年末になりましたので、恒例の「行く年、来る年」で、2019年のゲームライフを振り返りたいと思います。
今年は、Zweiブログが閉鎖となり、やむなく、歴史戦史研究ちはら会Dreiを立ち上げました。
一方で、業務スタックは過去最大級だったので、プレイ時間は大幅に減少。隙を縫って、プレイ準備を進めたため、新作もぼちぼち対戦できましたが、相変わらず、ドル箱のソロ演習は激減でした。
かわりに、更新をかねてジャンル別記事を移植したのですが、これまでなかったWWⅡ地中海戦域とか、スポーツ等も加えたため、記事数45(!)という最多記事に。おかげで、更新に1ヶ月以上かかりましたが、常連さんは毎日のように見てくださり、1日で100を越えるアクセスが続きました。
[目標達成ジャンル]
ここ3年間は、0(!)、2つ、3つのジャンルと、苦境なりに達成数を上げてきましたが、今年はこの波に乗って、4ジャンルで更新を達成しました。、もっとも、ジャンル別の記事の移植での再達成が多かったですが・・・。
<欧州の天地は複雑怪奇なり!~欧州キャンペーンと政治闘争・諜報戦アイテム>
http://chiharakai2019.livedoor.blog/archives/19626383.html
一つはまっとうなキャンペーン「第三帝国の盛衰」(GJ)で、デッキ構築かつデッキ購入型の最新のCDSです。あれだけ複雑な要素を入れ込みながら、兵力や地勢の設定が抜群で、ちゃんとヒストリカルになり得るあたりは、デザインのキレでしょう。もう一つは一風変わったエスピオナージ・マルチの「SPIES」(HJ)で、2回ほど対戦できました。
<五十にして天命を知る?!三次元認知が弱くても、戦えるゾ!~WWⅡ空戦アイテム>http://chiharakai2019.livedoor.blog/archives/19748424.html
まさか、まさかの最も苦手な空戦ジャンルで、更新!不得手ながらも、簡単フライトシミュレーター系の「KOMET!」(CMJ)や、ゲムマでインストしてもらった「Samurai of the Sky」(同人)を体験し、最後は空戦機動がわからなくてもしっかり飛べる(?)「Down in Flames」(CMJ)で達成です。
http://chiharakai2019.livedoor.blog/archives/19668124.html
ちはら会初の完全制覇となったのが、このジャンルでした。もっとも、わずか7アイテムしかなく、最後の1アイテムをプレイしただけですが・・・。猿遊会で錚錚たるメンバーとの「戦車狂騒曲」の対戦は、実に楽しかったです。

http://chiharakai2019.livedoor.blog/archives/19900709.html
東大紛争50周年にかこつけて、戦術級の「東大安田講堂強襲」とCOINの「東大紛争」(ジブセイル)を対戦できました。ちはら会らしく、正規戦より、諜報戦とか政治闘争の方が相手がいるとは(笑い)。このジャンルも、後2点でコンプリートです。
[記憶に残る対戦(アイテム)]
続いて、今年にプレイした対戦(アイテム)で、記憶に残るベスト7を紹介します。
第1位 孔明北伐(GJ)
商業誌になったばかりのGJ誌に掲載された三国志末期の作戦級アイテム。「官渡戦役」に比べると、明らかにマイナー極まる本作を、二戦することができました。バランスの厳しい蜀軍が健闘し、1戦目は諸葛亮エンジョウが漢中を奪還した勢いで、長安決戦に。さすがに司馬懿率いる2倍の軍勢の前に全滅しましたが、あと一歩まで行きました。2戦目はmitsuが蜀軍を担当し、呉軍の度々の出兵等の外交運にも助けられ、中原を荒らし回り。最後に長安を陥落させ、孔明の見果てぬ夢-漢王室の再興に成功しました。
第2位 官渡戦役(CMJ)
なんと、中国史アイテムで1-2フィニッシュとは!ゲムマの試遊卓に始まり、三楽堂でのヘビロテを経て、製品化後もプレイし続けた、三国志CDS。一手一手の選択肢が多く、また、dr一つで大きく展開が替わるので、楽しい頭脳遊技を味わえました。1-2時間で終わるので、再戦は必至。今年、ちはら会で最も多くプレイされた作品です。

空戦機動がわからなくても空戦ができる(!)傑作カードゲームで、キャンペーンを満喫。スターリングラード攻防戦ではスツーカをBf109が守り切り、ドイツ本土爆撃ではMe262の猛攻を受けながら、マスタングとSpitfireがフライングフォートレスを護衛して、ドイツ本土を焦土に変えました。やっぱり、キャンペーンは抜群に面白かったです。

ついに、マイナー戦線North Afiricaが登場。攻撃力0(!)の二号戦車に始まり、やたらと廉価な戦車がたくさん出てきまして。損害を受けながら数の力で突破し、敵司令部を蹂躙する展開は、まさに北アフリカ!これに刺激され、本家の東部戦線やアルデンヌ戦線も、ひっぱり出して。まだ、しばらく、ちはら会では遊ばれそうです。
第5位 東大安田講堂強襲(ジブセイル)
ちょうど50周年にあたる「東大安田講堂闘争」の同アイテムを、のべ3戦、プレイすることができました。史実通り、学生側は機動の余地がなく、セットアップが全てなんですが、ゲムマでの謳い文句「火炎瓶、投げられま~す!」そのものの頑強な抵抗で、機動隊を苦しめます。死者を出さないことを徹底したため、通常の攻撃では全共闘を除去できず、行動不能がやっと。日大工学部が作ったバリーケードは尋常ない堅さで、制圧に丸々2日間、かかったことが実感できます。
第6位 BELTER(GDW)
今さらながら、この古典的SFマルチを、ちはら会で初プレイ。設定はわくわくしますが、実はツクダチックな作業が多く、このままでは人に勧められない。というわけで、800個以上(!)の追加マーカーと専用シートを制作し、実戦にこぎ着けました。至近に有力鉱山を見つけた企業が圧倒的に有利でしたが、最後はパトロール艇による強奪と、さらにそれを襲う偵察艦隊の戦闘も発生し、それっぽい展開になりました。あと、1回くらい、やってみたいな~。
第7位 SPIES(HJ)
こちらも、第二次世界大戦勃発直前までのエスピオナージを描いたマルチ。5人が必要と言うことで、今のちはら会ならいけると、2戦を行いました。1回目は、みなさん、ふつーに諜報合戦でしたが、2回目になるとコツをつかんだか、後半に処刑の嵐!きな臭さが妙にリアルで、十分、元を取れました。kawaさんjrが参加し、ちはら初の10代のプレイヤーが誕生しました。
う~む、三国志の1-2フィニッシュに、カードアイテムが2つ、危険がアブナイ政治ネタに諜報合戦、最後はツクダチックなB級と、まともなWWⅡ作戦級がなーい!!ある意味、ちはら会らしいベスト7です。(笑い)
[心に残るゲーマー交流と歴史探訪]今年も、番外編として、楽しかったゲーマーたちとの交流について、触れます。また、歴史にちなんだ史跡や関連施設の訪問も話題に。
<2回のゲムマ>
千葉会のyagi会長のお誘いで、2回のゲームマーケットに参加しました。GM2019春は、文字通り、蘇った「独ソ電撃戦」や「PANZER WAFFE North Africa」をゲット。GM秋は、仕事の都合で1日目に一般参加し、Bonsai Gamesやたちばなデザインファクトリーを中心に6つ(ゲーム数では7点)を購入。その後、「このシミュゲのライターさん集まれ!」に参加し、充実した一日でした。
<ゲーム猿の集う猿遊会へ>
今年も、ゲーマーの祭典「猿遊会」に行ってきました。いつもの常連さんたちの熱い戦いを見ながら、主催のたかさわさんやデザイナー中黒さんらと、「戦車狂騒曲」をプレイ。10年来の交流をしているTOROさんにもご挨拶できました。新作の「金門島上陸作戦」のテストも。
<若き店長の心意気やよし!>2月の大雪の中、20代の若き店長が開催する「三楽堂」へ。千葉会のyagi会長と作戦級の鬼Das Reichさん、店長さんらと組んずほぐれつの「官渡戦役」ローテが楽しかったです。年齢にかかわらず、SLGを熱く語る、若き店長さんとの談義もよし。現在、体調調整のため、一時閉店中とのことですが、再開を祈っています。
<歴史探訪>上野戦争追悼ツアー
昨年、学生時代の仲間と真田丸探訪をしたのをきっかけに、今年は東京で上戦争追悼ツアーを決行。お盆の猛烈な暑さの中、いわゆる素人さんばかりでしたので、給水ポイント(喫茶店)を設定し、現役自衛官(心肺蘇生法もマスター)も同行して、万全の体制にて。上野黒門跡から不忍池、佐賀藩が砲列を牽いた東大医学部、寛永寺を廻り、東大紛争50周年の安田記念講堂とキャノン機関に接収された岩崎邸まで。ゲーマーらしく「上野戦争」(GJ)のマップと古地図を持ち込んで、解説しました。
川中島決戦巡りツアー
9月の出張に消化しなければならない休暇を合わせて、なんとかフリーな1日を作り出し。あの川中島決戦の地を、巡ってきました。八幡原から典厩寺経由で松代防空壕、象山神社を経て、妻女山へ。その後、尋常ではない台風で、滔々と流れる千曲川が牙をむいて・・・一日も早い復興を祈っています。
今年も、みなさまのおかげで、心温まる充実したゲームライフを過ごすことができました。また、来年も、辺境戦線ちはら会を、よろしくお願いします。