WWⅡの最後に、唯一、記事のなかった地中海戦域ジャンルを加えます。

 SLGの花形テーマであるWWⅡジャンルですが、その中でもマイナーと呼んでいいのが、この地中海戦域です。イタリア戦線が形成される1943年までは、北アフリカ戦域を上回る「サイドショー」であり、序盤戦は枢軸軍の圧倒的有利な「ワンサイドショー」でもあります。
 実際の陸海空一体の戦場をシミュレートするそのアイテムは、必然的に複雑なシステムになりがちで


☆★は、いつもの表示です。
無印:未プレイ △:軽くインストプレイ ☆:ソロプレイ済み ★:まさかの対戦済み


[世界の火薬庫-バルカン半島]2点


バルカン電撃侵攻戦(CMJ)
 ユーゴスラビア及びギリシア侵攻を描いたマイナーテーマの作戦級。デザイナーは、この手のマイナーものをひたすら作り続けている、ジョセフ・ミランダ。展開は、史実通り、ドイツ軍の一方的な蹂躙ですが、複数の戦闘結果表に、参戦・降伏条件など、バルカン戦役らしい、特別ルールが充実していまして。いい意味でもそうでない意味でも、ミランダ作品ですね~。


バルカン電撃戦

TITO(SPI)
 いわゆるチトーパルチザンのゲリラ戦を描いた正統派。見た目のサイケデリックなエリア式マップに敬遠されがちですが、前半のドイツ軍によるチトーの追撃と、後半に全土を掌握するパルチザンの爆発が、忠実に描かれています。どなたか、お相手がいませんかね~。


TITO

[鷲は舞い降りた-クレタ島・マルタ島作戦]6点


クレタ島降下作戦(AH)★
  若き日に購入した、記念すべき初のWWⅡアイテム。降下猟兵という名称も、クレタ島での戦闘があったことも、全て、このゲームで知りました。デザイナーはこだわりで有名なVance von Borries。空挺好きが高じて、旧ブログで専用の検証記事5本をアップしたことも、よい思い出です。
http://chiharakai2005.at.webry.info/200606/article_2.html
http://chiharakai2005.at.webry.info/200606/article_3.html
http://chiharakai2005.at.webry.info/200606/article_4.html
http://chiharakai2005.at.webry.info/200606/article_5.html
http://chiharakai2005.at.webry.info/200606/article_6.html


クレタ島降下作戦

Crete(SPI「Paratroop」より)☆
 SPIの空挺三部作「Paratroop」に入っている、シンプルなクレタ島攻防戦なんですが・・・どうやっても、展開がクレタ戦にならず。ミニゲームのため、改良もしがたく、ゲームを悪く言わないがモットーのちはら会でも、全く褒めどころがなく・・・。ええい、デザイナーのダニガンを出せ!ちなみに、同梱の「エバンエマール」と「赤い悪魔」が秀逸なだけに、残念です。


Paratroop(Crete)

Operation Mercury(GMT)
Hunters from the sky(The Gamers)
 この2点に関しては、旧ブログの「クレタ島降下作戦」(AH)研究記事-II Love Crete!をご覧ください。そうか、記事制作は、もう12年前になるんですね~。
http://chiharakai2005.at.webry.info/200606/article_7.html


OM

Hfts

マルタ島侵攻作戦(AH)☆
 枢軸軍ののど元に刺さった棘-マルタ島への侵攻作戦を描いた空挺アイテムです。史実では主役のイタリア空挺師団をドイツ軍が支援する予定でしたが、あまりの不甲斐なさから、ヒトラーが作戦決行を思いとどまった経緯があります。あの狭い島に凄まじい数の対空砲が設置されており、作戦研究をせずに降下すると、イタリア軍の損害のすさまじさに涙します。


マルタ

キプロス島降下作戦(General誌)
  旧AH社のゲーム解説雑誌General誌に掲載された「クレタ島降下作戦」(AH)のヴァリアントです。YSGAのクレタ祭りに伺った際に、山内会長からいただきました。史実でもシリア・レバノン等の中東に圧力をかけるために計画がされたようで、あり得たIfシナリオとして、プレイしてみたいものです。


キプロス

[シシリーの悪魔たち]4点


Sicily(SPI/HJ)
 WWⅡ西部戦線シリーズ(!地中海だけど)と名付けられた、戦力未確定システムのシシリア戦です。同システムでは「パットン第三軍」「オペレーション・グレネード」などがCMJ誌で再版されました。険しい高度修整に限られた進撃路を、連合軍が分進合撃で進んでいく、正統派のアイテムです。


SPI SICILY

シチリア撤退作戦(CMJ)
 まだ、スタートの頃のCMJ誌が海外のライセンスで発表した、大スケールのシシリア戦です。1へクスが「Sicily」(SPI/HJ)の数倍あるため、感覚としてはエリア式に近くなっています。今では懐かしいダブルチャージ誌に、作戦研究が載っていました。


シシリア撤退作戦

シチリア侵攻作戦(CMJ)
 シシリアのみならず、イタリア半島のカラブリア地方がマップに入っており、両軍とも戦略的センスと戦力バランスが試されます。デザイナーはVance von Borries氏で、これまた、ルールは詳細を究めます。ある意味、この戦線のラスボスかも?!

シシリア侵攻作戦

シシリー島上陸作戦(アドテクノス「走れパットン」より)☆
 通常の移動・戦闘に、砲爆撃と損耗を組み合わせた、実にオーソドックスなシステムですが、設定がアドテクノスらしく凝っています。第82空挺師団の援護の下、ジェラ海岸に上陸したアメリカ軍に、ドイツ軍のヘルマンゲーリング師団が逆襲をかけるというものです。海岸近くまで押し込められた連合軍が、巡洋艦の艦砲射撃で凌ぐ展開が秀逸でした。


走れ!パットン

[イタリア本土の死闘]5点


アンツィオ上陸作戦(AH)
 イタリア本土戦としては、古典に当たるキャンペーンです。イタリア南部に上陸しローマに迫る連合軍と、グスタフ・ラインで強固な防衛戦を展開するドイツ軍との死闘を描きます。戦闘ユニットは最大4ステップを持ちますが、まだ、印刷技術が両面印刷に対応しておらず、1ステップずつ、代替ユニットを使用するあたりが、時代を感じさせます。


ANZIO

サレルノ攻防戦(T誌付録)
 イタリア南部への連合軍の上陸作戦を描いたミニゲームで、隔月間Tactics誌に掲載されました。史実同様に、連合軍がまごついていると、強力無比なドイツ国防軍が到着し、進撃ができなくなります。


サレルノ

第10軍(オリジナル)
 CMJ誌がサポートした同人のビッグゲームで、表題の第10軍が主役のアヴァランチ作戦になります。小隊から中隊規模という特典を生かし、機甲戦力に至っては各AFVのシルエット入りの凝りよう!フルマップ2枚に、ユニット数1000個以上、シナリオ4本付きという、堂々たるコンポーネントです。


第10軍

A Raging Stom(The Gamers)
  The Gamersの精密戦術級 Tactical Combat Seriesの一作で、クレタ戦を描いた「Hunters from the sky」と同システムです。基本はプロット式で、事前計画の重要性と指揮系統の再現、作戦転換時の困難さが表現されています。


A RACING STORM

Thunder At Cassino (AH)
 いわゆるアルンヘムシステムで描く作戦戦術級で、同システムの最終形です。その名の通り、イタリア中部のカッシーノ修道院を巡る攻防戦で、猛烈な砲爆撃を物ともせず、崩壊した建物で頑強に抵抗する降下猟兵の姿が見られます。同修道院は高度のある丘の上に建築されていて、遮蔽物のない螺旋道路を駆け上がるアメリカ軍の苦悩が、マップからも読み取れます。


TaC

[唯一の戦役級と戦闘級アイテム]2点


地中海キャンペーン(HJ)
 イタリア軍の参戦から、北アフリカ戦役、シシリー戦、アンツィオ作戦までプレイできる陸海空の総合戦役級。オリジナリティ溢れる構想と基本システムながら、イタリア軍のコマンドコントロールがないばかりに、破綻した展開が残念。最近、YSGA有志による改訂版ルールが発表になったので、これで救済したいですね~。


地中海C

SNIPER!(HJ)
 WWⅡから現代戦までを謳い文句にしている、マン・ツゥ・マン・コンバットの戦闘級。原版はSPIと古い作品だけあって、決して精密級ではありませんが、その分、いろいろな戦場に融通が利くようです。ナポリ郊外の戦いなど、イタリア戦を描いたシナリオがあります。


 総アイテム数は19点で、そのうち、プレイ済みは4点。プレイ済みのほとんどは、クレタ関係というのが、空挺好きのちはら会らしいですね~。プレイ率は21.1%。目標は3割突破で、あと2点です。