がミューズ川を迂回渡河して、リエージュを強襲します。大量の騎兵を投入したことで、プロシア軍を蹂躙し、これを占領します。
6.16PM Liege強襲
Liege会戦 その2
6.16日没時
 また、翌6月17日には、左翼を突破した第Ⅲ軍団がブリュッセルを占拠します。これにより、連合軍は毎ターン、プロシア軍が2ユニットを、イギリス軍が1ユニットを失うことに。
 慌てた連合軍は、ウェリントンの主力部隊を呼び戻すと、ブリュッセルを奪還します。が、プロシア軍は主力が中央深くに入りすぎているため、リエージュの回復は不可能に。ならば、死なば諸ともと、ナポレオンの主力を追いかけ、多少の部隊を壊滅させますが、プロシア軍の崩壊は時間の問題に。
6.17AM プロシア軍突進
 ここで、フランス軍は一気にイギリス軍と雌雄を決せんと、2個軍団をブリュッセルに向かわせます。これに対し、イギリス軍が乾坤一擲の攻撃に出ます。ユニット数はほぼ互角でしたが、質の高さが上回り、終始、会戦を有利に進めます。このまま、全滅すれば、先にフランス軍の士気が崩壊すると、やむなく撤退に入りますが、右翼が持ちきれずに敗走になります。
6.17PM
Hai会戦その1
 夜間の帳が降りる頃、フランス軍は分断され、3個ユニットがNinoveに取り残されます。ここでフランス軍ターンですが、夜間のため、脱出のための攻撃ができず。
6.17夜間 フランス軍、包囲下に残される
 6月18日の夜明けとともに、イギリス軍の総攻撃が実施されます。損耗しきっていたフランス軍にこれを支える力はなく、第二ラウンドで崩壊。この瞬間、フランス軍が崩壊し、連合軍の逆転勝利となりました。
6.18AM Ninove強襲!
フランス軍崩壊
 う~ん、プロシア軍の崩壊が確実になったので、一気に勝負をかけたのが失敗でした。時間をかけて、ナポレオン本隊とリエージュ攻略部隊を再編成し、2個軍団と共同で、イギリス軍を叩くべきでしたね~。史実でのウェリントンばりの粘り強い防御に、やられました。
 ともあれ、ルールはシンプルながら考える要素が多く、情報の秘匿性と会戦の戦闘drでよい意味で「振れ」があり。プレイ時間も2時間程度と、さすが古典的名作です。みなさん、インストしますので、一戦、いかがでしょうか?

 続いて、90分でできるソフィン戦争のCDS「FREEZING DEATH」(LINDEN LAKE GAMES)をmitsuのインストでプレイします。物量のソ連軍をTommyさんが、兵力配分のさじ加減が必要なフィンランド軍をmitsuが担当します。
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  序盤、両軍は戦争準備に励みます。ソ連軍はあえて攻撃しやすいカレリア地峡ではなく、中央部のラドガ・カレリア戦線に兵力を集中します。フィンランド軍もそれに備えて増強していましたが・・・。
T2終了時
 第3ターン、開戦となり、侵攻してきた第一陣は、フィンランド軍の防御射撃の前に半壊します。が、その後、次々と援軍を投入するソ連軍。それでも通常のdrで迎え撃ちますが、3個師団の攻撃が当たりに当たり(一度に5ヒット!)、フィンランド軍の前線が崩壊します。
T3
 なんとか、立て直さんと緊急で増援を出しますが、多勢に無勢で、第4ターンにはラドガ・カレリア戦線が征服されてしまいます。
T4 ラドガ・カラリア、征服さる
 第5ターン以降、ここから直接、ヘルシンキ攻撃が始まります。マンネルハイム線からも部隊を引き抜き、耐えに耐えますが、無尽蔵とも言える敵の前に、フィンランド軍の損害がかさみます。
 そして、最終第6ターン、ソ連軍の砲撃と地下コミュニストのコンボで兵力を削られた首都守備隊を、ソ連軍師団が蹂躙し、ついにヘルシンキが陥落。ソ連軍の勝利となりました。
T6 ヘルシンキ陥落
 そのまま、同じ陣営で第二戦に。フィンランド軍は余分な損害を避けるため、国境近くからは兵力を後退させ、主要陣地で待機します。
T2
 第3ターン、ラドガ・カレリア戦線とスオムッサルミ戦線に突入してきたソ連軍を、激しい防御射撃で釘付けにします。
 と、第4ターンに、スキー部隊を迂回させ、敵の補給線を切断するモッティ戦術を発動。後方補給線を絶たれた1個師団が壊滅し、3個師団が包囲下に残されます。
T4 迎え撃つフィンランド軍、M戦術
 第5ターン、フィンランド軍が攻勢をかけ、この残敵を殲滅します。その後、2戦線は膠着状態となります。
 最終第6ターン、ソ連軍は最後の希望のカレリア地峡で、猛攻に出ます。強力なカードを使った攻撃drがまたも冴え、二度ほど、マンネルハイム線が突破されかけます。が、フィンランド軍は後方から増援をつぎ込んで、ギリギリで持ちこたえます。
T6引き分け
 ここで、ゲーム終了。1/3の確率で国際世論が味方に付けば、フィンランド軍の勝利でしたが、英仏は動かず。結局、引き分けになりました。
 数で勝るソ連軍のdrが当たりまくると、どうにもできませんが、イベントを駆使するフィンランド軍の抵抗が感じられる良作だと思います。

 せっかくの連休中、なかなか例会に来れないTommyさんをお誘いして、ミニマムオフ会を行いました。
 この日の初戦は、前回の例会でお試しした「Armed Warfare」(Idea Creative Entertainment)。セットアップと増援がランダム引きで、先読みはなく、いかにある兵器で戦うかに集中できます。
 第一戦は、機動性と敵をすり抜けられる隠蔽を持ったバジリスク(mitsu)対頑丈で高いHPを誇るドレッドノート(Tommy)の戦いです。
 先手を取ったバジリスクが、敵の側面をすり抜け、トンファーでドレッドノートに6ダメージを与えます。が、ドレッドノートも貫通兵器を使って、バジリスクに4ダメージを見舞います。
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 その後、お互いの武器を削り合う消耗戦になりますが、最後はドレッドノートが火炎放射器で前面の武装ごと、バジリスクを焼き払い、勝利しました。バジリスクは、面制圧と貫通兵器が来なかったのが、痛かった。
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 第二戦は、複数の射撃兵器を使えるドラゴンフライ(Tommy)対頑丈で高いHPを誇るドレッドノート(mitsu)です。
 序盤、なかなか、射撃兵器が来ず、ドラゴンフライは敵の武装を削るのがやっと。対してドレッドノートは、精密射撃でじわじわと敵にダメージを与えます。
 中盤になると、状況が一変。豊富な火器(しかも貫通兵器)を手に入れたドラゴンフライは、第一撃で敵の武装を破壊すると、第二撃を敵の本体にたたき込みます。装甲の厚いドレッドノートですが、さすがに連続コンボを浴びたことで、ヒットが増加。最後は、強力無比な荷電粒子砲を喰らって、爆発しました。ドレッドノートは動きが鈍くて、有効な位置につけられなかったのが、敗因でした。
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  いずれも20分ほどで、対戦でき、Tommyさんいわく、システムが適度な軽さだったそうで。最大4人までできるので、次回の例会でも持ち込みます。

  前回、kawaさんが持ち込んだ「熱闘12球団ペナントレース」(HJ)87年版で、広島東洋カープ(mitsu)対西武ライオンズ(kawa)のオリジナル日本シリーズを始めまして。今回は、1勝1敗で迎えた、第3戦からスタートです。
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 舞台を西武ライオンズ球場に移し、パリーグの本拠地ということで、DH制を採用します。先発は、長冨(グレードC)対なべ久こと渡辺(グレードB)です。
 先制したのは西武で、1回裏、石毛のヒット、広橋のデッドボール、秋山のフィルダースチョイスで満塁とすると、5番ブコビッチが内野安打で1点を取ります。
 2回表、カープはすぐに反撃に。先頭の小早川がヒットで出ると、機動力野球を生かして盗塁。ツーアウトになるも、7番長島がタイムリーで、追いつきます。
 3回表、ツーアウトから2番正田が四球を選ぶと、盗塁。好調の高橋慶彦がきっちりセンター前ヒットを打って、逆転に成功します。
 5回には、小川のヒット、達川のバント、1番山崎がタイムリーで3点目。さらに盗塁の後、またも高橋がタイムリーと、広島らしい隙のない攻撃で、4対1と点差を広げます。
高橋
 しかしながら、6回裏、ここまで好調だった長冨を西武打線が捕まえます。先頭の清原がライトへのツーベースを打つと、6番の代打伊東がきっちりとタイムリー。気落ちした長冨から、7番吉竹がツーランHRを放って、同点とします。
 7回表、またも8番小川がヒットで出て、バントで2塁に送ると、今度は正田のタイムリー。8回には、鉄人衣笠が値千金のソロHRで、西武を突き放します。
衣笠
 カープは、7回から端ヤン(川端)を投入し、反撃を断つと、9回裏には守護神津田が満を持して登場し、そのまま、ゲームセット。対戦成績を2勝1敗とします。
 第4戦、西武は思い切った手に出ます。快足で一発のある秋山を1番に据えます。1回裏、いきなり、その秋山が先頭打者ホームランで先制します。2回には、9番辻もソロHRを放ち、2対0とリードします。
秋山3
 西武先発の郭泰源(グレードB)は、オリンエント・エクスプレスらしく直球でぐいぐい押し、5回までパーフェクト・ピッチングとします。
 流れを変えたのは、当たっている広島小川でした。6回先頭に立つと、郭の直球を一閃、ライトスタンドに運びます。
 気落ちした郭は、7回に絶好調高橋慶彦にも一発を浴び、同点に。その後も、ヒットとエラーで満塁とされますが、リリーフに立った横田が後続を併殺打に仕留め、難を逃れます。
 広島は前日に続き、8回からセットアッパー川端を送り込みます。が、清原が四球を選び、その後、2本の内野安打で満塁とすると、8番の代打白幡が犠牲フライで、再びリードします。9番辻もヒットで続き、2点差とすると、ここで秋山が特大の3ランHRで、2対7と試合を決めます。
辻
 広島は横田にきっちり押さえ込まれ、敗北。対戦成績はイーブンの2勝2敗に。
 ともに王手をかけられる第5戦、ローテに従って、先発は川口(グレードB)対工藤(グレードA)です。
 この日の試合をリードしたのは、西武です。2回裏、ヒットと2四球で満塁とすると、8番伊東がグランドスラム!さらに、3回裏には、ヒットの辻と四球の清原をおいて、5番ブコビッチがタイムリースリーベースで、0対6と、勝負を決めます。これで、川口はノックアウトです。
伊東
 西武の先発工藤は、前回に打ち込まれた悔しさをバネに、5回までノーヒットノーランに。6回表に、正田の犠牲フライで1点を失いますが、後続を断ちます。終わってみれば、わずか2安打の完投で、1対7と西武が優勝に大手をかけます。
 翌日の移動の後、地元に帰った広島は、第6戦に臨みます。先発は、大野(グレードB)対東尾(グレードB)です。
 またも先制したのは西武で、1回表、秋山が2試合連続の先頭打者ホームランを放ちます。が、前回、敗北した大野はここから立て直し、3回の満塁のピンチも凌いで、2回以降、零行進を続けます。
 一方の広島打線は、老獪な東尾の前に、チャンスを作るも、二つの併殺打で得点できません。ゲームが動いたのは5回裏でした。ツーアウトから1番山崎が四球を選ぶと、きっちり盗塁。ここで2番正田がしぶとくレフト前ヒットを放ち、1対1の同点に追いつきます。
正田4
 このまま、同点で迎えた8回裏、2番正田が四球で出ると、当然のごとく、盗塁を決めます。3番高橋は倒れたものの、4番小早川が疲れの見えた東尾の変化球を見逃さず、ライトスタンドへ!
小早川
 これで、1対3とした広島は、9回も大野が投げ抜き、1失点の完投で、対戦成績を3勝3敗のイーブンにします。
 まれに見る激戦となった日本シリーズですが、今回は時間切れでここまで。次回の例会が、優勝決定戦となりそうです。

 マルチで十分に知恵を使ったあと、「箸休め」に、前回のお年玉規格でゲットした「ダイソーシリーズ」を対戦しました。
 まず、「18-イチハチ-」は、kawaさんと対戦した単なるじゃんけんゲームです。ただし、使える指の本数が10戦で18本に限定されていて、相手のストックを見ながら、いつ、どの組み合わせ(グー、チョキ、パー)を出すか、知恵を使います。この18本のトークンがなくなると、グーしか出せなくなるのですが、逆に使い切らないと、最後にマイナスVPとなります。よって、後半は勝負に勝ちながらも(時には負けてもいいから!)、いかにトークンを減らすかに脳みそを使いまくります。
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これが悩みどころ
 第一戦は、うまくパーを消費して勝利したmitsuが寄り切り。調子をこいてトークンを使いすぎ、後半にグーしか出せなくなりましたが、前半のリードが効いて、逃げ切れました。
 第二戦は、あいこが連発する、まれに見る大激戦に。両者とも順調にトークンを減らしていき、最後の最後で1点差でmitsuが勝利でした。
出したくないけど、パー(笑い)
 第三戦は、kawaさんの読みが悉く外れ。最後は目先の勝利のために、グーを出さざるをえず。獲得VPはkawaさんの方が多かったものの、大量のマイナストークンが祟って、mitsuの三連勝に。う~む、全然、「箸休め」にならなかったゾ!(笑い)。
得点はリードするも、ペナルティで
 続いて、4人でプレイした「ALOHA!BURGER」(ダイソー)。プレイヤーは、輪番で廻る親のオーダーに従って、裏になった具材マーカーを引いていき、必要な素材を全て集めると、オリジナルバーガーを作れます。4人で2チームになって、3つのバーガーを先に完成させた方が勝利です。いわゆる神経衰弱なんですが、オーダーが「トマト・レタス・アボガド」だけのサンドウィッチだったり(もはや、バーガーじゃない!)、ビーフパティ2枚にパイナップルだけのデブデブバーガーだったり、組み合わせが楽しいです。
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 ゲームは、ダブルTERIYAKIトマトチーズバーガー(おいしそうだけど、かなりのジャンク!)などを完成させたmitsu・エンジョウ店の勝利でした。
おいしそうだぞ、TERIYAKIトマトチーズバーガー
M・エン店の勝利
 最後は、「ぼくちく!」(ダイソー)です。各プレイヤーは羊飼いになって、牧場にいる牛/馬/豚/羊を囲い込みます。といっても、ほぼ頭を使うことはなく、全員に配られた動物カードを一斉に開けて、自分の担当動物のフィギュアを手で押さえるだけ。6歳からできるという、究極の脊椎反射ゲームでしょう(笑い)。
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  第一戦と第二戦は、mitsuとBIBIが一歩早く、動物をゲットして、同点勝利。第三戦は、全ての動物を保護したmitsuの勝利でした。
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 4人とも別の動物カードが来て、全員セーフになったり。なぜか3人が同じカードになって熾烈な奪い合いになったり。手と手が交錯して、混乱でお手付きしたり(でも、ペナルティはなし)。先に手を置かれた腹いせに、端からグーで叩く輩まで(笑い)。単純なアイテムこそ、人間の本性が刺激されるようで、そこここで大笑いになっていました。

 お昼を挟んで、次のマルチとして「テラフォーミング・マーズ 金星編」(アークライ
ト)をプレイしました。陣営は、MINING GUILD(mitsu)・INVENTRIX(エンジョウ)・明日の明星(BIBI)・Aphrodite(kawa)です。
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 序盤、mitsu以外に金星カードがやたらときて、本命の火星をさておいて、あっという間に金星の開発が進みます。
全然、火星開発進まず
 その間、MINING GUILD(mitsu)は、地道に工業製品を作りまくり、技術を転用して海洋と緑地を開発。中盤には、緑化と建築の二つの称号を手に入れます。
 他の三社が火星に戻ってくると、開発は一気に過熱。酸素濃度と気温がぐんぐん上昇し。遅ればせながら都市と緑地が増加します。そのまま、ゲーム終了に。
 TRとカードVPでは、ほぼ互角でしたが、称号と褒章、盤面の開発功績で、MINING GUILD(mitsu)が他を引き離し、勝利しました。
終了時

 4人が集まったところで、最近購入した「PANDEMIC」(HJ)を対戦します。時節柄、感染症の早期終熄を願って人類が打ち勝つ場面が見たいと、mitsu・BIBI・kawa・エンジョウの4名でプレイしました。いわゆる協力型のマルチでして、プレイヤーは人類の一員として、共同して感染症の封じ込めを目標にします。
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 全員が初プレイということがあり、第1戦はキャラクターを使わず、エピデミックレベルを3にしたインストモードです。お互いの手札を見ながら、できるところから治療薬を作る作戦を立てます。感染が蔓延している都市で治療をして、レベルを下げながら、計画的に移動して、必要なカードを集めます。
R1
 序盤に、2つの病原体の治療薬が完成し、感染爆発している中央アジアとアフリカで抑え込みに成功します。専門能力が使えないため、効率は上がりませんが、地道な知識の共有で情報を集め、山札が尽きるギリギリで最後の疾病の治療に成功します。インストゲームは、人類の勝利となります。
R1 人類の勝利
 第2戦は通常のルールで、エピデミックレベル4の初級でしたが・・・いきなり、天然痘が中央アジアで猖獗を極めます。すぐに治療チームが向かいますが、一巡目にエピデミックが発生し、まともに対応できないうちにパンデミックとなり、人類の敗北で幕を下ろしました。カードの引き次第とはいえ、伝染病の恐ろしさを目の当たりにします。
R2 ああ、1ターンも持たずに、天然痘で敗北
 気を取り直して、第3戦に。mitsuがカードの廻りをよくする研究員、kawaさんが疾病の効果的な治療を行う衛生兵、エンジョウさんが自他のプレイヤーの移動を効果的に行える通信司令員、BIBIさんがイベントの再利用ができる危機管理官です。
R3 気をとり直して
 序盤、アメリカ/ヨーロッパでインフルエンザの大流行が発生したので、衛生兵(kawa)が通信司令員(エンジョウ)のアシストを受けながら、各都市で一斉治療を進めます。その間に、研究員(mitsu)と効率的に情報交換を行った危機管理官(BIBIさん)が、コレラの治療薬の開発に成功します。
衛生兵が大活躍
 続いて、ヨーロッパに渡った研究員(mitsu)が、途中でカードの交換を進め、天然痘とコロナの治療薬の発見に成功します。まだ、治療薬のないインフルエンザの流行を危機管理官(BIBIさん)と通信司令員(エンジョウ)が地道に押さえ込んでいる間に、アジアを駆け巡った衛生兵(kawa)がこの地の疾病を平定していきます。 
インフルエンザを撃退
 最後に、マドリッドに集結した研究員(mitsu)と衛生兵(kawa)が新型インフルエンザの治療薬を開発し、人類側の勝利でゲームセット。自身には目立った専門能力がない危機管理官も、イベントを次々に回すことで勝利に貢献しました。
 

 この日の初戦は、朝一で来たエンジョウさんと 「Armed Warfare」(Idea Creative Entertainment)でした。Idea Creative Entertainmentという聞き慣れないメーカー製で、実は送料無料目当てに中古で購入したゲーム(!)でしたが、ソロをしてみたら、案外にこれが面白い!
 プレイヤーは仮想空間でアーマロイドというロボットを扱って、マントゥマン・コンバットを行います。機体と武器はランダム引きで、機体特性に合った組み合わせになることもあれば、その逆も。武器には、精密射撃と面制圧射撃ができる2種類の射撃兵器と近距離で高い攻撃力を誇る白兵戦兵器があります。武装はセットアップで3枚あり、毎ターン、1枚ずつ補充があります。
 アーマロイド本体に打撃を与えるには、面制圧兵器か貫通兵器、または武装を削って直接攻撃をかける手があります。
 
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今回、ランダムで選んだ機体は、エンジョウさんが複数の射撃能力を持つドラゴンフライで、mitsuが追い込まれると秘めた力を発揮するラプターです。
  先制したのは行動力の高いドラゴンフライで、使い捨てのミサイルで、ラプターの必殺兵器荷電粒子砲を早々に破壊します。
ミサイルで荷電粒子砲を破壊
 なかなか効果的な攻撃兵器が来ないラプターは、盾で攻撃を防ぎながら敵の攻撃兵器の削減を進めます。
ブレードの一撃を盾で防ぐ
 それでも、機動力に優れ、複数の射撃兵器が使えるドラゴンフライが有利なはずでしたが・・・ああ、どういうわけか、補充はブレードにパイルバンカー、電磁ムチ(!)という近接兵器ばかり。
ああ、なぜか近接兵器ばかり(泣き)
 敵がもたつく間に、ラプターは貫通兵器や面制圧兵器で地道にHPを削っていきます。一時はこのまま、ラプターが押し切るかと思われました。
近接兵器の応酬
 しかし、後半になると、十分な射撃兵器がドラゴンフライに供給され、複数回の攻撃でラプターの武装が丸裸に。ラプターも面制圧兵器で反撃し、双方のHPは残りわずか。どちらか、先制した方が勝利というギリギリの攻防に。
複数射撃で武器を次々と破壊
 最後は、やっぱり射撃兵器が枯渇したドラゴンフライが、ハンマーでラプターを粉砕し、勝利となりました。
ギリギリの攻防はハンマーの一撃で命運が
 組み合わせ次第のイケイケどんどんゲームっぽいですが、兵器戦術というその名の通り、与えられた戦力をいかに有効活用できるか、知恵を駆使して戦う戦闘級です。ルールはシンプルですが、リプレイアビリティに富み、4人まで対戦できるそうなので、次回も持ち込みます。

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 GWの初日に、第191回ちはら会を開催しました。いつもコロナ対策をとり、20時までの時短例会でしたが、4名の少数精鋭で9つのアイテムをプレイしました。現実には早く終熄してほしい「PANDEMIC」(HJ)から、SF系3種、ダイソー系3種、プロ野球まで、のべ19戦という効率のよい対戦でした。あれ?!まともなSLGがないような・・・(笑い)。
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 先日にプレイされたアイテムと戦績は、以下の通りです。

PANDEMIC(HJ)3戦 mitsu・BIBI・kawa・エンジョウ
 エピデミック3(インスト)人類の勝利☆
 エピデミック4(初級)人類の敗北★
 エピデミック4(初級)人類の勝利☆
Armed Warfare(Idea Creative Entertainment)
 ☆ドラゴンフライ(エンジョウ)対ラプター(mitsu)★
テラフォーミング・マーズ 金星編(アークライト)
 ☆MINING GUILD(mitsu)・INVENTRIX(エンジョウ)・明日の明星(BIBI)・Aphrodite(kawa)
Race for the Galaxy(HJ)3戦
 ★BIBI星系対エンジョウ星系☆
 ★BIBI星系対エンジョウ星系☆
 ☆BIBI星系対エンジョウ星系★
狩猟の時代(uchibacoya) ★BIBI対エンジョウ☆
18-イチハチ-(ダイソー)3戦
 ☆mitsu対kawa★
 ☆mitsu対kawa★
 ☆mitsu対kawa★
ALOHA!BURGER(ダイソー)
 ☆mitsu/エンジョウ店対BIBI/kawa店★
ぼくちく!(ダイソー)3戦
 ☆mitsu・☆BIBI・kawa・エンジョウ
 ☆mitsu・☆BIBI・kawa・エンジョウ
 ☆mitsu・BIBI・kawa・エンジョウ
熱闘12球団ペナントレース(HJ)87年オリジナル日本シリーズ
 第3戦 ☆広島東洋カープ(mitsu)対西武ライオンズ(kawa)★
 第4戦 ★広島東洋カープ(mitsu)対西武ライオンズ(kawa) ☆
 第5戦 ★広島東洋カープ(mitsu)対西武ライオンズ(kawa)☆
 第6戦 ★西武ライオンズ(kawa)対広島東洋カープ(mitsu) ☆
 
 「狩猟の時代」(uchibacoya)は、「狩猟の時代を生き抜く部族の長となり、より強い民族を目指す」積み上げ系のアイテムで、BIBIさんとエンジョウさんがお試しプレイをしていました。
狩りの時代
 例会終盤に前回に続いてプレイされていた「Race for the Galaxy」(HJ)3戦。エンジョウ星系が2連勝し、その後、BIBI星系が意地で僅差の勝利をもぎ取っていました。
RftG

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