歴史・戦史研究「ちはら会」Drei

この会は、主にシミュレーションという手法を用いて、歴史・戦史を楽しもうという、有志の集まりです。興味ある時代をテーマに選び、図上演習(シミュレーションゲーム)を通して、文献研究では得られない「動きのある歴史」を見つめます。 「ちはら会」では、現在、会員を募集しています。年齢や資格等を問わず、興味のある方ならば、どなたでも参加できます。関心のある方は、下記にご連絡ください。 Eアドレス. chiharakai@apost.plala.or.jp (代表.mitsu)

 みなさんが集まり始めたところで、ゲムマで手に入れたばかりの最新カードゲーム「バルジ」(CMJ)を対戦しました。協力型のマルチゲームで、プレイヤーは連合軍の各指揮官となってドイツ軍の攻勢を押しとどめることになります。

 カードには、ドイツ軍の進撃カードと連合軍の戦力カードがあります。これ以外に、戦闘や進撃に影響を与えるイベントカードがあります。

 各プレイヤーは手番になると、ドイツ軍進撃カード1枚と望むだけの連合軍戦力カードを出します。全てのプレイヤーがプレイした後で、ドイツ軍と連合軍の戦力を比べます。ドイツ軍が大きければ、連合軍は撃破され、進撃されます。同点なら、膠着。連合軍が大きければ、進撃カードがパイルされ増す(2倍以上の戦力差なら、損耗)。

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 ドイツ軍のいずれかの部隊が7単位分進むか、3つ以上の部隊が4単位以上進むと、連合軍の敗北になります。カードがなくなるまで凌げば、連合軍の勝利です。

 mitsu、ybsさん、Tommyさん、平さんで、早速、やってみたのですが・・・いやー、連合軍は厳しい!敵に進撃に対応して、極力、遅滞戦術を行いますが、元から7戦力とか5戦力とかの装甲師団を止めるのは、容易ではなく。友軍の援軍を当てにして、とりあえず、戦力を投入するも、その後、援軍が来ず(戦力が足りない!)、ただ、撃破されて突破されたり。戦力を2倍にできる頼りの空軍が、曇天で飛べなかったり。スコルツィーニに邪魔されて、戦力やボーナスがなくなったり。

 先頭を切る第2SS装甲師団に7単位の突破をされ、敗北。唯一、国民擲弾兵師団を損耗させたことだけが、希望か。

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 続いて、1名を入れ替えて、mitsu、BIBIさん、Tommyさん、平さんで、二戦目に入ります。コツをつかんだので、各指揮官とも果敢な攻撃を仕掛け、装甲教導師団を殲滅!さらに、第2SS装甲師団を消耗させる善戦!!

が、初っ端から戦力を投入しすぎたのが響いて、後半に一気に3個師団に4単位以上の前進を許し、敗北・・・う~ん、撃破すると部隊数が減って、進撃カードが重なりやすくなり。無理に打撃を与えようとすると、戦力の消耗が早く。地道に進撃カードだけを除去する遅滞戦術が有効なのか?!

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 いずれも勝利ができていないので、勝つまでやってみたいものです(デザイナーの思う壺?!)。

 2週連続の例会だったので、まずは11月のちはら会から。

 11月は休日出勤が多く、なんとか月末に例会を開くことができました。体調はへろへろで珍来アタックも遠慮しましたが、遠き茨城会からにしさんが、S&Tの新作を持って平さんが、ひさびさにybsさんが来場し、常連さん共々、多くのゲームを楽しんで行きました。

 先日にプレイされたアイテムと戦績は、以下の通りです。

川中島(WGHB) ☆武田軍(にし)対上杉軍(mitsu)★
信長戦記(WGJ) ☆織田軍(Tommy)対反織田軍(BIBI)★
バトル・オブ・ブリテン・カードゲーム(グループ乾坤一擲) ☆イギリス軍(にし)対ドイツ軍(mitsu・平・ybs・)★
バルジ(CMJ)2戦
 ★mitsu・Tommy・平・ybs
 ★mitsu・Tommy・平・BIBI
東大紛争1968-69(ジブセイル) ☆全共闘(にし)・機動隊(mitsu)・文部省(平)・民青(ybs)
東大安田講堂強襲(ジブセイル) ☆機動隊(mitsu)対全共闘(にし)★
TRICY DRUGS(Cairo Rossi) BIBI・平・Tommy・ybs

 ハーフマップでユニット少なめ、プレイアビリティが高いウォーゲーム日本史から、「信長戦記」を、織田軍(Tommy)対反織田軍(BIBI)で対戦。初めてなので、2時間ほどかかっていましたが、手軽なシステムで楽しめたようです。


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 こちらは、BIBIさん持ち込みの「TRICY DRUGS」(Cairo Rossi)を平・Tommy・ybsで対戦。ファンタジーをテーマにしたダイスアイテムのようですが、詳細や勝敗は不明。みなさん、どうでした?

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 同じメンバーで取り組んだ「Ships  & Tactics」(グループ乾坤一擲)。自由惑星同盟軍のマルアデッタ会戦ヴァージョンのテストでした。自由惑星同盟軍は艦隊の能力は低いものの、要塞扱いのマルアデッタ空域が多数あり、かつ、特殊な太陽風などのイベントカードとタイムリーな攻撃でVPを得られるようになっており。
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 11月の例会がまだですが、12月も連続しているのでお知らせします。関東もだいぶ冷え込んできました。
[日時]12月7日(土)10:00-20:00
[会場]おゆみ野公民館 第2講習室
[住所]千葉市緑区おゆみ野中央2丁目7-6
[アクセス]
 京成電鉄千原線「学園前駅」または「おゆみ野駅」から徒歩10分
または、JR鎌取駅発小湊鉄道バスでおゆみ野中央二丁目バス停降り、徒歩1分(20~30分おき)
[参加費]無料
[持ち物]ゲームとゆとりと常識
 イメージは、なにやら盛り上がりを見せている「東大安田講堂強襲」(ジブセイル)。今年の振り納めは、火炎瓶か、催涙弾か?!

T5 延長放水でバリケード突破

 WGHBについていた、「TANKS β」(CMJ)。シンプルなルールをさらに戦車戦に絞っているので、会場でユニットを切ってもプレイできそう。
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 篠突く雨の中、春秋恒例になったゲームマーケットへ行ってきました。いつもは千葉会のお手伝いに行くのですが、休日出勤の悪夢で断念。かわりに一般参加にて。


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 会場はいつもの賑わいでして、え~ゲームさんに、中黒さんのbonsai ゲーム、TDFに、さいたまオフラインといつものブースを廻り、ついつい、購入してしまい。イメージは、今回の戦利品です。

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 bonsai ゲームでは、テストプレイをさせていただいた「金門島上陸作戦」が製品化されていて、当然、ゲット。

と、試遊卓では、aoさん、軍神さんが新作の「THE RISE OF BLITZKRIEG」を対戦していて。そこへはねはねさん、西新宿鮫さんものぞき込み。一戦終わったところで、お誘いをしていただき、西新宿鮫さんとインストプレイすることに。


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 オープンの勝利条件は「パリ陥落」でしたが、序盤、ドイツ軍がいきなりマジノ線を攻撃こりゃ、隠蔽の勝利宇条件に違いないと、早々に兵力を増強。

 すると、今度はベルギーに装甲師団がやってきます。少しでも敵兵力を減らそうと、負けを前提の反撃をしましたが、なんと「成功」。が、この前進でセダンに大穴が・・・。とはほほ、兵力を全部、持って行くんじゃなかった。

当然、ベテランの西新宿鮫さんが見逃すはずもなく、退路を断たれた包囲攻撃により、フランス軍主力が壊滅!「なに、フランス軍みたいなことをやってるんだよ~」と軍神さんが大笑い。いえいえ、確かにフランス軍なんですが(笑い)。


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 かなり苦しくなったのですが、途中で時間切れになりました。まだ、貫徹していませんが、勝利条件の隠匿に始まり、ドイツ軍の兵力配分も固定の上の隠蔽、ターンはじめのカード構築と、相変わらず、選択肢の多いこと、多いこと。あれやこれや、いろいろな手を試してみたくなりますね~。

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 その後、「このシミュゲ」のライターさん集まれ会にも参加。このお店の料理がべらぼうにうまかった!肉料理に、オーブンで焼いたポテト、絶品のパエリア。イメージは、串焼きを呑み込む風のソフィア会HAさんです。
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 主催の中黒さんはもちろん、千葉会のMMさん、軍神さん、たかさわさん、軍曹亭さん、危険がアブナイ龍虎さん、中国人デザイナーなどなど、実に楽しい時間を過ごすことができました。

 覚えている内容は・・・
今年の記事は何にする?/「独ソ電撃戦」で3つくらい記事が出るかも/生まれ変わった「独ソ電撃戦」は傑作/OMEGA7さんが残してくれたマップ/連結の決戦場は北部マップに有り/戦術は、戦略を越えない/中国では若いパワーが隆盛/8人でプレイしたトラファルガー/ちはら会のお勧めは?(そんなこと、聞いたら、責任取らないよ~)/ORGEをプレイできますか/ツクダのリプレイを集めて「このシミュゲがヤバい!」/安田講堂をゲームにするとは!/火炎瓶の投擲は楽しそう/機動隊は辛いよ

 楽しい時間は、人生の心の糧。また、みなさんとお目にかかりたいですね~。

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 ああ、今、気がつきましたが、グループ乾坤一擲の「Ships  & Tactics」拡張キットを手に入れられず。これも悪夢の業務スタックの祟りか。次回と言っても半年後だし、平さんがちはら会にご来場の際に、リガミリティアとザンスカール帝国をお願いしようかしら。

 もう一戦は、ちはら会ではヘビロテ・アイテムの「ノルマンディの切り札」(CMJ)でした。連合軍をTommyさんが、ドイツ軍をmitsuが担当します。

 上陸ターン、連合軍は1個空挺師団がスカッターしたものの、それ以外は予定通りの上陸戦闘をします。ほぼ損害もなく上陸に成功しましたが、ユタ海岸だけはEXとなり、1ステップロスをします。

 第1ターン、連合軍は橋頭堡から前進し、カーン前面の第716歩兵師団を包囲殲滅します。が、海岸堡がガラ空きになったため、ドイツ軍は「水際作戦」を狙って、2個師団を海岸に突入させます。が、これは時期尚早で、作戦値4を使った反撃でこれが壊滅。バイユーが占領され、ドイツ軍はやむなく戦略移動で要所を押さえるのがやっとです。

T1

 第2ターン、包囲されたカランタンへの接続をかねて、第12SS装甲師団が第101空挺師団を攻撃し、これを撃破します。が、連合軍は3個師団によるカランタン強襲を行い、drが冴えて第91降下猟兵師団を全滅させ、ここを占拠します。また、運良く、シェルブールに取り付き、「艦砲射撃」で守備隊を損耗させます。

T3
 第3ターン、カードの引き直しで再び「艦砲射撃」!これでシェルブールが早々に陥落します。また、カーン前面でもイギリス軍が6個師団を集中し、北部の市街地に強襲をかけ、損害担当の歩兵師団を除去します。このままでは消耗戦に巻き込まれると判断したドイツ軍は、北部市街地から撤退し、オルヌ川の対岸に陣地を築きます。

T4
 第4-5ターン、連合軍は一気呵成に攻めるかと思いきや、スタックを作ってじりじりと時間をかけて前進します。まるで、モンティか?!時間を稼げたドイツ軍は増援で同じくスタックを作り、対抗します。

T6
 第6ターン、終結したアメリカ軍がサン・ロー方面で攻勢に出ます。これまた、drがよく(なぜか、6ばかりが連発)、1個装甲擲弾兵師団が壊滅し、サン・ローは陥落します。が、ドイツ軍にとってはある程度、想定内で、後退と「戦線形成」による細かな機動で突破口を作らせず。

T7
 組織的な後退で、第7ターンにクータンスが陥落するものの、ドイツ軍は戦線を維持しながらヴィール-ヴェルデューラインに撤退します。

 

T8
 最終の第9ターン、なんとか引き分けに持ち込みたい連合軍は、ヴィール-ヴェルデュー戦線に猛攻を加えますが、ドイツ軍の遅滞戦術で時間を失い、ジ・エンド。最終VPは15点で、ドイツ軍の勝利となりました。
終了時

 日程の都合で1月半以上、ちはら会例会がないため、11月上旬に自宅オフ会を開きました。常連のTommyさんと対戦したのが「東大安田講堂強襲」(ジブセイル)です。

T0

 その名の通り、全共闘がバリストをした、約2日間に及ぶ安田記念講堂の攻防戦を、アルンヘムシステムで描いた戦術級です。市街戦を想定した同システムは、デザイナーが驚くほどぴったりとマッチしていています。

 オリジナルの設定としては、両陣営がそれぞれに使用できる戦術チットがあります。警視庁側なら、暴動鎮圧の代名詞である催涙弾や延長放水、突入をサポートする大盾トンネル、バリケードを破壊するエンジンカッターなどです。全共闘側なら、貧者の武器である火炎瓶や投石、警察が都市ガスを止めなかったばかりに痛い目に遭った「火炎放射器」などです。

 2つまで同時投入できる催涙ガスや火炎瓶、投石は非常に強烈で、drによっては、屋上にいる全共闘を一撃で行動不能にしたり、不用意に接近した機動隊員を根こそぎ病院送りにしたりできます。特に火炎瓶は使用後も燃えさかっていて(全共闘攻撃にプラス修整)、放水で鎮火するまで効果が続きます。これは室内でも使用でき(危険だぁ!)、バリケードの排除妨害に一役買います。

 基本的には、行動すると裏面になるので、計画的な役割分担が必要になります。スタック制限が随時、適用されるので、特に警視庁側は突入のタイミングと予備の存在が重要になります。

 インストした後、警視庁側をmitsuが、全共闘・新左翼をTommyが担当し、ゲームスタートです。

 第1ターン、警視庁側は催涙弾を撃ち込んで表にいる敵を行動済みにした後、機動隊員を突入させます。警備車輌と放水車を投入できる北側と東側は大きな損害なく、建物内に突入し、学生を次々に検挙します。

T1 検挙直前
 が、車輌のない西側から中央部にかけては、容赦のない火炎瓶や火炎放射器の攻撃が降り注ぎ、突入した機動隊が大きな打撃を受け、後退します。特に、わずか2ユニットの第7機動隊が早々に除去されたため、お茶の水の暴動への対処に苦労することになります。

T1 工学部の火炎放射器で、7機全滅。
 第2ターン、それでもいまだ膨大な物量を誇る警視庁側は、放水車による鎮火と催涙弾、飽くなき突撃を繰り返し、安田講堂を完全包囲します。全共闘側も火炎瓶で抵抗しますが、放水による消火で効果は上がらず。ただ、戦術チットの補充で6ゾロを出し、10以上のチットを回復したのは、ツイていました。また、正規の2個機動隊が暴動鎮圧に引き抜かれたので、次ターン以降に影響が出ます。

T2 安田講堂、包囲さる
 第3ターン、一日目の冬の太陽が陰り始め、わずか3個に減少した警視庁側は、至近からの催涙弾と放水による制圧で、大講堂正面と下層階に突入します。が、全共闘側はここにバリケード!警視庁側はエンジンカッターを投入するも、完全に障碍物を排除できず、そのまま、夜を迎えます。

T3 安田講堂内部に突入も、バリケードの壁
 第4ターン、両陣営は翌日の決戦に向けて、準備を進めます。全共闘側は火炎瓶等の補給を狙いましたが、drが酷く、補充はなし。一方の警視庁側は、人的優位を生かして前線の部隊を後方に下げ、交代要員を前線に。また、放水車を時計塔の周囲に配置し、万全の態勢を整えます。

T4 警視庁が再配備
 夜が明けて、第5ターン。補充のあったガス弾を容赦なく撃ち込み、敵の反撃を阻止すると、警視庁側は奥の手の高圧放水を投入します。一昼夜の攻防でガタのきていたバリケードはあっけなく崩壊。突入した機動隊員により、学生守備隊の要である中核派が次々に検挙されます。

T5 延長放水でバリケード突破
 第6ターン、時刻は昼をまわり、残っているのは大講堂背面と時計塔のみ。機動隊はこれでもかと室内で催涙弾を使用し、立ちこめる毒性のある煙に、学生たちは抵抗の意志を失います。もはやバリケードもなく、公権力の突入により、安田講堂の全エリアが制圧されます。その直前に流された時計台放送を最後に、1年近く続いた東大紛争は終焉を迎えました。

T6 時計塔を制圧
 VP的には、
 警視庁側…全エリアの制圧で、19点
 全共闘側…第6ターンまでの抵抗で、11点
で、警視庁側の勝利となりました。

 が、警視庁側も、第1ターンに鎮圧投入用の第7機動隊を失い、その後も全共闘側の猛烈な抵抗により隊員を消耗したため、最後はわずかに4ユニットまで減少していました。史実通り、圧倒的な物量を誇っていたわりには、ギリギリの勝利だったかも。全共闘側は、なんといっても、工学部の火炎放射器と火炎瓶が強烈でした。

 アルンヘム・システムの他の作品と比べると、学生側にほぼ機動の余地はなく、戦術チットとdr次第ですが、あの(再放送の)TVで見た東大紛争の雰囲気は、バッチリ。戦い終えて、火災の跡とガスの匂いが漂う、安田講堂が浮かんできました。

 今月のソロプレイ第5弾は、「電撃戦1939」(CMJ)からソ連軍介入の仮想戦シナリオ「トハチェフスキの介入」です。同じ設定としてはシナリオ「ソ連軍、ポーランド側に立つ」がありますが、こちらのシナリオでは史実で粛正されたトハチェフスキが健在であり、介入軍は最高レベルの軍事力を持っています。通常のソ連軍兵力に加え、後方予備やトハチェフスキ直率の打撃軍が加わります。さらに、機械化部隊による縦深突破戦術を身につけた ソ連軍の機械化部隊は、ドイツ軍同様に機動攻撃ができることになります。

T0


 勝利条件は、ポーランド・ソ連合同軍が、分割線西側の都市・町のいずれかを保持していれば、勝利となります。現実的な目標としては、首都Warsaw、Konigsberg、Lublinの保持または奪還となることでしょう。反面、ドイツ軍としては、電撃戦を駆使して、迅速に勝利条件の都市・町を占領し、スタック防御でソ連軍の侵攻を食い止めることを目指します。

 第1ターン、ドイツ軍はポーランドへの侵攻を開始します。が、特別ルールにより、いつものごとく、次ターンの電撃戦に向けての準備となります。


T1D
 これに対し、ポーランド軍は、ソ連軍の到来まで可能な限り時間を稼ぐことを目標に、部隊の撤退を行います。
T1P
 第2ターン、ドイツ軍の電撃戦が、容赦なく、ポーランド軍を襲うはずでしたが・・・ここで、早くもソ連空軍が介入!装甲のフルスタックに交通妨害を行います。結果、主力の動きを牽制されたドイツ軍は、やや緩慢な動きとなります。それでもPoznan突出部に対し、東西北部から機動攻撃と浸透を仕掛け、2/3の部隊を撃破・被包囲します。

 同時に、ちょうど空白だったLublinに対し、空挺部隊とグライダーが空挺降下を行い、これを占拠します。

T2D


 続く、ポーランド・ソ連軍ターンに、トハチェフスキに率いられた大量のソ連軍が、Minsk及びKiev軍管区から出撃し、ポーランド救済のため、国境を越えます。
T2S  ソ連軍の最大介入
 大きな打撃を受けたポーランド軍ですが、「ソ連軍が助けに来るぞ!」を合い言葉に部隊を再編成し、Visula川沿いに戦線を引きます。同時に、Lublinの空挺及びグライダー部隊に対し、反撃を実施し、同市を奪還します。
T2P
 第3ターン、ソ連軍動く、の報に衝撃を受けながらも、迅速なポーランド軍の殲滅を狙うドイツ軍は、機動力を存分に生かして、Visula川戦線を強襲します。ルフトヴァッフェの乱舞するポーランドの中央部で、河川越しの戦闘を仕掛け、4カ所で渡河に成功します。後方のポケットの掃討と合わせて、のべ14ユニットを壊滅させます。
T3D Visula河防衛線を突破
 ポーランド軍は、戦線を後退させながらも、決死の思いでWarsaw-Lublinラインを維持します。ソ連軍も最大戦速で進行し、先駆隊がNieman川及びKaunas近郊に辿り着きます。
T3PS ソ連軍到着まで可能な限り敵を食い止める
 第4ターン、ソ連軍のきわめて有効な交通妨害を受けながらも、ドイツ軍は前ターンに包囲した敵部隊を攻撃し、そのほとんどを撃破します。
T4D 激闘!
 すでに1/3程度の戦力となったポーランド軍は、薄いながらもWarsawからの補給路を確保して、Bug川沿いに戦線を延長します。

 と、ここで、ソ連軍の先鋒隊がBug川近郊に到着。早速、反撃を開始し、スクリーンを張っていたドイツ軍騎兵旅団を一撃で撃破します。南方でも、ドイツ空軍の交通妨害によって、若干、遅れながらも、快速の機械化部隊がBug川上流域に辿り着きます。


T4PS ソ連軍がBug側に到着
 第5ターン、ソ連軍との接触が始まり時間のないドイツ軍は、装甲による機動攻撃と後方浸透によって、敵戦線を分断し、間一髪、Warsawの孤立化に成功します。同時に、後方に残ったLodsとLublinを包囲強襲し、前者に損害を与え、後者を陥落させます。また、北方では、Hela要塞に二度目の強襲を行い、これを無事に占拠します。

T5D 一手早く、ワルシャワを孤立化

 ほとんどの野戦部隊を失いつつあるポーランド軍が、都市または要塞に立て籠もる一方、ソ連軍は前衛部隊による組織的攻撃を開始します。ドイツ軍顔負けの機動攻撃で戦線をこじ開けて、2スタックを包囲すると、一つを殲滅、もう一つを撃破します。この猛攻で、ソ連軍は包囲下のWarsawに4へクスまで辿り着きます。

T5S ソ連軍、戦闘介入

 第6ターン、ソ連軍の前進を止めるべく、半数以上の部隊を送って、前線を強化すると、ドイツ軍はポーランド西側の制圧を続行します。部隊が少なくなっているので、3カ所が限度でしたが、北部の逃げ遅れた敵の歩兵師団と、要衝LodsとMlawa要塞に包囲攻撃をかけ、敵を消耗させます。
T6D 前線でソ連軍を食い止めながら、後方の掃討
 ドイツ軍による制圧を阻みたいソ連軍は、ルフトヴァッフェの妨害を受けながらも、Mlawa南北で攻撃をかけ、一時的に連絡を取ることに成功します。
T6PS ソ連軍の猛攻、LWの航空支援
 第7ターン、Mlawa要塞の支配をもぎ取るため、ドイツ軍は可能な限りに部隊をかき集め、8:1の戦闘比を成り立たせます。この自動的勝利により、Mlawa要塞が陥落。また、前ターンから攻防戦が続いていたLodsも、ルフトヴァッフェの近接支援により、占領することに成功します。
T7D Warsaw包囲
 残されたポーランド側の勝利条件地点は、WarsawとModlin要塞のみ。ここで一気に流れを決めるべく、Warsawを完全包囲下においたドイツ軍は、恐怖の都市爆撃-シーサイド作戦を実施します。逃げ場のない首都で、猛烈な爆撃を受けた市民と防衛部隊に、絶望感が広がります。
T7 Op SS
 首都の危機に、ソ連軍は後方から追いついた歩兵とともに、全域で総花的な攻撃をかけます。1:1から3:1までの7カ所の猛攻により、自軍の6損害に対し、敵に9損害(後退により実質は6損害)を与え、最前線の部隊はWarsawまで3へクスに迫ります。

 同時に、この首都包囲網を突破せんと、市内の防衛部隊とModlin要塞の守備隊が、乾坤一擲の反撃を行います。戦闘比は4:1でしたが、結果は、1ステップロスのみで、包囲環は破れず。ここにWarsawの運命は決まりました。


T7S 前線の激闘
 第8ターン、Warsawは降伏し、残ったModlin要塞に対して、ドイツ軍の矛先が向けられます。5:1の攻撃の結果は、1/2(要塞効果で1/1)で、1部隊が消耗します。

T8D Modlin攻撃もポーランド軍が決死の防衛
 ソ連軍は、ルフトヴァッフェとソ連空軍が乱舞する前線を、全力で攻撃し、ソ連軍5損害:ドイツ軍10損害(!)を与えます。耐えかねたドイツ軍は、1へクスの後退をし、損害を軽減します。

T8PS 激しい消耗戦の中、Warsaw陥落
 第9ターン、行動の自由を得たWarsaw包囲部隊も、ポーランド軍最後の拠点-Modlin要塞に到着し、8:1攻撃で自動除去に。これにより、全ての勝利条件地点がドイツ軍の手に落ちます。

T9D Modlin陥落
 国土西部のポーランド軍は全滅し、ソ連軍の救援は届かず。ならば、Warsaw、Konigsberg、Lublinのいずれかを奪還せんと、猛烈な攻撃を継続し、第9及び第10ターンに、ソ連軍10損害:ドイツ軍18損害(実質13損害)を与えます。が、さすがにソ連軍の消耗も嵩み、約半数の部隊がステップロスに。

T9S
 このまま、膠着かと思われた第12ターン、ソ連軍は最後の切り札-空挺部隊を投入します。目標は、Lublin南部とKonigsberg東方。これにより3個スタックを包囲し、うち2つに、6:1と7:1の攻撃を実行します。結果、ソ連軍の損害0で、敵に4ステップの打撃を与えることに成功します。

T12S 空挺降下
 が、これにより、後方都市の安全が確保できたドイツ軍は、全部隊を前線に投入すると同時に、危険な空挺部隊を攻撃して、これを除去します。
T13D 空挺を殲滅
 万策尽きた感のあるソ連軍はなおも2ターンに渉って、攻勢を続けますが、戦力の低下とdrの不運により、ドイツ軍3損害に対し、自軍が10損害を受け、戦力をさらに消耗します。

T14S
 第15ターン、ほとんどの部隊がステップロスしたソ連軍に対し、ドイツ軍が逆襲を開始します。浸透戦術で前線をすり抜けたドイツ軍機械化部隊が、ソ連軍の補給線を絶ち、4個軍団を撃滅し、2個軍団を包囲下におきます。

これにより、南部及び中央部の戦線が崩壊し、ソ連軍はついに前線部隊を後退させます。この瞬間、ドイツ軍の勝利が確定しました。

T15D


 その後もドイツ軍は反撃を続け、南部から敵を圧迫。Brest要塞で唯一生き残ったポーランド軍との死闘を経て、Rozan要塞東でソ連軍戦線を崩壊させたところで、ゲーム終了に。ポーランドの勝利条件地点を全て制圧したドイツ軍の勝利でした。


T19D
終了時
 全シナリオ中、もっとも緊迫した戦いでしたが、それでもドイツ軍は強かった!ポーランドとソ連という東側の強力な陸軍国家に対し、数では劣りながら、これを撃退。まさに新戦術-電撃戦の優秀さが際立っていました。

 オリジナルの本シナリオでは、まさに史実通りで、ゲームバランスは目も当てられませんが、CMJ誌が追加したヴァリアントは、かなり面白かったです。if設定もOKという方ならば、十分に楽しめるのではないでしょうか?

 今月のソロプレイ第4弾は、ポーランド戦役を題材とした「電撃戦1939」(CMJ)から、仮想戦シナリオ「ポーランド人が想定したポーランド戦役」です。


T0
 史実では、ドイツ軍の電撃戦のデビューとなったわけですが、このシナリオでは、ドイツが戦略そのものを開発できなかったことになっています。まず、装甲師団が登場しません(電撃戦のためのツールであり、編成されていない想定です)。その他の機械化部隊は登場するものの、一切、浸透やオーバーランができず、移動力の大きな歩兵扱いです。また、空飛ぶ砲兵と言えるルフトヴァッフェもなく。装甲を集中し、近接航空支援で戦線を突破し、敵の後方システムを破壊するのが、電撃戦の要諦ですから、こういった処理がされています。

 いわゆるポーランド軍が想定していた第一次対戦型の兵力のぶつけ合いになるわけです。果たして、展開はどうか?

 第1ターンは特別ルールのため、基本的に従来の展開と同じです。ドイツ軍は無駄な攻撃を控え、敵を包囲できる3カ所でのみ、攻勢をかけます。結果、ポーランド軍6ユニットが包囲拘束されます。


T1D
 大きく変わったのは、ポーランド軍の対応です。装甲によるZOC to ZOCの浸透がないため、ポーランド軍は北部の突出部こそ後退させたものの、他は後方から部隊をつぎ込んでハイスタックを作り、可能な限り前線を維持します。

T1P
 第2ターン、こうなると、ソ連と互角の勝負を繰り広げたことのあるポーランド軍の強さが発揮されます。ドイツ軍はフルスタックを組んでポーランド軍を力攻しますが、そこそこdrに恵まれたにもかかわらず、ほとんど戦線は動かず。消耗回避のため、作戦的な後退はあるものの、一行に戦線の厚みは減らず。唯一、Gydnia攻防戦で敵を一撃で屠れたため、早期にHela要塞が陥落したのが、救いです。

T3D
 第4ターン以降、強襲に強襲を重ねるドイツ軍ですが、Mlawa-Modlin-Lods-Krakowの堅陣で迎え撃つポーラン軍を全く抜けず。損害は与えるもの、後方からの補充で、すぐさま増強され、不毛な消耗戦に巻き込まれます。ああ、電撃戦の戦略を持たないドイツ軍は、こんなにも苦労するのか!

T6D
 やっと戦局が動いたのは、第9ターンでした。正面攻撃は下策と認識したドイツ軍は、高速の機械化部隊を最西部に投入して薄い戦線を叩き続けます。ポーラン軍は北部の予備を投入して対処しようとしますが、徐々に戦線が広がったことで、兵力密度を維持できず、第10ターンについに西部の部隊が後退を開始します。
T9D


T10P
 いったんは、Bug河の戦線で防御行動を行いますが、3ターンに及ぶドイツ軍の猛攻で、ついに崩壊します。

T12D
 第13ターン、ここまでの鬱憤を晴らすように、ドイツ軍は逃げる敵を追撃します。中央では、まず、Warsawへの関門のLodsを包囲攻撃し、2ターンでこれを占領します。また、補給切れで動きが鈍ったポーランド軍を、ドイツ軍の快速部隊が捕捉し、第16ターンまでにLwow方面を平定します。しかし、ドイツ軍に残された時間は、後4ターンしかありません。

T13D
T16D
 第17ターン、かなり条件は厳しいもの、最後の希望を託して、Warsaw攻略戦が開始されます。Warsawを包囲すると、歩兵師団がフルスタックで強襲をかけます。が、最も強固な要塞ということもあり、ほとんど戦果はあがりません。

T17D
 なんとか、攻勢正面を増やさんと、北部のModlin要塞を機械化部隊が急襲しますが、こちらも後1ステップが抜けず。
T18D

 第19ターンが終わった時点で、Mlawa、Rozan、Modlin、Warsaw、Brestの5要塞が健在で、後1ターンで全て攻略することは不可能となり、ポーランド軍の勝利で終了しました。

T19D
 精鋭ドイツ軍が、後一歩まで行くものの、結局、ポーランドの攻略はならず。先の第二次露波戦争もそうでしたが、通常の戦争であれば、ポーランド軍は決して大国に引けを取りません。逆説的に言えば、史実でわずか2週間でポーランド戦役の大勢を決めたドイツ軍の電撃戦がいかに優秀だったかが、わかりました。
終了時

 今月のソロプレイ第3弾は、ポーランド戦役を題材とした「電撃戦1939」(CMJ)から、仮想戦シナリオ「ソ連軍、ポーランド側に立つ」です。

 このシナリオでは、ドイツの脅威に危機感を抱いたソ連軍が、開戦と同時にポーランド側に立って参戦するというものです。当然、独ソ不可侵条約は締結されておらず、ドイツは予想外の展開に衝撃を受けながらも、当初の目標を越えた軍事作戦を展開します。

 ドイツ軍の敵は、ポーランド軍に加え、21ユニットに及ぶ軍団規模のソ連軍です。勝利条件は、この二つの敵を打ち負かし、マップ上の全ての都市・要塞・町を占領すること。ターン数は幸いにして、20ターンまで伸びますが、ドイツ軍の撤退は、規定通りに行われるため、後になればなるほど戦力減少に悩まされることになります。ことに10ターン以降には、強力なるルフトヴァッフェが西部戦線に転出するため、それまでにいかに敵にダメージを与えられるかがポイントになります。

 第1ターン、対ポーランド戦を決意したドイツ軍が各地で一斉に国境を越え、第二次世界大戦が始まります。このターンの特別ルールのため、ドイツ軍は無駄な攻撃を控え、包囲できる3カ所でのみ、攻勢をかけます。結果、ポーランド軍5ユニットが包囲拘束されます。


T1D
 ポーランド軍は、この隙に前線の部隊を撤退させ、北部ではLods-Warsawラインを、南部ではLwow方面での守りを固めます。

T1P
 第2ターン、いよいよ、ドイツ軍の電撃戦が幕を開けます。制限のなくなったドイツ軍機械化部隊は、ZOC浸透やオーヴァーランを生かして、敵前線を蹂躙し、一瞬の隙を突いて、Lodsの背後に回り込み、Warsaw西市街地を攻撃。これを奪取します。まさに電撃戦!

T2D
 結果、Lods-Warsawラインを突破されたポーランド軍は、もはや戦線を維持できず、やむなく、Modlin要塞とWarsaw東市街地に立てこもります。その際にかなりの数のユニットが、Lods-Warsawに取り残されます。

 南部では、ドイツ軍の快速部隊(機械化及び山岳師団)が敵戦線の一部に攻撃をかけ、戦果を上げますが、まだ、大半が国境付近での掃討に割かれ、戦線を崩壊させることはできず。

 と、万全の介入準備をしていたソ連軍は、開戦後1週間も経たないこの時期に、ポーランド側に立って国境を越えます。快速部隊は、ニエメン川を越え、一気にWarsawまで2ターンほどの距離に接近します。


T2P
 第3ターン、この想定外の軍事介入に驚いたドイツ軍でしたが、参謀本部が的確な指示を出します。東プロイセンからWarsaw東方に浸透した部隊が、Rozan-Brest間に戦線を引き、ソ連軍に対する遅滞行動を行います。一方、主力は、各地で包囲したポーランド軍を包囲し、ルフトヴァッフェの近接支援を受け、次々と敵を撃破していきます。

T3D
 これに対し、ポーランド軍はWarsaw近郊の部隊をかき集め、西市街地奪還のため、一か八かの反撃を繰り出します。結果は、惜しくも1/2で、奪回ならず。

 また、窮地に陥ったポーランド軍を救わんと、ソ連軍の機械化部隊が、Rozan-Brestラインに攻撃をかけ、損害を与えます。が、ポーランド軍とソ連軍の合流を阻止したいドイツ軍は、1へクスずつの後退で時間を稼ぎます。


T3P
 第4ターン、思わぬ反撃に機を肝を冷やしたドイツ軍は、最低限の増援をRozan-Brestラインに送ると、ポーランド軍の分断と殲滅に入ります。これにより、ポーランド軍は、都市と要塞の狭い地域に押し込められ、野戦軍としての機能を失います。

T4D
 一方、南部では、ポーランド軍とソ連軍が合流を果たし、連続した戦線を引いて、Lublin-Przemysl間を維持します。

 後方から強力な歩兵軍団が追いついたソ連軍は、遮二無二、正面強襲をかけますが、若干の損害と引き換えに、ドイツ軍は戦線を死守します。


T4PS
 第5ターン、前線に歩兵が追いついたドイツ軍は、東方の守りを強化するとともに、Modlin要塞の中央部に強襲をかけ、これを奪取。ポーランド軍を完全に分断します。一方で、膠着していた南部では、機械化と歩兵、山岳部隊が、敵戦線中央に楔を打ち込み、1個スタックを包囲して、圧迫をかけます。

T5D
 もはや、ソ連軍だけが頼りの連合軍でしたが、兵力集中ができない(スタックできない)ため、ドイツ軍の堅陣を打ち破れません。

 第6ターン、ドイツ軍はLodsとModlin要塞を強襲し、これを奪取すると同時に、Warsawに対し、完全包囲を行います。そして、ついに都市爆撃-シーサイド作戦を決行します。

T6D
 第7ターン、全ての希望を失ったWarsawが、降伏します。ドイツ軍は東の戦線を維持しながら、残った要塞群の攻略へ。

T7D
 同時に南部でも、強襲と浸透で戦線が維持できなくなった連合軍は、共同防御をあきらめ、ポーランド軍はLwowと山岳地帯に籠城します。ソ連軍は、介入の方向とは真逆に、Zhitomirに向けて、厳しい退却戦を開始します。

T7S
 第8ターン以降は、中央部でMinskに向かって逃げるソ連軍に対し、追いすがって打撃を与えるドイツ軍の競争になります。Pripet湿原を南側面の天然防壁にしながら、ソ連軍が戦線を維持しながら、徐々にMinskポケットに退却していきます。ドイツ軍は、機甲部隊を中心に戦線翼端に攻撃を集中し、来るMinsk決戦に向けて、敵兵力の消耗に努めます。

T9D
 一方、南部では、敵包囲陣の掃討を終えた機械化部隊が、平原を突進し、森林に防衛線を張るソ連軍の南北端を突破。3ユニットを除き、大半の部隊を包囲してしまいます。

 第10ターン、Minsk周辺に辿り着いたソ連軍は、地形を利用した半円形陣を引きます。これに対し、空軍の撤退で攻撃力を減殺されながらも、ドイツ軍の精鋭機甲部隊が敵戦線の南北端を、追いついた歩兵が中央部を圧迫します。強力な打撃に耐えかねたソ連軍は、徐々に後退し、第12ターンについにMinskが包囲されます。

T10S
T12D
 この時、南部では、第11ターンまでにZhitomir周辺の敵を排除したドイツ軍が、直接攻撃に移ります。2ターンに及ぶ攻防の結果、南部の要衝Zhitomirが陥落します。

T13D
 そして、戦闘は、最後のMinsk攻防戦に。第13ターン、連絡路を遮断し、Minskを完全包囲したドイツ軍は、全周囲からの強襲をかけます。4:1の戦闘の結果は、0/2!ついにソ連西域の最大都市が陥落し、両軍は休戦を結びます。ドイツ軍の電撃戦で始まり、ソ連軍の介入で激化したポーランド戦役は、ドイツ軍の勝利で幕を下ろしました。

T14D
 ソ連軍の参戦をもってしても、ドイツ軍のブリッツクリークを止めることはできず。実験段階から抜け出したばかりの新戦術でも、旧態依然の軍隊相手にはきわめて有効でした。

終了時
 なお、ルールブックの作戦の指針では、ソ連軍は可能な限り速やかにワルシャワ付近に進行し、ポーランド軍とともに防御戦に当たるようにと、書かれています。が、今回のようにドイツ軍が両軍の間を遮断すると、それはほぼ不可能でしょう。そうなると、一部の遅滞戦術を除き、主力部隊はMinskポケットに地形を利用して籠城した方がいいかも。

 ともあれ、ドイツ軍にのみ、浸透とオーバーランが可能な状況では、勝ちはなさそう。となれば、ソ連軍が最大戦力で介入し、かつ、「電撃戦」が可能な「トハチェフスキの介入」シナリオが、最もバランスに恵まれているようです。

 ぜひ、ポーランド・ソ連連合軍を指揮していたいという方がいたら、ご一報ください(笑い)。

 今月のソロプレイ第2弾は、ポーランド戦役を題材とした「電撃戦1939」(CMJ)から、仮想戦シナリオ「第二次露波戦争」です。

 第一次世界大戦の終了により、独立したポーランドは、内戦や諸外国の干渉で消耗したソ連に対し、1920年に領土拡張のための戦争を仕掛けました。初戦はポーランドが押していましたが、労農赤軍の反撃により、一時はワルシャワ近郊まで攻め込まれます。が、「ヴィスワ川の奇跡」と呼ばれる騎兵による反撃が成功し、あのトゥハチェクスキー率いる赤軍を全面撤退させます。結果、ポーランドは、リトアニア中部とガリツィア地方を手に入れることに成功します。

 このシナリオは、その雪辱を果たさんと、独ソ不可侵条約を結んだソ連軍が、ポーランドに軍事侵攻するものです。

 ソ連軍は、ヨーロッパロシアにおける軍事力の大半をつぎ込んでいます。規模こそ違えども、1ユニットあたりの戦力は、ポーランド軍の2-3倍(最強の緒兵科連合軍団だと4倍以上!)にあたります。この打撃力を持ってすれば、強襲でワルシャワを奪取できると思われましたが・・・ソロ演習でワルシャワ直撃を試みたところ、前面まで行くものの、地形を利用したポーランド軍のハイスタックに阻まれ、仁義なき消耗戦に。敵の損耗も尋常ではありませんでしたが、ソ連軍が先に出血多量で攻勢停止となり、ポーランド軍がワルシャワを守り切りました。

 そこで新たに考え出した作戦が、長距離旋回による西方からのワルシャワ包囲です。ワルシャワから5へクス以内(ワルシャワ守備地域)にソ連軍が進入するまで、分割線より西側のポーランド軍が行動できない、というルールを利用します。まず、機械部隊など足の早い主力をLwow-Krakow経由で、ワルシャワ守備地域を迂回させながら北上させます。その間に歩兵・騎兵部隊を、ワルシャワ守備地域を半包囲する位置に進出・待機させます。主力がLods付近まで到達したならば、一斉にワルシャワ守備地域に雪崩れ込み、東・南側を中心に防衛線を崩壊させます。あとは、大兵力にものを言わせて、強襲を繰り返し、ワルシャワを奪取するという計画です。


T0
 第1ターン、先のポーランド戦争で失った土地と名誉を奪還すべく、ソ連軍がポーランド国境を越えます。主力は南方方面軍で、機動力の高い戦車・自動車化・緒兵科連合部隊を中心に、全兵力の7割のユニットが、全速力で西進を開始します。一方で、北部では、ワルシャワ周辺の間接包囲のため、狙撃兵・騎兵の3割のユニットが、国境警備隊を排除しながら、西進します。

T1ソ連
 ソ連空軍の交通妨害で移動困難の部隊を拠点防御にしながら、南部の主力は敵の捕捉を逃れようと敵に先んじて退却を開始します。

T1P 交通妨害で退避が遅れる
 第2ターン、突進するソ連軍は、逃げ遅れた敵を包囲殲滅しながら、サン川南方を越えます。一部の部隊は、ルブリン経由での迂回を試みます。ここで、全面的な攻撃もできましたが、後の激戦に備え、損害の少ない高比率戦闘のみを行います。

T2S 南部を西進
 ポーランド軍は、南部の丘陵を利用して、時間稼ぎのための遅滞戦線を引きます。

 第3ターンから第4ターンは、Krakow東方地域でソ連軍とポーランド軍が戦闘になります。ソ連軍は大兵力にものを言わせ、毎ターン、2-3ユニットずつを撃破するものの、巧みな遅滞戦術により、前進速度は鈍ります。


T3終了時
T4P 遅滞戦術をしながら主力は後退
 第5ターン、猛攻を加えるソ連軍により、わずか3ユニットまですり減らされた南部部隊は、Katowice北東に撤退します。と、ここまでの遅滞戦術により、北部から転進してきた一線級歩兵が到着し、ソ連軍の進路を封鎖します。

T5S
 正面攻撃箇所が2カ所しかないため、機動戦の余地がなく、第6ターンから、この狭い地域での消耗戦になります。
T6P 隘路を封鎖
 ソ連軍は空軍を投入して、毎ターン、1-2ユニットずつを除去しますが、ポーランド軍は補充や増援を投入して、一歩も引きません。ターンも10ターンを越え、ただただ、時間だけが過ぎていく展開に、ソ連軍が焦り始めます。

T8S
 が、第12ターン、さすがに度重なる強襲により、ポーランド軍の予備が底をつきます。ついに主力部隊に対して、3:1攻撃が可能になり、ポーランド軍はじりじりと後退を始めます。
T12P ついに後退開始
 それでも、巧みな部隊運用で正面へクスを限定し、第16ターンまで、遅滞戦術を繰り広げます。

T16S
 残りは、4ターンのみ。後がなくなったソ連軍は、本来ならばLods付近まで到達してから実施予定だった一斉攻撃を、第17ターンに発動します。ワルシャワ守備地域を半包囲していた歩兵・騎兵が東と南から、機械部隊が西から、満を持して突撃します。これにより、主力歩兵の6個師団が壊滅し、4個師団が包囲下に取り残されます。

T17S 全面攻勢
 ポーランド軍は、生き残りの部隊で薄いながらも防衛線を引くとともに、行動制限を解除された全部隊をLods-Warsaw防衛線に向けて、全力移動させます。

T17P
 第18ターン、ソ連軍は正面から高火力を終結し、包囲下の部隊と敵スタックを撃破しながら、Warsawに迫ります。東方から攻撃をかけた歩兵・騎兵の連合部隊が6:1でWarsaw東市街地を強襲し、一撃でこれを奪取します(0/4)。

T18S
 残り2ターンで、Warsaw西市街地を制圧できるか?第19ターン、ソ連軍はなりふり構わず部隊を投入し、Lods-Warsaw防衛線に攻撃をかけます。が、ここにきて、drの女神は微笑まず。3カ所の攻撃は失敗し、ポーランド軍はギリギリで戦線を維持することに成功します。これにより、北部からの増援が到着し、戦線は万全な厚みとなります。

T19S
 もはや、勝利は不可能ですが、せめてもと、ソ連軍が最後の攻撃をかけます。ほぼ1:1攻撃でしたが、執念の粘りで相互損害を与えたところで、ゲーム終了。最後までWarsaw西市街地を守り切ったポーランド軍の勝利となりました。

T20S ワルシャワ落ちず
T20P
 勝利までは行きませんでしたが、はじめのWarsaw強襲よりは長距離旋回作戦は遙かに可能性がありました。想定外だったのが、第6ターン以降のKatowice北東の消耗戦で、北部から撤退してきた部隊がソ連軍の進撃をふさいだため、実に6ターンに渉って足止めを喰らいました。その後も部隊を犠牲にしながら、第16ターンまで(実に10ターン!)遅滞戦術を行い、結果、一斉攻撃が遅れ、もう一歩が届かず。

 終了時にもソ連軍にはまだ十分な余力があったので、もう少し早めに見切りをつけてもよかったかも。また、ルールには記載がないのですが、ヴァリアントで使えるはずの2個の空挺部隊を投入(降下)できれば、決定的な場所で包囲攻撃ができるので、Warsaw奪取も十分にありえるでしょう。

 こんなマイナーアイテムの仮想ヴァリアントに対戦希望があるとは思いませんが、奇特な方がいたら、ご一報ください(笑い)。

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