Papasさんの「遠大計画」や擲弾兵さんの「くそゲー友の会」ではないですが、自分もかなりのアイテムを所有していて、やりたいゲームとプレイしたゲームのバランスが気になります。ゲームはプレイしてなんぼ。で、一度はどんなアイテムでもプレイしてあげたい・・・。
ソリテア・パパス http://homepage2.nifty.com/blueunit/index.htm
三十八年一睡夢 http://plaza.rakuten.co.jp/befree5975/diary/200703160000/
ここ数年、一定期間に、テーマを決めて、同テーマのアイテムを、続けてプレイしています。同時に未読だった関連書籍や未見映像も一緒に見ながら、士気を高め、プレイイングに役立てます。SLGは背景を知っているかどうかで、思い入れが大いに違います。ついでに関連のサイトがあれば、これもあさってみたり。ある業界の用語では、「プレイングの強化月間」とか「ゲームプレイの単元化」とか。ここは、ゲーマーらしく「ゲーム・書籍・映像のコンバインド・アームズ」ということにしておきます。
で、昨年末から今年の上旬にかけては、これまでプレイをしてこれなかった、帝国陸軍ものに焦点を当ててみました。ホルダーには、帝国陸軍ものがいっぱい。時期・方面ごとにまとめてみると・・・
無印:未プレイ △:軽くインストプレイ ☆:ソロプレイ済み ★:まさかの対戦済み
ノモンハン以前に起こった朝鮮・ソ連軍国境付近での地域紛争。CMJ誌の連載からスピンオフしたクウォーターマップのミニゲーム。戦闘不拡大の方針により、両軍とも使用できる兵力は限られます。デザイナーは、帝国陸軍アイテムに造詣の深い堀場氏。
ノモンハン1939(CMJ)と2in1の戦術級。WWⅡ後半を描いた傑作戦術級の「東部戦線」のヴァリアントです、さすがに、火力と規模が違うため、ユニットスケールは半分ほどに変更になっています。

CMJ誌で最新のフルマップ帝国陸軍アイテム。史実があまりにあんまりなので、標準シナリオでは日本軍が航空優勢を保ち続けた設定になっています。
堀場氏デザインの通称「ハガキのノモンハン」。戦闘に勝つとターンが入れ替わるという、流動戦にぴったりのシステムだそうです。

日中戦争開始から、国共合作、日本の敗戦、果ては国共内戦までプレイできる、日中戦争の決定版。ヴァリアントを使えば、遠くモンゴルからベトナム北部まで、作戦地域が広がります。

その名の通り、日中戦争初期の上海上陸から南京攻略までを扱ったミニ作戦級です。「このシミュゲ」の付録でしたが、作品としての評判がよかったため、後に箱入りで再版されました。敵の撃滅か、進撃か、バランス感覚が問われるそうです。
常徳殲滅作戦(CMJ)△
CMJ誌掲載の最新の日中戦争アイテム。極東におけるスターリングラードと呼ばれる、包囲殲滅戦を非対称のシステムで描きます。一度だけ、yagiさんにインストしてもらいましたが、どこで聞いても、非常に評判がいいので、しっかり対戦したいものです。

「常徳包囲殲滅戦」(CMJ)にインスパイアされて制作された中国大陸での作戦級。消耗し尽くした海軍と異なり、1944年まで兵力を保っていた帝国陸軍が、B29の基地を排除する目的で行われた、最後の攻勢を描きます。ベーシックは「常徳包囲殲滅戦」(CMJ)を使用し、戦車師団の有効性を織りこんだそうです。

芷江作戦(CMJ)
中国大陸での後期の軍事作戦を描いた3部作最後の逸品です。やはり、「常徳包囲殲滅戦」をベーシックとしており、兵力配分の妙を問われるそうです。これが入ると、南方侵攻作戦と並んで、中国戦線だけで9点を数えるほどに。
「このシュミゲがすごい!」の付録となった、ルソン島の攻防戦。ユニットはシールながら、マップ及びコンポーネントは、同人誌の域を超えています。たぶん、日本で発表された、唯一の同テーマのアイテムです。

日本軍の緒戦の南方進出を描いた作戦級で、日本軍は強襲上陸の連続となります。120シリーズと言うことで、ルールはそれほど多くないのですが、運用はちょっとトリッキーです。時間制限が史実以上に厳しく、連合軍がきっちり守ると、シンガポールとバターン半島は難攻不落に。

中黒氏が監修する 「Banzai Magazine」付録のミニゲームです。それにしても、なんてマイナーなテーマを選んだことか!ゲームは、その名の通り、日本軍の夜襲で始まり、イギリス連邦軍の増援、最後はスリム突破を狙う一本道の作戦級です。いつを夜明けにするのかを日本軍が決めるため、毎回、展開が変わります。
マレー電撃戦(エポック)★
モラルシステムを核に、日本軍によるマレー半島突進を描いた、意欲作。ルールが細かく、一部、不明な点があるものの、銀輪部隊や戦車の突破、橋の爆破に、陣地など、マレー戦の魅力が、あまねく表現されています。展開としては、日本軍がいけいけGoGo!なのに対して、イギリス連邦軍は、かなり計画的かつ運も味方にしないと、あっという間に崩壊します。が、この焦燥感が、また、いいんです。

いわゆる「ブダペスト'45」(CMJ)システムを流用したマレーキャンペーン。ルールのシンプルさはそのままで、投入兵力のバランスが大切な点も、同じ。ただ、同テーマの「マレー電撃戦」(エポック)に比べるとギミックが少なく感じられ、個人的にはエポックの方が好きですね~。

「マレー電撃戦」(エポック)と2in1のミニゲームですが、システムの互換性はありません(全くの別ゲーム)。ダミーもあり、基本的に戦力はブラインドで配置するので、読み合いが非常に重要になります。イギリス連邦軍が手堅い配置を取ると、史実同様に北西部の上陸が主力になりますが、日本軍はそう見せかけて予備兵力を吸引し、北部への強襲上陸もできます。見た目より、ハードなアイテムで、やりがいがあります。

マレー戦・シンガポール攻略戦・ビルマ侵攻が、同一システムでプレイできる、極めて真面目な作戦級。上級ゲームでは航空作戦の影響が大きく、かなり緻密なプレイが必要とされます。

1942年の日本軍によるビルマ制圧を描いた作戦級。デザイナーは、ゲームの安定性なら抜群の中黒氏。簡単なルールで最大の運用を考えさせられる、職人芸が生きています。

1942年のイギリス軍のビルマ反攻と日本軍の逆襲を描きます。ハーフマップながら、キャンペーンは54ターンあり、両軍の攻勢を楽しめます。いわゆるチットドリブン・システム。この時期のAP社の看板システムで、「MacArthur's Return」やソフィン戦争アイテムなども、あります。

発売当初はかなりソロプレイをしたので、一応「救済済み」。が、日本軍がやたら組織的で強くて、どうも「ガダルカナル」してなかったなあ~。無敵皇軍は精神衛生的に楽だったけど、こりゃ、ちょっと違うということで、後にヴァリアントが発表されていました。できれば、このヴァリアントでプレイしてみたい。

「このシュミゲがすごい!」第二弾の同島の攻防戦。こちらも、日本で発表された、唯一の同テーマのアイテムです。コンポーネントはシンプルですが、考えるところが多いのが、中黒氏デザインです。

「OPERATION CANNIBAL」(AP)と同一システムのレイテ島攻防戦。火力・機動力ともに強力なアメリカ軍ですが、さらに艦船による艦砲射撃まで加わります。フルマップだけあって、キャンペーンはラスボス級です。

mitsu推薦のシングル・ブラインドの傑作!圧倒的な火力を誇るアメリカ軍に対し、隠蔽された洞窟陣地で待ち受ける日本軍という、全く違う条件の軍隊間の戦闘を、リアルに再現します。秀逸なのはブラインドマップでの損害が、一切、敵にわからないこと。アメリカ軍は猛烈な砲爆撃を見舞うものの、それがどれだけ効果を上げたのかは、不明。結果がわかるのは、敵の強烈な防御射撃を受けた時(!)です。日本軍が手練れだと、アメリカ軍の勝利は厳しいですが、主導権を持っているために、何度でもプレイしたくなります。

評判のいい「激闘!硫黄島」(GJ)が海を渡って、MMPで発売されました。ベーシックはほぼ同じですが、砲爆撃の制限が付いたため、原作以上にアメリカ軍は厳しくなりました。こちらも、10戦近く、プレイしましたが、全て、日本軍の勝利となりまして・・・。

「激闘!硫黄島」(GJ)と2in1の末期の日本軍もの。日本軍はなんでもできるが、その度にステップロス(!)するという、それらしい解釈です。デザイナーによるとこちらの方が「本命」だったらしいのですが、ちはら会では「激闘!硫黄島」がすっかり定着し、未だに未プレイだったりします。

現在まで最新の帝国陸軍アイテムで、しかも末期戦。わずかA4で1ページのルールと16個のユニットで、かのインパール作戦を描きます。

末期戦ならば大陸打通作戦を描く、本作。マップはしょぼいけど、チンディット旅団も出てくるし、記念すべきCMJ誌第1号だし、どこかで成仏させてあげたいものです。最近、CMJ誌から復刻版が発売されました。

末期戦アイテムでは、最高傑作の呼び名も高い、作戦級。沖縄航空戦から上陸戦闘、壮絶な火力戦、日本軍の逆襲など、詳細なルールで、余すところ無く、沖縄戦を表現します。フルマップ1枚ですが、ルール量、プレイ時間ともに、ラスボス級です。

停戦協定後も、邦人の脱出のために、南樺太で遅滞戦闘を演じた国境守備隊の激闘。基本は移動-戦闘に、砲撃が加わったもので、圧倒的な戦力を誇るソ連軍を、地形を利用した日本軍が迎え撃ちます。

ソ連軍による満州侵攻を描いた末期戦アイテム。あまりの戦力差にまともな抵抗さえ難しい日本軍ですが、ソ連軍も戦略目標が遠いので決して楽ではないそうで。ソ連軍の渡渉能力を史実以上に設定したことで、北海道への上陸や朝鮮半島の制圧もありえます。
[起こっていたかも知れない本土決戦]5点
非常に心苦しい、本作。一度はプレイの準備をはじめたのだけど、集団自決のルールを読んでやっぱり生半可な意識じゃできないと、10年以上(!)停滞しています。これを見ると、ポツダム受諾のタイミングは絶妙だった気がします(本当はマリアナ直後に手を挙げるべきだったんでしょうが・・・)。

「Battle for Germany」とセットで発表された、いわゆる本土決戦もの。九十九里から上陸する第1軍と神奈川から上陸する第8軍が、帝都制圧競争を繰り広げます。我孫子が利根川の北だったり、今でも山林しかない更科が都市だったり、千葉県民にはあれ?!と思うことはありますが、地元が出てくる数少ないアイテムなので、結構、プレイしました。わがちはら台を指さし、「ちはら会に絨毯爆撃!」と宣った同志も・・・(笑い)。

非常に好評だった「Race to Tokyo」(CMJ)システムを使って、あり得たかも知れない京都侵攻作戦を描いた作戦級。もとからコミケで販売することを目的にしているため、システムもたいへんお手軽です。

こちらは、九州を舞台にしたアイテム。主力が関東攻撃を支援するため、予備兵力の吸引を狙った、助攻です。昔のアイテムだけあって、ルールはシンプルです。最近、アメリカで再版(!)されたそうで・・・。

特攻潜水服を着た日本兵が、海底で上陸部隊を待ち受ける、If設定の戦術級(?)。伏龍はわずかに動けるものの、初期配置でしくじると成すすべ無し(若干、動ける機雷?)そのため、相手の心理を読んだ、隠蔽配置が胆です。見た目は際物ですが、これが存外に面白い!sawadaさんと、幾戦も填った覚えがあります。

いのさんと、4戦をプレイ済み。火力・装甲・機動力と全てに劣る、日本軍戦車の悲哀を味わえます。あのM5に勝てないんだもの・・・。ああ、朝鮮動乱のチャーフィより分が悪いなんて。残りの8シナリオも、成仏させるぞ!

こちらもいのさんのインストで、ガダルカナル、ビルマなどを転戦。火力は弱いが、モラルが高く、白兵戦にめっぽう強い、日本軍に泣かされました。中でも、沖田軍曹は、化け物か?!

傑作のパラグラフ・ソロアイテム「Ambush!」の太平洋戦争版。プレイヤーは、アメリカ軍となって、「尋常でない」日本兵と闘うことになりますが・・・どうも、バイアスがかかっていて、今一つ、意欲が湧かないんです。のんびり、じっくり、攻めます。

マン・トゥ・マン・コンバットの戦闘級。WWⅡから現代戦まで、幅広くプレイできる、ユーティリティ・アイテムにも、太平洋戦争シナリオがあります。

道のりは長いので、小休止しながら、ぼちぼちいきます。最近、離れがちのちはら会名物の日本史ものも今年は再開予定ですので、対戦したいという(奇特な)方は、いつでもどうぞ。合い言葉は「恵まれない帝国陸軍ものに愛の手を」で・・・。
気がつけば、アイテム数33の立派な中堅層に。うち、プレイ済みは11点あり、プレイ率は33.3%と、決して悪くない数値です。次の目標は4割突破で、残り2点を頑張ります。
ノモンハン1939(CMJ)★
ノモンハンの戦い(CMJハガキ)★
樺太Sakhalin 1945(SA)☆
Race to Kyoto(同人)
上海・南京作戦(このシミュゲ)
夜襲!島田戦車隊(同人)
芷江作戦(CMJ)
8月の嵐(CMJ)