歴史・戦史研究「ちはら会」Drei

この会は、主にシミュレーションという手法を用いて、歴史・戦史を楽しもうという、有志の集まりです。興味ある時代をテーマに選び、図上演習(シミュレーションゲーム)を通して、文献研究では得られない「動きのある歴史」を見つめます。 「ちはら会」では、現在、会員を募集しています。年齢や資格等を問わず、興味のある方ならば、どなたでも参加できます。関心のある方は、下記にご連絡ください。 Eアドレス. chiharakai@apost.plala.or.jp (代表.mitsu)

2019年10月

 今月のソロプレイ第5弾は、「電撃戦1939」(CMJ)からソ連軍介入の仮想戦シナリオ「トハチェフスキの介入」です。同じ設定としてはシナリオ「ソ連軍、ポーランド側に立つ」がありますが、こちらのシナリオでは史実で粛正されたトハチェフスキが健在であり、介入軍は最高レベルの軍事力を持っています。通常のソ連軍兵力に加え、後方予備やトハチェフスキ直率の打撃軍が加わります。さらに、機械化部隊による縦深突破戦術を身につけた ソ連軍の機械化部隊は、ドイツ軍同様に機動攻撃ができることになります。

T0


 勝利条件は、ポーランド・ソ連合同軍が、分割線西側の都市・町のいずれかを保持していれば、勝利となります。現実的な目標としては、首都Warsaw、Konigsberg、Lublinの保持または奪還となることでしょう。反面、ドイツ軍としては、電撃戦を駆使して、迅速に勝利条件の都市・町を占領し、スタック防御でソ連軍の侵攻を食い止めることを目指します。

 第1ターン、ドイツ軍はポーランドへの侵攻を開始します。が、特別ルールにより、いつものごとく、次ターンの電撃戦に向けての準備となります。


T1D
 これに対し、ポーランド軍は、ソ連軍の到来まで可能な限り時間を稼ぐことを目標に、部隊の撤退を行います。
T1P
 第2ターン、ドイツ軍の電撃戦が、容赦なく、ポーランド軍を襲うはずでしたが・・・ここで、早くもソ連空軍が介入!装甲のフルスタックに交通妨害を行います。結果、主力の動きを牽制されたドイツ軍は、やや緩慢な動きとなります。それでもPoznan突出部に対し、東西北部から機動攻撃と浸透を仕掛け、2/3の部隊を撃破・被包囲します。

 同時に、ちょうど空白だったLublinに対し、空挺部隊とグライダーが空挺降下を行い、これを占拠します。

T2D


 続く、ポーランド・ソ連軍ターンに、トハチェフスキに率いられた大量のソ連軍が、Minsk及びKiev軍管区から出撃し、ポーランド救済のため、国境を越えます。
T2S  ソ連軍の最大介入
 大きな打撃を受けたポーランド軍ですが、「ソ連軍が助けに来るぞ!」を合い言葉に部隊を再編成し、Visula川沿いに戦線を引きます。同時に、Lublinの空挺及びグライダー部隊に対し、反撃を実施し、同市を奪還します。
T2P
 第3ターン、ソ連軍動く、の報に衝撃を受けながらも、迅速なポーランド軍の殲滅を狙うドイツ軍は、機動力を存分に生かして、Visula川戦線を強襲します。ルフトヴァッフェの乱舞するポーランドの中央部で、河川越しの戦闘を仕掛け、4カ所で渡河に成功します。後方のポケットの掃討と合わせて、のべ14ユニットを壊滅させます。
T3D Visula河防衛線を突破
 ポーランド軍は、戦線を後退させながらも、決死の思いでWarsaw-Lublinラインを維持します。ソ連軍も最大戦速で進行し、先駆隊がNieman川及びKaunas近郊に辿り着きます。
T3PS ソ連軍到着まで可能な限り敵を食い止める
 第4ターン、ソ連軍のきわめて有効な交通妨害を受けながらも、ドイツ軍は前ターンに包囲した敵部隊を攻撃し、そのほとんどを撃破します。
T4D 激闘!
 すでに1/3程度の戦力となったポーランド軍は、薄いながらもWarsawからの補給路を確保して、Bug川沿いに戦線を延長します。

 と、ここで、ソ連軍の先鋒隊がBug川近郊に到着。早速、反撃を開始し、スクリーンを張っていたドイツ軍騎兵旅団を一撃で撃破します。南方でも、ドイツ空軍の交通妨害によって、若干、遅れながらも、快速の機械化部隊がBug川上流域に辿り着きます。


T4PS ソ連軍がBug側に到着
 第5ターン、ソ連軍との接触が始まり時間のないドイツ軍は、装甲による機動攻撃と後方浸透によって、敵戦線を分断し、間一髪、Warsawの孤立化に成功します。同時に、後方に残ったLodsとLublinを包囲強襲し、前者に損害を与え、後者を陥落させます。また、北方では、Hela要塞に二度目の強襲を行い、これを無事に占拠します。

T5D 一手早く、ワルシャワを孤立化

 ほとんどの野戦部隊を失いつつあるポーランド軍が、都市または要塞に立て籠もる一方、ソ連軍は前衛部隊による組織的攻撃を開始します。ドイツ軍顔負けの機動攻撃で戦線をこじ開けて、2スタックを包囲すると、一つを殲滅、もう一つを撃破します。この猛攻で、ソ連軍は包囲下のWarsawに4へクスまで辿り着きます。

T5S ソ連軍、戦闘介入

 第6ターン、ソ連軍の前進を止めるべく、半数以上の部隊を送って、前線を強化すると、ドイツ軍はポーランド西側の制圧を続行します。部隊が少なくなっているので、3カ所が限度でしたが、北部の逃げ遅れた敵の歩兵師団と、要衝LodsとMlawa要塞に包囲攻撃をかけ、敵を消耗させます。
T6D 前線でソ連軍を食い止めながら、後方の掃討
 ドイツ軍による制圧を阻みたいソ連軍は、ルフトヴァッフェの妨害を受けながらも、Mlawa南北で攻撃をかけ、一時的に連絡を取ることに成功します。
T6PS ソ連軍の猛攻、LWの航空支援
 第7ターン、Mlawa要塞の支配をもぎ取るため、ドイツ軍は可能な限りに部隊をかき集め、8:1の戦闘比を成り立たせます。この自動的勝利により、Mlawa要塞が陥落。また、前ターンから攻防戦が続いていたLodsも、ルフトヴァッフェの近接支援により、占領することに成功します。
T7D Warsaw包囲
 残されたポーランド側の勝利条件地点は、WarsawとModlin要塞のみ。ここで一気に流れを決めるべく、Warsawを完全包囲下においたドイツ軍は、恐怖の都市爆撃-シーサイド作戦を実施します。逃げ場のない首都で、猛烈な爆撃を受けた市民と防衛部隊に、絶望感が広がります。
T7 Op SS
 首都の危機に、ソ連軍は後方から追いついた歩兵とともに、全域で総花的な攻撃をかけます。1:1から3:1までの7カ所の猛攻により、自軍の6損害に対し、敵に9損害(後退により実質は6損害)を与え、最前線の部隊はWarsawまで3へクスに迫ります。

 同時に、この首都包囲網を突破せんと、市内の防衛部隊とModlin要塞の守備隊が、乾坤一擲の反撃を行います。戦闘比は4:1でしたが、結果は、1ステップロスのみで、包囲環は破れず。ここにWarsawの運命は決まりました。


T7S 前線の激闘
 第8ターン、Warsawは降伏し、残ったModlin要塞に対して、ドイツ軍の矛先が向けられます。5:1の攻撃の結果は、1/2(要塞効果で1/1)で、1部隊が消耗します。

T8D Modlin攻撃もポーランド軍が決死の防衛
 ソ連軍は、ルフトヴァッフェとソ連空軍が乱舞する前線を、全力で攻撃し、ソ連軍5損害:ドイツ軍10損害(!)を与えます。耐えかねたドイツ軍は、1へクスの後退をし、損害を軽減します。

T8PS 激しい消耗戦の中、Warsaw陥落
 第9ターン、行動の自由を得たWarsaw包囲部隊も、ポーランド軍最後の拠点-Modlin要塞に到着し、8:1攻撃で自動除去に。これにより、全ての勝利条件地点がドイツ軍の手に落ちます。

T9D Modlin陥落
 国土西部のポーランド軍は全滅し、ソ連軍の救援は届かず。ならば、Warsaw、Konigsberg、Lublinのいずれかを奪還せんと、猛烈な攻撃を継続し、第9及び第10ターンに、ソ連軍10損害:ドイツ軍18損害(実質13損害)を与えます。が、さすがにソ連軍の消耗も嵩み、約半数の部隊がステップロスに。

T9S
 このまま、膠着かと思われた第12ターン、ソ連軍は最後の切り札-空挺部隊を投入します。目標は、Lublin南部とKonigsberg東方。これにより3個スタックを包囲し、うち2つに、6:1と7:1の攻撃を実行します。結果、ソ連軍の損害0で、敵に4ステップの打撃を与えることに成功します。

T12S 空挺降下
 が、これにより、後方都市の安全が確保できたドイツ軍は、全部隊を前線に投入すると同時に、危険な空挺部隊を攻撃して、これを除去します。
T13D 空挺を殲滅
 万策尽きた感のあるソ連軍はなおも2ターンに渉って、攻勢を続けますが、戦力の低下とdrの不運により、ドイツ軍3損害に対し、自軍が10損害を受け、戦力をさらに消耗します。

T14S
 第15ターン、ほとんどの部隊がステップロスしたソ連軍に対し、ドイツ軍が逆襲を開始します。浸透戦術で前線をすり抜けたドイツ軍機械化部隊が、ソ連軍の補給線を絶ち、4個軍団を撃滅し、2個軍団を包囲下におきます。

これにより、南部及び中央部の戦線が崩壊し、ソ連軍はついに前線部隊を後退させます。この瞬間、ドイツ軍の勝利が確定しました。

T15D


 その後もドイツ軍は反撃を続け、南部から敵を圧迫。Brest要塞で唯一生き残ったポーランド軍との死闘を経て、Rozan要塞東でソ連軍戦線を崩壊させたところで、ゲーム終了に。ポーランドの勝利条件地点を全て制圧したドイツ軍の勝利でした。


T19D
終了時
 全シナリオ中、もっとも緊迫した戦いでしたが、それでもドイツ軍は強かった!ポーランドとソ連という東側の強力な陸軍国家に対し、数では劣りながら、これを撃退。まさに新戦術-電撃戦の優秀さが際立っていました。

 オリジナルの本シナリオでは、まさに史実通りで、ゲームバランスは目も当てられませんが、CMJ誌が追加したヴァリアントは、かなり面白かったです。if設定もOKという方ならば、十分に楽しめるのではないでしょうか?

 今月のソロプレイ第4弾は、ポーランド戦役を題材とした「電撃戦1939」(CMJ)から、仮想戦シナリオ「ポーランド人が想定したポーランド戦役」です。


T0
 史実では、ドイツ軍の電撃戦のデビューとなったわけですが、このシナリオでは、ドイツが戦略そのものを開発できなかったことになっています。まず、装甲師団が登場しません(電撃戦のためのツールであり、編成されていない想定です)。その他の機械化部隊は登場するものの、一切、浸透やオーバーランができず、移動力の大きな歩兵扱いです。また、空飛ぶ砲兵と言えるルフトヴァッフェもなく。装甲を集中し、近接航空支援で戦線を突破し、敵の後方システムを破壊するのが、電撃戦の要諦ですから、こういった処理がされています。

 いわゆるポーランド軍が想定していた第一次対戦型の兵力のぶつけ合いになるわけです。果たして、展開はどうか?

 第1ターンは特別ルールのため、基本的に従来の展開と同じです。ドイツ軍は無駄な攻撃を控え、敵を包囲できる3カ所でのみ、攻勢をかけます。結果、ポーランド軍6ユニットが包囲拘束されます。


T1D
 大きく変わったのは、ポーランド軍の対応です。装甲によるZOC to ZOCの浸透がないため、ポーランド軍は北部の突出部こそ後退させたものの、他は後方から部隊をつぎ込んでハイスタックを作り、可能な限り前線を維持します。

T1P
 第2ターン、こうなると、ソ連と互角の勝負を繰り広げたことのあるポーランド軍の強さが発揮されます。ドイツ軍はフルスタックを組んでポーランド軍を力攻しますが、そこそこdrに恵まれたにもかかわらず、ほとんど戦線は動かず。消耗回避のため、作戦的な後退はあるものの、一行に戦線の厚みは減らず。唯一、Gydnia攻防戦で敵を一撃で屠れたため、早期にHela要塞が陥落したのが、救いです。

T3D
 第4ターン以降、強襲に強襲を重ねるドイツ軍ですが、Mlawa-Modlin-Lods-Krakowの堅陣で迎え撃つポーラン軍を全く抜けず。損害は与えるもの、後方からの補充で、すぐさま増強され、不毛な消耗戦に巻き込まれます。ああ、電撃戦の戦略を持たないドイツ軍は、こんなにも苦労するのか!

T6D
 やっと戦局が動いたのは、第9ターンでした。正面攻撃は下策と認識したドイツ軍は、高速の機械化部隊を最西部に投入して薄い戦線を叩き続けます。ポーラン軍は北部の予備を投入して対処しようとしますが、徐々に戦線が広がったことで、兵力密度を維持できず、第10ターンについに西部の部隊が後退を開始します。
T9D


T10P
 いったんは、Bug河の戦線で防御行動を行いますが、3ターンに及ぶドイツ軍の猛攻で、ついに崩壊します。

T12D
 第13ターン、ここまでの鬱憤を晴らすように、ドイツ軍は逃げる敵を追撃します。中央では、まず、Warsawへの関門のLodsを包囲攻撃し、2ターンでこれを占領します。また、補給切れで動きが鈍ったポーランド軍を、ドイツ軍の快速部隊が捕捉し、第16ターンまでにLwow方面を平定します。しかし、ドイツ軍に残された時間は、後4ターンしかありません。

T13D
T16D
 第17ターン、かなり条件は厳しいもの、最後の希望を託して、Warsaw攻略戦が開始されます。Warsawを包囲すると、歩兵師団がフルスタックで強襲をかけます。が、最も強固な要塞ということもあり、ほとんど戦果はあがりません。

T17D
 なんとか、攻勢正面を増やさんと、北部のModlin要塞を機械化部隊が急襲しますが、こちらも後1ステップが抜けず。
T18D

 第19ターンが終わった時点で、Mlawa、Rozan、Modlin、Warsaw、Brestの5要塞が健在で、後1ターンで全て攻略することは不可能となり、ポーランド軍の勝利で終了しました。

T19D
 精鋭ドイツ軍が、後一歩まで行くものの、結局、ポーランドの攻略はならず。先の第二次露波戦争もそうでしたが、通常の戦争であれば、ポーランド軍は決して大国に引けを取りません。逆説的に言えば、史実でわずか2週間でポーランド戦役の大勢を決めたドイツ軍の電撃戦がいかに優秀だったかが、わかりました。
終了時

 今月のソロプレイ第3弾は、ポーランド戦役を題材とした「電撃戦1939」(CMJ)から、仮想戦シナリオ「ソ連軍、ポーランド側に立つ」です。

 このシナリオでは、ドイツの脅威に危機感を抱いたソ連軍が、開戦と同時にポーランド側に立って参戦するというものです。当然、独ソ不可侵条約は締結されておらず、ドイツは予想外の展開に衝撃を受けながらも、当初の目標を越えた軍事作戦を展開します。

 ドイツ軍の敵は、ポーランド軍に加え、21ユニットに及ぶ軍団規模のソ連軍です。勝利条件は、この二つの敵を打ち負かし、マップ上の全ての都市・要塞・町を占領すること。ターン数は幸いにして、20ターンまで伸びますが、ドイツ軍の撤退は、規定通りに行われるため、後になればなるほど戦力減少に悩まされることになります。ことに10ターン以降には、強力なるルフトヴァッフェが西部戦線に転出するため、それまでにいかに敵にダメージを与えられるかがポイントになります。

 第1ターン、対ポーランド戦を決意したドイツ軍が各地で一斉に国境を越え、第二次世界大戦が始まります。このターンの特別ルールのため、ドイツ軍は無駄な攻撃を控え、包囲できる3カ所でのみ、攻勢をかけます。結果、ポーランド軍5ユニットが包囲拘束されます。


T1D
 ポーランド軍は、この隙に前線の部隊を撤退させ、北部ではLods-Warsawラインを、南部ではLwow方面での守りを固めます。

T1P
 第2ターン、いよいよ、ドイツ軍の電撃戦が幕を開けます。制限のなくなったドイツ軍機械化部隊は、ZOC浸透やオーヴァーランを生かして、敵前線を蹂躙し、一瞬の隙を突いて、Lodsの背後に回り込み、Warsaw西市街地を攻撃。これを奪取します。まさに電撃戦!

T2D
 結果、Lods-Warsawラインを突破されたポーランド軍は、もはや戦線を維持できず、やむなく、Modlin要塞とWarsaw東市街地に立てこもります。その際にかなりの数のユニットが、Lods-Warsawに取り残されます。

 南部では、ドイツ軍の快速部隊(機械化及び山岳師団)が敵戦線の一部に攻撃をかけ、戦果を上げますが、まだ、大半が国境付近での掃討に割かれ、戦線を崩壊させることはできず。

 と、万全の介入準備をしていたソ連軍は、開戦後1週間も経たないこの時期に、ポーランド側に立って国境を越えます。快速部隊は、ニエメン川を越え、一気にWarsawまで2ターンほどの距離に接近します。


T2P
 第3ターン、この想定外の軍事介入に驚いたドイツ軍でしたが、参謀本部が的確な指示を出します。東プロイセンからWarsaw東方に浸透した部隊が、Rozan-Brest間に戦線を引き、ソ連軍に対する遅滞行動を行います。一方、主力は、各地で包囲したポーランド軍を包囲し、ルフトヴァッフェの近接支援を受け、次々と敵を撃破していきます。

T3D
 これに対し、ポーランド軍はWarsaw近郊の部隊をかき集め、西市街地奪還のため、一か八かの反撃を繰り出します。結果は、惜しくも1/2で、奪回ならず。

 また、窮地に陥ったポーランド軍を救わんと、ソ連軍の機械化部隊が、Rozan-Brestラインに攻撃をかけ、損害を与えます。が、ポーランド軍とソ連軍の合流を阻止したいドイツ軍は、1へクスずつの後退で時間を稼ぎます。


T3P
 第4ターン、思わぬ反撃に機を肝を冷やしたドイツ軍は、最低限の増援をRozan-Brestラインに送ると、ポーランド軍の分断と殲滅に入ります。これにより、ポーランド軍は、都市と要塞の狭い地域に押し込められ、野戦軍としての機能を失います。

T4D
 一方、南部では、ポーランド軍とソ連軍が合流を果たし、連続した戦線を引いて、Lublin-Przemysl間を維持します。

 後方から強力な歩兵軍団が追いついたソ連軍は、遮二無二、正面強襲をかけますが、若干の損害と引き換えに、ドイツ軍は戦線を死守します。


T4PS
 第5ターン、前線に歩兵が追いついたドイツ軍は、東方の守りを強化するとともに、Modlin要塞の中央部に強襲をかけ、これを奪取。ポーランド軍を完全に分断します。一方で、膠着していた南部では、機械化と歩兵、山岳部隊が、敵戦線中央に楔を打ち込み、1個スタックを包囲して、圧迫をかけます。

T5D
 もはや、ソ連軍だけが頼りの連合軍でしたが、兵力集中ができない(スタックできない)ため、ドイツ軍の堅陣を打ち破れません。

 第6ターン、ドイツ軍はLodsとModlin要塞を強襲し、これを奪取すると同時に、Warsawに対し、完全包囲を行います。そして、ついに都市爆撃-シーサイド作戦を決行します。

T6D
 第7ターン、全ての希望を失ったWarsawが、降伏します。ドイツ軍は東の戦線を維持しながら、残った要塞群の攻略へ。

T7D
 同時に南部でも、強襲と浸透で戦線が維持できなくなった連合軍は、共同防御をあきらめ、ポーランド軍はLwowと山岳地帯に籠城します。ソ連軍は、介入の方向とは真逆に、Zhitomirに向けて、厳しい退却戦を開始します。

T7S
 第8ターン以降は、中央部でMinskに向かって逃げるソ連軍に対し、追いすがって打撃を与えるドイツ軍の競争になります。Pripet湿原を南側面の天然防壁にしながら、ソ連軍が戦線を維持しながら、徐々にMinskポケットに退却していきます。ドイツ軍は、機甲部隊を中心に戦線翼端に攻撃を集中し、来るMinsk決戦に向けて、敵兵力の消耗に努めます。

T9D
 一方、南部では、敵包囲陣の掃討を終えた機械化部隊が、平原を突進し、森林に防衛線を張るソ連軍の南北端を突破。3ユニットを除き、大半の部隊を包囲してしまいます。

 第10ターン、Minsk周辺に辿り着いたソ連軍は、地形を利用した半円形陣を引きます。これに対し、空軍の撤退で攻撃力を減殺されながらも、ドイツ軍の精鋭機甲部隊が敵戦線の南北端を、追いついた歩兵が中央部を圧迫します。強力な打撃に耐えかねたソ連軍は、徐々に後退し、第12ターンについにMinskが包囲されます。

T10S
T12D
 この時、南部では、第11ターンまでにZhitomir周辺の敵を排除したドイツ軍が、直接攻撃に移ります。2ターンに及ぶ攻防の結果、南部の要衝Zhitomirが陥落します。

T13D
 そして、戦闘は、最後のMinsk攻防戦に。第13ターン、連絡路を遮断し、Minskを完全包囲したドイツ軍は、全周囲からの強襲をかけます。4:1の戦闘の結果は、0/2!ついにソ連西域の最大都市が陥落し、両軍は休戦を結びます。ドイツ軍の電撃戦で始まり、ソ連軍の介入で激化したポーランド戦役は、ドイツ軍の勝利で幕を下ろしました。

T14D
 ソ連軍の参戦をもってしても、ドイツ軍のブリッツクリークを止めることはできず。実験段階から抜け出したばかりの新戦術でも、旧態依然の軍隊相手にはきわめて有効でした。

終了時
 なお、ルールブックの作戦の指針では、ソ連軍は可能な限り速やかにワルシャワ付近に進行し、ポーランド軍とともに防御戦に当たるようにと、書かれています。が、今回のようにドイツ軍が両軍の間を遮断すると、それはほぼ不可能でしょう。そうなると、一部の遅滞戦術を除き、主力部隊はMinskポケットに地形を利用して籠城した方がいいかも。

 ともあれ、ドイツ軍にのみ、浸透とオーバーランが可能な状況では、勝ちはなさそう。となれば、ソ連軍が最大戦力で介入し、かつ、「電撃戦」が可能な「トハチェフスキの介入」シナリオが、最もバランスに恵まれているようです。

 ぜひ、ポーランド・ソ連連合軍を指揮していたいという方がいたら、ご一報ください(笑い)。

 今月のソロプレイ第2弾は、ポーランド戦役を題材とした「電撃戦1939」(CMJ)から、仮想戦シナリオ「第二次露波戦争」です。

 第一次世界大戦の終了により、独立したポーランドは、内戦や諸外国の干渉で消耗したソ連に対し、1920年に領土拡張のための戦争を仕掛けました。初戦はポーランドが押していましたが、労農赤軍の反撃により、一時はワルシャワ近郊まで攻め込まれます。が、「ヴィスワ川の奇跡」と呼ばれる騎兵による反撃が成功し、あのトゥハチェクスキー率いる赤軍を全面撤退させます。結果、ポーランドは、リトアニア中部とガリツィア地方を手に入れることに成功します。

 このシナリオは、その雪辱を果たさんと、独ソ不可侵条約を結んだソ連軍が、ポーランドに軍事侵攻するものです。

 ソ連軍は、ヨーロッパロシアにおける軍事力の大半をつぎ込んでいます。規模こそ違えども、1ユニットあたりの戦力は、ポーランド軍の2-3倍(最強の緒兵科連合軍団だと4倍以上!)にあたります。この打撃力を持ってすれば、強襲でワルシャワを奪取できると思われましたが・・・ソロ演習でワルシャワ直撃を試みたところ、前面まで行くものの、地形を利用したポーランド軍のハイスタックに阻まれ、仁義なき消耗戦に。敵の損耗も尋常ではありませんでしたが、ソ連軍が先に出血多量で攻勢停止となり、ポーランド軍がワルシャワを守り切りました。

 そこで新たに考え出した作戦が、長距離旋回による西方からのワルシャワ包囲です。ワルシャワから5へクス以内(ワルシャワ守備地域)にソ連軍が進入するまで、分割線より西側のポーランド軍が行動できない、というルールを利用します。まず、機械部隊など足の早い主力をLwow-Krakow経由で、ワルシャワ守備地域を迂回させながら北上させます。その間に歩兵・騎兵部隊を、ワルシャワ守備地域を半包囲する位置に進出・待機させます。主力がLods付近まで到達したならば、一斉にワルシャワ守備地域に雪崩れ込み、東・南側を中心に防衛線を崩壊させます。あとは、大兵力にものを言わせて、強襲を繰り返し、ワルシャワを奪取するという計画です。


T0
 第1ターン、先のポーランド戦争で失った土地と名誉を奪還すべく、ソ連軍がポーランド国境を越えます。主力は南方方面軍で、機動力の高い戦車・自動車化・緒兵科連合部隊を中心に、全兵力の7割のユニットが、全速力で西進を開始します。一方で、北部では、ワルシャワ周辺の間接包囲のため、狙撃兵・騎兵の3割のユニットが、国境警備隊を排除しながら、西進します。

T1ソ連
 ソ連空軍の交通妨害で移動困難の部隊を拠点防御にしながら、南部の主力は敵の捕捉を逃れようと敵に先んじて退却を開始します。

T1P 交通妨害で退避が遅れる
 第2ターン、突進するソ連軍は、逃げ遅れた敵を包囲殲滅しながら、サン川南方を越えます。一部の部隊は、ルブリン経由での迂回を試みます。ここで、全面的な攻撃もできましたが、後の激戦に備え、損害の少ない高比率戦闘のみを行います。

T2S 南部を西進
 ポーランド軍は、南部の丘陵を利用して、時間稼ぎのための遅滞戦線を引きます。

 第3ターンから第4ターンは、Krakow東方地域でソ連軍とポーランド軍が戦闘になります。ソ連軍は大兵力にものを言わせ、毎ターン、2-3ユニットずつを撃破するものの、巧みな遅滞戦術により、前進速度は鈍ります。


T3終了時
T4P 遅滞戦術をしながら主力は後退
 第5ターン、猛攻を加えるソ連軍により、わずか3ユニットまですり減らされた南部部隊は、Katowice北東に撤退します。と、ここまでの遅滞戦術により、北部から転進してきた一線級歩兵が到着し、ソ連軍の進路を封鎖します。

T5S
 正面攻撃箇所が2カ所しかないため、機動戦の余地がなく、第6ターンから、この狭い地域での消耗戦になります。
T6P 隘路を封鎖
 ソ連軍は空軍を投入して、毎ターン、1-2ユニットずつを除去しますが、ポーランド軍は補充や増援を投入して、一歩も引きません。ターンも10ターンを越え、ただただ、時間だけが過ぎていく展開に、ソ連軍が焦り始めます。

T8S
 が、第12ターン、さすがに度重なる強襲により、ポーランド軍の予備が底をつきます。ついに主力部隊に対して、3:1攻撃が可能になり、ポーランド軍はじりじりと後退を始めます。
T12P ついに後退開始
 それでも、巧みな部隊運用で正面へクスを限定し、第16ターンまで、遅滞戦術を繰り広げます。

T16S
 残りは、4ターンのみ。後がなくなったソ連軍は、本来ならばLods付近まで到達してから実施予定だった一斉攻撃を、第17ターンに発動します。ワルシャワ守備地域を半包囲していた歩兵・騎兵が東と南から、機械部隊が西から、満を持して突撃します。これにより、主力歩兵の6個師団が壊滅し、4個師団が包囲下に取り残されます。

T17S 全面攻勢
 ポーランド軍は、生き残りの部隊で薄いながらも防衛線を引くとともに、行動制限を解除された全部隊をLods-Warsaw防衛線に向けて、全力移動させます。

T17P
 第18ターン、ソ連軍は正面から高火力を終結し、包囲下の部隊と敵スタックを撃破しながら、Warsawに迫ります。東方から攻撃をかけた歩兵・騎兵の連合部隊が6:1でWarsaw東市街地を強襲し、一撃でこれを奪取します(0/4)。

T18S
 残り2ターンで、Warsaw西市街地を制圧できるか?第19ターン、ソ連軍はなりふり構わず部隊を投入し、Lods-Warsaw防衛線に攻撃をかけます。が、ここにきて、drの女神は微笑まず。3カ所の攻撃は失敗し、ポーランド軍はギリギリで戦線を維持することに成功します。これにより、北部からの増援が到着し、戦線は万全な厚みとなります。

T19S
 もはや、勝利は不可能ですが、せめてもと、ソ連軍が最後の攻撃をかけます。ほぼ1:1攻撃でしたが、執念の粘りで相互損害を与えたところで、ゲーム終了。最後までWarsaw西市街地を守り切ったポーランド軍の勝利となりました。

T20S ワルシャワ落ちず
T20P
 勝利までは行きませんでしたが、はじめのWarsaw強襲よりは長距離旋回作戦は遙かに可能性がありました。想定外だったのが、第6ターン以降のKatowice北東の消耗戦で、北部から撤退してきた部隊がソ連軍の進撃をふさいだため、実に6ターンに渉って足止めを喰らいました。その後も部隊を犠牲にしながら、第16ターンまで(実に10ターン!)遅滞戦術を行い、結果、一斉攻撃が遅れ、もう一歩が届かず。

 終了時にもソ連軍にはまだ十分な余力があったので、もう少し早めに見切りをつけてもよかったかも。また、ルールには記載がないのですが、ヴァリアントで使えるはずの2個の空挺部隊を投入(降下)できれば、決定的な場所で包囲攻撃ができるので、Warsaw奪取も十分にありえるでしょう。

 こんなマイナーアイテムの仮想ヴァリアントに対戦希望があるとは思いませんが、奇特な方がいたら、ご一報ください(笑い)。

 今年は、あのポーランド戦から80周年ということで、一月遅れですが、関連のソロプレイをアップします。
 今月のソロプレイは、第2次世界大戦の発端となったポーランド戦役を題材とした、「電撃戦1939」(CMJ)です。CMJ の初期の別冊で、バランス的にはかなり厳しい戦いを、師団単位で描きます。


T1D全景
 ドイツ軍には、戦車・自動車化・緒兵科連合(軽師団)の3つの機械化部隊があり、ZOC浸透とオーバーランができます。ポーランド軍にもそれなりの兵力はいますが、機械化ユニットは皆無で、全てが歩兵扱いです。

 展開としては、南北に広がるポーランド軍を、ドイツ軍の機械化が浸透・蹂躙し、戦線を分断。あとは、歩兵のスチームローラーで、押しつぶしていく一方的な攻勢です。第6ターンにはソ連軍も軍事侵攻し、10ターンを待たずにポーランド軍が一掃されて、ゲーム終了となります。ポーランド軍にできることと言えば、都市・町・要塞などに立てこもり、敵に時間と兵力を浪費させることと、機を見て(全滅上等で)機械化部隊に逆襲をかけることくらいでしょうか?

 その分、ドイツ軍には勝利条件は厳し目に設定されており、
1)敵を全滅させる。
2)損害を15CP以下に抑える。
3)敵の国外脱出を15CP以下に抑える。
の全てを達成しなければなりません。

 第1ターン、ドイツ軍はポーランドへの侵攻を開始します。が、特別ルールにより、敵領内への1へクスのみの進入と戦闘での除去不可(最高戦闘比の制限と後退での全損害充当)となっているため、次ターンに向けての準備となります。可能な限り、敵を包囲できる箇所に侵攻させるとともに、ばらけている機械化部隊を集結し、オーバーラン可能なスタックを作ります。同時に、戦闘後前進による敵包囲を目的に、最小限の戦闘を行います。

 結果、3カ所の7:1攻撃は無傷で成功し、敵の4ユニットを包囲することに成功します。唯一、6:1攻撃で1/1となり、初損害が出ます(ドイツ軍の損害ポイントCP:1点)。


T1D
 ポーランド軍は、包囲された部隊と最低限の足止め部隊を前線に残し、残りは可能な限り西方へ撤退します。次ターンから敵の浸透があるため、兵力密度が下がることを承知の上で、連続した隣接戦線にならざるを得ません。
T1P

 第2ターン、世界初の電撃戦が幕を開けます。装甲/機械化によるオーヴァーランを3カ所で行い、足止め部隊を蹂躙すると、突破口から予備の機械化ユニットと主力の大量の歩兵が殺到し、敵の主戦線に襲いかかります。ここでも、敵の殲滅とともに、戦闘後前進による敵捕捉を主眼に攻撃をかけ、4ユニットを包囲下におきます。

 さらに後方に取り残された敵に対し、全面からの包囲攻撃を行い、これを殲滅します。ちなみに、このゲームでは敵ZOCを無視して退却ができるので、確実に除去するには、全包囲攻撃か、8:1以上の自動除去が望ましいです。

 ポーランド軍首脳が予想だにしなかったドイツ軍の高火力・高機動により、ポーランド軍18ユニットが消滅します。ドイツ軍の損害はわずかに2ステップのみです。


T2D
 全ユニットの1/3(!)を一気に失ったポーランド軍は、這々の体で要塞地帯及びWarsaw方面への撤退に入ります。南部については、Lwowを目指して退却します。

 同時に、このターンを逃せばほぼ組織的な反撃は不可能と判断したポーランド軍は、北部で乾坤一擲の反撃に出ます。目標はケンプ装甲師団!要塞の隘路を浸透してきた敵に対し、両翼から包囲攻撃を仕掛けます。敵の損害を与える確率は1/3でしたが・・・見事に成功!1ステップの損害を与え、3CPを獲得します。ドイツ軍の累積CPは6点に。


T2P 乾坤一擲の反撃!
 第3ターン、後方に残った残敵掃討とともに、ドイツ軍主力はLods及びModlin要塞を強襲します。高火力の歩兵が籠もるLodsは、ルフトヴァフェを投入しても1:1しか立たず、1/1に。代わりに装甲を集中したModlin西要塞は、なんと自動的除去に!ポーランド軍にもはや打つ手はなく、都市及び要塞にハイスタックするのが、精一杯です。

T3D
 一方、南方では、機械化部隊による森林迂回と歩兵による正面攻撃により、ほとんどの部隊を殲滅・捕捉されます。わずかに生き残った1個師団強がLwowに籠もります。ドイツ軍の累積CPは7点に。

 第4ターン、ひたすら防御するだけのポーランド軍でしたが、ここに至り、頑強な抵抗を見せます。自らも損害を受けながらも、Modlin要塞とLodsの戦闘で2損害を与えるとともに、南方でも1ステップを消耗させます。これにより、ドイツ軍の累積CPはついに10点に。

T4D
 が、これが限界でした。第5ターン、もはや機動の余地もなく、急速に戦力を消耗したポーランド軍は、ルフトヴァフェを投入した包囲攻撃により、次々と壊滅します。ポーランドに残されたのは、Warsawと3つの要塞のみ。

T5D
 第6ターン、ポーランドにとって、事態はさらに悪化します。ソ連軍による軍事侵攻!この火事場泥棒といえる攻撃によって、東西から挟撃されたポーランドの消滅は決定的になりました。同時にドイツ軍はWarsawを包囲して、ゲルニカで行った恐怖爆撃(シーサイド作戦)を発動します。

T6D OpSS
T6D
 事前の情報によって、撤退を開始していた各地のポーランド軍は、一斉に中立国国境に移動します。

T6P
 第7ターン、ついにWarsawが陥落。生き残ったわずかなポーランド軍は、リトアニアとルーマニアに脱出します。足止めのために残った最後の1個師団が、ソ連軍に殲滅されたのは、第8ターンでした。

T8S
終了時
 勝利条件に照らしてみると、
1)敵を全滅。
2)ドイツ軍の損害は、12CP。
3)敵の国外脱出も12CP。
となり、ドイツ軍の勝利となりました。

 少し先ですが、11月の例会までをお知らせします。冷え込みも進んできているので、被災地のみなさんの健康と少しでも早い復興を祈っています。

[日時]11月30日(土)10:00-20:00
[会場]おゆみ野公民館 第2講習室
[住所]千葉市緑区おゆみ野中央2丁目7-6
[アクセス]
 京成電鉄千原線「学園前駅」または「おゆみ野駅」から徒歩10分
または、JR鎌取駅発小湊鉄道バスでおゆみ野中央二丁目バス停降り、徒歩1分(20~30分おき)
[参加費]無料
[持ち物]ゲームとゆとりと常識

 イメージは、前回、プレイした「第三帝国の盛衰」(GJ)。面白かったので、もう一度、やりたいな~。
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 こちらは、前回できなかった「東大紛争1968-69」(ジブセイル)。今、東大紛争ものを読んで盛り上がっています。しかし、公官庁側の記録は、このところ、ないんです。ぜひ、4人を募って、プレイしたいな。
東大紛争
 もう一つの東大紛争もの「東大安田講堂強襲」(ジブセイル)。こちらはいわゆる戦術級なので、あの安田講堂の落城シーンが浮かびます。
東大安田講堂強襲
 ついでに・・・ペナントレースも持ち込みます。どなたか、日本シリーズの希望があれば。
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 最後に、次回以降の予定です。
第179回ちはら会 12月7日(土)10:00-20:00 おゆみ野公民館 2F 第2講習室
第180回ちはら会 1月4日(土)10:00-20:00 おゆみ野公民館 2F 第2講習室


 この日最後の対戦が、ちはら会でプレイ率が高い「ノルマンディの切り札」(CMJ)です。連合軍(mitsu)対ドイツ軍(Tommy)の対戦となります。
 まず、上陸ターンですが、こちちらはdrに恵まれ、連合軍の損害はなし。
T0
 第1ターン、連合軍はイギリス地区で攻勢をとり、バイユーを包囲攻撃して、これを陥落させます。
T1
 第2ターン、今度はアメリカ軍地区で攻撃を行い、カランタンを包囲下におきます。
T2
 第3ターン、チャンスはまたも、アメリカ軍地区で。カランタンを占領した一部の部隊が迂回して、サン・ローの装甲教導師団を包囲攻撃します。同時に、高地に籠もる国民擲弾兵師団も包囲下に。
T3 サン・ロー戦線で包囲攻撃
 第4ターン、サン・ローを奪取したアメリカ軍は、急ぎ派遣されたドイツ軍の増援部隊を巧みに包囲し、敵の消耗を行います。また、イギリス軍方面でも攻勢に出て、第112高地を陥落させた勢いで、カーン北部にいた第21装甲師団と擲弾兵師団を包囲します。
T4
 第5ターン、アメリカ軍の攻勢により、中央部に突破口が開きます。また、前ターンから艦砲射撃を打ち込んでいたシェルブールが陥落し、VPが跳ね上がります。
T5
 第6ターン、アメリカ軍はこのチャンスに要衝ヴィールを攻撃し、これを占領します。そこから開いた突破口を機甲師団が駆け抜け、長駆してアヴランシュを占領します。これにより、装甲及び装甲擲弾兵3個師団と国民擲弾兵2個師団が包囲され、連絡線切れに(行動不可)。また、カーン北部の都市も度重なる強襲で陥落させます。
T6 ヴィール強襲!

T6
 第7ターン、この時点で連合軍のVPはサドンデス条件を満たしており、ドイツ軍は乾坤一擲の包囲攻撃を東部で実行しましたが・・・アメリカ軍師団がこれに耐え、ジ・エンド。連合軍の勝利となりました。
T7 終了時
 なお、午前中も連合軍(Tommy)対ドイツ軍(Das Reich)が行われ、こちらは作戦級の鬼が「バルジ大作戦」との二面打ちで寄り切ったようです。
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 この日、プレイをしたかったのが、カードドリブンの「第三帝国の盛衰」(GJ)です。今年発売された最新のWWⅡ欧州戦役アイテムで、GJ誌の進化形であるデッキ構築型CDSです。mitsuのインストで、枢軸軍(mitsu)対連合軍(Tommy)★で対戦します。

 第1ターン、ドイツ軍は順当にポーランドを降伏させると、返す刀で西部戦線へ。そのまま、第2ターンにフランスに流れ込み、パリを占領。すかさず、「ヴィシー政権」を打ち立てます。

T2
 第3ターン、対ソビエト戦の前段階として、ユーゴとギリシアに電撃侵攻し、これを陥落させます。

T3 ユーゴとギリシア席巻
 第4ターン、いよいよ、バルバロッサ作戦を発動します。キエフを陥落させると、モスクワとレニングラードに圧力をかけるべく、ミンスクを占領します。

T4 バルバロッサ開始
 第5ターン、枢軸軍は大西洋にウルフパックを送りますが、イギリスはすでに十分な航空戦力を蓄えており、海軍の攻撃と連動して、ウルフパック狩りを実行します。冬季ターンで不利を承知で、ミンスクのドイツ軍がレニングラードに侵攻します。あと一歩まで行きますが、持ちこたえたソ連軍でしたが、ここで反攻作戦!ミンスクを奪回すると、そのまま、ポーランドに雪崩れ込みます。一見、レニングラードのドイツ軍が孤立したように見えましたが、バルト海経由で補給を送ると、そのまま、レニングラードを陥落させてしまいます。

T5 レニングラード陥落
 第6ターン、アメリカ軍が参戦し、後がなくなった枢軸軍は一か八かの賭に出ます。外交カードによるスペイン参戦とハリコフ占領によるサドンデス狙い!が、ソ連軍もこれを防ぐため、ハリコフに要塞を打ち立て徹底抗戦に。枢軸軍は2回の電撃戦でかなり敵を消耗させますが、ソ連軍はほぼ全てのユニットをここに注ぎ込みます。ん?!とよく見ると、スターリングラードがガラ空き!ドイツ軍はキエフの空軍でスターリングラードの敵を除去すると、ハリコフの装甲軍団が浸透移動でこれを占領してしまいます。

T7 スターリングラード陥落
 なんとしても、策源地を取り戻したい連合軍は、赤軍によるレニングラード強襲を実施しましたが・・・装甲軍団が全滅するも、歩兵を取り除けず。この時点で、枢軸軍のサドンデス勝利となりました。

 とはいえ、枢軸軍は苦しい、苦しい。やるべきことが多く、かつ、drに恵まれないと、容易に戦線は膠着します。一方の連合軍も、ここからの逆転がたいへんで、十分な準備をして、大陸反攻とロシアでの反撃を成功させる必要があります。

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 それでも、複雑で長時間になりがちな欧州戦役アイテムとしては、極めて洗練されており、Tommyさんの印象もよかったよう。ぜひ、再戦したいモノです。

 この日の緒戦は、自宅オフ会でスタートした、85年阪神(mitsu)対88年近鉄(BIBI)の「熱闘!12球団ペナントレース」(HJ)日本シリーズです。

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 第3戦は藤井寺球場に舞台を移し、阪神中田、近鉄山崎の先発でゲーム開始となります。
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 阪神は1回に、1番弘田がツーベース、吉竹がエラーで出塁のあと、バースが併殺打の間に1点を先制します。
 近鉄は2回に先発の中田を攻め、ブライアント以下が連続ヒットと四球で満塁とします。8番真喜志の併殺崩れで1点を返したあと、9番に入った村上が満塁ホームランで逆転に成功します!
村上
 ところが、直後の3回表に、ツーアウト3塁から山崎がまさかの大乱調で、なんと5つの四球を与えます。
山崎
 そして、5番真弓が起死回生の逆転満塁ホームラン!
真弓
 その後、阪神は5回に佐野のツーランで追加点を、7回に真弓以下の三連打と木戸のスクイズなどで、ダメ押しとなる3点を加えます。
 投げては2回途中からリリーフに立った伊藤が一人で7回1/3を投げ抜き、勝利投手となりました。
伊藤
 阪神の2勝1敗となった第4戦は、阪神工藤、近鉄小野の先発です。1回裏、1番大石がヒットで出ると、2番吹石が先制のツーランホームラン。続く、金村も連続HRで3点をリードします。
吹石
 その後は、4回まで投手戦となり、無失点が続きましたが、5回に動きが起こります。阪神の5番真弓がソロHR狼煙を上げると、佐野・渡真利が連続ヒットし、平田の犠打と木戸の犠飛で1点を返します。ここで、真弓に替わった好調な1番弘田が、同点タイムリーを放ちます。
弘田
 が、その裏、近鉄は先頭打者吹石が、ソロHRで再びリード。さらに、ブライアントも1発で2点差とします。
 近鉄小野は要所を締めながら8回ツーアウトまで来て、このまま、完投かと思われましたが・・・阪神の粘りは凄かった。バース、岡田、真弓が3連続ツーベースヒットで、終盤に同点に追いつきます。
岡田
 試合は延長戦に入り、5対5のまま、10回へ。試合を決めたのは、最強の助っ人外人ランディ・バースでした。
バース
 代打長崎が1塁手のエラーで出ると、バックスクリーンへの決勝ツーラン!10回裏に、鈴木貴久の1発で1点差としますが、最後はストッパー中西が締めて、ゲームエンド。阪神は、日本一へ王手をかけます。
中西
 後がなくなった第5戦、近鉄はエースの阿波野を投入します。阪神は左の仲田が先発です。試合はいきなり序盤から激しい展開に。1回表、阪神真弓が先頭打者HRで先制すると、その裏にはスリーベースの近鉄大石を、絶好調の吹石がヒットで返して、同点に。
阿波野
 3回表には、エース阿波野から阪神が、真弓のツーベース、バースのタイムリーなどで2点をリードします。
 その後、しばらく、両投手の投げ合いが続きますが、6回表、四球の吉竹を1塁において、またも、ランディ・バースのツーラン!さらに掛布もバックスクリーンへ1発を放ち、5点差に。
掛布
 このまま、楽勝かと思われたその裏、阪神の仲田が史実通りのノーコンぶりを発揮します。オグリビーと鈴木を四球で歩かせると、梨田の内野安打で満塁に。さらに替わったゲイルから、代打新井、村上が連続押し出しで、わずか1安打で2点を奪います。
 さらに、7回裏、オグリビーのソロ本塁打も出て、近鉄は2点差にまで詰め寄りましたが・・・悲劇は8回表に待っていました。ここまで投げ抜いてきた阿波野が、2番の代打川藤を四球で歩かせると、岡田の四球を挟んでバース・掛布・永尾に連打を浴び、2点を与えます。7番弘田も歩かせたところで、ストッパー吉井に替わりますが、勢いに乗った阪神は止められず、平田のヒット、木戸のスリーベース、真弓のタイムリーでのべ6点を得点します。
 7回途中からリリーフした福間が、第1戦に続き好投し、無失点でゲームセット!
 85年阪神(mitsu)が、88年近鉄(BIBI)を4勝1敗で下し、日本一に輝きました。チーム成績は、近鉄が13本塁打と打ちまくったのですが(阪神は10本)、得点は逆に阪神が39点(近鉄は24点)とタイムリーの数で勝りました。MVPと敢闘賞は、以下になりました。
 MVP:ランディ・バース 打率.550(20打席11安打) 本塁打5本 7打点
 敢闘賞:吹石徳一 打率.360(25打席9安打) 本塁打4本 4打点
  ちなみに、MVPでは、阪神の真弓明信も、打率.416で打点はバースを上回る10点と甲乙付けがたい選考でした。
 これを見ていたライオンズ・ファンのkawaさんが、2018年度版の同人モジュールを持ち込みまして。次回は、2005年阪神あたりと、新日本シリーズでも行きましょうか?

 10月に入ったばかりの土曜日に、第177回ちはら会を開催しました。いつもの常連さんに、Das Reichさん、平さん、ybsさんが参加し、ゲームの秋を存分に堪能しました。夕方には、遠く多摩から奥津城さんが見学に来られ、お好きなナポレオニオックの話題で盛り上がり。9人で、実に楽しい時間を共有できました。

 先日にプレイされたアイテムと戦績です。

バルジ大作戦(CMJ) ★ドイツ軍(エンジョウ)対連合軍(Das Reich)☆
独ソ電撃戦(CMJ)拡張版 ★ドイツ軍(エンジョウ)対ソ連軍(Das Reich)☆
ノルマンディの切り札(CMJ)2戦
 ★連合軍(Tommy)対ドイツ軍(Das Reich)☆
 ☆連合軍(mitsu)対ドイツ軍(Tommy)★ 
第三帝国の盛衰(GJ) ☆枢軸軍(mitsu)対連合軍(Tommy)★
Modern Naval War イージーっす!(グループ乾坤一擲) ☆インド海軍(ybs )・中国海軍(平)・海上自衛隊(kawa)
熱闘!12球団ペナントレース(HJ/同人)日本シリーズ  85年阪神対88年近鉄
 第3戦 10対4  ☆85年阪神 
 第4戦 7対6  ☆85年阪神
 第5戦 12対4  ☆85年阪神
  (85年阪神が4勝1敗で優勝)
テラフォーミング・マーズ(アークライト)2戦
 ☆Helion(BIBI)・PHOBLOG(平)・Saturn System(kawa)・Invew Trix(ybs)
 ☆Invew Trix(エンジョウ)・Tharsis Rep(平)・Thorgate(BIBI)・Helion(kawa)

 イメージは、正統派作戦級の「バルジ大作戦」CMJ)。ドイツ軍(エンジョウ)が南部の突進に成功し、バストーニュとヌシャトーを墜とすものの、連合軍(Das Reich)が北部のジークフリート線を突破し、判定勝ちしていました。


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 続いて、こちらも正統派の「独ソ電撃戦」(CMJ)拡張版。もっぱらこればっかりやっているソ連軍(Das Reich)が、有利と言われているドイツ軍(エンジョウ)の攻勢を止めて、連勝でした。

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 その名の通り、「Modern Naval War」(3W)のアップ・トゥ・デイト版の「イージーっす!」(グループ乾坤一擲)。アメリカ第7艦隊を除く、アジア近海の現代海軍がカード化されており。インド海軍(ybs )・中国海軍(平)・海上自衛隊(kawa)の3人で対戦し、海上自衛隊の島嶼上陸を阻止したインド海軍(ybs )が勝利したそうです。


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 人を入れ替えながら2戦していた「テラフォーミング・マーズ」(アークライト)。第1戦は、Saturn System(kawa)が4発の隕石を落とし、「ネオジオンか!」と突っ込まれていましたが、最後は経験者のHelion(BIBI)が寄り切って勝利。

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 第二戦は、これまた、仕掛けの早いInvew Trix(エンジョウ)が、Tharsis Rep(平)・Thorgate(BIBI)・Helion(kawa)を抑え、そのまま、リードを保って勝利でした。
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 オフ会の最後は、やっぱりB級でと、ちはら会定番の「Ships  & Tactics」(グループ乾坤一擲)を対戦しました。陣営は、白色彗星帝国(BIBI)対ネオジオン(mitsu)です。

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 序盤、お互いにMS戦や艦艇攻撃で数隻ずつの撃沈を出した後、白色彗星帝国(BIBI)は最強の機動要塞-白色彗星を最前線に侵攻させます。これだけで、強烈な衝撃波を受け、損傷していたムサカ級巡洋艦が損壊します。

 このままだと、ほぼ全艦が彗星の餌食になる、とネオジオン(mitsu)は惜しみなくMSを投入して、打撃を与えます。ギラドーガ3体にαアジールまで投入し、艦砲射撃で止めを差し、彗星を破壊します。

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 現れた都市国家ガトランティスに対し、この勢いのまま、MSの波状攻撃で連続打撃を与えます。そして、最後は、宇宙要塞アクシズの特攻!これにより、二番目の要塞も撃破します。

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 それでも強力な戦力を持つ白色彗星帝国(BIBI)は、超巨大戦艦の主砲や大型ミサイルなどで、ネオジオン(mitsu)を叩き、最後は要塞スウィート・ウォーター要塞と軽巡1隻を除き、全滅に。

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 ここでゲームエンド。盤面の勢力は、白色彗星帝国(BIBI)がいまだ優勢ですが、高得点の2要塞を撃破したネオジオン(mitsu)が空前の162点を獲得し、勝利しました。

 「トロールボール」を持ち込むくらいですから、BIBIさんは、さぞ、野球ゲームを楽しんだのかと思いきや、「Buffaloesは好きですが、実はまともな野球ゲームをしたことがないんです」と驚愕の発言!では、どんなアイテムをやったんですか、と聞いたところ、超B級で名高い「Wizball(アスキー)くらいですね」と、もっとビックリ。そんなプレイヤーもいるんだぁ!

 ぜひ、「きちんとした」野球ゲームをしましょう、とちはら会らしからぬ「まっとうな」お誘いで、「熱闘!12球団ペナントレース」(HJ/同人)をプレイすることに。
  それぞれ、20年以上の歴代チームから、BIBIさんが選んだのは、88年の近鉄。ブライアント、オグリビー、金村、鈴木貴久の強力打線に、阿波野、小野、山崎、吉井の投手陣が揃っています。あの10.19で優勝こそ逃したものの、首位西武とゲーム差なし(!)の二位となったチームです。

阿波野
 一方のmitsuは、Tiger栄光の85年優勝チームです。真弓、バース、掛布、岡田の超強力打線に、山本、中西の2枚ストッパーが売りです。
DSCN2838
 第一戦は甲子園球場で、阿波野とR・ゲイルのエース対決でしたが・・・序盤、先発の柱のゲイルがいきなり打ち込まれます。1回に大石のヒットの後、金村がセンターバックスクリーンへの2点ホームラン!2回も非力なはずの梨田に2ベースを許し、あろうことか阿波野のタイムリーで、3点目を献上します。
金村
 短期決戦でこれ以上の失点は厳しいと、吉田監督は、ゲイルを諦め、工藤を投入します。先ほど、HRを打っている金村を三振に取って、追加点を与えず。
 これで勢いを取り返したTigersは、エース阿波野に襲いかかります。1回にバースがソロホームランで1点を返すと、2回には佐野のヒットと木戸へのデッドボールで1、2塁に。焦った梨田がパスボールでピンチを広げると、ここで代打弘田が見事にレフト前ヒット!2点タイムリーで、同点に追いつきます。
弘田
 勝負を決めたのは・・・やはり、最強の助っ人バースでした。3回に2打席連続となる決勝のソロホームラン!4回には、気落ちした阿波野から、真弓がソロホームランで続き、5対3と勝ち越します。
バース
 が、ここで、悲劇が!3回にヒットで出た掛布が2塁へのスライディングの際に、足首を痛めて負傷退場!全治5日間と診断されます。130試合フル出場の掛布の代わりなどいるわけもなく、やむなく、ベテラン永尾が3塁の守備につきます。
 が、これに奮起したTigers投手陣は、中継ぎの福間が大健闘し、なんと5イニングスを無失点で切り抜けます。そのまま、8回、9回をストッパー山本がランナーを出しながら、要所を締め、緒戦は阪神の勝利となりました。 

福間
山本和行
  第二戦は、近鉄高柳と阪神池田の先発です。1回、2つのフォアボールと不安定な立ち上がりの池田が、2回に鈴木貴久にソロホームランを浴びて、1点を失います。阪神も、3回に1番弘田の2試合連続のタームリーで同点にしますが、4回に池田が今度はオグリビーに1発を浴びて、再び、リードを許す展開に。
 致命傷となったのが、5回でした。吹石、金村の連続ヒットで1、2塁とすると、眠れる主砲ブライアントが特大のスリーラン!阪神も、6回に岡田のタイムリーで2点を返すものの、5対3のまま、最終回の攻防に。
吹石
ブライアント
 9回表、替わったばかりの伊藤が、吹石にホームランを許し、3点差。さらに、またもブライアントが止めのソロを放ち、7対3に。ここで、近鉄は抑えのエース吉井を投入。勝負あったかと思われましたが・・・。
吉井
 9回裏、先頭の平田が狙い澄ました一撃で、2ベースヒット!代打北村、大野が倒れたものの、1番弘田が2ベースで1点を返します、さらに永尾のタイムリーで、再び2点差に。真弓、バースが内野安打で続き、2アウト満塁。一打出れば同点、長打でサヨナラの場面で、バッターは岡田でしたが・・・ああ、ショートゴロで3アウト。2戦目は、近鉄が接戦をモノにしました。

 初プレイのBIBIさんも、シンプルでスピーディな展開がよかったようで、このまま、日本シリーズに突入することに。次は、懐かしの藤井寺球場に舞台を移して、第三戦です。

 このところ、いろいろとやさぐれた日々が続いたので、常連さんをお誘いして、久々の自宅オフ会をしました。お相手は、ちはら会のB級、Fantasy級、SF級の使い手(?)のBIBIさんです。

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 最近、スポーツジャンルを立ち上げた話題から、「では、これを」とBIBIさんが取り出したのが・・・「T&Tトロールボール」(ウォーロック)です。確かにスポーツは、スポーツですが。

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 その名の通り、トロールを主将にした6人制(ショートを除く内野手と外野手が1名!)の野球ゲームです。基本は、ピッチャーがストレートか、変化球かを選び、打者がそれを読んで打撃をします。ともに26dして、投球と打撃の修整値を加え、大きい側が成功します(投手ならアウトに、打者ならヒットに)。T&T らしく、ゾロ目が出ると、再drして加わるので、弱小打者でもエースからヒットを打てる可能性があります。

 が、そこは血なまぐさいFantasy級でして・・・両軍とも、ふつーの試合だけでなく、相手の選手を5人以上倒せば、勝利になります。よって、ピッチャーにはビンボールが、バッターにはバット攻撃(!バットをぶん投げる)があり、通常のプレイのフリをして、敵選手への攻撃の機会を狙います。

 で、さっそく、プレイボール。序盤はそこそこ、平和なプレイが続きますが、時折、デッドボールや回転バットが炸裂し、負傷チェックに。mitsu率いるトロールTigersは、最も弱い盗賊がビンボールで死にかけますが、魔術師のヒーリングでなんとか生き残ります。中には狙ってきたビンボールを、男岩城顔負けの悪球打ちでヒットするプレイヤーも(笑い)。

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 ゲームは5回終了なので、気がつけば中盤に。BIBI率いるトロールBuffaloesが、珍しく(?)まっとうなプレイでヒットを積み重ね、2点を先制します。単にビンボール判定が面倒くさくて、ふつーにしただけだったのですが。すぐさま、トロールTigersが1点を返すも、トロールBuffaloes はなんとピッチャーに向かって、バット攻撃(!)。これがもろに命中し、トロールTigersのエースは死亡してしまいます。

 最終回もあっという間にツーアウトになり、このままでは負けると焦ったトロールTigersは投球の判定にいちゃもんを付けると、一か八かの乱闘に雪崩れ込みます。シャッフルした両軍の選手をランダムマッチングし、お互いに攻撃を仕掛け合うという、野球に名を借りた近接戦闘が勃発。その結果は・・・なんと、トロールBuffaloesのみが4名が死傷する一方的な戦闘に。

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 もはや、控えもなく、満身創痍のトロールBuffaloesでしたが、再開した試合でどうにかトロールTigers を押さえ込み、勝利しました。もっとも次の試合は、選手不足で没収試合になったでしょうが・・・。
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 最後に、中黒さんから「テストプレイをお願いできますか」とお声がかかりまして。次の「このシミュゲ」候補の「金門島上陸作戦」です。ちょうど70年前の台湾紛争を扱った作戦級で、人民解放軍による金門島北西部への上陸作戦と台湾軍による反撃を描きます。

 基本は、スタックごとの活性化で、移動-戦闘が行えます。ただし、師団チットを使用すると、全ユニットを投入できます。この時、兵站ポイントがあれば、一度、使用済みとなったユニットを再び活性化することも可能です。戦闘は2:1がイーブンで、攻撃側・防御側・双方に影響が出る結果を判定します。ヒットを受けた側は2へクスの後退(及び混乱-非活性化)となります。それを避けたい場合は、1d6して戦闘力以下を出せば、死守に成功します(士気チェック)が、失敗すると除去となります。
 よって、基本は包囲して、死守を強要し、敵を除去していくことになります。また、VP拠点や砲兵観測地点には直接攻撃をかけ、この奪取を狙っていきます。
 特別ルールとしては、台湾軍には空爆が、人民解放軍には砲撃があり、任意の1ユニットを混乱にできます。また、人民解放軍には、砲撃の強化や共同攻撃可能、海上輸送ポイントの増強など、戦術チットが3枚有り、ダミーと合わせて6枚から3枚を引きます。どれも効果は大きいですが、使用の度に1VPを失います。ちなみに今回のチットは、ダミー2枚と共同攻撃可能でした。

 今回は、圧倒的な戦力の人民解放軍をmitsuが、少数精鋭の台湾軍を中黒氏が担当します。

 第1ターン、まずは人民解放軍の上陸から開始となります。人民解放軍は海上輸送20ポイントを持っていて、最高はこの数までのユニットが上陸できます。ただし、ターン途中の回復に兵站ポイントが必要なため、こちらにも割り振る必要があります(1海上輸送ポイントで2兵站ポイントを輸送可)。今回は、第82師団の精鋭10ユニットを上陸させ、残りは兵站ポイントとします。

 先手の人民解放軍は、上陸で包囲した北西海岸の中央の1個大隊を殲滅します。が、台湾海峡の突端の部隊は見事に士気チェックに成功し、踏みとどまります。台湾軍は、後方から虎の子の戦車大隊を呼び寄せ、反撃準備をします。

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 第2ターン、人民解放軍は増援の2個師団を上陸させると、海岸部の掃討を行います。これに対し台湾軍は歩戦のコンバインドアームズで、猛烈な反撃を行います。攻撃をすると混乱により戦力が半減するので、そこに反撃が起こり、さらに再反撃が・・・と戦闘は激化し、両軍とも徐々に部隊が損耗します。

 焦点となったのは、北西部の要衝-林厝でした。このVP地点を巡り、激しい攻防戦となります。台湾軍は戦車大隊まで投入して防衛線を強化しますが、人民解放軍は周辺の陣地に波状攻撃をかけ、これを包囲します。

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 最終の第3ターン、人民解放軍は満を持して、林厝に師団規模の包囲攻撃を実施(戦術チット)。最後まで残った戦車大隊が士気チェックに失敗し、林厝が陥落。以後、台湾軍は数回の奪回作戦を行いますが、状況は厳しく、反撃は失敗。そのまま、+1点で人民解放軍の勝利となりました。

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 お手軽なミニゲームかと思いきや、どうしてどうして。海上輸送ポイントの使用量に始まり、上陸地点と上陸部隊の編成、攻撃と反撃の判断、後退か士気チェックかの選択等、非常に選択の幅が広いです。若干、特別ルールは多めですが、その分、選択肢が広がり、かつ、ランダム引きの戦術チットも合わせて、展開は、毎回、大きく変わります。よい意味で悩みが多く、さすが、中黒デザイン!
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 なお、影響が少なかったので記述していませんが、人民解放軍の海上輸送ポイントは台湾海軍の反撃などで、毎ターン、2d6ずつ減ります。また、台湾空軍も毎ターンにdrして、天候によっては出撃しないことも。テーマの珍しさだけでなく、きっちりと金門島攻防戦を学びたい方にも、お勧めでしょう。

 午後になって、都内の知り合いの方がぽつぽつと参加されまして。奥津城さんも来たのですが、あまり時間がないということでしたので、簡単にいける「PANZER WAFFE North Africa」(CMJ)を対戦しました。陣営は、ドイツ軍(mitsu)対イギリス軍(奥津城)です。

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 前半、ドイツ軍は4号長砲身砲を軸に打撃小隊を編成し、次々に敵戦車を撃破していきます。これに対応するには敵の主力の正面にスタックして消耗戦にするか、別の戦線を突破して圧力をかけるか、がポイントになります。奥津城さんは以前にプレイした「PANZER WAFFE」の感覚が強く、東部戦線とは違い地形もないため、イギリス軍はこの対応に追われ、投入すると撃破される悪循環に。結局、出血多量でAFVが枯渇し、ドイツ軍が寄り切りました。

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 第二戦も、同じ陣営で対戦です。イギリス軍は先の戦訓を生かして、ドイツ軍の攻撃小隊の前にハイスタックを作り、反撃をかけますが・・・ここで、88mm砲の待ち伏せ!兵力差が逆転し、逆突破になりかけますが、そこはボックス陣地で凌ぎます。ならばとドイツ軍はさらなる兵力を増強して、これを撃破。そのまま、押し込んで、勝利となりました。

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 個々のAFVは弱いですが、ハイスタックを作って後方を狙う作戦に、奥津城さんは「ずいぶん、東部戦線とは違いますね~」とのことでした。そういった意味では、まさに北アフリカらしいとも言えます。

 と、これを見ていたPさんが名乗りを上げ、インストプレイになります。中盤までは、イギリス軍のアクションやイベントがうまく決まり、一進一退の攻防になります。ドイツ軍の配置ミス(防御小隊に誤って部隊を配置)も重なり、イギリス軍が押し気味に。こりゃ、ロンメルイベントが必要かとカードを廻しますが、先に来たのが「補給切れ」。

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 イギリス軍が押せ押せで突撃を開始し、中央小隊を撃破して突破に成功します。と、ここでロンメルが来ましたが、AFVも枯渇しており、万事休す。イギリス軍の勝利となりました。この一手違いが大きな転機になるあたりは、さすが傑作です。

 この後、本当は中黒さんを捕まえて、ちはら会名物「デザイナーに挑戦」をしたかったのですが、「ええ、発売後は全くプレイしていません」とデザイナーあるあるに。挑戦は、またの機会にします(笑い)。

 三々五々、人が集まり始めたところで、たかさわさんのお声かけで「戦車狂騒曲」(同人)の5人戦ができることに。ちょうど、来場された国際通信社の中黒さん(!)も加わっていただき、錚錚たるメンバーでの対戦となりました。

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 序盤から激しい開発合戦となり、たかさわ社とmitsu社が、防御に優れた軽戦車を制式採用とします。その後も、やたらと防御力重視が多く、たかさわ社に至ってはKVⅠを投入する展開に(でも、主砲は20mm機関砲!)。

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 これを狙って、なかぐろ社の重防御戦車チャーチルが45mm砲で、KVⅠを撃破し、実戦証明を獲得します。その後、展開は攻撃力+機動力重視になり、ityou社がT34を開発して2回の制式採用を獲得。

 中盤から一気に頭角を現したのがケイセイ社で、やたらと大きな主砲と高い防御力で、次々と制式採用を取っていきます。128mm砲を積んだ固定砲のクロムウェル(!)とか、88mmを搭載したTigerⅡとかが大暴れし、最後の2つの制式採用を獲得し、そのまま、勝利しました。

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 同人とはいえ、レキシモンで製品化された「建艦競争」(バトルシップ・カーニバル)の流れを汲む一品で、みなさんの評判もよかったです。

 ここで、中黒さんが最近はまっているゲーム・グッズを披露しまして。立体化の砲撃マーカーや水柱マーカーで、ドイツ製だそうです。詳しくは「Banzai Magazine」をご覧あれ。

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 三連休中日の日曜日に、たかさわさん主催の猿遊会に行ってきました。午前中に会場入りしたのですが、すでにこの熱気!

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 「グランプリin猿遊会」(レーシングゲーム)に、トラトラや「チャーチル」などの複数マルチ、「バーニング・ブルー」の複数戦、巨大なクルセイダー作戦、そして大量の塗装済みAFVをセットしたミニチュアなど、そこここで熱い戦いが。軍神さんと老害さんも、「独ソ電撃戦」(CMJ)拡張版でがっつりと対戦。


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 主催のたかさわさんからのご挨拶を受け、今年の記念品アクリル・スティックをいただきました。

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 また、なかなか、お目にかかれない各地の方々とも交流ができるのも、猿遊会のよいところで。Troopersブログや倉敷のサークルを主催しているTOROさんと、初のリアル対面に!10年以上前からブログをきっかけにやりとりし、各種のゲームデータを交換、いつかお会いしたいですねとしていたので、ご挨拶ができてよかったです。今度は、こちらが倉敷に行きたいなぁ~。

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 この日にプレイしたアイテムと戦績です。


戦車狂騒曲(同人)5人戦 ☆ケイセイ社・ityou社・たかさわ社・mitsu社・なかぐろ社
PANZER WAFFE North Africa(CMJ)3戦
 ☆ドイツ軍(mitsu)対イギリス軍(奥津城)★
 ☆ドイツ軍(mitsu)対イギリス軍(奥津城)
 ★ドイツ軍(mitsu)対イギリス軍(P)☆
金門島上陸作戦(中黒ブランド) ☆人民解放軍(mitsu)対台湾軍(中黒)★


みなさま、また、来年に・・・。

 最後はやっぱりマルチでしょうと、傑作SF開発アイテムの「テラフォーミングマーズ」(アークライト)を4人でプレイしました。担当は、Phobilog(エンジョウ)・Ecoline(BIBI)・Thog Gare(mitsu)・Thalis Rupo(kawa)です。

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 序盤からPhobilog(エンジョウ)とThog Gare(mitsu)がカードを活用して、次々と酸素濃度を上げます。さらに、Phobilog(エンジョウ)が「隕石落とし」など巨大宇宙プロジェクトを行って、気温もグングン上昇。かつてないハイペースで環境作りが進んでいきます。

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 いつものペースならちょうどよかったカードが時期遅れになり、気がつけば地表の半分も埋めないうちに、開発終了!

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 結果、大型プロジェクトを成功させたPhobilog(エンジョウ)が頭一つ抜けだし、勝利しました。

 この日に持ち込んだカードゲームが、「戦車狂騒曲」(同人)です。旧GJ誌の「建艦競争」「試作競争」の流れを汲む開発系マルチカードゲームで、プレイヤーは戦車メーカーとなって、要求仕様に基づいた戦車を開発し、中小国に売り込みます。車体カードと砲カードを組み合わせ、その時の要求を満たせるように「新型戦車」を編み出します。

 第1戦は、mitsu社・エンジョウ社・BIBI社で、やたらと採用が見送られる展開に。第1ターンは、どの陣営も要求仕様を満たせず。第2ターンは、エンジョウ社が三式戦車で、BIBI社が一式戦車とともに日本軍の車体でコンペに参加するも、防御力優先が効いて、お互いに撃破できず。「甲乙付けがたし!」と制式採用ならず。


T2
 第3ターン、mitsu社の4号戦車とエンジョウ社のT34/76の真っ向勝負となり、模擬戦に勝った4号が初の制式採用(軽戦車部門)を獲得します。第4ターンも4号が死守して、二度目の制式採用(中戦車部門)を勝ち取ります。

T3 6pd砲搭載の4号が競り勝ち
 第5ターン、mitsu社に強力無比な車体が搭乗します。スターリン重戦車!当初こそ、威力の低い対戦車砲でしたが、徐々に換装していき、パンテルⅡ用の75mm砲を搭載して、2回のコンペに勝ち抜きます。

 エンジョウ社・BIBI社もなんとか戦車づくりを進めますが、組み合わせが悪かったり、模擬戦でdrが冴えなったりで、採用なし。結果、mitsu社が4回の制式採用を得て、勝利しました。


T8 重戦車スターリン
 その後、マルチや対戦に流れた後、例会後半に第2戦に。mitsu社・エンジョウ社・BIBI社・kawa社の4社の戦いです。

 こちらは、序盤から戦車開発が進み、激しい模擬戦となります。第1ターンはmitsu社が3号戦車で、第2ターンはkawa社がスチュワートで、制式採用をとります。

 第3ターンはチャーチルと3号戦車が模擬戦で引き分けに。

 第4ターン、ここでエンジョウ社が満を持して、T34/76(しかも史実通りの75mm砲!)を投入します。、走攻守に優れたT34は、第5ターンにもシャーマン等を退けて、制式採用に。

 このまま、寄り切るかと思われた第6ターン、エンジョウ社がT34/85に切り替えて模擬戦に挑みますが、ここはmitsu社のパーシングが防御力で寄り切ります。


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 いよいよ終盤、重戦車部門に入ると、奇妙奇天烈な戦車が続々と登場します。とにかく高い攻撃力とばかりに、kawa社がオープントップのパンテルを投入。
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 エンジョウ社は、車体固定の75mm砲(M3リー主砲)に特殊装甲とHVAPを積んだスターリンⅡ。ならばと、BIBI社も128mm砲を積んだオープントップ(側面装甲0!)のスターリンⅢを開発。
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 mitsu社も装甲を犠牲にして88mm長身砲のパーシングなど、ゲテモノモンスター品評会に(笑い)。

 結局、重戦車同士はなかなか壊れず、「甲乙付けがたし!」と制式採用ならず。

 最終的に、二度の制式採用と実戦で勝利したエンジョウ社が10点をゲットして、勝利しました。


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 なお、この対戦で「WWⅡ陸戦アイテム」ジャンルが、全て、プレイ済みとなり、ちはら会初のコンプリート達成です!とはいえ、元から5アイテムしかなかったのですが・・・。以下のジャンル別記事もご覧ください。

<a href="http://chiharakai2019.livedoor.blog/archives/19668124.html">
国も戦場も選ばず、全てを表現するマルチプル・アイテム!~WWⅡ陸戦アイテム

 前回のちはら会で好評だったので、第二弾で「SPIES」(HJ)を持ち込みました。今回は、アクションポイントのある上級ゲームです。ランダム引きした陣営は、ドイツ(kawa)・イタリア(にし)・ソビエト(エンジョウ)・フランス(mitsu)・イギリス(BIBI)です。


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 序盤、各国はまず資金とイベントカードを得ようと、カード記載のある都市へ走ります。ソ連は北欧とバルト海沿いに展開し、カードの奪取に。フランスはソ連邦の都市や中東に展開します。その他の国には、比較的影響力のあるドイツを頼りに、コバンザメのように集結し、東欧へ。

T2
 第3ターン、案の定、オーストリア併合が起こり、ドイツ、イタリア、フランス、イギリスがホクホク顔。

 これに気をよくしたイギリスは、ミラノで機密奪取を試みますが、ここで最強のカウンタースパイ5!捕まったのが、最優秀のCousinだったので、やむなくイギリスは10000ポンドを払って、脱出させます。


T3 オーストリア併合
 この汚名を晴らすべく、第4ターンに007はベルリンに飛びますが、ああ、またもや、カウンタースパイ!「ジェームズボンドは、女に甘い」と、度重なるスキャンダルに、失笑が起こります。

T4 ベルリンでも、CS!
 第4-5ターンは、カードの組み合わせが悪く、ほとんどのスパイ活動が低調に。ここで気を吐いたのがソ連で、計画なカード奪取と本国換金を繰り返し、気がつけばイギリスを抜いて世界一の諜報資金を獲得します。

T5
 第6ターン、ここからVPが上昇し、ゲームは一気にブラディに。後半の高影響力のドイツ軍イベントに釣られて、各国のスパイが東欧に集結。これを見たイタリアが、ワルシャワで処刑の口火を切ります。各国とも十分にカードを貯めていたので、ダブルクロスやカバーなどが乱れ飛び、殺ったり、殺れたりの応酬に。2ターンで、6人のスパイが命を落とし、あまりのきな臭さに、スパイ天国のウィーンに逃げ込む(!)諜報員まで。

T5
 ここで、フランスは、騒動に巻き込まれないようにウィーンやパリで保持していた高得点の機密を一気に換金します。このターンだけで80点に。

T7
 これが注意を引いたのか、最終ターン、敵スパイに次々と襲われ、フランスで残った諜報員はたったの一人に。が、各国とも、暗殺に傾注しすぎたため、肝心の機密の奪取ができなくなり、そのまま、ジ・エンド。

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 次点のイギリスを抑えて、フランスの勝利となりました。けど、最終ターンには人材が枯渇し、何もプレイできなかったので、どうにも勝った気がしない勝ちでした。

各国の最終得点
 フランス(mitsu):174点
 イギリス(BIBI):158点
 ソビエト(エンジョウ):151点
 イタリア(にし):110点
 ドイツ(kawa):105点

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