歴史・戦史研究「ちはら会」Drei

この会は、主にシミュレーションという手法を用いて、歴史・戦史を楽しもうという、有志の集まりです。興味ある時代をテーマに選び、図上演習(シミュレーションゲーム)を通して、文献研究では得られない「動きのある歴史」を見つめます。 「ちはら会」では、現在、会員を募集しています。年齢や資格等を問わず、興味のある方ならば、どなたでも参加できます。関心のある方は、下記にご連絡ください。 Eアドレス. chiharakai@apost.plala.or.jp (代表.mitsu)

 降ってわいたような突然の業務多忙に、まともなソロさえできませんが、最近、はやりの海戦戦闘級の波に乗って、今年二つ目の新ジャンルを行きます。

 WWⅡのヨーロッパ戦域では、ロイヤルネイビー(イギリス海軍)の戦力が圧倒的だったため、序盤のドイツ艦艇とUボートによる通商破壊戦以外、大きな海戦は起こりませんでした。よって、キャンペーン級は少なく、通商破壊を描いた作戦級と仮想戦を含めた戦術・戦闘級を中心に、20を越えるアイテムがあります。

☆★は、いつもの表示です。
無印:未プレイ △:軽くインストプレイ ☆:ソロプレイ済み ★:まさかの対戦済み

[全世界規模及びヨーロッパ戦域のキャンペーン]4点

英国海軍-シニア・サービス(自費出版)
 傑作WAR AT SEAのオマージュであり、太平洋と合わせて全世界規模でWWⅡの海戦を表現します。コンポーネントはほぼ同じ様式ですが、システムは別です。八八艦隊を登場させるエクスパンションキットも出ていました。

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呪われた海(T誌付録)△
 索敵と遭遇戦を主眼にデザインされた全世界規模の戦略作戦級。ただし、テーマは、グラフシュペーなどの通商破壊戦とその撃滅に絞られています。デザイナーは「地中海キャンペーン」(HJ)のマーチン・アンダーソン。規模的にはミニゲームとスタンダードの中間ですが、同デザイナーの特徴の細かいルールが多く、シングルブラインドということもあって、敷居は高いです。

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WAR AT SEA(AH)★
 非常にシンプルなシステムながら、ヨーロッパ海域の通商破壊戦を戦略作戦規模で描いた傑作。何分、古いアイテムなので、イタリア軍が強すぎるとか、もう少しで撃沈だったのに強制帰還で助かったとか、の問題もありましたが、ドイツ軍の艦隊温存主義とイギリス軍の海洋覇権の難しさを、スマートに突きつける表現力は秀一です。

大西洋の戦い(CMJ)★
 「WAR AT SEA 」の拡大改良版。先の問題点はほぼ解消され、同テーマの戦略級では決定版と言っていいでしょう。まともに海上戦力を持てない側にとって、ウルフパックは必死の抵抗ということが、よく理解できます。

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[通商破壊戦と制海権をめぐる作戦級]9点

ノルウェイ1940(HJ)/ストライク・ノース(CMJ)
 精密海戦好きのジャック・グリーンがデザインした「ノルウェイ侵攻」(かもしれない)。というのは、勝利条件がウェーゼル演習か、通商破壊か、ランダムに決まるためです。よって、イギリス軍は圧倒的な戦力を持っていても、両方の対応を考えざる得ず、ジレンマが(ドイツ軍にとっては付け入る隙が)上手に表現されています。このアイテムは「ストライク・ノース」と名前を変えて、CMJ誌で再版されました。

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Strike N

シュペー号追撃戦(CMJハガキ)★
 開戦初頭のポケット戦艦アドミラル・グラフ・シュペーの活躍を描いた、ハガキゲーム。ドイツ軍のみがブラインドとなり、敵の裏をかいて、通商破壊戦を繰り広げます。典型的な「隠れんぼ」アイテムです。

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Sink! the Bismarck!(CMJハガキ)★
 「シュペー号追撃戦」とほぼ同じシステムの通商破壊戦。が、こちらは当時、世界最強と言われたビスマルクが登場するため、イギリス本国艦隊の全力を挙げた捜索が行われます。こちらの方が派手になることがあって、ちはら会でも数多く、プレイしました。

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戦艦ビスマルクを撃沈せよ!(CMJ)★
 マイケル・スコット・スミス制作の正統派の作戦級。シチュエーションは、「Sink the Bismarck!」等と一緒ですが、こちらはよりプレイしやすいダミーシステムです。シミュレーション的にはブラインドの方が正しいのですが、ゲームとして考えると、ダミーの持つ幻惑性とプレイアビリティに軍配が上がります。これまでソロ(!)を含めて、数回のプレイをしましたが、非常に面白かったです。

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Bismarck(AH)
 最も古い通商破壊戦アイテム。老舗AHらしい、きっちりとしたダブルブラインドの作戦級です。マップがヘクスでなく、半分ずらしたスクエア(効果はヘクスに同じ)を使用しています。ルールが三段階に別れていて、上級ルールはミニチュアの砲撃戦になっています。いつか、ぜひ、対戦したいものです。

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北緯73度(CMJ)☆
 ムルマンスク行きのPQ船団を描いたソロアイテム。運が悪いと、ドイツ軍のテルピッツやUボートが出てきます。以前、シミュレーター誌に掲載されたものを、夢中でプレイした覚えがあります。CMJ版として、コンポーネントは非常にきれいになっています。

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PQ17船団の壊滅(CMJ) ★
 中黒氏デザインのカードゲーム。各プレイヤーはドイツ軍の攻撃隊の司令官となって、より多く敵輸送船を沈めることを競います。攻撃には、空軍・Uボート・水上艦艇の3種類があって、空軍・Uボートは複数の部隊を投入することが可能です。この時、他のプレイヤーも援軍を出すことができますが、最後にカードを出したプレイヤーが得点を横取りできるので、他のプレイヤーの持ち札を推測し、いつ仕掛けるかが重要になります。

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通商破壊戦(ツクダ)
 いわゆるダブルブラインドなんですが・・・索敵側は自分の位置をコールしないと、捜索ができず。って、フツーに考えたら、位置ばれの通商破壊はできないじゃないですか!マップの範囲を狭くしたり、ドイツ軍はマップ端から脱出すれば勝利になったりと、工夫はしているようですが、果たしてゲームになるのか?!ネットでも全くAARが見あたらず・・・。どなたか、「プレイした」という情報をお願いします!(まるで、家出人捜索か?!)
 シナリオ1 Total Germany
 シナリオ2 OPERATION RINE
 シナリオ3 Battle of Atlantic

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ケルベロス・ランナウェイ(Qブランチ)★
 テーマに惹かれ、2015年春のゲムマで、つい、購入してしまった、同人のカードゲーム。あの「ケルベロス作戦」-1942年2月の英仏海峡突破作戦を元に、イギリス軍部での主導権争いを描くそうで、プレイした結果では仮想戦ジャンル行きか?!

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[地中海の制海権をめぐる戦い]2点

アーク・ロイヤル(ツクダ)
 ツクダのタスクフォースシリーズの一作。ダミーとブラインドを融合したもっとも矛盾が少ないシステムですが、同社の宿命か、プレイアビリティが惨く、戦術級マニアのいのさんでさえ、「一度やったらもう結構」だそうで・・・。「ペデスタル作戦」シナリオもあるので、一度だけでも、やってみたいです。
 シナリオ1 We must not let them down
 シナリオ2 マタパン沖海戦
 シナリオ3 第2次シルテ湾沖海戦
 シナリオ4 ペデスタル作戦

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ペデスタル作戦1942(ちはら会オリジナル)★
 ペデスタル作戦の作戦級アイテム。基本的に決まった航路を重武装の船団が突き進み、それをドイツ・イタリア空軍(もしかしたら、イタリア海軍も!)が迎撃するという、ガントレット・タイプ。一応、20戦以上のテストプレイをして、バランスは取っています。詳しくは、以下の記事をご覧ください。
http://chiharakai2005.at.webry.info/200704/article_13.html

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[水上砲撃と潜水艦戦の戦闘級]8点

聯合艦隊(サンセット)
 HJ社が発売していた「IJN」の発展版。WWⅡのほぼ全ての主要艦艇がデータ化され、仮想戦を含む41のシナリオを誇ります。艦隊運動に力点を置いた、交互移動・射撃システムで、大量の艦艇を指揮することが可能です。欧州海域を舞台にしたものは、15シナリオがあります。
 シナリオ25 葬送艦隊 タゴ島沖海戦 (仮想戦)
 シナリオ26 〈ゲーベン〉は生きている  ノボロシスク沖海戦 (仮想戦)
 シナリオ27 霧の中の悪魔 ノバヤ・ゼムリャ島沖海戦 (仮想戦) 
 シナリオ28 騎士、ここにあり メーメル沖海戦 (仮想戦)
 シナリオ30 ラプラタに憶う  ラプラタ沖海戦
 シナリオ31 ビスマルク追撃戦  デンマーク海峡海戦
 シナリオ32 屠殺  デュイスブルク船団襲撃戦
 シナリオ33 零距離雷撃 ボン岬沖海戦
 シナリオ34 ドイツ艦隊の最期 北岬沖海戦
 シナリオ35 我らの海  カラブリア沖海戦 (プンタ・スティロ沖海戦)
 シナリオ36 デコイ  スパダ岬沖海戦
 シナリオ37 ナイトメア マタパン岬沖海戦
 シナリオ38 オペレーション・ハープーン (1)
 シナリオ39 オペレーション・ハープーン (2)
 シナリオ40 ハープーン・キャンペーン

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大艦巨砲主義(旧GJ)☆
 備砲1門ごとに命中判定する究極のシステムながら、水上砲撃戦をきわめてシンプルにデベロップ。水上戦闘部分のルールブックは、わずか1ページ!それでいて、十分に盛り上がる、ゲーム性の高さは、芸術的でさえあります。デザイナーは、旧GJ誌の編集長、浅野竜二氏です。
 シナリオ5 デンマーク海峡1941○

戦艦の戦い(CMJ)★
 ファイヤ・パワーと防御力の戦闘比で、実にシンプルに水上砲撃戦を描いたアイテム。簡単すぎるきらいもありますが、その分、多くの登場艦艇を操ることができ、激しい戦闘に没頭できます。欧州海戦は、ヴィーシーフランス軍との戦いやイタリア軍との仮想戦など、マイナーシナリオを含めて、8つです。
 シナリオ1 北海海戦☆
 シナリオ2 メルゼル・ケビール☆
 シナリオ3 カラブリア☆
 シナリオ4 マタパン岬の死闘☆
 シナリオ5 デンマーク海峡★
 シナリオ6 ビスマルクの最後☆
 シナリオ9 北岬沖海戦☆
 シナリオ14 白鳥の唄☆

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アドミラル・グラフ・シュペー(ツクダ)
 「戦艦大和」(ツクダ)欧州版といえる、超精密水上砲撃戦アイテムです。砲撃のルールが大きく変更されていて、基本的に各砲門の命中弾を数えます。が、煩雑さを避けるために、莢叉の概念が入っています。練習からヒストリカル、仮想戦まで、数多くのシナリオがあります。
<練習シナリオ>
  シナリオ1 BATTLESHIP  
 シナリオ2 CHASER  
 シナリオ3 ESCORTS 
<ヒストリカルシナリオ>
  シナリオ1 PANZERSCHIFFE  
 シナリオ2 払暁に攻撃せよ 
 シナリオ3 デンマーク海峡 
 シナリオ4 NORTH CAPE 
 シナリオ5 マタパン岬沖海戦 
  シナリオ6 JW51B 
  シナリオ7 ドーバー海峡 
<仮想戦シナリオ>
  シナリオ1 GUN FIRE  
 シナリオ2 TIRPITZ出撃 
 シナリオ3 北極航路

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ROYAL NAVY(CMJ)△ 
 その名の通り、イギリス海軍の活躍を描いた精密戦闘級で、8本のWWⅡシナリオがあります。仮装巡洋艦から戦艦までの砲撃戦をシミュレートしています。豊富な仮想設定も魅力です。
 シナリオ1 シドニーと襲撃船★
 シナリオ2 ラプラタ沖海戦★
 シナリオ3 インド洋夜間作戦★
 シナリオ4 H部隊の作戦
 シナリオ7 ビスマルク対フッド★
 シナリオ11 第二次シルテ湾海戦
 シナリオ12 スパダ岬
 シナリオ13 ハープーン船団
 追加シナリオ 赤色新鋭戦艦を撃沈せよ★
 追加シナリオ ハルバート作戦★
 追加シナリオ スパルティベント岬沖海戦1
 追加シナリオ スパルティベント岬沖海戦2

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DESTROYER CAPTAIN(CMJ)
 Royal Navyと同システムの精密戦闘級。唯一の違いは、参加艦船が駆逐艦(!)というマイナーさ。地中海を中心に、8本のシナリオがあります。
 シナリオ1 チュニジア船団の襲撃
 シナリオ2 ヴィシーの海
 シナリオ4 ゴトランド沖夜戦
 シナリオ6 アイラ・ヴィスタ沖夜戦
 シナリオ8 ヴェラ・ラヴェラ海戦
 シナリオ10 クラ湾夜戦
 シナリオ11 ドーヴァー海峡の襲撃
 シナリオ13 マルタ沖夜戦
 追加シナリオ コルフ海峡1
 追加シナリオ コルフ海峡2
 追加シナリオ 屑鉄戦隊

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RUN SILENT,RUN DEEP(3W)△
 潜水艦対護衛艦の激闘を描いた、非常にプレイアブルなASWアイテム。デザイナーは、マイケル・スコット・スミス。「Sink The Bismarck! 」や「戦艦の戦い」(CMJ)など、エキサイティングな海戦ゲームで知られています。初心者でも15分でインストできるルールの簡潔さとシングルブラインドの持つワクワク感が堪らない作品。ちはら会でもっともよくプレイされた海戦ものです。  
 シナリオ1 カレイジャスの撃沈★
 シナリオ2 U-47の遭難★
 シナリオ3 エースたちの死★
 シナリオ4 HG76船団★
 シナリオ7 SC104船団
 シナリオ8 アフリカ軍団向け船団★
 シナリオ10 ヘルメス対スプレンディッド★
 シナリオ11 サヒーブの受難★
 シナリオ14 U-473の遭難★
 シナリオ19 U-879の受難★
 シナリオ20 ドイツ海軍のスーパーサブマリン★

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眼下の敵(ツクダ)
 いずれかが発見されるまで、艦艇(潜水艦)情報がわからないという、ダブルブラインド・システム。1枚のマップでプレイするために、ダミーカウンターとプロット式(!)という、ツクダチックな一品。かの戦術級フリークのいのさんがプレイしたことがあるそうで、仮想シナリオ「眼下の敵」だけで、へとへとになったとのこと・・・。いっそ、マップを2枚にして、「本来のダブルブラインド」でやってみようという企画が盛り上がっています(本当か?!)。
  シナリオ1 襲撃 
 シナリオ2 目標「アーク・ロイヤル」 
 シナリオ3 THE ENEMY BELOW-Ⅰ
 シナリオ4 THE ENEMY BELOW-Ⅱ
 シナリオ5 Long Night
  シナリオ6 Absent friend
  シナリオ7 ソナー感度あり
  シナリオ8 護衛空母の投入
  シナリオ9 追跡ソナー感度あり
 シナリオ10 東海岸の護衛艦

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 ハガキの作戦級から年単位の海戦キャンペーンまで、幅広いシステムの総数は、22アイテム(87シナリオ!)。うち、プレイ済みは8点で、プレイ率は36.3%。狙うは当然、5割で後3アイテムを頑張ります。

<2019/9/1の追記>

 前回の更新以後にプレイされたアイテムは、以下の通りです。

PQ17船団の壊滅(CMJ)★
ケルベロス・ランナウェイ(Qブランチ)★
戦艦の戦い(CMJ)★

 また、新たに、追加と発掘されたアイテムです。

PQ17船団の壊滅(CMJ)

 これで、アイテム総数は23となり、プレイ済みは11です。次の目標は5割突破で、残り1アイテムです。

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