こちらも、「立ち上げたのはいいけれど」シリーズになっている南北戦争ジャンルです。5年かかって、やっと、3割に達したのですが、気がつけば、アイテム数が4つも増殖しまして・・・。新規アイテムも加えた最新版にしました。
<初稿掲載:2009/10/28 >
白状しますと、自分がもっとも関心が薄かったのが、古代戦とアメリカ南北戦争でした。そりゃ、アメリカでは、独立戦争以来でもっとも重要な出来事でしょうが、日本人にとっては、見知らぬ異国での内戦でしかありません。

同じ内戦なら、高校から興味が向いていた日本史や中国史の方が身近で、当時は関ヶ原や平家物語、三国志などに夢中でした。清洲や平泉、長安や成都はイメージできても、アトランタとか、ゲティスバーグって、どこ?の世界でしたからね~。正直、リーとグラントなども、WWⅡのAFVから覚えたくらいでした(完全に逆ですね、笑い)。


南北戦争を意識し始めたのは、つい、最近です。定期行動しているCMJ誌や旧GJ誌、SA誌などの記事に興味を覚え、いくつかの書籍を購入。「南北戦争-49の作戦図で読む詳細戦記」(学研M文庫)や「歴史群像-南北戦争号」に填って、ヤフオクでゲームを購入して、気がついたら、結構な数になっているじゃないですか!というわけで、極マイナー戦線のアメリカ南北戦争アラカルトです。

[足かけ5年の大キャンペーン]5点
The Civil War(VG)
古参ゲーマーには、もっとも名の知れた南北戦争キャンペーン。選択ルールを使えば、先住民戦争(ダンス・ウィズ・ウルブズ?)も表現できるそうな・・・。
戦略級南北戦争(旧GJ)
傑作の名高い、カードドリブンのキャンペーン。絶版かつマーナ-故に再版も困難なのが、玉に瑕。
戦略級南北戦争(CMJ)
こちらは、一応、「最新作」の南北戦争キャンペーンながら、原作は45年前というオールド・ソルジャーだったりします。全域が描かれたへクスマップに、海軍、沿岸艦隊、要塞、鉄道輸送、工場、兵器廠を含む300ユニットで、コンパクトに(4時間ほど)表現されています。
A House Devided(Phalanx)
現在、もっとも入手しやすいシンプル・キャンペーン。少ない基本ルールで、南北戦争の本質を突いた、佳作。
Bobby Lee(COLUMBIA GAMES)
いわゆる「積み木の南北戦争」で、ガチンコの消耗戦となった東部戦線のキャンペーンです。戦力隠蔽型なので、どこの主力がいて、どこを狙っているのか、読み合いになります。
[ああ、無二の作戦級なり(最近、三作になりました)]3点
ACROSS THE POTMAC(CMJ)★
唯一、所有する南北戦争の作戦級。ルールはシンプルで、しかもダブルブラインド!ちはら会でやらずに、誰がやる!?(by キャシャーン)
ゲティスバーグ戦役(CMJ)★
簡単だけど奥深い、ハガキのゲティスバーグ戦役。南軍はわずか3ユニットしかありませんが、いつ、どこで仕掛けるのか、痺れるくらい頭を使います。戦闘の影響が大きい北軍はそれ以上。軍神鹿内さんにインストしてもらった6対戦(!)が、忘れがたき記憶です。

シェナンドウ・ナノ(同人)★
猿遊会主催のたかさわさんが、記念作品に作ったハガキのシェナンドウ戦役。数は少ないが優秀な南軍が、北軍を撃破していきます。まさに、石壁ジャクソン無双!デザイナー自らインストいただいた対戦が、非常に楽しかったです。
[豪華絢爛の会戦級たち]12点
Blue&Gray(CMJ)★
原版はSPIで、幾度の再販を経た、変形NAWシステム。シャイロー・アンティータム・チカマウガ・ゲティスバーグの4つが入った、お買い得な会戦級。
Across 5 Aprils(VG)△
Blue&Grayにチットシステムを導入した、これもシンプルな会戦級。チットが醸し出すランダム性が、南北戦争によくマッチしていて、極めて高い評価を受けています。第1次ブルラン・ピーリッジ・シャイロー・ゲティスバーグ・ベントンヴィルと5つも入って、満腹です。
First Bull Run(T誌付録)
かの隔月間T誌時代の付録ゲーム群の一つ。特集用の急造アイテムだったそうですが、プレイの感触は、かなりいいらしいです。TOROさんが、美しいオリジナルマップを制作しています。いつか、これでプレイしてみたい!
http://blog.livedoor.jp/a1kmt/archives/50277317.html#comments
South Mountain(WEST END GAMES)
御大リチャード・バークデザインの会戦級で、9月14日に行われたアンティータムの前哨戦を描きます。ユニットには向きが有り、接敵した敵を射撃したり、白兵戦を仕掛けたりします。砲兵のみは射程を持っていて、長距離砲撃ができます。マップはハーフマップ程度ですが、戦術的なルールが多く、4-6時間かかるそうです。
アンティータム(CMJ)
アメリカ史上最大の戦死者を出したという、壮絶な消耗戦。南北戦争の理不尽さを知りたいのなら、このゲームか?!
アンティータムの戦い(CMJ)
カードを併用したDDH社製のシンプルな作戦級。システムは簡単ですが、戦場の状況を正しく読み解き、相手の作戦を想定して行う、カードプロットが展開の幅を広げているそうで・・・。さすが21世紀のゲームですね。
ゲティスバーグの戦い(CMJ)
上記と同システムで描く、ゲティスバーグ会戦。現在のところ、日本での最新ゲティスバーグ会戦になりますが、個人的には7作目(!)です。とうとう、関ヶ原会戦アイテムを抜いてしまいました(笑い)。
Gettysburg(1977版AH)
もっとも古いゲティスバーグ専用の会戦級。が、マップは同一ながら、初級・中級・上級と3つのシステムを持った、優れもの。特に、上級ゲームは、隊形からモラルまで、ありとあらゆる様子が入った、超精密戦術級だったりします。
Gettysburg(1988版AH)
ゲティスバーグ会戦125周年に発売されたハーフマップの会戦級。ルールはA4の1シートでわずか90ユニットと簡単そうですが、フルシナリオだと4時間かかるとか。和訳を作って、ぼちぼち行きますか。
Lee's Greatest Gamble(CMJ)
コマンド・コントロールと戦場の霧に主眼を置いた、特異なシステムのゲティスバーグ会戦級。状況によっては、敵がユニットを操作するという混沌ぶりですが、千葉会のyagi会長が高く評価しています。
ゲティスバーグ1863(SA)☆
唯一、ソロプレイした南北戦争ゲーム!が、その実態は、手順を間違えると、ZOCにさえ入れないという(!)、シュールなパズルゲーム。決して万人向けではないっす(笑い)。
ROAD TO VICKSBURG(S&T)
ゲティスバーグとほぼ同時期に行われた西部での「天王山」。グラント率いる北軍が壮大な迂回運動の後、背後からヴィクスバーグを包囲し、これを占領した「攻城戦」です。
[同時代・同地域の変わり種SLG]4点
アメリカ独立戦争(CMJ)
やっぱり出たアメリカ独立戦争のキャンペーンゲーム。デザイナーは、政治ネタをやらせたら右に出る者はいない、ジョセフ・ミランダ氏。当然のごとく、政治ルールが入っています。
ギルフォード・コートハウスの戦い(GDW)
手軽でそこそこマニアックという、GDWらしい120シリーズの一作。練度抜群のイギリス軍と、バラバラに潰走する植民地軍が、リアルだとか。二つ目の「独立戦争」アイテム。
The ALAMO(T誌付録)
ジョン・ウェインの映画で一躍有名になった、滅びの美学。が、実際は「天草の叛乱」や「城山の戦い」並に、絶望的な「儀式」でした。
GUNSLINGER(AH)
邦題は「真昼の決闘」。一見、ミーハーな洋画ゲームかと思いきや、かなり真面目に西部劇を描いた本格派戦闘級。瓶や椅子を投げ合う酒場の乱闘も、再現可能!
総数は14アイテムで、シナリオを換算すると24を越えます(GUNSLINGERを除く)。そのうち、ゲティスバーグ会戦だけで、6つもあったりします。なんという、偏り!(笑い)このへんは、日本史の「関ヶ原」アイテムと相通じるものを感じますね。
これまでのプレイ数は、わずかに2つだけ!古代史と並ぶ、最低レベルのプレイ率-8.3%です。とりあえず、目標は2割突破!リーよ、急げ!北部侵攻まで、あと、1つです。
というわけで、次の一作は、イロモノの極致-ACROSS THE POTMAC(CMJ) を狙います。誰か、お相手をお願いします!
<2009/12/28の追記>
昨日のソロプレイによって、「アメリカ南北戦争」アイテムのプレイ率が2割に到達しました。
BLUE&GRAY(CMJ)★
http://chiharakai2005.at.webry.info/200911/article_13.html
http://chiharakai2005.at.webry.info/200912/article_3.html
http://chiharakai2005.at.webry.info/200912/article_8.html
http://chiharakai2005.at.webry.info/200912/article_25.html
ACROSS FIVE APRILS(VG)☆
http://chiharakai2005.at.webry.info/200912/article_7.html
ACROSS THE POTMAC(CMJ)★
http://chiharakai2005.at.webry.info/200911/article_1.html
http://chiharakai2005.at.webry.info/200912/article_2.html
http://chiharakai2005.at.webry.info/200912/article_20.html
9月の立ち上げから、2ヶ月で3アイテム8シナリオができたわけで、いいペースです。半分はソロで、半分は対戦です。特に「ACROSS THE POTMAC」(CMJ)はダブルブラインドという珍しいシステムにも関わらず、3戦もすることができました。こんなマイナーアイテムを対戦してくれたみなさんに、感謝です。手軽な会戦級を中心に進めてきましたが、来年はぜひ、戦略級にも挑戦したいですね。
<2019/8/13の追記>
CMJ誌の新作とお年玉と猿遊会のもらい物、オークション落札が加わり、総数は24アイテムになっていました。結果、プレイ率は21%と、横ばい状態です。
前回の更新以降、プレイしたアイテムと記録は以下の通りです。
ゲティスバーグ戦役(CMJ)★
http://blogs.yahoo.co.jp/mitsu005jp/11068756.html
http://blogs.yahoo.co.jp/mitsu005jp/10959195.html
シェナンドウ・ナノ(同人)★
Across 5 Aprils(VG)BENTONVILLE☆
http://chiharakai2005.at.webry.info/200912/article_7.html
また、新たに加わったアイテムは、以下の通りです。
アメリカ独立戦争(CMJ)
Bobby Lee(COLUMBIA GAMES)
戦略級南北戦争(CMJ)
シェナンドウ・ナノ(同人)
これで、総数は24アイテムのうち、プレイ済みは5つに。次は3割突破を目指して、あと3アイテムを頑張ります。でも、9年で三つだもんな~。一体、いつになるのやら?!
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