歴史・戦史研究「ちはら会」Drei

この会は、主にシミュレーションという手法を用いて、歴史・戦史を楽しもうという、有志の集まりです。興味ある時代をテーマに選び、図上演習(シミュレーションゲーム)を通して、文献研究では得られない「動きのある歴史」を見つめます。 「ちはら会」では、現在、会員を募集しています。年齢や資格等を問わず、興味のある方ならば、どなたでも参加できます。関心のある方は、下記にご連絡ください。 Eアドレス. chiharakai@apost.plala.or.jp (代表.mitsu)

2020年11月

 気温の下降とともにコロナ感染症の第三波が襲来し、東京都の警戒レベルが過去最高になっています。今度、安全に都内に行けるのは、いつになるのやら・・・。

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 少し前になりましたが、久しぶりに開催された「ゲームマーケット2020秋」に行ってきました。午前中が業務だったため、ビッグサイトにいたのは1時間ほどでしたが、感染防止のため、会場はかなり広めで、かつ入場制限を行うという徹底ぶり。当然、マスク着用で、駆け足で会場を回ってきました。
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 夕方だったため、Bonsai GamesやTDFはすでに撤退に(残念!)。去り際の中黒さんや鹿内さんに挨拶できただけ、よかったかも。最後に、会場の隅の隅にあった「え~ゲームさん」に辿り着き、神保さんや軍曹亭さんと、やりとりができました。
  東大紛争アイテムをリリースしているジブセイル・ゲームで購入した「COVID-19」。なんとコロナ感染症対策をテーマにしたソロアイテム(!)だそうで、ちはら会ならプレイせねばなるまい!
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 国際通信社の棚卸しで出てきたという、ゲームのみの「三方原合戦」(WGJ)。名作「桶狭間合戦」と同じシステムで、対戦が楽しみです。
 帝国陸軍に造詣が深い堀場工房の「古代兵棋」。ローマ対カルタゴの戦いをアブストラクトしたアイテムで、慣れれば15分程度とプレイ時間も魅力的です。
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  ちょうど会場にいた軍曹亭さんから購入できた「武士らいふ」。購入し損ねていたので、手に入れられてよかった!間もなく第2号が出るそうですが、シミュレーションブースを回る度に、チラシを勧められ・・・なんでも軍曹亭さんが片っ端から配布依頼をしたそうで(らしいなぁ~)。
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 この感染状況だと、次の開催は不明ですが、また、みなさんにお目に掛かれますように・・・。
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 この日の最後は、みんなでマルチをということで「Quarter Master General」(HJ)の6人戦となりました。

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 第1戦は、ドイツ(mitsu)・日本(Tommy)・イタリア(kawa)対イギリス(ybs)・ソ連(エンジョウ)・アメリカ(BIBI)です。ドイツがソ連を、日本がアメリカを押しとどめている間に、イタリアが地中海と北アフリカ、インド洋を制し、毎ターン、5-6VPを積み重ねます。中盤を過ぎたところで、30VP差が付き、サドンデスに。枢軸国はうまく連係プレイになりましたが、連合軍はイギリスの海軍建造が遅れて、大陸進行が遅れたのが響きました。
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 第2戦は、担当国を入れ替えて、ドイツ(BIBI)・日本(kawa)・イタリア(Tommy)対イギリス(ybs)・ソ連(エンジョウ)・アメリカ(mitsu)に。アメリカがソ連軍のアシストを進めたので、激しい独ソ戦になったのはよかったのですが、やっぱりイギリスの海軍建造が遅れ、地中海はイタリアの「我が海」に。そのまま、VPが開き、中盤でやはりサドンデスに。アメリカは四川からの出撃を繰り返しますが、思ったより日本の陸軍が強く、膠着になったのも痛かったです。
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 アメリカは強大ですが、手数が他国と同じなので、他国のアシストと自国の攻勢のバランスが難しく。どうも、アメリカをうまく仕えるかどうかが、ポイントになってきました。

 お昼過ぎに、2回ほどプレイした「GUNDAM THE GAMES」(アークライト)を4人で続行することに。
 前回までのシナリオ4で地球に降り立った一行ですが、今回のシナリオ5では味方への連絡の試みと避難民の退避がミッションとなります。担当は、アムロ(ybs)・ハヤト(BIBI)・リュウ(kawa)・フラウ(mitsu)です。

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 序盤、コアファイターの脱出にアムロ、ハヤト、リュウが向かい、一方でフラウが一人で避難民を説得します。やや、時間がかかったものの、フラウの能力でホワイトベース・メーター(ターンマーカー)を戻して、戦闘にこぎ着けます。
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 史実通り、ホワイトベース隊を包囲したマゼラドップ、マゼラアタック、ザクⅡを、ガンペリー内に隠匿されたガンダムが後方から攻撃して、優位に立ちます。ガンキャノン、ガンタンク、コアファイターがも積極的に攻撃に出て、効率よく敵を撃破。見事にミッションクリアです。
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 続く、シナリオ6はいわゆる「ガルマ、散る!」。アムロ(ybs)・ブライト(BIBI)・カイ(kawa)・フラウ(mitsu)の担当です。
  第一戦は、食料庫を開くまでは順調でしたが、HPを高められると、全キャラが集まって「盗み食い」大会に(オイ!)。ゲーム史上最も多く探索を行ったにも関わらず、それほどHPは増えず。
 逆に、時間を食われてストーリーの展開が遅れ、せっかく上げたHPを使う間もなく、時間切れで負けに(オイオイ!)。
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 悔しいので、同じ担当で二戦目に。さすがに同じ轍は踏まぬと、盗み食いは控えめに(笑い)順調にストーリーを追っていきます。中心となったのは、誰かを殴ると(1HPを減らすと)能力が上がるブライトで、史実通り(?)アムロをど突きまくって、ミッションを薦めます。
 「親父にもぶたれたことないのに」というアムロを、フラウが特殊能力(2AP消費で1HPを回復)で癒やし、さらにブライトが「殴ってなぜ悪いか!」と開き直り・・・って、クリアのためとはいえ、未成年者を殴ってどうする!逃げることのできない艦内の疑似家族のクルーだと、ある意味、DVじゃない?!(●●に通報されるゾ!)
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 ともあれ、発奮した(?)ブライトたちによって、最後の戦闘に。ものすごい数の敵に囲まれますが、うまくホワイトベースの火力網に引き釣り込んで、ガウをはじめ、シャア専用ザク、ドップを撃墜します。
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 と、安心していたら、ここでガウの特攻モード!!敵の攻撃などかまっておられず、ガンダム以下でガウに二度目の猛攻を加え、ミッションクリア!止めを指したのは、ガンタンクに乗ったフラウでした。
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 ともあれ、これで全ミッションをクリア。残り、哀戦士編とめぐりあい宇宙偏があるので、ぼちぼち、行きます。

 めでたく我が阪神が2位となったのを記念して(?)、だいぶ前の2月のちはら会で第2戦まで進んでいたオリジナル日本シリーズを、kawaさんと再開しました。2005年阪神タイガース(mitsu)対2019年西武ライオンズ(kawa)です。
 http://chiharakai2019.livedoor.blog/archives/22144698.html
 前回は、第1戦を集中打で西武が4対3と逆転勝利し、第2戦は11対0と阪神が圧勝で、対戦成績は1勝1敗です。舞台を甲子園に移して、第3戦となります。
 この日の先発は西武が十亀(グレードD)、阪神が福原(グレードC)です。1回表、西武は制球に苦しむ福原から3四球で満塁とすると、5番中村がきっちりタイムリーで2点を先取します。

中村ヒット
 が、阪神も2回裏にシーツのタイムリーで1点差にし、3回裏に赤星、関本が四球とヒットでチャンスを作り、またもシーツのタイムリーで逆転に成功します。さらに6番檜山がツーベースで2点を加え、5対2と突き放します。
 その後は両軍が優秀なリリーフ陣を投入し、点が取れず。最後は守護神藤川が9回を締め、阪神が2勝目を上げます。
藤川
 第4戦は、西武松本(グレードE)と阪神井川(グレードC)の先発です。またも先制したのは西武で、リードオフマン金子がツーベースで出塁し、眠れる主軸森がタイムリーで帰します。
金子
 が、その裏、スリーベースの赤星を、打撃好調の鳥谷が犠牲フライで帰して同点に。
 3回裏、阪神の打点王今岡が目覚めます。ツーアウトから鳥谷以下のヒットと四球で満塁にすると、「誠の救世主」今岡がグランドスラム!
今岡
 その後も、金本のタイムリー、シーツのスリーラン等で加点を続け、阪神が大量得点に。先発井川が完投して、12対1で阪神が圧勝しました。
金本2
 もはや後がない第5戦、西武はエースのニール(グレードB)、阪神は安藤(グレードC)でスタートします。1回、前日のタイムリーで目を覚ました森がランナー二人を置いて、ライトスタンドに3HRを叩き込みます。が、その裏、阪神も鳥谷のタイムリーに続き、頼れる「アニキ」金本がやはり、ライトスタンドにHRで同点に!
森
 2回に不運な野手選択で西武は1点を失い、迎えた4回裏、阪神の集中打が飛び出します。赤星、関本のタイムリーに続き、またも4番金本が「今すぐ放り込め!ライトスタンドへ」と3ランHR!
金本
 これで勝負あったかと思われましたが、2019年パの覇者西武は強かった。5回に4番中村がランナー二人を置いて3ラン!さらに変わったJFKのウィリアムを責め、熊代・栗山のタイムリーで一点差に。
 その後は、両軍の救援陣がフル稼働し、終盤まで零封が続きます。西武の小川は中1日で3イニングスを投げ抜き、のべ6イニングスを0点に。阪神も江草-久保田-藤川の最強リレーで9回へ。
中村
 西武は守護神益田を投入し、最後の追い上げに期待をかけます。が、檜山がツーベースを放ち、1番赤星が代走秀太をヒットで帰して、2点差に。最後は、藤川がきっちりと締め、ゲームセット。この瞬間、阪神タイガースの日本シリーズ優勝が確定しました。
 MVPは、打率632(!)、ホームラン3本、8打点の金本が獲得しました。阪神はこれ以外にも、鳥谷が打率571(!)、シーツ、檜山、赤星が4割越えと打ちまくり。守っては、杉山・井川・下柳(敗北も)が完投し、強力リリーフ陣も威力を発揮。最後は守護神藤川が2セーブと、阪神らしさ全開で勝利しました。
 西武は中村が打率350、ホームラン1本、6打点 で敢闘賞に。金子が打率411、森が打率294、ホームラン1本、3打点など、そこそこ打ったものの、山川・外崎が打率1割台と低迷。自慢の重量打線が機能せず、敗退でした。

 この日の初戦は、一番駆けのエンジョウさんと「関ケ原大作戦」(GJ)です。 東軍(mitsu)対西軍(エンジョウ)の担当です。

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 序盤は両軍とも、宇喜多や福島らの主力の動きが鈍く、なかなか城が落ちず。結果として、家康の登場が早まります。

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 早々に登場した家康が、南宮山に接敵すると、「問い鉄砲」を吉川勢に撃ち込みます。確率は2/3だったにも関わらず、ああ、二連続で失敗。これで一気に調略ゲージは西軍優勢に。秀頼も出陣し、後は調略が来ればほぼ勝利の状態に。
 こうなったら、小早川を寝返らせて強行突破しかないと、家康が関ケ原に接近します。圧倒的有利な西軍は、とどめを刺そうと石田勢を赤坂に出撃させ、家康の退路を遮断します。
 これが、転機でした。直後から東軍カードが連続し、退路を断ったはずの石田勢が黒田・福島・家康本隊に逆包囲される羽目に。一方的に攻撃を受けた石田隊は三度目の攻撃で散華し、東軍の逆転勝利となりました。ほぼ9割以上で勝利を手にしたのですが、このゲームはこれがあるから痺れます。
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 慣れれば1時間前後ですので、また、対戦したいものです。

 冷え込みが一息ついた11月の土曜日に、第187回ちはら会を開催しました。今回は、がっちり常連さんの参加となり、定番のアイテムでマルチや野球ゲームなど、延べ12戦となりました。

 先日にプレイされたアイテムと戦績は、以下の通りです。

関ケ原大作戦(GJ) ☆東軍(mitsu)対西軍(エンジョウ)★
装甲擲弾兵(エポック)2戦
 S1「SS演習」 ★ドイツ軍(Tommy)対連合軍(ybs)☆
 S2「カーンの逆襲」 ★ドイツ軍(Tommy)対連合軍(ybs)☆
Quarter Master General(HJ)2戦
 ☆ドイツ(mitsu)・日本(Tommy)・イタリア(kawa)対イギリス(ybs)・ソ連(エンジョウ)・アメリカ(BIBI)★
 ☆ドイツ(BIBI)・日本(kawa)・イタリア(Tommy)対イギリス(ybs)・ソ連(エンジョウ)・アメリカ(mitsu)★
熱闘!12球団ペナントレース オリジナル日本シリーズ  3戦
 第3戦 ★西武ライオンズ2019年(kawa)対阪神ターガース2005年(mitsu)☆
 第4戦 ★西武ライオンズ2019年(kawa)対阪神ターガース2005年(mitsu)☆
 第5戦 ★西武ライオンズ2019年(kawa)対阪神ターガース2005年(mitsu)☆
GUNDAM THE GAMES(アークライト)3戦
 シナリオ5   ☆アムロ(ybs)・ブライト(BIBI)・リュウ(kawa)・フラウ(mitsu)
 シナリオ6   ★アムロ(ybs)・ブライト(BIBI)・カイ(kawa)・フラウ(mitsu)
 シナリオ6   ☆アムロ(ybs)・ブライト(BIBI)・カイ(kawa)・フラウ(mitsu)
テラ・フォーミング・マーズ(アークライト) ☆エンジョウ社対Tommy社★

 戦術級と戦闘級が得意のybsさん持ち込みの「装甲擲弾兵」(エポック)2戦。初プレイのTommyさんにインストで、二つのシナリオを対戦していました。楽しいけれど、慣れが必要なアイテムだけあって、ybsさんが勝利していました。

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 4人がファーストガンダムの世界に入っていた間、二人でもできるマルチ(!)の「テラ・フォーミング・マーズ」(アークライト)をエンジョウ対Tommyで対戦。盤上では圧倒的にTommy社が有利でしたが、称号やボーナスVPでエンジョウ社が追い上げ、111点対112点(!)というまれに見る僅差で、エンジョウ社が覇を唱えました。
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 茨城県が魅力度ランキングの最下位を見事に脱出した記念に(?)、茨城会に行ったついでに、土浦のいい処巡りをすることに。
 できれば土浦名物を食べたい!と水戸爺さんにお願いして、城下町にある「吾妻庵」へ連れて行ってもらいました。明治6年創業という7代続く老舗の蕎麦屋で、ほぼ客席はいっぱいと、かなりの繁栄ぶり。

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 頼んだのは、お勧めの天ざる。小エビの掻き揚げに、さらにエビの天ぷらが付くという一風変わったセイロで、つるりとした喉ごしのよい蕎麦との相性は抜群でした。
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 ちなみにお隣は、あの山本五十六や吉田茂も通ったという料亭「霞月楼」があり。
 例会終了後は、久しぶりに宿を取って、食事会にも参加。土浦の珍来は、メニューも味付けもひと味違い、たいへんおいしゅうございました。
 翌日、早々に宿を出発し、亀城公園(土浦城跡)へ。まだ、市立博物館も開いていない時間でしたが、城攻めを決行。幕末まで続いた、土屋氏9万5千石の水城の本丸跡です。
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 やたらと鯉がいる堀を渡り、西櫓から東櫓、櫓門を抜け、裏手へ。樹齢500年を超える楠もあり、閑かな園内でした。たぶん、歴史には興味のなさそうな壮年やご老体が熱心にウォーキング(散策)していました。
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 その後、霞ヶ浦に出たい!と遊覧船に乗りに湖畔へ。なんでもコロナ禍でライセンスを取る人が増えたそうで、マリーナは相当、賑わっていました。
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 ヨットやボートの側を抜けながら、爽快に走ると、霞ヶ浦総合公園の沖合へ。43haの広さがあり、環境保全のための風車とビオトープが見えます。
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 さらに走ると、以前、訪れた阿見の予科練記念館へ。陸自の基地でもあるのであんまり近づきませんでしたが、船ならあっという間でした。
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 そのまま、湖の中央付近に着くと、見慣れぬ建物が。国土交通省管轄の無人モニター施設で、霞ヶ浦の水温や酸素濃度、水質検査を行っているそうです。
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  復路では、霊峰筑波山がよく見えました。おお、str会長と登攀したのが、懐かしい。
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 その後、帰路の途中で、船上から見た霞ヶ浦総合公園に行ってみました。シンボルの風車付近に市民の方々が集まり、蓮池や水車の廻りを歩いており。大名商売の霞浦の湯(2時から7時半まで!)には入れませんでしたが、広大な霞ヶ浦を見ながら、のんびり過ごせた一日でした。
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 やはり知らない土地土地を見て回るのは、楽しいです。次回ももう一泊して、潮来や北浦あたりでも、攻めてみようかしら。

 例会の終盤、お手軽なゲームとをということで、SYUさん持ち込みの「ソクラテスラ〜キメラティックバトル〜」(Azb.studio)を、mitsuと水戸爺さんの3人で対戦しました。ちはら会でも一度だけプレイしたことがありますが、様々な偉人のパーツを組み合わせて最強の偉人を作り出してバトルするカードゲームです。
 一応、フェイズごとに勝利条件が設定されていて、手持ちカードからそれに合った偉人を作るのですが、この過程で奇妙奇天烈な名前の偉人ができあがることも。「最強の武力」とか「武力・知力の合計の高い」などならまだしも「最もラスボスにふさわしい」「もっとも英雄らしい」とか、もはや好みの世界に。
 今回も序盤こそ、真面な戦いでしたが、どうせ、負けるなら笑いを取ろうと、そちらの方が力が入り・・・。
 こちらは、「スチンゲール」と英雄らしさを競い合った「ガウダマ・ロックオン」。

英雄らしい名前
 名前が長い選手権で見事に優勝した「ラスンリ2世とその眷属」。「とその眷属」だけで文字も稼ぐとは!
長い名前選手権
 「ピタンキン」と最弱武力(!)を競った「モガメディー」(モーゼとギルガメッシュとガンディの組み合わせ)。
武力の弱い(?)偉人
 ある意味、笑いの取れる大人のアイテムかしら・・・。

 続いて、日本史繋がりで「関ケ原大作戦」(GJ)を戦うことに。陣営は東軍をmitsuが、西軍を水戸爺さんが担当します。
 序盤、やたらと西軍カードが回り、伊勢路が平定されるとともに、第3ターンには早くも秀頼が出陣します。東軍は、カードが来ない上に、戦闘drも悲惨で岐阜城が4ターンまで落ちず。

秀頼出陣、集結する西軍
 第6ターンに家康が登場するものの、西軍は田辺城まで落として、関ケ原に大軍が集結します。
家康登場も・・・
  こうなると、ほぼ西軍の優勢は動かないのですが、なんとか巻き返しを図る東軍は、家康自ら吉川に問い鉄砲を放ち、寝返らせます。
 が、西軍の壁は厚く、突破の見込みはなし。その間に秀頼が豊臣恩顧の武将を説得。黒田隊に続き、池田・浅野隊も返り忠となり、サドンデスに。
関ケ原を抜けず、黒田隊の寝返り
 あまりにもカード廻りの悪さに、せめてもう一戦と、第二戦に。
 今度は逆に東軍の廻りがよく、早々に岐阜城が陥落します。反動か、宇喜多勢は空弁当ばかりで伊勢路の攻略は進まず。
早々に岐阜城陥落
 徳川家康が登場すると、一路、大垣を抜いて、南宮山の吉川を調略します。さらに、関ケ原に進んで、小早川を問い鉄砲で味方に。
小早川寝返り
 さらに鍋島も寝返って、VPは一気に東軍へ。西軍はやむなく関ケ原から兵を引きます。
 西軍は一か八か内府の首を狙って、石田隊が出撃。強行軍で打撃を与えたまではよかったのですが、危機を感じた家康は猛ダッシュで近江に逃げ込み、難を逃れます。
石田隊の奇襲
 こうなると、東軍の畿内蹂躙を防ぐ手はなく、東軍の勝利となりました。
家康、近畿に逃げ込む
 drとカードの結果でどちらにも勝利の可能性がありますが、それ故、どうにもできないことも。もっとも1戦が30-50分程度なので、再戦しやすいのがいいですね。

 立て込みすぎた業務の憂さを晴らしに、10月末、久しぶりに茨城会に行ってきました。筑波山を正面に見ながら、圏央道を北上し、10時過ぎに会場に到着しました。

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 この日の初戦は、水戸爺さんのオファーで「燃えよ!姉川の戦い」(GJ)となります。ゲームについては、前回の今月のソロプレイをご覧ください。陣営は、希望により織田・徳川軍を水戸爺さんが、浅井・朝倉軍をmitsuが担当します。
 第1ターン、決死の浅井勢が姉川を渡河して、酒井隊に襲いかかります。戦闘drは今ひとつでしたが、1戦闘で重損害が出てユニットを除去します。朝倉軍も徳川勢を攻撃しますが、高いモラルで弾かれます。
T1 浅井の突撃
T1戦闘終了時
 第2ターン、魚鱗で突撃する浅井勢は、3ユニットを退却させますが、除去は1ユニットに止まります。一方の徳川勢は高いモラルで踏みとどまり、一歩も引かず。
T2戦闘終了時
 第3ターン、突撃に次ぐ突撃で織田軍の第三列(木下隊)に突入した浅井軍は、池田恒興を含む2ユニットを除去します。織田軍の一部は踏みとどまりますが、却って敵中に孤立することに。同じく反撃を実施した徳川軍は勝ったが故に、つり出された格好になり、朝倉の大軍に囲まれます。
T3戦闘終了時
 第4ターン、混乱し敵中に残った織田軍が次々とモラルチェックに失敗して、一気に損害が上昇します。さらに、遮二無二、突入する浅井軍の先鋒が重損害を連発し、ついに裏崩れが発生します。これにより、3ユニットが崩壊し、このターンの損害は8部隊に。
T4 裏崩れ発生後
 第5ターン、朝倉軍にも大戦果が。敵中に孤立していた大久保、松平、本多忠勝(!)にのべつ幕ない攻撃をしかけ、これを除去します。もとよりユニットが足りない徳川軍は、崩壊の危機を迎えます。また、織田軍もすでに第四列に突入され、混乱ユニットを狙った攻撃により、二度目の裏崩れが発生します。
T5 裏崩れの連続
 第6ターン、なんとか勢いを止めようと織田・徳川軍は奮闘しますが、翌第7ターンまでに徳川軍はさらに4ユニットを失い、事実上の崩壊となります。織田軍は、第五から第七列まで注ぎ込みますが、イニシアチブを奪回できず、一方的な攻撃を受け続けます。
T7 徳川勢崩壊
 第8ターン、ついに織田軍は馬廻り衆まで注ぎ込んで、なんとか踏みとどまります。
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 が、第9ターン、この日、三度目の裏崩れが発生!裏崩れ2は避けられたものの、すでに40近いユニットを失い、徳川家康も重包囲下におかれ、挽回は困難と判断。信長は佐久間と森に殿を命じると、撤退を発令し、勝負は決まりました。
T9 三度目の裏崩れ
 水戸爺さんは初プレイということもあり、つい、反撃の誘惑に駆られて、部隊を突出したのが響きました。特に徳川勢は、なまじモラルが高いために前進して包囲されるパターンに。せっかく逆襲で突破しても、次ターンに主導権を取れないため、包囲下で攻撃を受け続け、最後は敵中で混乱して除去される負のスパイラルになってしまい。序盤は本当に苦しいのですが、織田・徳川軍は第10ターンくらいまでは耐えに耐えて、部隊数を維持することが必要なようです。
 もっとも、ご本人は6ゾロによる討ち死がなかったので、喜んで(?)いました。また、いつでも再戦できますよ~。

 月が変わって、今月のソロプレイ第1弾は「燃えよ!姉川の戦い」(GJ)です。このゲームはその名の通り、1570年に行われた姉川合戦(または三田村の戦い)を描く合戦級です。強ZOCに、強制的戦闘後前進、士気チェックと合戦級らしい仕組みですが、決定的に異なるのが強力無比なイニシアチブです。
 ターンはじめに、両軍が2d6して大きい側が主導権を取るのですが、イニシアチブ移動で先制できる上に、一方的に攻撃ができます。防御側も「崩れ口の勇」(士気チェックで2を出す)か、敵の攻撃が失敗すると、反撃ができますが、数が多いと殴られっぱなしに。
 攻撃はファイヤーパワーで第2攻撃力以下だと敗走チェックですが、第1攻撃力以下になると除去チェックとなってしまいます。この除去チェックで12を出すと、討ち取りでVPが2倍になる上に、敵に裏崩れチェックを強要できます。
 裏崩れは、その名の通り、後方の混乱状態の部隊が士気崩壊して除去されます。恐ろしいのは、先の裏崩れで混乱ユニットが除去されて、そのターンの損害が10ユニットを越えると、今度は通常部隊が混乱になる裏崩れ2が発生します。次にまた、裏崩れが起こり、さらに裏崩れ2が・・・と、あっという間に軍が崩壊します。
 事前の演習では、ターン修整でイニシアチブを取った浅井軍が、織田軍を押しまくり、どこかで裏崩れが発生。そのまま、裏崩れ2になると、ほぼ勝敗は決まったも同然ですが、たいていはギリギリで踏みとどまることに。織田軍がイニシアチブを取り返すと、豊富な鉄砲(高い第2攻撃力)により士気チェックが増加し、両軍とも混乱状態が増えて、混戦気味に。最後は、数で勝る織田軍が浅井軍を撃退し、勝利となる展開が多く。ちなみに、徳川軍はゲーム最強のモラル値があり、早々には崩れず。織田軍との反撃と同時に反攻に移り、朝倉軍を圧倒します。直前のプレイでは、最終ターンに1点差で、織田軍が勝利しました。
 固定セットアップに従い、ゲームを開始します。

T0
 第1ターン、自動イニシアチブを取った浅井・朝倉軍が、姉川を渡って攻撃をかけます。徳川軍は鉄壁の守りで踏みとどまりますが、奇襲を受けた織田軍の第一陣は、半数が敗走します。奇跡的に、除去ユニットはなし。
T1
 第2ターン、やはり、自動イニシアチブを取った浅井・朝倉軍は、織田・徳川軍に猛攻をかけます。魚鱗で突入する浅井軍は、突破され分断された金森長近に重損害を与え、これを討ち取ってしまいます。また、高いモラルで強力な壁の徳川軍に対し、朝倉軍が2つの重損害を与え、家康の指揮にも関わらず、小笠原長忠と平岩観吉が除去されるという危機的事態に。その後の裏崩れで除去ユニットが1に治まったのは、望外の幸運でした。
T2
T2終了時
 第3ターン、浅井軍は第三陣の木下勢に襲いかかり、これを半壊させます。同時に左翼から磯野隊が突進し、混乱ユニットを除去します。徳川軍も戦線を縮小し、必死の防戦に努めますが、またも重損害で小笠原隊が壊滅した上、酒井、大久保、家康本陣さえも敗走し、崩壊手前になります。
T3戦闘
T3戦闘終了時
 これにより、破壊的な裏崩れが発生します。数多くの混乱ユニットが裏崩れ1で壊滅。そのため、通常ユニットが動揺する裏崩れ2に突入します。生き残った織田軍の半数が混乱状態になり、徳川軍の酒井、大久保までも除去され、このターンだけでが22ユニットが壊滅に!
T5 再び、裏崩れ!
T3 裏崩れ1から裏崩れ2へ!
T3終了時
 一度に多くのユニットが除去されたため、第4ターンこそ、奇跡的に裏崩れは起こらず。が、信長本陣まで投入した回復では、drにそっぽを向かれ、ほとんどが混乱状態のまま。
 止めとなったのは、第5ターンでした。浅井軍は、中央で抵抗を続ける木下隊を一瞬で瓦解させると、混乱した柴田勢を強襲し、再び、裏崩れに。
T5戦闘
 これにより、織田軍の15ユニット以上の混乱部隊が除去され、裏崩れ2に突入。結果、前回を上回る24ユニット(!)が除去され、通常状態の織田軍はわずかに10ユニットに。唯一の救いは、完全包囲された徳川軍が士気チェックを撥ね除け続けたくらいか。
T5 再び、裏崩れ!
T5終了時
  その後は、単なる殲滅・追撃戦になります。浅井軍は、残った織田軍を分断突破し、信長本陣に迫ります。信長は後退しながら、回復した部隊で止めようとしますが、強烈な浅井軍の怒濤突進で混乱状態が増え続け、第6ターンと第7ターンにも裏崩れが発生します。皮肉なことにユニットが減りすぎたので、裏崩れ2が起こらないという末期症状に。
T7 家康敗走、除去
 徳川軍は圧倒的な包囲状態の中、粘りに粘ったものの、朝倉の大海に1ユニットずつ呑み込まれ、第7ターンには徳川家康が除去され、撤退が決定しました。
信長敗走
 結局、織田・徳川軍は一度もイニシアチブを取れないまま、崩壊し、おそらく織田軍は畿内から一掃されたことでしょう。最終的に信長陣営が畿内を再制圧することは間違いないでしょうが、軍事力の再建に数年かかり、信玄が西上を開始すると、さらに時間がかかることに。本能寺の変も相当遅れるか、あるいは先に信長が戦死なんてこともあったかも。光秀は、裏切り者にならずに済んだかも。
終了時

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