「SPIES」(HJ) は、第二次世界大戦前の諜報戦を描いたマルチゲームです。各国は、迫り来る世界大戦に向けて、軍事機密をいかに奪取するのか、あるいは防衛するのか、諜報部員と警察を駆使して、争います。今回は基本ゲームで、kawa親子を含め、5名の対戦となりました。

 各国の担当は、以下の通りです。
ドイツ(平)
イタリア(エンジョウ)
ソビエト(kawa)
フランス(kawa.Jr)
イギリス(mitsu)

 各国は活動資金を得るため、機密の奪取と換金に精を出します。
 行動順の早いドイツが中立国の機密の確保に成功し、中央という地の利を生かして、すかさず、現金化します。
 イタリアもこれに続けとスパイを放ちますが、なけなしの資金を投入して得た機密が「カウンタースパイ(5)」!いきなり、最優秀のCousinを失います。

ああ、CS!
 意外と健闘したのがソビエトで、辺境という不利を越えて、早々に3つの機密を持ち帰り、1人のスパイをNKDVが逮捕します。
 フランスは、序盤からガシガシと機密を狙いますが、カバーや脱出などで対応されて、成果は少なく、かえって資金が底を突く羽目に。
 開始時の資金とカードが豊富なイギリスは、適度に機密を集め、あるいは敵のスパイから機密を奪うなど、後半に備えて資金の蓄積に励みます。
T2

 中盤、ほぼ中立国の機密がなくなると、各国は敵国の情報を得ようと果敢にアタックをかけます。
 中央に位置するドイツは、各国の移動ルートにも当たるため、次々と機密を奪われますが、ある程度、少なくなるとゲシュタポを集中配置できるようになり、持ち出しが減ります。
 イタリアは序盤の大きな痛手から回復し、同じく展開が遅いフランスと手を組み、お互いの機密を交換し合う(警察権を発動しない)ことで持ち直します。
  ソビエトは、辺境の特性から各国のスパイの侵入も少ない代わりに、自分がゲットした機密の持ち帰りにも時間がかかり、VPが伸びず。
 イギリスはドイツの後ひたひたと追いかけながら、島国の地の利を生かして、機密の保持に体制を整えます。

 終盤、飛躍的にVPが高くなると、各国は厳重な警備強化と一か八かの機密奪取に走ります。 ドイツは、ここまでの優位を元に、わずかに残った2個の防衛に、警察と諜報員を貼り付けます。
 イタリアは当初、フランスと組んでイギリスの情報を狙いますが、MI5の強烈な防御を打ち破れず。かわりに大量の偽造文書でドイツに侵入し、機密をゲット。が、ここで二度目のカウンタースパイ!二度目のCousinを逮捕に、やむなく「脱出」を使用し、これを回収します。

DSCN2718

 もう一国、ドイツの捜査網に引っかかったのがソビエトで、次々とエージェントをナチスに逮捕され、ほぼ活動停止。それでも、自国の機密があるさと、守り切った機密を開示したところ・・・なんと全てがカウンタースパイ!(1点にもならず)。付いていないときは、こんなことがあるんですね~。

DSCN2719

 フランスは、イギリスに潜入し機密を狙いますが、MI5とMI6の共同網に阻まれ、成果なし。と、破れかぶれになったフランスは、暗殺でVPを稼ぐという、荒技に。さすがに、イタリアとフランスの二国に迫られると、カードが底を突き、2名の諜報員が命を落とします。

T6
 それでもイギリスは4つの機密を守り切り、最終ターンだけで90点を獲得します。

 ここで、ゲーム終了。最終的なVPは、
 ドイツ(平):161点
 イタリア(エンジョウ):136点
 イギリス(mitsu):125点
 フランス(kawa.Jr):119点
 ソビエト(kawa):51点
と、ドイツの勝利でした。

 ある意味、草刈り場となりやすい中央のドイツが、終盤に一気にVPを獲得できたのが大きかったです(最後の2ターンだけで120点越え)。もっともその多くは、無理な機密奪取を試みて、ゲシュタポに捕まった各国のエージェントのおかげですが・・・(笑い)。

 初プレイの割にはみなさん、楽しめたようで、次回は上級ゲームに行きたいです。