今月のソロプレイは、最新のノルマンディ・キャンペーンの「JUNE-AUGUST '44」(CMJ)から前半部分の「JUNE'44」です。「JUNE-AUGUST '44」は、ノルマンディ戦ばかりデザインしているダニー・ホルトの作品です(バルジフリークのダニー・パーカーか?)。

 やや大きめのハーフマップに、師団を中心に、連隊や旅団を織り交ぜ、ノルマンディ戦役を描きます。基本は、連合軍-ドイツ軍の順に、移動・戦闘を行う、極めてシンプルなシステムです。これに、天候による空軍・海軍の制限(ドイツ軍は移動力制限もあり)、戦闘補給・補充ポイントのランダム性、イベントカードによる状況変化で、多様性を持たせています。

 また、ノルマンディ戦ゲームとしては地形効果がかなり厳しく、特に地形の過半を占めるボカージュは3移動力を消費する(機械化部隊でも2へクスのみ)など、兵力の投入に戦略眼が必要とされます。

 戦闘システムはメイアタックですが、攻撃側は1へクスからしか攻撃できないので、ドイツ軍の装甲師団がスタックすると、撃破するのは容易ではありません。また、戦闘判定はいわゆるファイヤーパワーで、戦力差分のコラムでそれぞれdrして結果を判定します。最大差の-7コラムでも20%の確率でヒットを与えられますが、逆に+7でも10%の確率で無損害があり得ます。また、ヒット数は基本的に1ステップで、+4以上ではじめて2ヒットがあり得ます(+7なら40%の確率)。

 展開は、連合軍が史実通りの上陸を行い、その後、VP都市を目指して前進します。この時、海岸砲台を撃ち漏らすと、上陸地点にドイツ軍部隊が突入し、VPを減点されます(1カ所に付き1VP減、かつ恒久的)。ドイツ軍はただ守るだけだと消耗戦に巻き込まれるので、装甲師団が集中するカーン方面等で限定反撃に出て、敵に出血を強います。イベントによっては、ドイツ軍の一部が移動不能になったり、連合軍の上陸や補充がなくなるなどがあるので、有り得る展開を考えながら、いかに戦線を維持するかがポイントです。

 それでは、6月6日から1ヶ月の激闘を、ソロプレイします。

 第1ターン(上陸ターン)、 連合軍の上陸は極めて酸鼻な展開になります。まず、イギリス軍戦区では、全ての海岸で上陸自体は成功したもの、スウォードとゴールド海岸で機甲旅団がステップロスを受けます。さらに、アメリカ軍戦区では、オマハ海岸で3ステップロスを受け1個師団が壊滅し、上陸に失敗。ユタ海岸でも敵の海岸防御を打ち破れず。ドイツ軍の予備移動で第352歩兵師団がオマハ海岸に突入し、1VPを献上する最悪の展開に。まさに、「血のオマハ」の再現です。


T1
 第2ターン、天候は追い打ちをかけるように嵐。ただし、イベントで「ドイツ軍の兵力不足」を実施し、敵にもプレッシャーを与えます。今度は、増援の歩兵を集中投入して、オマハ海岸(1へクスのみ)の上陸に成功します。が、ユタ海岸では+7の最高の戦力差にもかかわらず、攻撃に失敗。イギリス軍は、海岸要塞と足止め部隊を粉砕して、カーンに向かって前進します。ドイツ軍は増援を投入して、カーンからオマハ海岸までの戦線を構築します。また、コタンタン半島では、ユタからの展開を阻害する防衛線を引きます。

T2A
 第3ターン、天候は曇天に回復します。が、今度はドイツ軍が「連合軍船舶の転用」を使用し、このターンの上陸が差し止められます。連合軍は、海軍支援を投入して、やっとオマハ海岸とユタ海岸を占領します。連合軍の進撃が遅れているため、ドイツ軍はカーン方面で反撃に出て、オルヌ川南岸にいたイギリス軍第6空挺師団を攻撃し、2個連隊を撃破します。

T3A やっと、ユタに上陸
T3D 空挺師団が大損害
 第4ターン、両軍の戦区で上陸なった連合軍が、やっと本格的な攻撃を行います。イギリス軍戦区では、カーン北部市街地に陣取る第21装甲師団に最大17戦力で攻撃をかけ、これをステップロスさせます。が、ドイツ軍も増援を投入し、カーンに装甲スタックを作ると、側面にいた歩兵師団に反撃をかけ、2ステップロスを与えます。

T4D
 第5ターン、イギリス軍戦区にドイツ軍の主力が集結したため、反対のアメリカ軍戦区で攻勢に出ます。オマハとユタのそれぞれで攻撃を行い、ともに1ステップロスを与えます。ドイツ軍は、部隊を後退させ、地形を利用しながら戦線を維持します。
T5D

 第6ターン、晴天が訪れ、連合軍はマルベリーを設置すると、海陸空が一体となって総攻撃に出ます。ドイツ軍も「88mm砲の待ち伏せ」等を投入し、必死に抵抗します。結果は、ともに2ステップロスと激戦になります。



T6D
 第7ターンは、ドイツ軍が「過度の警戒」を使用し、連合軍の南進が止められます。ならば、北進は可能と、コタンタン半島で攻勢に出て、ドイツ軍に2ステップロスを与え、ヴァローニュを占領します。ドイツ軍はユタ方面の包囲網を解き、シェルブール要塞に撤退します。

T7D
 第8ターン、このターンのイベントは「連合軍パイロットの損失増加」。空軍を欠いた連合軍は5カ所で攻撃に出るも、全く戦果を上げられず、戦闘補給を消費したのみ。 

T8A
 第9ターン、後半戦に入った連合軍は、消耗戦上等となおも攻撃を続行します。わずか+2-3戦力差の攻撃でしたが、今度はdrが微笑み、ドイツ軍にのべ3ステップの損害を与えます。ただ、レッシーへの攻撃は失敗し、攻撃の主力の歩兵師団が消耗します。

T9D
 第10ターン、カーン方面で低戦力の攻撃を実施し、装甲師団に2ステップを与えます。が、シェルブールでは頑強な要塞により、攻略が進みません。


 第11ターン、いよいよ終盤、攻勢ラッシュに出たい連合軍でしたが、出鼻を挫く嵐。さらに「連合軍の兵力不足」もあり、イギリス軍戦区では、ともに1ステップロスの膠着状態に。


T11D
 第12ターン、今度はカードでの天候悪化に。空軍が使えず、低戦力差ばかりでしたが、数打ちゃ当たると、5カ所の攻撃により、それぞれ、4ステップロスの大消耗戦に。

T12D
 第13ターン、曇天の中、飛び立った空軍の支援を受けながら、やや持ち直した戦力差で攻撃し、ここ数ターンではじめてドイツ軍の損害が、連合軍を上回ります。

T13A
 第14ターン、降雨の中でも攻撃は続き、-3の戦力差でも1/1となるなど、連合軍の粘りに粘った攻撃が続きます。さすがのドイツ軍も消耗が響き、このターン、ついにカーン北部市街地を放棄します。

T14D
 第15ターン、もはや、勝利はおぼつかないものの、せめてもう1点と攻撃を続行しますが・・・最後の2ターンはdrに恵まれず、連合軍の6損害に対し、ドイツ軍は3損害で戦線を維持。


 第16ターン終了時の結果は、オマハ海岸突入の-1VPも響いて、わずかに3点と、連合軍の完敗でした。

CMJ誌にもありましたが、JUNE'44(CMJ)だけだと展開が限られて、drとランダムイベント勝負の感があります。まあ、キャンペーン用の練習と考えて、次に行きます。

T16A