歴史・戦史研究「ちはら会」Drei

この会は、主にシミュレーションという手法を用いて、歴史・戦史を楽しもうという、有志の集まりです。興味ある時代をテーマに選び、図上演習(シミュレーションゲーム)を通して、文献研究では得られない「動きのある歴史」を見つめます。 「ちはら会」では、現在、会員を募集しています。年齢や資格等を問わず、興味のある方ならば、どなたでも参加できます。関心のある方は、下記にご連絡ください。 Eアドレス. chiharakai@apost.plala.or.jp (代表.mitsu)

2020年01月

 最後に、昨年末からブーム再来の「熱闘!12球団ペナントレース」(同人)の日本シリーズ対戦をします。選んだチームは、2009年楽天イーグルス(BIBIさん)と2010年の阪神タイガースです。

ベナントレース
 2009年楽天イーグルスは、グレードAの田中将大とBの岩隈、永井を擁し、今期退団の福盛、小山のBリリーフ陣もそれなり。打率:327の鉄平や盗塁5の渡辺、一発のある春男山崎やセギノール、シェアなバッティングの宮出等、2位をもぎ取った野村監督最後の1年です。
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 対する2010年の阪神タイガースは、往年の主軸金本こそ、低迷していますが、3割越えの鳥谷、平野、マートン、新井に、一発のあるブラゼル、城島、林等の強力打線で、チーム打率:290の超攻撃型。リリーフも絶対守護神のグレードAの藤川に、Bの渡辺がおり、最後まで優勝争いをしました。ただし、先発陣は久保がグレードBのみで、終盤戦で2位になった経緯があります。
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  第1戦は甲子園球場で、楽天田中と阪神能見が先発でしたが、1回表に考えられない番狂わせが。楽天は、1番鉄平から7番嶋まで1四球を挟んで、なんと6連打で5点を先制し、能見は1アウトも取れずにノックアウト。2回には5番中村のタイムリーで加点し、7回には4番山崎のソロHRで、のべ7点をゲットします。一方の阪神は、4番ブラゼル、5番新井が2安打し、合計9安打を放つも、田中将大の前に要所要所を締められ、完封負けに。3番に入った楽天草野が、3安打2打点と大活躍でした。
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 続いて、第2戦、意地でも甲子園で連敗できない阪神は、1回裏に、2番平野、3番マートンの連打に、4番ブラゼルのHR、さらに6番林のソロHRで4点を獲得します。が、楽天は2回に2アウトから6番小坂(今季で引退!)、7番嶋が連続ヒット。危険を感じたバッテリーが8番宮出を敬遠しますが、なんとピッチャー岩隈がタイムリー!3回には2番渡辺、3番草野のヒットと山崎の四球で満塁にし、5番中村の犠牲フライで1点差に。が、5回、1番鳥谷から5番新井までが5連打し、3点を取って突き放します。8回途中からは、守護神藤川が楽天打線を封じ込め、4対8で勝利しました。
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 第3戦は、楽天宮城球場に舞台を移し、楽天永井と阪神鶴が先発。序盤はグレードBの永井から阪神がヒットを重ね、3点をゲットします。対する楽天も鶴を攻めセギノール、中村のタイムリーで1点差に。と、4回、嶋がエラーで出塁すると、動揺した鶴が宮出とセギノールに四球を与え、満塁に。ここで、1番鉄平のショートゴロ、2番渡辺の犠牲フライでヒットなしで2点を取って、逆転してしまいます。阪神は、6回表に5番新井が値千金のソロHRで追いつきます。が、4回途中から投入した渡辺亮が、楽天主砲山崎の2点タイムリーを許し、さらに7回には西村が宮出、セギノール、鉄平に3連打を浴び、延べ9点に。最終回、2番平野が1点を返すも、ジ・エンド。
 楽天は、草野3番、平野5番、小坂6番(!)等、決して強力といえない選手が活躍し、全てのスタメンがヒットを放ち、強力打線の阪神に打ち勝っています。阪神は個々のヒットはあるものの打線の繋がりが悪く、9安打で零点や14安打を放ちながら逆転負けを喫する等、負け越しています。かつての主砲金本がランナーを置いて全て凡退する等、ブレーキになっています。なんとか、打線をつなげて、逆転優勝をめざします。この続きは、2月のちはら会で・・・。
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 この日、SF級好きのBIBIさんが持ち込んだのが「Tiny Forming Mars」(同人)です。いわゆる「テラフォーミング・マーズ」のオマージュで、同作品のエッセンスを凝縮した1-2人専用のミニゲームです。原版が相当量の要素を詰め込んでいるので、形はミニ版ですが、中身は濃いです。

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 変更点は、開発カードにイベントが二つ記載されていて、いずれかしか使用できないこと(もう一つは相手側が使用可)と、そのターンだけ使用できる資源ポイントがあること(原則として、資金以外の資源トークンがない)。マップがその名の通り、狭い(タイニー)なことです。
 序盤、mitsu社は早期に海と都市を開発し、資金額をアップします。それを元に、周辺に森を配置していき、VPを上げていきます。BIBI社は、カードの組み合わせが悪く、なかなか資金を増やせず。
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 後半になると、地上開発がほぼ終わり、うまくイベントを利用して気温マーカーを獲得していきます。遅れ気味のBIBI社は、都市をよりVPの高い地域に移転するなど、VPの上乗せを図ります。と、海タイルと気温マーカーがなくなったところで、ゲーム終了。
終了時
 思惑通り、地上開発ではBIBI社が+2点のリードでしたが、中盤からmitsu社が集めまくった気温マーカーが物を言い、14点:11点でmitsu社の勝利になりました。
  人気の高い「テラフォーミング・マーズ」を元にしているだけあって、エッセンスは良質で、かつ、2人用のため、2時間程度と原版の半分くらいでプレイできます。うまく、縮尺した佳作と言えるでしょうか。

 1月中旬の三連休に時間が取れたので、BIBIさんと自宅オフ会をしました。このところ、プレイ熱が上がっている幕末維新アイテムから「箱館戦争」(WGJ)を対戦します。陣営は旧幕府軍をBIBIさんが、新政府軍をmitsuが担当します。
 序盤、江差に上陸した新政府軍は、第2ターンに松前城を強襲し、これを奪取します。この部隊を牽制にきた旧幕府海軍を、新政府軍の甲鉄等が迎え撃ち、沈没寸前まで追い込めます(第4ターン、白神岬沖海戦)。

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T4 白神岬沖海戦
 海域の安全を確保した新政府軍は、そのまま、木古内に突入し、これを奪取します。これにより、稲穂峠に終結していた榎本釜次郎隊が孤立します。相次ぐ敗退に、旧幕府軍は箱館方面から部隊を引き抜き、矢不来に集結させます。
 十分に敵を引きつけたところで、新政府軍は砂原に2個部隊を上陸させ、分進合撃を狙いましたが・・・ここで、旧幕府軍が東部の部隊をかき集め、乾坤一擲の反撃に出ます。戦力は5drずつとイーブン、引き分けでも新政府軍の勝利でしたが、なんと後1足りずに敗退。後退路がない新政府軍は海に蹴落とされ、壊滅します。
T5 砂原橋頭堡壊滅
 ならばと、新政府軍は豊富な補充を見込んで、矢不来に強襲をかけ、消耗戦を仕掛けます。旧幕府軍は乗組員の陸揚げや1枚の補充カードで補完をしますが、なりふり構わぬ攻撃に徐々に消耗していきます。やむなく、東部から部隊を引き抜き、矢不来に。
 今度こそ、第二戦線を構築せんと新政府軍は、再び、砂原に上陸を実行します。戦力差は圧倒的で、このまま、北部または東部から箱館市内に進撃をするはずでしたが・・・ここでイベント「遁走」(強制退却)!このタイミングで来るか?!結局、この2個部隊も恐慌を来して壊滅し、前回と合わせて約4割に当たる兵力が消滅してしまいます。ああ、砂原は新政府軍の墓場なり・・・。
前半戦終了時
 この消耗が響き、新政府軍は後半戦に入っても、正面攻撃を余儀なくされ、土方率いる旧幕府軍を突破できず。それでも、二股からの電撃的な侵攻や鹿部からの強襲上陸で黒田清隆隊を箱館市内に突入させることに成功しますが、これが手一杯。弁天台場も落とせず、ゲームエンドとなりました。
終了時 箱館市内
 う~ん、ほぼ想定通りに作戦を実行できたのですが、drとカード引きに祟られ、惨敗でした。新政府軍に、明日は来るのか?!ちょっとソロ演習で、修行します。

 今年は、かなり暖かい冬で、おかげでインフルも下火のようで。2月の予定が決まったので、お知らせします。
[日時]2月1日(土)10:00-20:00
[会場]おゆみ野公民館 第2講習室
[住所]千葉市緑区おゆみ野中央2丁目7-6
[アクセス]
 京成電鉄千原線「学園前駅」または「おゆみ野駅」から徒歩10分
または、JR鎌取駅発小湊鉄道バスでおゆみ野中央二丁目バス停降り、徒歩1分(20~30分おき)
[参加費]無料
[持ち物]ゲームとゆとりと常識
 年末に、上野界隈の上野戦争史跡を回ってきまして。戊辰戦争熱が上がっています。前回、途中までプレイした「幕末維新始末」(GJ)や「箱館戦争」(WGJ)あたりを、どなたかいかが?
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 関ヶ原戦役420年ということで「慶長出羽合戦」(CMJ)のプレイ準備を始めました。こちらも、ご希望があれば、ぜひ。
慶長出羽合戦
 最後に、次回以降の予定です。
3月7日(土)10:00-20:00 おゆみ野公民館 第2講習室
4月4日(土)10:00-20:00 おゆみ野公民館 第2講習室

 この日、15周年記念のため、グループ乾坤一擲の平さんが用意してくれたのが、「Ships  & Tacticsワンディトーナメント」でした。予選を1対1の対戦として、勝者グループと敗者グループで本選を行う、変則トーナメントです。全ての参加者にS&Tの1デッキを、本戦の両グループの勝利者にスターターセットと4組(第2組は、2組のデッキ)を賞品として用意いただきまして。来場した順に好きなデッキを選び、組み合わせを決めて、予選へ。

【予選:1対1対戦×3組】

地球防衛軍(にし)対ガミラス帝国(Tommy)
 波動砲系の高攻撃力の地球防衛軍(にし)と瞬間物質輸送機など艦載機戦に富んだミラス帝国(Tommy)の戦い。お互いに波動砲やデスラー砲、反射衛星砲をぶっ放し、艦載機戦やヤマトの尋常でない防御力など、持てる特性を発揮。結果、119対118というまれに見る僅差で、地球防衛軍(にし)がガミラス帝国(Tommy)を下しました。

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暗黒星団(平)対星界軍(BIBI)
 要塞のキャラを除去する特殊兵器の暗黒星団(平)と全く艦載機のない重武装・重防御の星界軍(BIBI)の戦い。平さんはデザイナーでもあるので、勝敗に関わらず、相手が第1組に進むオープン参加です。ひたすら愚直なまでに高火力の標準攻撃で敵を削る星界軍(BIBI)に、硬軟取り混ぜた攻撃で一歩も譲らない暗黒星団(平)。こちらも大接戦で107点対105点の僅差で、暗黒星団(平)が勝利。規定通り、星界軍(BIBI)が決勝に。

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ザン・スカール帝国(mitsu)対銀河帝国軍(kawa)
 自分は、派手なイデオンデッキか、バッフクランか迷ったものの、このところ、お気に入りのザン・スカール帝国で参戦します。お相手は、提督の高い指揮能力とビーム系に強い防御力を発揮する銀河帝国軍(kawa)です。引きによっては、地力のある銀河帝国軍(kawa)の押せ押せの展開もありましたが・・・今回もキャラ引きがよく、早々にエンジェル・ハイロゥが稼働。結果、ロイエンタールに、空戦力Aのワルキューレ2枚、さらにガイエス・ハーケンがパイルに(終了後に判明)。バイク戦艦の地球クリーン作戦と強化人間の対艦攻撃が決まって、トリプルスコアでザン・スカール帝国(mitsu)が決勝に。
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【本戦:予選の勝者及び敗者によるグループ戦×2組】

Bグループ:銀河帝国軍(kawa)・ガミラス帝国(Tommy)・暗黒星団(平)
 予選こそ武運拙く敗れたものの、それぞれ破壊力を秘めた3陣営の戦い。序盤からデスラー砲や重粒子爆弾が乱れ飛び、銀帝の提督修整つき攻撃が加わって、各陣営とも、満身創痍に。要塞こそ、無事だったものの、数隻しか残らない大消耗戦となり。結果、予選最低得点だった銀河帝国軍(kawa)が173点という空前のVPを獲得し、このグループの勝利者となりました。

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Aグループ:ザン・スカール帝国(mitsu)・地球防衛軍(にし)・星界軍(BIBI)
 予選を勝ち抜いた3陣営による頂上決戦。地球防衛軍が波動砲をぶっ放して星界軍を撃破し、星界軍は高い攻撃力を生かして、両陣営を同等に削ります。と、「危険がアブナイ」宇宙戦艦ヤマトが前衛に出てきたので、ここに攻撃が集中。星界軍が半分のヒットを与えたところで、ザン・スカール帝国(mitsu)が、モビルスーツの飽和攻撃で漁夫の利を得ます(40VP!)中盤にエンジェル・ハイロゥが稼働したので、本命の地球防衛軍(にし)のカードを削りまくり。ここで一瞬の隙を突き、アンドロメダも撃破!止めは、カイラスギリーの斉射で星界軍からもVPを得て、ザン・スカール帝国(mitsu)が勝利しました。
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 終了後、デザイナー兼スポンサーの乾坤一擲の平さんから、優勝賞品が渡され、第1回hips  & Tactics(グループ乾坤一擲)ワンディトーナメントが幕を下ろしました。今回は初のトーナメントでしたが、短時間かつ激しい攻防の応酬により、各戦とも大いに盛り上がりました。
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 こちらが優勝賞品とTommyさんの参加賞でいただいた追加デッキ集です。実は、自分は見たことがないので、これを機にOVA視聴でも行くか?!って、やはり、本末転倒ですよね~(笑い)。
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 S&Tトーナメントまで人が集まる前に、早く来た4人で「宇宙カタン」(GP Games)を対戦しました。その名の通り、「カタン」のヴァリエーションで、それぞれが宇宙公団を率いて、深宇宙の開拓を推進します。

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 このゲームは、コンポーネントが非常に豪華でして。各装備を取り付けられるロケットミニチュアに、移民船、交易船、宇宙港を表すプラユニット、展開を変えられるはめ込み式マップ、やたらと発生するイベントカードなどが、大きな箱にいっぱい。そりゃ、価格が一桁違うはずだ~。
 ゲームは、一日の長があるにし公団とBIBI公団は、推進力や武装、船倉などロケットの強化を図り、宇宙空間の開発を効率的に進めます。平公団は近くの星系を抑え、資源の確保に成功します。
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 mitsu公団も近くの星系を探査しますが、資源の開発値が2と12と低く、かつ、一つは氷の惑星でとても開発にあたわず。やむなく、深宇宙に辿り着いた頃には、他の公団は資源を持って、交易に励んでいて、一歩、出遅れた感が。それでも、地道に移民を増やし、資源カードを交渉でロンダリングして、一時的にトップに立ちましたが・・・。
 最後は、資源をふんだんに手に入れたにし公団が、交易で複数のVPチットをゲットして、勝利。以下、BIBI公団・平公団・mitsu公団が一列に並ぶ接戦でした。
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 新年会のため、9時スタートでしたが、一番に駆け付けてくれたエンジョウさんと「幕末維新始末」(GJ)をインストお試し対戦をしました。倒幕軍(エンジョウ)対佐幕軍(mitsu)です。
 序盤、倒幕軍は長州兵が各藩に乗り込んで、順調に勢力を拡大していきます。幕府軍は、摂播と紀州平定までは順調でしたが、北陸や会津の支配が遅れます。

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 一方の御所や世論は大荒れに。第2ターン目に、幕府軍が朝廷の支持獲得に失敗し、御所内は薩長閥の一色に。ここで、倒幕軍がクーデターを起こし、早くも政権を奪ってしまいます。が、その後も幕府側が一時、盛り返すなど、京情勢は混沌に。
 ここで、外国人殺傷事件が続発し、政権の権威が地に墜ちたところで、二度、生麦事件が起こり、怒った諸外国は神戸と横浜を占領してしまいます。
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 このままでは外国の植民地になる!と危機感を持った倒幕軍は、九州と中国、土佐の兵力をもって、実力行使で摂播を攻略します。幕府軍も軍艦を送って蝦夷の占拠を試みますが、あろうことか松前藩は新政府についてしまいます。ここで、外交交渉が来て、VPを高めた倒幕軍が支持を1点に取り戻します。
 と、エンジョウさんが仕事の都合で、ここまで。まだ、予断を許しませんが、圧倒的な戦力で摂播と京を固め、政権を取った倒幕軍が優勢といったところ。次回は、ぜひ、最後までプレイしたいものです。

 三が日明けの土曜日に、今年初のちはら会が開かれました。今回は、第180回ということで、ちはら会も15周年を迎えました。わずか2人で始め、員数合わせのため、家族を動員したり、諸般の事情でこれまで三度、会場を移したり。二度ほど、大雪と震災で中止がありましたが、それを乗り越えて、ここまで辿り着くことが出来ました。ああ、何もかも、みな懐かしい(by沖田十三)。これまで参加いただいたみなさまに、心より感謝申し上げます。
 今回は、新春企画も有り、エンジョウさん、Tommyさん、kawaさん、BIBIさんの鉄板常連組に、茨城支部準会員のにしさんに、ybsさんと平さんも参加し、8名で様々なアイテムを楽しみました。午後には、グループ乾坤一擲から提供いただき、ちはら会初の「Ships  & Tactics ワンディトーナメント」を開催。3時過ぎには、お約束のちはら会お年玉企画で、ゲームのロンダリング。最後は、新年会とカラオケで、一日を満喫しました。
 イメージは、お年玉をゲットして、にこやかな参加者のみなさん。

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 先日、プレイしたアイテムと戦績は、以下の通りです。

幕末維新始末(GJ) 倒幕軍(エンジョウ)対佐幕軍(mitsu) 倒幕軍優勢
斬(HJ) ☆忍者(mitsu・Tommy・kawa)、将軍(BIBI・kawa)・浪人(ybs)
Ships  & Tactics(グループ乾坤一擲)ワンディトーナメント
【予選:1対1対戦×3組】
 ☆ザン・スカール帝国(mitsu)対銀河帝国軍(kawa)★
 ☆地球防衛軍(にし)対ガミラス帝国(Tommy)★
 ☆暗黒星団(平)対星界軍(BIBI)★
    ただし、平さんはスポンサーのため、オープン参加。決勝戦には、BIBIさんが進出。
【本戦:予選の勝者及び敗者によるグループ戦×2組】
 第1組 ☆ザン・スカール帝国(mitsu)・地球防衛軍(にし)・星界軍(BIBI)
 第2組 ☆銀河帝国軍(kawa)・ガミラス帝国(Tommy)・暗黒星団(平)
宇宙カタン(GP Games) ☆にし・BIBI・平・mitsu
DUNE(同人) ☆mitsu・BIBI・平・kawa
ASL Starter Kit(MMP)S2 ドイツ軍(kawa)対アメリカ軍(Tommy)途中終了

 午前中に遅れてきたkawaさんとTommyさんが「ASL Starter Kit」(MMP)S2を対戦。ルールの確認で時間がかかり、半分ほど行ったところで、終了していました。
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 この日は、SF級(B級)ばやりで、「Ships  & Tactics」(グループ乾坤一擲)トーナメントに、「宇宙カタン」(GP Games)、さらには短時間で終わるダイス「DUNE」(同人)まで。「DUNE」(同人)はどうにも設定がタイトで、足の引っ張りになりがちでしたが、単にdr運のよかったmitsuが勝利でした。
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 各プレイヤーが秘密裏にチームに分かれて、自勢力の勝利をめざす「斬」(HJ)。ルール習熟のお試しプレイで、味方のTommyさんを他の忍者が倒すなどのハプニングもありましたが、地道に敵を倒したのが効いて、忍者隊(mitsu・Tommy・kawa)の勝利となりました。
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 最後は、ちはら会名物の「新春お年玉」。家庭にある不要なSLGや関連書籍を持ち込んで、ハイロールを出した人からゲット。今回は、ゲーム成分が高めで、「装甲擲弾兵」(エポック)セットに、コマンド誌付録の3アイテム、「戦国合戦絵巻」(アドテクノス)、初版の「カタン」などが出品され、それぞれ、新たな所有者の元へ。でも、一番人気は、限定の地ビール3本セットだったり(笑い)。
 こちらは自分がゲットした「Modern Naval War イージーっす!」(グループ乾坤一擲)。こりゃ、どこかでプレイせねばなるまい。
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 みなさまのおかげで、とても賑やかな15周年例会とすることができました。特に、「Ships  & Tactics」セットの提供をいただいたグループ乾坤一擲の平さんには、感謝申し上げます。これからも、零細地方例会ちはら会をよろしくお願いします。

 正月休みが明けたら、なかなか、アップできそうにないので、今月のソロプレイを行きます。「幕末維新始末」(GJ)です。発売されたのは2年前ですが、かなり以前にできあがっていたらしく、CDSではなく、選択カードイベント形式です。デザイナーズ・ノートにもあるように「明治維新」(翔企画)に対するオマージュで、同作の拡大版といった位置づけです。
 このゲームの肝は、原則、各ターンには一手しかできないこと。このため、毎ターン、しっかりと作戦を考え、カード選択から、部隊の移動、開戦か政事攻勢かの判断まで、事前に組み立てる必要があります。ただし、強制カード(外国人殺傷事件や外交折衝)や支持での振れ(1/6で必敗)、戦闘における主導権、敵の出方などの不確定要素も多く、最善手を尽くしてもひっくり返ることも。ゲーム展開が同じになることは、ほぼありません。
 かといって、行き当たりばったりでは、まず、勝てません。現ターンは勿論、次ターンやその先まで見越して作戦計画を立てる。様々な不確定要素を勘案して、最善の一手を打つ。そして、最後はdrに賭ける。形は小さいですが、この選択の重さが堪らない(予想外のdrも堪らない)。絶妙なアンバランスさ、とでも言いましょうか。早速、ソロ演習です。
 まず、セットアップですが、初回のカードは「勅命降下」(2回の移動)と「宮廷工作」(カードの奪取または朝廷支持dr+3)となります。
 第1ターン、カード選択フェイズでは、佐幕側は「宮廷工作」をゲットします。倒幕側もいずれかを選びたかったのですが、ここで強制カード「外国人殺傷事件」が起こり、手札を取れず。せめてもと、佐幕派の政権点を-1します。
  作戦フェイズでは、両陣営とも足場固めに。佐幕派は板倉勝静+2ユニットを摂播におくり、2VPのここを確保します。倒幕派は、サドンデスの阻止と優秀な兵力の確保のため、肥前に山縣狂介と桂小五郎+長州藩兵を送り、味方に付けます。

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 第2ターン、佐幕側は「勅命降下」をゲット、倒幕派は「公議輿論」をプレイし、ぞれぞれ、北越と土州を自陣営に引き入れます。
 佐幕派は、摂播を平定した板倉隊を、優秀な兵力源の紀州に送り、ここを味方にします。一方、倒幕派は京での支持獲得を諦め、西郷吉之助と大久保一蔵を芸備と因州に派遣します。
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 第3ターン、佐幕派は「列藩同盟」で会津を引き入れます。倒幕派は京の政治的中心の徳川慶喜の暗殺を試みますが、こちらは失敗に。
 倒幕派は、主力の6スタックを肥後に送り、ここを平定。同時に、山縣を薩摩に送り、兵の移動に備えます。一方の佐幕派は、同様に兵力を回収するため、松平容保を北陸に派遣します。
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 第4ターン、佐幕派は「軍制改革」で幕府兵2ユニットを伝習歩兵に転換します。倒幕派は、またも強制イベント「外交折衝」を引き、佐幕派の政権点獲得をアシストしてしまうことに。
 佐幕派は、紀州で兵を蓄えた板倉を北畿に派遣し、これを平定します。一方、倒幕派はまだ時間があると踏んで、予讃に大久保を送って、味方に付けます。
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 だいぶ兵力も集まり、数ターン以内の薩長の上洛が見えてきた第5ターン、激震が走ります。佐幕派が「社会不安蔓延」(いずれかのエリアの支配を無効にし、支持獲得をやり直す)をプレイし、なんと肥前を幕府支持に変えてしまいます。この直後に2ターン連続の「外交折衝」!肥前が幕府についてしまったため、佐幕派が3倍のVPを獲得し、サドンデス勝利となってしまいました。
T5 サドンデス負け
 今回は、まさにカード引きによって、勝負がついてしまいましたが、油断すると、これがあるんですよね~。倒幕派としては、ある程度、まとまった兵力で上洛したいのですが、流れによってはこんなことも。
 第一戦があっという間に終わったので、第二戦に突入します。今度は、支持獲得drが荒れに荒れて、両陣営とも予期せぬ展開に。
 佐幕派は、「人事改革」(自陣営のキャラをランダム引き)で得た河井継之助を摂播に投入しますが、drが届かず、支持を得られず。ならばと、第2ターンに河合+慶喜の最強コンビで再び、摂播に向かいますが、ああ、dr「1」で連続失敗。第3ターンに三度目の正直で、やっとここを平定します。
 一方の倒幕派も、山縣・桂ペアが肥前を平定したのはよかったのですが、あの大西郷が芸備と地元の薩摩で、まさかの支持獲得に失敗。
T4
 その分、「公議輿論」(支持のない雄藩を支持下に)、「列藩同盟」(支持のないエリアを支持下に)、「外交折衝」がよく回ったので、両陣営ともそこそこ基盤となるエリアの支持獲得には、成功します。
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  第6ターン、いよいよ、兵力蓄積なった薩長軍が上洛を開始します。山縣・桂率いる8ユニットが摂播へ。対する幕府軍は、河合・慶喜の6ユニット。dr修整は、政権点補正も有り、やや佐幕派が有利。第一次政治決戦の行方は・・・佐幕派の勝利となりました。
T6 摂播の政治的攻防
 第7ターン、紀州兵も加えた薩長軍が再び、摂播へ。北畿にいた小笠原隊も加わり、今度dr修整は、イーブン。一歩も引けないdrの結果は、またも佐幕派の勝利に。
T7
 第8ターン、兵力で上回りながらも優位に立てない倒幕派に焦りが。正面突破が無理なら、搦め手でと、西郷率いる薩摩・土佐兵が北畿に上陸します。が、ここでも、drが「1」で失敗。せごどんが三連続で失敗し、大西郷じゃなくて、負西郷じゃん!
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 第9ターン、健闘しながらも援軍がない佐幕派は、慶喜を尾州に、河合を幕府軍主力のいる総武に派遣し、援軍の準備を進めます。一方の倒幕派は、三度目の正直とばかりに、摂播と北畿に大軍を投入し、政治的圧力をかけます。そして、運命の支持獲得フェイズに。まず、京都で佐幕派が圧倒的影響力がありながら、dr「1」で失敗(ここで来るか!)続いて、摂番で倒幕派がついに支持を獲得!北畿の制定にも成功し、畿内は倒幕派に鎮圧されます。これにより、畿内の佐幕派兵力が一掃されます。
T9 倒幕派の大攻勢
 第10ターン、一転して劣勢になった佐幕派は、慶喜を加越に派遣し、兵力の補充と北陸路の封鎖を行います。対する倒幕派は、長州の大軍を京市内に進行させ、宮廷を制圧します。
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 第11ターン、「外交折衝」と「外国人殺傷事件」が連続し、横浜が外国軍に接収されるなど、佐幕派の権威は地に落ちます。と、ここで倒幕派の「クーデター」!!京都を抑えた薩長軍を諸外国が承認し、新政権が樹立されます。
 新政権軍は、後方の憂いを取り除かんと、桂隊を因州に送り、西郷隊を尾州に進行させます。幕府軍は、このままジリ貧になるよりはと、河合隊を北畿に上陸させ、反撃に出ます。結果は、幕府軍に北機を奪還されるも、新政府軍が尾州と因州を獲得し、地歩を固めます。
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 第12ターン、北機を再奪還せんと桂隊が反転し、河合隊と対峙します。その一方で、甲信にいた板倉隊が駿河湾経由で海上移動し、摂播に上陸をかけます。dr修整では幕府軍が不利ですが、両方をとれれば状況を一変できる可能性が・・・しかし、drは無情にも薩長に微笑みます。これにより、幕府軍の主力はほぼ壊滅し、河合も敗走中に怪我が悪化し、命を落とします。
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 第13ターン、流れは一気に新政府側に。「列藩同盟」で駿遠を抑えた薩摩軍は西郷を総武に突入させます。相手は、史実通り、勝海舟になりましたが、江戸が火の海になることを嫌って和睦が成立し、新政府軍が占領します。一方、なんとかサドンデスを避けたい佐幕派は北陸の慶喜が蝦夷へ進行し、支持を訴えましたが・・・ああ、なんと松前藩の出した答えは、薩長政権の承認でした。
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 第14ターン、「外国人殺傷事件」で政権点を-1するも、大勢に影響なし。薩長軍は甲信に進行し、これを平定。幕府軍は、戦力を補強のため、動かず。
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 第15ターンを迎え、ここで「外交折衝」に。今度は、新政府側のVPが幕府側の3倍となったため、薩長軍のサドンデス勝利になりました。よくよく考えると、政権点を失うのがもったいないと、両陣営とも「開戦」せずに幕末を乗り切ったわけで。激しく長い内戦にならなかったあたり、ある意味、史実に近いですね~。

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