歴史・戦史研究「ちはら会」Drei

この会は、主にシミュレーションという手法を用いて、歴史・戦史を楽しもうという、有志の集まりです。興味ある時代をテーマに選び、図上演習(シミュレーションゲーム)を通して、文献研究では得られない「動きのある歴史」を見つめます。 「ちはら会」では、現在、会員を募集しています。年齢や資格等を問わず、興味のある方ならば、どなたでも参加できます。関心のある方は、下記にご連絡ください。 Eアドレス. chiharakai@apost.plala.or.jp (代表.mitsu)

2020年07月

 今月のソロプレイ第8弾は、マイブームの戦国時代アイテムから「信長軍記」(WGJ)です。若き信長の尾張統一キャンペーンで、信秀から家督を継いだ1552年から桶狭間合戦の翌年の1561年までの期間を扱います。

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 シークエンスは、動員-行動-帰還となっていて、生産を含む戦役級です。信長陣営と反信長陣営は、動員表でdrしてユニットを動員するか、2動員ポイントを消費して1銭(活動資金)を獲得します。熱田と津島を抑えていた信長陣営は、さらに威信点分の銭を追加で得られます。
 行動では、移動・合戦・包囲(攻城戦)・調略があり、銭が多い側から、いずれかを実施できます。銭の差が大きいと、一方的に先んじることができるシステムです。
 移動は、スタック数で許容移動力が異なり、大軍ほど動きづらくなっています。敵と同じへクスにいる場合は、2倍以上のユニットを残さないと、移動ができません。(そこに城がある場合は、包囲をすれば自由に移動できる)。
 戦闘は通常の戦闘比で、城のレベル分、防御側に有利なシフトをします。信長陣営は特別ルールで、最大2シフトができる親衛隊(赤母衣、黒母衣)とdrを必ず「6」にできる信長参戦効果があります。
 調略は銭1を消費して、中立武将をいずれかの陣営へ調略するか、「裏返し」にします。文字通り、ユニットを裏返し動静を決めるもので、それまで自陣営だったユニットが中立に戻ったり、寝返ったり、あるいは中立から自陣営になったりします。となると、銭がある信長陣営に有利かと思われがちですが、実は中立武将のほとんどが、反信長です。つまり、信長陣営は敵対する中立武将を味方にするのは難しく、中立にするのがやっとという展開になります。
 ターンの終わりに帰還があり、自陣営の城レベル分までのユニットをユニットを撤収させます。これを越える分は、保管ボックスに置かれ、再動員をしなければなりません。つまり、大兵力を動員したのはよいが、城を攻略できないと、全て解散となります。
 どのくらいの兵力を動員して、どのような行動を取らせるか(銭を投入できるようにするか)、バランス感覚が問われます。
 今回は、数回の演習の後、エラッタと改訂ルールを適用してのプレイとします。
 第1ターン、両陣営は動員ポイントを全て銭にして、行動に向けます。先手の信長陣営は、信頼の置ける譜代衆織田信光を、無人の勝幡城に移動させ、威信点を1つ上昇させます。
 反織田陣営は、今川軍2ユニットを無人の大高城に向かわせますが、織田陣営はすかさず、1ユニットを投入し、自動占拠を阻みます。反織田陣営はさらに2ユニットを増援に送ると、織田陣営ユニット攻撃し、これを後退させて大高城を占領します。
T1 勝幡占拠、大高城攻略
 と、ここで織田陣営はとっておきの調略で、敵対する中立武将山口父子を味方に引き入れます。これにより、銭獲得の基準になる織田陣営の威信点は5となります。
 第2ターン、このターンも同じく、全て銭へ転換しますが、威信点上昇により、織田陣営の銭は7と差が開きます。
 一方的に3手番ができることを利用し、織田陣営は末森城の織田信行を囲み、これを降参させます。また、数少ない味方の犬山城の織田信清に、調略をしかけます。
  やっと動けるようになった今川軍は、尾張南部の敵拠点小河城を囲みますが、織田軍はカウンターで大高城を包囲します。包囲戦の結果、両城とも陥落します。相対的に織田陣営の威信が1上昇したことになります。
T2 大高城奪取
 第3ターン、このターンの銭は反織田陣営4:織田陣営8と、さらに開きが出ます。この差を利用して織田陣営は敵に落とされた小河城を強襲し、信長参戦効果(drを必ず「6」にできる)で守備隊を降伏させます。
T3 小河城強襲
 このままではジリ貧の反織田陣営は、清洲城の3武将を調略し、さらに末森城の信行を中立に戻してしまいます。織田陣営は、犬山の織田信清を味方に付けると、鳴海城の山口父子を攻めますが、包囲の結果、墜ちず。
T3 離反した山口勢を包囲
 第4ターン、反織田陣営待望の甲相駿三国同盟が発生し、次ターンから動員ポイントが14と大幅にアップすることに。
 その前に少しでも有利な体勢を築きたい織田陣営は、離反した織田信行を降伏させ、さらに鳴海城の山口父子を強襲で撃破します。
T4 末森城攻め
 反織田陣営は、今川軍で再び大高城を包囲し、これを陥落させます。織田陣営は、残った最大の中立武将織田三位の清洲城を囲むも、陥落させられず。
 第5ターン、増加した動員ポイントを使って、反織田陣営は今川軍を増強します。
 この大軍が動き出す前にと、織田陣営は信長本隊で大高城を強襲し、1ヒットを与えます。これは危ないと今川軍1ユニットを緊急増援しますが、織田陣営の二度目の強襲により全滅し、沓掛城以外の尾張南部は信長陣営の支配下に。
 今川軍は主力を持って長躯、守山城を包囲しますが、これは墜ちず。
T5
 第6ターン、イベントで美濃の斎藤道三が息子の義龍に攻められ、敗死します。この状況を見た荒子城と鯏浦城の中立武将が反織田陣営に参戦します。清洲の三武将も躍動をはじめるのは確実に。織田陣営は、ユニットの動員を1に抑え、全てを銭に廻し、電撃的に荒子城を攻め、前田与十郎を降伏させます。
 第7ターン、一進一退の攻防が続き、今川の三河平定が近いと判断した織田陣営は、獅子身中の虫-清洲城攻めを敢行します。要衝清洲は堅かったものの、三度の強襲で遂に陥落。坂井大膳らは降伏します。
  この間に、今川軍が再び、小河城を奪還します。
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 第8ターン、予測通り、今川軍の三河平定が発生。次ターンに反織田陣営の動員ポイントは最大の20になります。
 今川軍は前進のための地ならしとして、調略を仕掛け、犬山の織田信行を中立に戻します。先手として、松平勢率いる5ユニットを尾張に中入れさせ、熱田の占領を狙います。動員のため銭が減っていた織田勢は後手となりましたが、熱田に進駐し、松平勢を強襲し、損害2:3でこれを撃破します。
T8 松平勢、中入れで熱田に迫るが・・・
 第9ターン、いよいよ、今川勢が本格的介入を開始します。葛山長嘉率いる4ユニットが大高城に進攻し、これを包囲します。動員可能な全ユニットを集結した信長本隊は、長躯、ここに駆け付け、葛山隊を攻撃します。3:1の強襲は、信長参戦効果でエスカレートし、敵に一方的に打撃を与えます。堪らず後退した今川軍を追撃し、降伏に追い込みます。
T9 大高城攻防戦
 第10ターン、もはや大勢は決しましたが、反織田陣営は意地を見せんと、今川義元本隊が出撃し、鳴海城を囲みます。が、織田陣営も全兵力を集結し、ここに集結します。結果、両軍のにらみ合いのまま、ゲーム終了に。反織田陣営を各個撃破し、今川軍の攻勢を押しとどめた織田陣営の勝利となりました。
T10
 信長陣営は、ゲーム開始時に確実に裏切らないユニットは信長本隊を入れてわずかに2つで、とりあえず味方だが調略で敵方に寝返るユニットが3つです。まわりは中立ながら、いつ、敵になるかわからないに溢れており。かつ、ターンが進むと、大兵力で攻勢を掛けてくる今川軍と、まさに四面楚歌の状況です。
 が、なにより貴重な銭の供給源の熱田と津島を抑えており、中立勢を屈服させ威信点を上げると、さらに銭が増える連鎖をうまく実行でき、国内の敵を各個に撃破できたことが大きかったです。今川軍のイベントも平均より遅れがちだったため、終盤の大攻勢をがっちりと受け止め、侵攻を許さなかったことが勝利に結びつきました。
 慣れるまでは、織田軍がかなり苦しいですが、ある程度、経験を積むと負けなくなります。調略やイベントによるランダム性もあり、どちらを持っても苦しい(楽しい)展開となります。今度は、ぜひ、対戦してみたいですね~。

 今月のソロプレイ第7弾は、マイブームの信長激闘アイテムから、「戦略級:桶狭間の戦い」(CMJ)です。かつてCMJ誌で、織田信長をこよなく愛するラブノブ会が「茶せんマゲ戦記」を連載していまして。若き信長の知られざる戦いを紹介やゲーム化したりしていました。
 そのうちの一つが「戦略級:桶狭間の戦い」(CMJ) です。難易度10を誇る最難関欧州キャンペーンの「第三帝国」(AH)のバリアント(!)で、今川勢による尾張侵攻を描くという体裁です。
 世界最小ゲームの謳い文句通り、マップはわずかに2へクス!しかもユニットも2つだけで、戦闘のみを行います。単なるネタなんですが、ちはら会なら戦闘証明(Combat Proven)をするしかない?!(別にしなくてもいいんですが・・・)

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 そのために、雑誌をスキャンして、ユニットとマップを制作。25以上ある収納ケースの底から「第三帝国」(AH)を引っ張りだし、戦闘ルールのみのサマリーを作り。ついでに津本陽の「下天は夢か」を読み直し。途中から、何のためだったか、忘れるほど(笑い)で、以下が渾身のAARです!(馬鹿ですね~)
 第1戦は、今川対織田の戦い。戦闘比は、今川軍25戦闘力に対し、織田軍は3。要塞効果で4倍の12となるため、戦闘比は2:1に。史実通りの激闘になるはずだったんですが・・・いきなり、今川軍の攻撃で織田勢が全滅(DE)。義元は予定通り、上洛を果たします。
DE
 第2戦は、今川軍の攻撃がCA2となり、織田軍に反撃の機会が訪れます。戦闘比は1:2でしたが、結果はEXで両軍とも全滅。これにより、義元の尾張入りは阻止され、織田軍の勝利に。
EX
 ただ、これは史実の桶狭間(織田軍の奇襲による完全勝利)ではない!どうせなら、そこまで行ってみたいと、第3戦に。
 ところが・・・ソロなのに、恐ろしいくらいdrが偏りまして。第三戦の今川軍のDEは順当として、第四戦から 4連続のEXで(drは全て「1」!)両軍全滅。
  第8戦に、やっと、2:1攻撃 →1:2反撃→2:1反撃→1:2反撃とそれっぽくなったのですが、最後はやっぱり、EXで両軍全滅。
 第9戦は、早々にDEで今川軍の勝利。第10戦と第11戦は、義元の攻撃の後、織田軍が反撃するもAEで敗北。10戦を越えて、いまだ、史実が起きず。こりゃ、永久運動かと思われましたが・・・。
 第12戦、ついにその時が訪れます。今川軍の攻撃が停滞し、織田軍に1:1の反撃のチャンスがやってきます。折しも桶狭間は豪雨(そんなルールはありませんが)。中島砦から山間部を縫って、義元本陣に突入した信長本隊は、見事に「東海一の弓取り」を撃破!史実通りの織田軍の完全勝利となりなした。
桶狭間!
 勝敗数は今川軍5勝に織田軍7勝と、勝利条件ではちょっとばかり信長に有利なよう。最後に、史実の完全勝利の確率計算をしてみたら1/36でして、存外、早く達成できたようです(本当は、あと、24戦以上あった?!)
 ちなみに、この手のアイテムは多分に漏れず、プレイ時間はわずか10分弱ですが、AAR制作とアップは30分でした(苦笑い)。
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 今月のソロプレイ第6弾は、前回のオフ会でお試しをしたのですが、どうにも勝てない「茶筅髷双六」(WGJ)です。ソロが得意とは言え、STAY HOMEばかりでかなりのAARが貯まったので、掲載することにします。当然、目標は「勝つまで」プレイすること。合い言葉は「欲しがります、勝てません!」にて(笑い)。

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 まず、第1戦ですが、誕生から始まり、うつけの吉法師時代を経て、吉良大浜へ初陣、濃姫と結婚、家督相続、赤塚の戦いと、順調に進みます。が、清洲織田家の坂井大膳との戦闘で、萱津にて討ち死にしてしまいます。

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 まあ、初回だからと続けて2戦目に。家督相続で1年ほど揉めますが、無事に赤塚、萱津を乗り越え、舅の斎藤道三との面会に。が、ここで尾張に野心を持つ道三に捕まり、「とりあえず、殺される」羽目に。
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 美濃のマムシを信用したのが悪かったかと、気を取り直して3戦目に。が、こちらはもっと酷くて、濃姫との結婚の夜に、寝首をかかれて死亡。この親子、どんだけ質が悪いんだぁ~(笑い)。
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 4戦目は、赤塚で戦死。5戦目と8戦目は、またも濃姫に暗殺され。なんか、濃姫の性悪率が高すぎないか?!これもエ●カ様の呪いか?
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 第6戦と第7戦にいたっては、うつけ全開の吉法師にも関わらず、「土田御前の愛情を一身に受け素直に育ってしまう」と完に。う~ん、確かに伊達政宗の例もありますが、戦国武将として成功するには、母親に疎まれないとはねぇ・・・。
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 第9戦は、やっぱり赤塚で戦死。切りのよい第10戦は、正徳寺で、またもマムシの餌食に。ここまでおよそ、10分弱。最大でも、斎藤道三との面会までしか、進めていないゾ。
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 が、第11戦目に、流れが一気に変わります。あれほど苦労した道三との会見をそつなくこなすと、村木砦、稲生、信勝誅殺、浮野の戦いを一点突破し、運命の桶狭間に。史実通り、今川本陣に奇襲を掛けるも、立ち直った義元と3度に及ぶ乱戦に。dr修整は+3と不利ながら、1/3の確率で今川軍を撤退させることができたのですが・・・ああ、無念の討ち死に。
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 続く、第12戦も村木砦で時間がかかったものの、浮野で勝利し、二度目の桶狭間に。が、ここも2回の乱戦の後に、多勢に無勢で討ち死に。
 その後も、リプレイを続けますが、第13戦の萱津で討ち死に以外は、濃姫に2回、道三に2回、謀殺され、1回は「土田御前に愛されて」失敗。なんだか、殺されてはクローンとして蘇る、バイオハザードみたいになって来たぞ(苦笑い)。
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  第19戦と第20戦は、苦労の末、ラスボスこと桶狭間に辿り着きますが、どうしても「1/2の神話」(映画のタイトルか?!)を越えられず、敗死。
 この辺からは、ただのサイコロマシーンと化して、ひたすらダイスを振り続けます。いつもの暗殺、謀殺、討ち死にが連続し、一度だけ桶狭間に到達できたものの浮野で信清に裏切られ、やはり敗北。後半に討ち死にが多くなってくると、まあ、武将らしく死ねたからいいか(??)と、どうにも感覚が麻痺してきまして(苦笑い)。
 気がつけば、四十戦をすぎ、1時間以上、ひたすらdrをする「苦行」に。dr回数は250回を越え、このままだと腱鞘炎も危ぶまれましたが・・・(嘘)。
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 第43戦目(!)、遂にその時がやってきました。いつになく順調にスタートし、家督相続で4年ほど揉めましたが、無事に赤塚と萱津の戦いを通過。道三との面会は複数回に及び、裏切られるかと思いきや、村木砦を落とし、稲生の戦いで鶴の一声にて勝利します。弟信勝を逃したものの浮野できっちり片を付け、いざ、桶狭間に。
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 史実通り、一転、空がかき曇ったかと思うと、豪雨に。隙を突いて奇襲を掛けた信長勢が、今川義元を討ち取り、天下人信長へ。
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 いやー、長かった・・・確率的にかなり厳しいのはわかっていましたが、ここまでとは。戦いを振り返ってみると、戦場での討ち死にが20回と約半数でしたが、それに次ぐのが「濃姫に寝首をかかれた」11回(!)。道三の謀殺を含めると、1/3以上が斎藤家に殺められたわけで、どんだけ歴史が替わっていたのでしょうねぇ~。ともあれ、ミッション・インポッシブルの攻略達成です。
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 8月の例会まで10日を切りましたので、ちはら会のお知らせです。
 それにしても、コロナの感染者は増える一方。今回も、十分な予防対策をお願いします。また、施設の使用が直前に変更になる可能性がありますので、当日のお出かけ前にモニターください。


[日時]8月1日(土)10:00-20:00
[会場]おゆみ野公民館 第2講習室
[住所]千葉市緑区おゆみ野中央2丁目7-6
[アクセス]
 京成電鉄千原線「学園前駅」または「おゆみ野駅」から徒歩10分
 または、JR鎌取駅発小湊鉄道バスでおゆみ野中央二丁目バス停降り、徒歩1分(20~30分おき)
[参加費]無料
[持ち物]ゲームとゆとりと常識


 NHK「麒麟が来る」が、8月後半から再開するようで。最後の放送が桶狭間合戦だったので、「信長軍記」(WGJ)をソロしています。信長陣営は、一見、四面楚歌ですが、資金力をバックに敵を各個撃破していきます。あとは、今川の大軍がいつ来るかに掛かっています。オフ会でプレイした「桶狭間合戦」(WGJ)と合わせて、どなたかいかがですか?

T4 清洲と大高城をともに包囲も・・・
大高城強襲
 ybsさんご推薦の「サイクロプス・アタック」(ツクダ)。ツクダにしてはプレイしやすいと思ったら、制作はORGでした。一年戦争のほとんどの戦闘を網羅しているので、ルールは多めですが、十分に遊び込まれた印象を受けます。サマリーを作っていますが、準備が間に合うか?

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 前回、プレイした2019年CS/日本シリーズ第2弾として、セリーグCSチームを持ち込ます。
1Stステージ 阪神タイガース 対 横浜DeNAベイスターズ
ファイナルステージ 1Stの勝者 対 読売ジャイアンツ 
 どなたか、阪神以外をお願いしたいな~。
福留
 最後に、次回以降の予定です。

9月5日(土)10:00-20:00 おゆみ野公民館 第2講習室
10月3日(土)10:00-20:00 おゆみ野公民館 第2会議室

  今月のソロプレイで実施した2019年CS/日本シリーズですが、今回、ちはら会でもコンバット・プローブンを得るべく、パリーグCS編を開始しました。
 【1Stステージ】東北楽天ゴールデンイーグルス(にし)対福岡ソフトバンクホークス(mitsu)
 第1試合は、楽天則本対ソフトバンク千賀のエース対決です。序盤、楽天は、ヒットの銀次、四球のウィラーを塁に置き、8番堀内のタイムリースリーベースで先制をします。その後は、両投手ともランナーを出しながら要所を締め、点を与えません。

堀内
 後半6回に、ソフトバンクはグラシアルの四球、デスパイネのヒットで1・3塁として、7番内川が犠牲フライで1点差に。
 7回裏にもツーアウト1・2塁のチャンスを作りますが、ここで楽天は守護神松井を投入し、グラシアルを三振に打ち取ります。
松井
 9回表、楽天はツーアウト2塁で、島内がモイロネからヒットを放ち、ダメ押しの3点目。そのまま、松井が締めて、楽天が先勝します。
 第2試合は、石橋と椎野の投げ合いです。今度は、初回にソフトバンクが4番グラシアルのツーランで先制します。
 好調椎野はこれをバックに7回まで零封を続けましたが・・・8回に6番渡辺に、まさかの同点HRを喰らいます。
 最終回、ソフトバンクはデスパイネがヒットで出ると、7番松田が値千金のツーベース!デスパイネの代走周東が俊足を生かして、ホームに帰り、劇的なサヨナラとなりました。これで、戦績を1勝1敗とします。
松田
 最終の第3戦は、岸と大竹のグレードC対決です。この日は、初回からソフトバンク打線が好調で、ヒットの浅村を置いて、4番ブラッシュがツーランホームランで先制します。
ブラッシュ
 その後も、またもブラッシュの犠飛やウィラーの一発、代打山下の犠飛で、点差を広げ、5対0とします。
 ソフトバンクは岸の前に10三振を喰らう凡退を繰り返し、6回まで全く手が出ず。7回裏にグラシアルが執念の一発で5対1とするものの、9回に守護神松井が三者連続三振で締めくくり。楽天が1Stステージの勝利を決めました。
 MVPは、8番ながら12打数4安打で初戦で2点の打点を挙げた捕手堀内が獲得しました。これ以外にも銀次が4割1分1厘、浅村が3割6分3厘、主砲ブラッシュ、ウィラーがホームランを放つなど、楽天打線が好調でした。ソフトバンクはグラシアルが2ホーマー、デスパイネが4割4分4厘と活躍したものの、柳田がわずか1安打などそれ以外が低調で1Stステージ敗退となりました。

 【ファイナルステージ】東北楽天ゴールデンイーグルス(にし)対埼玉西武ライオンズ(kawa)
 第1試合は、楽天辛島(グレードD)対西武ニール(B)の先発となります。西武は初回、ヒットの秋山を置いて、4番山川が先制のツーランでリードします。
  グレード差から西武が有利と思われましたが、好調楽天打線がニールを攻めます。3回に茂木のツーベースで1点を返すと、4回に4番ブラッシュがソロホームランで同点にします。そして5回、楽天はまたも茂木のタイムリーに続き、ワイルドピッチで2・3塁にすると4番ブラッシュが2点タイムリー!5対1と逆転に成功します。

茂木
 その後、両軍は中継ぎ陣を投入し、終盤に。8回表に西武から移籍した浅村がソロホームランで1点を追加。その裏、青山に対し、西武は外崎のツーランで追撃を掛けますが、9回、守護神松井に抑えられ、ゲームセット。
 楽天が1Stの勢いそのままで、対戦成績を1勝1敗とします(西武には優勝ボーナス1勝があり)。
Fステージ
 第2試合は、中4日の開けた則本(グレードB)と高橋(D)で開始となります。西武は初回、3番に戻った森のソロで先制すると、2回にベテラン栗山のツーベースで追加点を挙げます。そして、5回、前日に続く山川のツーラン、秋山のソロで5対0とします。
山川 HR
 楽天は高橋を打ちあぐね、5回まで零封されますが、6回に島内のソロHR 、8回に茂木から四球を挟む4つのヒットで3点を返します。
 が、7回裏、セットアッパー宋が、8番栗山にタイムリー、9番岡田にまさかの3ランを浴びて、大量失点。終わってみれば、9対4で重量打線が爆発した西武の勝利に。これで、対戦成績は西武の2勝1敗となります。
岡田
 第3試合は、石橋(グレードC)と今井(D)の投げ合いに。初回、楽天は銀次のタイムリーで先制すると、その裏、西武の秋山が2点タイムリーを放ち、逆転します。3回表、楽天は銀次の2本目のタイムリーで追いつくと、5回にウィラーのヒットで再逆転に成功します。
 すると、西武は5回に森のツーラン、外崎のツーラン、岡田のソロと一発攻勢で再々逆転に成功します。
森
 楽天も8回に島内のタイムリーで3点差にしますが、先発今井を打ち崩せず、完投を許します。結果、7対4で西武が勝利し、CS制覇に王手を掛けます。
 第4試合は、勝利を掛けた猛烈な打撃戦に。2回裏、四球の山川、中村を置いて秋山が先制の3ランを放ちます。
秋山
 3回表、絶対に負けられない楽天は、2つの四球を挟む3本のヒットで4点をもぎ取り、4対3と逆転に成功します。
 が、直後の4回裏、外崎が二人のランナーを置いて、2点タイムリーを放ち、再逆転に。
外崎
 7回、楽天は主砲ブラッシュが執念のソロHRで、またも同点に追いつきます。
 運命の終盤、8回裏に西武は二つの四球でランナーを貯めると、4番山川がシーズン3本目となるスリーランホームランを放ち、土壇場で楽天をリードします。
山川 どすこい
 最終回、西武は守護神増田を投入しますが・・・楽天は浅村の四球とブラッシュのヒットの後、銀次がツーベースで2点タイムリーで7対8に。一打同点のチャンスを作りましたが、最後は増田が締めて、ゲームセット。
銀次
 この瞬間、西武ライオンズが楽天ゴールデンイーグルスを下し、日本選手権シリーズへの進出を決定しました。
 MVPは、第1・第2・第4戦で3本のホームランを放った山川が受賞しました。敢闘賞は、ここ一番でタイムリーと本塁打を放ったウィラーとなりました。

 グループ乾坤一擲の「Ships  & Tactics」に拡張版が登場したとのことで、ぜひ、プレイしたいと、相成りまして。拡張カードは、任意の基本デッキと差し替えて使用できるので、波動砲系がなくて苦労していたガンダム系や組み合わせが合わないと難しいマクロス系などを強化できます。
 第1戦は、ジオン公国拡張版(mitsu)対地球連邦軍(平)です。開始時にシャアと黒い三連星を引いたジオン軍は、次々とカードを廻しながら、積極的にMS戦を仕掛け、連邦軍の艦船を屠っていきます。地球連邦軍はなかなかMSとパイロットの組み合わせが来ず、途中、ブリティッシュ作戦で3基の高性能機を失うなど、苦戦します。

ブリティッシュ作戦
 その間にもシャアが乗ったビグザムが拡散ビームで3隻の艦船を撃沈するなど、一方的に。後半にアムロが来て、シャアと刺し違えるのがやっと。
ビグザムの拡散ビーム
 最後はルナツーまで落ちて、253点を献上し、「圧倒的じゃないか、我が軍は」(by ギレンザビ)状態でした。ランダム引きのカードゲームなのでたまにこういった「出会い頭」がありますが、拡張版はカードを選べる楽しさがあります。使わなかったけれど、マ・クベに特殊能力「北宋だな(白兵戦値+1)」なんかを加えてみましょうか。
ルナツー墜つ!
 第2戦は、バッフクラン(mitsu)・自由惑星同盟軍(平)・銀河帝国軍(S)の戦い。はじめてのSさんのインストに、特殊ルールの少ない基本デッキ系で対戦します。銀河帝国軍は、提督の登場が遅れますが、もとより高い攻撃力を生かして、そつなく攻撃をかけます。 
全景
 中盤に、ヤンが来ると、自由惑星同盟軍の独壇場に。攻めても守っても高い命中率と防御力で、一方的にダメージを与えていきます。このまま、逃げ切りかと思われた終盤、バッフクランに待望のドバが来て、充電したガンドロウを発射!通常攻撃と合わせてヒューベリン以下4隻を撃沈して、逆転勝利でした。
重機動メカとガンドウロゥ!
 第3戦は、ガルマンガミラス(平)・ナデシコTV版(mitsu)、自由惑星同盟軍マルアデッタVer(BIBI)・マクロス拡張版(ybs)の4人戦。ガルマンガミラスが瞬間物質輸送機で他の陣営を沈めまくれば、ナデシコTV版はグラビティブラストとハッキングで対抗。マクロス拡張版はカードが合わず出遅れ、自由惑星同盟軍マルアデッタVerは基本は防御モードなので、VPが稼げず。結局、ガルマンガミラス151点がナデシコTV版148点をわずか3点差でかわして勝利しました。マクロス拡張版にクローディアが入ったので、特殊能力「パイナップルサラダ(フォッカーの攻撃値+1)」でもオリジナル追加するか。
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 最終の第4戦は、トップをねらえ!(平)・自由惑星同盟軍マルアデッタVer(BIBI)・マクロスFrontia(mitsu)の戦い。ガンバスターと3号機が登場する前に敵を削るべく、マクロスFrontiaが「あたしの歌を聴け~!」と艦隊特攻を掛けますが、なぜか、同じ歩調のはずの自由惑星同盟軍マルアデッタVerが、太陽風を使ってことごとくマクロス艦を沈めまくり。そうこうするうちに、ガンバスターとパイロットが来て、流星稲妻キックでマルアデッタ要塞を蹴り破る(!)などトップをねらえ!が無双に。最後は、3号機が発動し、8ユニットを撃破し、そのまま、勝利しました。

 前回のAARを見たTommyさんから、ぜひ、「三国志遊戯」(はなやま)をプレイしたいと要望があり。先に到着した4人で、対戦しました。陣営は、孫権(平)・劉備(mitsu)・袁紹(ybs)・曹操(Tommy) です。

全景
 序盤、それぞれは領土を拡張します。早々に、けっこうな負のイベントが来て、劉備陣営は事故で張飛を、袁紹陣営は粛正で顔良と凌統を失います。
序盤
いきなり3人が退場
 中央にあって、曹操・孫権双方との争いを避けたい劉備は、領土の割譲を条件に、南陽を獲得します。そのまま、揚子江を渡って、四川へと進攻し、史実より早く三国鼎立に持って行きます。
 中盤、西を固めた曹操は中原の制圧に乗り出します。まずは、わずか1戦力の劉備領に向かって南下を開始しますが、ここに諸葛亮!カードで敵の手札を丸裸にすると、先手を打って、計略と一騎打ちで敵を潰走させます。孫権と袁紹も都前まで兵を進めます。こちらは安泰とみた劉備は益州からの北上を開始すべく、秘かに諸葛亮と関羽をこちらに廻します。
ここに諸葛亮!
 中央が危ないと判断した曹操は兵力を集めて長安にスタックするとともに、益州を取るべく、南下軍を起こしましたが、やっぱり、ここに諸葛亮!典韋が討ち死にし、部隊は潰走します。その隙に孫権が都を席巻し、トップに躍り出ます。
追い込まれる曹操
 もはや死に体の曹操ですが、このまま、行くと孫権の勝利に。そこで、3人で語らって、臨時に反孫権同盟を結び、カードを送り込んで曹操を支援します。が、運命の順番は、孫権が一番手に。そのまま、曹操を滅亡させ、勝利となりました。
孫権軍の陣容


  午前中、一番で来たybsさんと、皆が集まるまでのつなぎで、「ワールドタンクバトル:ライト」(CMJ)をプレイしました。

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 第1戦は、質のドイツ軍(mitsu)対量のソ連軍(ybs)の戦い。ドイツ軍は中距離射撃で敵を削りますが、途中からdr運に恵まれず、ソ連軍の接近を許します。
R1序盤
 ソ連軍はそこから突進をかけ、一台一殺でドイツ軍を消耗させます。最後は、ソ連軍が突破に成功し、ジ・エンド。
R1 突破
 第2戦も同じ陣営で、再戦します。敵の動きを牽制しながら、ドイツ軍(mitsu)が効果的にソ連軍を削っていきます。T34/85も一か八かの接近戦を狙いますが、ドイツ軍の優秀な射撃能力の前に、大量出血。今度は、ソ連軍が全滅し、ドイツ軍の勝利となりました。
R2
 手軽なのに考え処があって面白いと、ybsさんも高評価。「ツクダのタンクコンバットシリーズと、えらい違いですね」と、そりゃ、そうだ(笑い)。「でも、あの、ジリジリ感もいいんですが・・・」と、さすが、「眼下の敵」さえプレイできるybsさん、コロナならぬ、「ツクダ病」の抗体をお持ちのようで・・・。

 都内では感染者が増加しており、こちらでもいつ、閉鎖になるか、心配ですが、とりあえず、7月のちはら会を開くことができました。いつもの常連さんたち7人が集まり、三密を避けながら、プレイに興じました。先日、プレイされたアイテムと戦績は、以下の通りです。


三国志遊戯(はなやま) ☆孫権(平)・劉備(mitsu)・袁紹(ybs)・曹操(Tommy)
ワールドタンクバトル:ライト(CMJ)2戦
 ★ドイツ軍(mitsu)対ソ連軍(ybs)☆
 ☆ドイツ軍(mitsu)対ソ連軍(ybs)★
RUN SILENT,RUN DEEP(3W)シナリオ「眼下の敵」2戦
  Uボート(kawa)対駆逐艦(S) 引き分け
 ☆Uボート(S)対駆逐艦(kawa)★
ASL Starter Kit1(MMP)S6
 ドイツ軍(にし)対ソ連軍(Tommy)
熱闘!12球団ペナントレース(HJ/同人)2019年CS/日本シリーズ パリーグCS
【1Stステージ】
 ☆東北楽天ゴールデンイーグルス(にし)対福岡ソフトバンクホークス(mitsu)★
 ★東北楽天ゴールデンイーグルス(にし)対福岡ソフトバンクホークス(mitsu)☆
 ☆東北楽天ゴールデンイーグルス(にし)対福岡ソフトバンクホークス(mitsu)★
【ファイナルステージ】
 ☆東北楽天ゴールデンイーグルス(にし)対埼玉西武ライオンズ(kawa)★
 ★東北楽天ゴールデンイーグルス(にし)対埼玉西武ライオンズ(kawa)☆
 ★東北楽天ゴールデンイーグルス(にし)対埼玉西武ライオンズ(kawa)☆
 ★東北楽天ゴールデンイーグルス(にし)対埼玉西武ライオンズ(kawa)☆
Ships  & Tactics(グループ乾坤一擲)4戦
  ☆ジオン公国(mitsu)対地球連邦軍(平)
  ☆バッフクラン(mitsu)・自由惑星同盟軍(平)・銀河帝国軍(S)
 ☆ガルマンガミラス(平)・ナデシコTV版(mitsu)、自由惑星同盟軍マルアデッタVer(BIBI)・マクロス(ybs)
 ☆トップをねらえ!(平)・自由惑星同盟軍マルアデッタVer(BIBI)・マクロスFrontia(mitsu)
ボルカルス(同人)
 ★怪獣(Tommy)対人類(平・ybs・BIBI)☆
 ★怪獣(Tommy)対人類(ybs・BIBI)☆
 ★怪獣(Tommy)対人類(ybs・BIBI)☆
 ☆怪獣(Tommy)対人類(ybs・BIBI)★
レッスルエンジェルスサバイバー2カードゲーム(グループ乾坤一擲)2戦
  ☆南利美(平)対ビューティ市ヶ谷(Tommy)★
  ☆グリズリー山本(平)対カンナ神威(Tommy)★


 こちらは、BIBIさんがネタとして持ち込んだ「MAQUIS」(同人)。なんとソロアイテムでして。例会にソロを持ち込んでどうする?!(笑い)いや、ある意味、withコロナの正しい在り方か???

MAQUIS
 グループ乾坤一擲制作の「レッスルエンジェルスサバイバー2カードゲーム」。元のアーケードゲームをカード化したそうで、いわゆる女子プロレス戦です。ビューティ市ヶ谷とか、グリズリー山本とか、それっぽい名前のレスラーが戦い、Tommyさんと2戦していました。
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 こちらも前回、プレイしていた「ボルカルス」(同人)。人類側に分があるようですが、怪獣側(Tommy)が「勝つまでやる!」と宣言。4戦目に、ついに人類を屈服させたそうで。
バルカルス
 前回に引き続き、「潜水艦戦がしたい!」と来場されたSさんと海軍提督kawaさんの再戦。シナリオ「眼下の敵」を2戦行い、1戦目は引き分け、2戦目はついにSさんが魚雷を命中させ、敵を撃沈!初勝利となりました。
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 ちはら会でも復活の兆しがある「ASL Starter Kit」(MMP)。シナリオ6でドイツ軍(にし)対ソ連軍(Tommy)が、例会の最後まで対戦していました。結果は、お二人からコメントください。
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 2019年の日本シリーズは、パリーグCSを勝ち上がった埼玉西武ライオンズとセリーグCSを勝ち上がった読売ジャイアンツの戦いです。規定により、奇数年はパの本拠地メットライフドームでスタートします。
  第1戦は、10月19日で、先発は澤村(グレードA)対ニール(グレードB)のエース対決です。先制したのは西武で、四球の森を置いて、主砲山川が豪快なツーランホームランを叩き込みます。
 が、その直後の2回表、巨人はサードのエラーで出塁した阿部を、ゲレーロの単打、田中のタイムリーで1点を返します。4回には、ツーベースと進塁打で3塁に進んだ阿部を置いて、ニールが痛恨の暴投で、同点としてしまいます。

田中
 迎えた7回、ゲレーロが値千金の勝ち越しソロで、逆転に成功します。
ゲレーロ
 8回には、代打重信のタイムリーで突き放し、そのまま、澤村が投げ抜いて、ゲームセット。澤村は先制されたものの、その後は尻上がりに調子を上げ、7回以降はパーフェクトで8奪三振(!)というすばらしいピッチングでした。
重信
  第2戦の先発は、山口(グレードB)対今井(グレードD)です。この日、先制したのは巨人で、2回表に絶好調阿部を2塁において、伏兵田中がタイムリーを放ちます。
 3回までランナーを出すものの点が入らない西武でしたが、5回裏、自慢の重量打線が爆発します。主砲山川が2試合連続のソロで同点にすると、外崎が四球、栗山がヒットで続き、9番金子が逆転タイムリー。直後に、秋山がスリーランを放ち、5対1と大きく勝ち越します。さらに、6回には「どすこい」山川が2打席連続のソロ!
秋山
山川
 7回には、四球でランナーをため、外崎が3ランHRと試合を決定づけ、8回には源田にもソロが出て、大量10点に。
 巨人は6回に重信のタイムリーで1点を返すものの、西武先発今井の完投を許し、試合終了。これで対戦成績は、1勝1敗となります。
今井
 移動日を挟んで東京ドームに舞台を移した第三戦は、まれに見る接戦になります。十亀(グレードD)対菅野(グレードC)でスタートした試合は、両投手が要所を押さえ、4回まで零行進となります。
 勝利投手の権利が絡んだ5回裏、巨人は十亀を攻め、田中のツーベース、小林のタイムリー、1番に還って丸のツーランで3点を先制します。
丸
 6回表、西武は森の犠牲フライで1点差にしますが、中継ぎ陣に抑えられ、最終回に。巨人の守護神中川が登板し、2三振でこのまま終了かと思われましたが・・・ツーアウトから中村の四球、源田のツーベース、代打熊代のタイムリーで、同点に追いつきます。
熊代
 その後は、増田や大竹の抑えの投入で、12回まで点を許さず。西武増田が12回裏を三者連続三振で締め、引き分けとなりました。
増田
 完全な五分で迎えた第四戦は、高橋(グレードD)対メルセデス(グレードC)の対決になります。1回裏、4番に座った阿部がタイムリーで先制します。
 5回、西武は4番山川がシーズン4本目となるツーランを放ち、見事に逆転します。
山川その2
 ここから両軍は、平井にヒース、デラロサに鍵谷、戸根の中継ぎ陣を投入し、6回まで2対1のまま。
 転機は7回裏でした。四球の小林に代わった巨人増田が盗塁を決め、ノーアウト2塁とします。1死後、1番丸がタイムリーで同点にし、代打大城が逆転ツーベースを放ちます。そして、止めは4番阿部のツーランHR!
阿部
 西武もグレードAの戸根を攻め、中村の2点タイムリーで1点差にしますが、前日の殊勲者熊代が三振に倒れ、5対4でゲームセット。巨人が2勝目を上げます。
 第5戦は、ローテから再び、ニール(グレードB)対澤村(グレードA)のエース対決です。ゲームは、グレード通り、1点を積み重ねる投手戦になります。
 1回裏、2番陽岱鋼が先制のソロを放ちます。しばらくは零行進が続き、6回、主軸の坂本がソロホームランで2点差にします。
陽岱鋼
 8回裏、疲れが見えたニールを攻め、阿部・岡本の連続ヒットの後、代打炭谷がタイムリーを放ち、ダメ押しに。
 西武は、単打を出すものの、後続が続かず、無得点。終わってみれば、散発2安打で13三振という、澤村の一人舞台で完封勝利を許しました。これで対戦成績は、3勝1敗1分けとなり、巨人が優勝への王手を掛けます。
澤村
 ここで再び、移動日を挟み、埼玉に戻った第6戦は、山口(グレードB)と今井の(グレードD)で開始。意地を見せたい西武は、1回裏に秋山のヒット、源田のツーベースの後、ゲレーロのエラーで先制します。続く2回、もう一人の主砲「おかわり」中村がソロホームランで2点目を取ります。巨人は3回表に好調陽岱鋼のタイムリーで1点を返します。
中村
 試合が大きく動いたのは、中盤でした。4回裏、西武は中村の四球に始まり、熊代のツーベース、木村のタイムリーで2点を追加すると、1番秋山のアーチで6点目をゲットします。続く、5回は四球の二人を置いて、8番木村がスリーランで勝負あり。
木村
 巨人も6回に代打亀井の2点タイムリーを放ちますが、時すでに遅し。10対3で今井の二勝目を許し、対戦成績を巨人の3勝2敗1分けとします。
 このまま、西武が追いつくか、巨人が逃げ切るか。第7戦の先発は、菅野(グレードC)対佐野(グレードD)です。2回表、巨人は阿部のソロホームランと石川のタイムリーで2点を取ると、西武はその裏、外崎の2ランで同点と一歩も譲らず。
外崎2
 が、3回、小林が四球の後、陽岱鋼、坂本のシングル、阿部の死球、岡本の犠飛で、3点を取ります。4回には、陽がツーベースで加点し、6対2に。
 西武は外崎が2打席連続ホームランで6対3とするも、佐野から代わった中継ぎ陣を攻め、坂本の2点タイムリーツーベースや石川、若林の連続ホームランなどで、11点目を取ります。
坂本
 
石川
 菅野が5回で勝利投手の権利を得た後、セットアッパー戸根が3回を零封し、最終回は守護神中川が締めてゲームセット。この瞬間、読売ジャイアンツが4勝2敗1分で、2019年日本選手権シリーズの優勝を決めました。
 MVPは巨人の阿部で、打率4割4分4厘、本塁打2本、5打点と、この年に引退するベテランが最後に大輪の花を咲かせました。3割7分9厘を打った3番坂本とのコンビでチャンスを物にしました。次点は澤村で、2試合連続の完投、防御率1.00、奪三振率14(!)と大活躍でした。これ以外にも、巨人は田中、重信、大城、石川が要所でタイムリーやホームランを放つなどの地道な加点が奏功しました。
 一方、敢闘賞は西武の山川で、打率は2割1分4厘ながら、本塁打4本、6打点とMVPの阿部を凌駕する打点でした。それ以外にも森が5割(!)、外崎、秋山、源田が2ホーマーなどホームラン数では圧倒するものの、投手陣の層の薄さが響きました。

 続いて、2019年セリーグCSのファイナルステージで、勝ち上がった横浜DeNAベイスターズを、読売ジャイアンツが本拠地の東京ドームで迎え撃ちます。

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  横浜DeNAベイスターズは、グレードAの石田を筆頭にB以上の先発が3人と、同様に山崎康晃以下、リリーフ陣でも3人がいます。3割バッターはいませんが、一発を秘めた筒香、ロペス、ソト、宮崎など、のべ8つの無条件HRナンバーの強力打線です。防御率を高めるために欠かせない守備力も、よほどのことがない限り30以上と、堅守が売りです。1Stステージでは、高い防御力による1-2点差のゲームを物にして、勝ち上がってきました。
 一方の読売ジャイアンツは、HR40本の坂本、31本の岡本に、ベテラン阿部慎之助、亀井、広島からネームヴァリューと資金力でもぎ取った丸、21本を打っているゲレーロと、無条件HRナンバーはDeNAを上回る10個です。先発でグレードB以上は2人と若干、落ちますが、リリーフ陣は3人と互角です。守備も横浜ほどではありませんが、外野が全て守備力4など、こちらも30に達します。
  第1戦は、10月9日で、先発は今永対山口のグレードB対決です。試合は、初戦の緊張感溢れる投手戦に。1回、DeNAが山口の立ち上がりを攻め、1アウト満塁とし、宮崎が押し出し四球で1点を先取します。が、ソト、柴田が倒れて、追加点はならず。
 一方の今永は、四球とヒットで満塁のピンチを迎えるなどしますが、敵のスクイズ失敗や二つのダブルプレーに助けられ、4回に1点を失ったのみで、中盤戦に。
 1対1で迎えた5回以降、両軍のセットアッパーのエスコバーとデラロサが好投し、9回を終えて延長戦に突入します。 
デラロサ
 巨人は守護神中川を投入し、10回表を零封します。その裏、2イニング目に入った藤岡から、阿部がヒットを打つと、代走増田が二盗を決め、一打サヨナラのチャンス。この日、2つのツーベースを放っている7番山本がきっちりと振り抜き、サヨナラツーベースで勝利しました。優勝ボーナスの1勝を加え、巨人が2勝扱いとなります。
山本
 第2戦は、石田(グレードA )対澤村(グレードA)のエース対決です。この日、先制をしたのはジャイアンツで、1回裏にヒットの亀井を置いて4番岡本の1発で2対0とします。その裏、DeNAは本塁打王ソトがソロHRで1点を返し、3回には主砲筒香のタイムリーで同点とします。
 ここから両軍のエースが持ち直し、零行進が続きます。ベイスターズの石田は、5回以降、なんとパーフェクトに。澤村も四球は出すものの、4回以降はわずかに1ヒットと好投します。
 勝負の分かれ目は、9回でした。DeNAが、ソトのヒット、嶺井の四球、石田のバントヒット(送りバントの功名)で1死満塁とします。ここで、ジャイアンツは前日の勝利投手中川を投入しますが、1番神里がきっちりとライトに犠牲フライを打ち上げ、均衡を破ります。
神里
 そのまま、石田が9回も締め、ゲームセット。石田は1四球、16奪三振と記録的な投球で、1Stステージと合わせてCSシリーズ2連勝となりました。
石田 (2)
 第3戦の先発は、濵口(グレードB)対菅野(グレードC)の投げ合いです。この試合も1点を争うマッチレースとなります。2回裏、阿部のヒットの後、レフト筒香のエラーで1アウト2・3塁にすると、山本のセカンドゴロの間に、1点を先取します。続く3回は、亀井のヒット、丸の進塁打で三番坂本がタイムリーを放ち、2点目を手に入れます。
坂本
 追いかけるDeNAは、4回にヒットの宮崎を置いて、この日5番に降格したロペスが同点ツーランを放ちます。
ロペス
 突き放したい巨人は、6回に坂本から阿部までの3連打で、3対2と勝ち越します。
阿部
 7回にDeNAも反撃に転じ、佐野と濵口の代打乙坂のヒットで1打同点のチャンスを作ります。巨人はここで菅野を諦め、セットアッパー戸根を投入し、ピンチを脱します。9回にデラロサが登板し、四球を出したものの、この日2安打の佐野をゲッツーに打ち取り、ゲームセット。巨人が3勝目を挙げ、ファイナルステージに王手を掛けます。
  もはや、後がなくなった第4戦は、東(グレードC) とメルセデス(グレードC)の先発でスタートします。勢いに乗るジャイアンツは1回裏、丸、坂本、阿部慎之助の3本のツーベースで2点を先取します。
丸
 DeNAも、2回表にロペス、ソトの連続ヒットで1・3塁とすると、嶺井がスクイズを決め、1点差に。その後、両軍は優秀な中継ぎ陣を投入し、7回まで零行進が続きます。
 迎えた8回裏、先頭の丸が四球で出塁すると、代走若林が盗塁を決め、ノーアウト2塁の追加点のチャンスに。ここで3番坂本が、藤岡(グレードA) から値千金の2ツーランホームラン!
 9回、ストッパーの中川が、宮崎のツーベースで、1アウト1・3塁と逆転のピンチを迎えます。が、ロペスを浅いライトフライ、ソトをセンターフライに打ち取り、試合終了。読売ジャイアンツが4勝1敗で、ファイナルステージを制し、日本シリーズ進出を決めました。
中川
  MVPは、巨人の坂本が、打率5割、本塁打1本、3打点で受賞しました。これ以外にも、この年引退の阿部慎之助が打率3割7分5厘で2打点を挙げました。投げては、デラロサ、中川が3登板、戸根が2登板で自責点を失うことなく、史実通りの鉄壁ぶりでした。
 敢闘賞は、1Stとファイナルステージで、2完投(2失点)で連勝した石田に送られました。DeNAは眠れるロペスとソトに1発が出たものの、最も当たっていた宮崎でも2割6分6厘、筒香が2割3分と、連打が出なかったことが響きました。

 続いて、2019年セリーグCSです。1Stステージは横浜スタジアで、2位横浜DeNAベイスターズ対3位阪神タイガースとなります。
 横浜DeNAベイスターズは、打率3割はいないものの、筒香の29本、ロペスの31本、HR 王ソトの43本(!)、宮崎の15本と一発攻勢が売りです。レギュラーに守備力4が2人、守備力5が2人(!)という、極めて堅い守りのチームで、ほとんどの場合、総合守備力はAとなります。先発はグレードAの石田に、Bの今永、濵口、絶対的守護神の康晃、グレードAの藤岡に、セットアッパーのエスコバーと、強力と言っていい投手陣です。
  対する阪神タイガースは、3割バッターは糸井だけ、主軸のマルテ、大山、孝介を合わせても36本と、ソト一人に届かない得点力の低さ。それでも、史実で3位となり、クライマックス・シリーズの1Stステージを突破できたのは、球界最強と言える投手陣にあります。先発こそ、グレードBは西と青柳ですが、リリーフにグレードBのドリス、Aの島本と守護神藤川、それを越えるA&C(!)の岩崎とPJと、中盤以降の安定性は抜群です。
  第1戦は、10月5日の横浜スタジアムで、先発は西(グレードB)対石田(グレードA)です。序盤、なかなかヒットが出ない中、2回裏に四球と進塁打で2塁に進んだ柴田を置いて、8番嶺井がタイムリーで先制します。 

嶺井
 その後は、零行進が続き、6回裏、疲れの見えてきた西から神里がツーベースを放ち、ソトが単打で1・3塁とします。ここで4番ロペスがセンターフライを打ち上げ、タッチアップで待望の追加点を挙げます。阪神は、7回までノーヒットノーランでしたが、梅野がツーベースでかろうじて出塁します。が、得点にならず。終わってみれば、石田が散発2安打で完封勝利となりました。 
石田
 DeNAが王手を掛けた第2戦の先発は、青柳対濵口のグレードB対決です。ここまで湿りっぱなしの阪神打線は、2回に主砲マルテがソロホームランで息を吹き返します。
 その後、5回まで零行進でしたが、濵口の後を継いだエスコバーが打ち込まれます。4回四球とヒットの二人を置いて、またもマルテが値千金の3ラン!
マルテ
 7回も敵の失策につけ込んで2点を挙げ、8回には福留の2ランでとどめを刺します。
福留
 投げては、青柳が前日のDeNAのお株を奪う、無四球完封勝利で、勝敗を五分に戻します。
青柳
 両軍にとって絶対に負けられない第三戦は、高橋と東の投げ合いに。初回、ヒットと盗塁の近本を2塁において、糸井が先制の2ランを放ちます。
糸井
 が、その裏、宮崎のタイムリーで1点を返すと、2回にスリーベースの大和を、東がスクイズで帰して同点に。続く、3回に柴田がソロHR、7番大和がタイムリーで逆転に成功します。 
大和
 もはや1点もやれない阪神は、PJ、島本の最強のリリーフ陣を投入し、なんと5回をノーヒットに抑えます。
PJ
 阪神は4回に梅野がソロホームランで1点差としますが、ランナーを出しても後続が続かず、あるいは代走植田海が盗塁死するなど、この1点が遠くのし掛かります。7回からは藤岡、最終回は守護神康晃が抑え込み、ゲームセット。
康晃
 この結果、ファーストステージは、史実を覆して2勝1敗で横浜DeNAベイスターズが勝ち上がりました。

 続いて、2019年パリーグCSのファイナルステージで、勝ち上がった福岡ソフトバンクホークスを、埼玉西武ライオンズが本拠地のメットライフドームで迎え撃ちます。
 福岡ソフトバンクホークスは、1、2番が打率以上の出塁をし、グラシアル、デスパイネの一発攻勢で勝ち抜いてきました。特に、4番グラシアルは打率5割3分8厘でMVPを取る、驚異的な活躍です。その裏でいぶし銀の内川がここ一番のタイムリーを打ったり、先発椎野があわやノーヒットノーランかという熱投もあり、初戦の敗北からの二連勝で1Stを突破し、勢いに乗っています。
  埼玉西武ライオンズは、先発ニールのみがグレードBで抑えの増田のA、小川のBと後はD以下で、投手力はソフトバンクよりかなり見劣りがします。が、尋常でないのは打線です。長打のある一番秋山に、足のある源田のコンビ、ホームラン20本以上の外崎、森、30本の「おかわり」中村に、2年連続のHR王「どすこい」山川。森はキャッチャーながら首位打者で、金子は盗塁王、100打点以上が3人と、まるで85年の阪神か、01年の近鉄以上か?!規定通り、西武には1勝が与えられています。
  第1戦は、10月9日のメットライフドームで、先発はソフトバンクの高橋礼対西武のニールです。ソフトバンクはファーストステージから中1日の連戦となるため、初戦で千賀や椎野が使えないのが痛いところです。

第1戦
  ゲームは追いつき追い越しの戦いになります。1回裏に西武が3つの四球を挟んだ3連打で、3点を先取します。ソフトバンクは3回表に柳田の犠飛とエラーの後のデスパイネのタイムリーで同点に追いつきます。すると、その裏、振り逃げで出た外崎を塁において、主砲山川がツーランを放ち、再び、5対3とリードします。
山川2
 1勝のアドバンデージを取られているソフトバンクは、6回にグラシアルのソロで1点差に迫ると、8回に柳田と熱男松田のソロで逆転に成功します。
松田
 そのまま、モイネロ-森とつないでソフトバンクが勝利し、対戦成績を1勝1敗に戻します。西武は4回以降、強力な救援陣に抑え込まれたことが響きました。 
モイネロ
 第2戦の先発は、千賀(グレードB)対十亀(グレードD)です。序盤から西武打線がソフトバンクのエース千賀を攻め立てます。1回、ツーベースの金子を源田のタイムリーで帰して先制すると、2回の外崎の犠飛、栗山のスリーベース、源田の2点目のタイムリーで、突き放します。3回には森がソロホームランで千賀をノックアウトし、その後もこの日5打数5安打6打点となる源田の2本のホームランで10点を奪います。
源田
 西武先発の十亀はピンチをのらりくらりと躱し、5回に内川に始まる連打と3つの四球で3点を失いますが、勝利投手の権利を得ます。これを平井が4イニングスのロングリリーフでつなぎ、西武が勝利します。
十亀
 第3戦は、椎野(グレードB)対今井(グレードD)の投げ合いです。ソフトバンクは、1回に柳田のタイムリーで先制すると、3回にエラーと四球で出たランナーを主砲グラシアルの3ラン、デスパイネの連続アーチで4点を加え、5対0とします。
グラシアル
デスパイネ
 西武も秋山、栗山のタイムリーで2点を帰しますが、松田のタイムリーと今宮-柳田-グラシアルの連続ヒットと犠飛で、再び、突き放します。西武は、1Stステージで好投した椎野を攻めあぐね、8回に山川のツーランで揺さぶりを掛けるのがやっと。そのまま、完投を許し、これで対戦成績は、2勝2敗の五分に。
椎野
 勝った方が王手をかける第4戦は、再び、打撃戦に。2回にソフトバンクがデスパイネのソロで先制すると、その裏に秋山のタイムリーで同点に。5回、再び、デスパイネがスリーランを打ち込むと、ソフトバンクは最優秀セットアッパーのモイネロを投入し、逃げ切りに掛かりましたが・・・。
D2
 源田、森のタイムリーで1点差にすると、制球の乱れたモイネロから、7回裏に4つの四球で押し出しを奪い、同点に8回裏、秋山、栗山のヒット、代打メヒアの四球で満塁としたところで、ああ、ライト福田のタイムリーエラー!このリードを守護神増田が守り切り、西武がついにクライマックスシリーズの王手に。
増田
 第5戦は、波に乗る西武が怒濤の攻撃をかけます。先発松田(グレードC)対佐野(グレードD)で始まった対戦は、3回まで敵を攻めあぐね、0対0行進となります。
 二巡目に入った4回裏、西武の打線が爆発します。3番森から山川-外崎-中村の4連打で2点を取り、松田をノックアウト。代わった嘉弥真から秋山が値千金のスリーラン! 
秋山
 さらに5回、今度は眠れる主砲中村がツーランで目を覚まし、栗山が止めのタイムリーで8点目をもぎ取ります。
栗山
 ソフトバンクは四球を足掛かりに得点圏にランナーを進めるものの、決定打が出ず。そのまま、先発佐野が完封勝利し、アドバンテージの1勝を加え、4勝した西武がクライマックスシリーズを制しました。
佐野
  MVPは、西武の源田が、打率4割、本塁打2本、6打点で受賞しました。2戦目の固め打ちが効きました。これ以外にも、森が打率4割7分3厘、栗山が4割3分7厘と打線を牽引し、山川も本塁打2本とここ一番の勝負強さを発揮しました。
 敢闘賞は、1Stに続く、ソフトバンクのグラシアルで、打率5割、本塁打2本、5打点でした。打率は2割5分ながら、本塁打3本、7打点のデスパイネと、3回の登板で8回1/3を無失点に抑えた川原も、よい活躍でした。
川原
 次は、セリーグの覇者との日本選手権シリーズです。

 新型コロナ感染症の影響で、延期となっていたプロ野球がやっと開幕しました。もっともmitsuの虎党は、まだ、「練習試合」のようですが・・・(泣き)。
 野球好きのちはら会としては、これまで「熱闘12球団ペナントレース」(HJ/同人)を使用して、様々な対戦を楽しんできました。好きなチームを持ち寄って勝ち抜けをする「ワンディトーナメント」や阪神だけを使用する「タイガース・トーナメント」(必ず、阪神が優勝!)はては、新庄剛志の在籍チームを集め、いかに活躍するかを決める「新庄トーナメント」まで(笑い)。最近は、ヒストリカルな日本シリーズや好きなセパのチームによる「もう一つの日本シリーズ」「もう一つのクライマックス」が主流になっています。
 そこで、どうせなら、史実に基づいたCS/日本シリーズを行おうと思い立ちまして。名付けて「CS/日本シリーズ ヒストリカル・シナリオ」です。
 毎年のCS/日本シリーズのチームで戦うのですが、当然、クライマックスシリーズの結果によっては、日本シリーズの対戦相手も変わってきます。システム上、レギュラーシーズンの優勝チームが進出することが多いのですが、2014年阪神やここ2年間のソフトバックなど2位のチームが出場したり、時には2010年ロッテや2017年DeNAのように3位から成り上がることも。
 対象年を決め、できれば6チーム(6人)を募って、ヒストリカルなシリーズをしてみたいです。
 今回は、システム検証をかねて、得意のソロ演習で「2019年CS/日本シリーズ」をプレイしています。レギュレーションは、以下の通り。
【2019年セリーグCS】
 1Stステージ 阪神タイガース対横浜DeNAベイスターズ(横浜スタジアム)
 ファイナルステージ 1St勝者対読売ジャイアンツ(東京ドーム)
【2019年パリーグCS】
 1Stステージ 楽天ゴールデンイーグルス対福岡ソフトバンクホークス(ヤフオク!ドーム)
 ファイナルステージ 1St勝者対埼玉西武ライオンズ(メットライフドーム)
【2019年日本シリーズ】
  セリーグCS勝者対パリーグCS勝者(第1戦はパリーグ球場)


 まず、2019年パリーグCSです。1Stステージは、楽天ゴールデンイーグルス対福岡ソフトバンクホークス(ヤフオクドーム)となります。
 楽天ゴールデンイーグルスは、島内、茂木、銀次という安定した打率と、西武から移籍した浅村、ブラッシュ、ウィーラーなど一発のある打線です。先発は則本がグレードBのみですが、抑えの松井、セットアッパーのブセニッツ、森原の3人がA(!)、宋、高梨、青山がBと強力な救援陣です。
  対する福岡ソフトバンクホークスは1、2番の打率は低めですが、怪我から復帰した柳田、一発のあるグラシアル、デスパイネ、松田、いぶし銀の内川が主力です。守っては、先発の千賀、椎野がグレードBで、救援陣はセットアッパーのモイネロのAに、森、嘉弥真、髙橋、川原がBと、楽天ほどではありませんが、強力です。また、スローイング-1の甲斐キャノン、外野守備4の上林、釜元、盗塁のスペシャリスト周東など、多様性に富んでいて、史実でも2位から成り上がって、日本一になっています。
  第1戦は、10月5日のヤフオク!!ドームで、先発は則本対千賀のエース対決です。序盤、楽天は千賀の立ち上がりを攻め、無死満塁のチャンスに。浅村、ブラッシュを討ち取ったもののウィーラーに押し出し四球で先制点を得ます。2回も二つの四球とエラーで満塁とし、茂木のタイムリーと浅村の犠飛で2点をゲットします。さらに4回に、島内、銀次のヒットで作ったチャンスを、またも浅村の犠飛で1点を取り、4点目に。

第1戦
浅村
 ソフトバンクは、1番明石がソロホームランで1点を返すのがやっと。
 勝負を決定づけたのは、5回でした。下位打線を討ち取ったはずが、二つのエラーと四球で、またもやノーアウト満塁に。ここで、辰巳から浅村までが5連打!四球を挟んでウィーラーまでがヒットに。途中、千賀を諦め、嘉弥真にスウィッチしますが、勢いは止められず。結果、一気8点のビッグイニングとなります。
 意地を見せたいソフトバンクは、8回に疲れの見えてきた則本から、グラシアルとデスパイネの連続ホームランで3点を返し、ノックアウトしますが、点数差が大きすぎ。
則本
 8回途中からブセニッツが締めて、楽天が先勝し、ファイナルステージへ王手を掛けます。
  第2戦の先発は、岸(グレードC)対椎野(グレードB)です。初回、今宮からデスパイネまで4連打で1点を取ると、7番内川がさらに二人を返し、ソフトバンクが3点を先制をします。その後も、柳田のタイムリー、グラシアルのソロで加点し、8回には熱男松田が止めのホームランを放ち、6対0と突き放します。
第2戦
グラシアル
 絶対に負けられないソフトバンク椎野は、気迫の投球で三振の山を築きます。途中、連続四球でピンチとなるものの、要所を三振で締め、なんと7回までノーヒットノーランに。8回に島内にヒットを許すも後続を断ち切り、9回は浅村、ブラッシュ、ウィーラーを三者三振に打ちとり、ゲームセット。終わってみれば、わずか1ヒットで15奪三振(!)という驚異的な投球でした。
椎野
 対戦成績が5分となった第三戦は、激しい乱打戦になります。ソフトバンクが楽天先発石橋を攻め、今宮のツーラン、グラシアルのソロホームラン、1番明石のツーランで5点を取ります。一方の楽天も、2回にウィーラーのホームランから始める得意の集中打で、同点とします。
第3戦
ウィーラー
 お互いに強力な中継ぎ陣を投入したことで決定打が出ませんでしたが、5回にいぶし銀内川が内野安打で1点をもぎ取ると、6回に四球とエラーで満塁として、ブセニッツから柳田がタイムリー、デスパイネがスリーランで勝負を決めます。
内川
デスパイネ
 楽天は、9回にソフトバンク守護神の森から、浅村、ウィーラーのヒットで1点を返したものの、嶋が三振に倒れ、ゲームセット。この結果、ファーストステージは、史実と同様に2勝1敗でソフトバンクが勝ち上がりました。

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