歴史・戦史研究「ちはら会」Drei

この会は、主にシミュレーションという手法を用いて、歴史・戦史を楽しもうという、有志の集まりです。興味ある時代をテーマに選び、図上演習(シミュレーションゲーム)を通して、文献研究では得られない「動きのある歴史」を見つめます。 「ちはら会」では、現在、会員を募集しています。年齢や資格等を問わず、興味のある方ならば、どなたでも参加できます。関心のある方は、下記にご連絡ください。 Eアドレス. chiharakai@apost.plala.or.jp (代表.mitsu)

medium
 油断はできませんが、コロナ禍もとりあえず下火傾向にあり、緊急事態宣言の解除が始まりそうです。千葉県はおそらく7日まで続きますが、その前日にちはら会予定日があり。公民館に確認したところ、限定的に利用ができることがわかりました。
 そこで、kawaさんと相談し、本格開催の前のプチ例会をすることにしました。いつもと時間が異なっていますので、ご留意ください。

[日時]3月6日(土)9:00-17:00
[会場]おゆみ野公民館 第2講習室
[住所]千葉市緑区おゆみ野中央2丁目7-6
[アクセス]
 京成電鉄千原線「学園前駅」または「おゆみ野駅」から徒歩10分
または、JR鎌取駅発小湊鉄道バスでおゆみ野中央二丁目バス停降り、徒歩1分(20~30分おき)
[参加費]無料
[持ち物]ゲームとゆとりと常識

 なお、念のため、今回のみ、最大8人までの人数制限をします。ご希望者は、千葉会一門掲示板に書き込みください。先着順とし、8名になったところで、締め切りといたします。(たぶん、いつも8人も行かないんですが、苦笑い)

 mitsuの持ち込みは、ソロとオフ会対戦をした「FREEZING DEATH」(LINDEN LAKE GAMES)。1時間半程度のCDSで、インストもいけます。
988b78e3
 どなたか、お相手がいれば、銀一郎氏追悼で「砂漠の狐」(エポック)。しばらくやっていないんで、リハビリにはちょうどいいかも。

59fd1f8a

 今月のソロプレイ第7弾は、WWⅡ戦闘級アイテムの「TANKS+」(CMJ)から東部戦線シナリオ5「白ロシア」です。ソ連軍20輛に、ドイツ軍10輛が登場するこのシナリオは、先に敵の半数を撃破すれば勝利となります。タイトルからも、正面から大兵力をぶつけて中央軍集団を押し潰したバグラチオン作戦がモチーフと思われます。
 このシナリオのドイツ軍は、史実通り、かなりの劣勢にあります。主力のパンター4輛は優秀な命中率と貫通力を誇りますが、敵もSU100にT34/85、さらにStalinⅡとかなりの装甲を持っていて、近距離にならないとそう簡単には撃破できません。残りの6輛は命中率こそ、ソ連軍より優勢ですが、貫通力と装甲は敵の方が上。つまり、全車輌が中距離以内で撃ち合うと、圧倒的に数の多いソ連軍に軍配が上がる見込みです。
 試しのソロ演習では、1回戦は南西の丘に6輛を、中央にパンターを配備してみましたが、中央北側の森からSU100の援護射撃を受けたT34/85の大軍に呑み込まれ、敗北。ならばと、2回戦は中央南部の森林に籠もり射撃戦をしてみましたが、こちらは地形効果はあるものの射界が悪く、半数の車輌しか射撃ができず、やはりソ連軍の赤い津波を止められず。
 そこで考え出したのが、あえて兵力を二分し、お互いに側面を狙える布陣です。南西の丘に6輛を置くのは替わらず、中央のやや南端寄りに、パンター4輛を配置します。パンターは射界の広さから、初期から遠距離砲撃戦ができ、命中すれば敵の一部を削れます。敵が南西の丘に主力を向かわせるようなら、パンター隊は一旦、森の陰か西端に寄り、側面から敵の突撃部隊に射撃を見舞います。
 敵が先にパンターの制圧に掛かったら、中央南部の森林に入って射撃戦を行います。パンター隊は全滅するでしょうが、それまでに相応の敵を屠れるでしょう。同時に、距離的にはやや厳しいですが、南西の丘の6輛が稜線越しに射撃を行い、敵戦車の側面を攻撃します。うまくすれば、敵の損害限界の10輛撃破も狙えます。それでも、最後は南西の丘の部隊との近距離戦で決着するものと想定できます。
  第1ターン、この布陣をみたソ連軍は、先にパンター隊を撃破すべく、主力をこちらに向けます。助攻として、長距離射撃能力のあるSU100の4輛を北部側に登場させます。この部隊は中央北部の森林に入り、その長い射程を生かして、パンター隊または南西部の丘の部隊の側面攻撃を狙います。
 第2ターン、これを見たパンターが助攻のSU100に、超長距離射撃を実施します。これが見事に、SU100の履帯に命中!1輛を移動不能(実質上の戦力外)にします。
T2ドイツ軍の布陣
T2D
 それでも潤沢な兵力を持つソ連軍は、当初の計画通り、遮蔽地形を利用して前進をします。
 第3ターンは、ドイツ軍は射撃戦に備え、森林へと身を潜めます。ソ連軍は中央の丘の陰に到着し、援護役のSU100は森で射撃準備に掛かります。
T3
 第4ターン、両軍は最良の射撃位置を目指して、移動。
T4
 第5ターン、ドイツ軍は遠距離ながら、長距離砲撃能力を生かして、一斉に準備射撃を実施します。パンター4輛の集中射撃で遠距離で森林内にいたSU100をあぶり出し、1輛を撃破。また、南西の丘から6輛が行ったパックフロントで、1発がT34を貫き、これを撃破します。
T5D
 ソ連軍は、SU100の援護射撃の元、スターリンが前進を行います。
T5S
 第6ターン、またもドイツ軍が遠距離射撃を行い、SU100に命中させますが、威力が落ちた砲弾では撃破できず。
T6D
 流れが変わったとみたソ連軍は、スターリンを先頭にT34の大群が、パンター隊に向かって突撃を開始します。
T6S 突進!
 第7ターン、接近する敵に対し、ドイツ軍の全車輌が一斉射撃を行います。これにより3輛が火だるまとなりますが、残りの車輌は速度を緩めず、パンター隊の至近距離に。
 パンターは連続となる臨機射撃を実施し、さらに2輛を撃破します。が、+5のdr修整(前進射撃+地形効果)を物ともせず、T34/85が2発をパンターに命中させ、これを屠ります。最悪なことに、パンターの1輛はこのタイミングで弾薬切れに!
T7S 肉迫するイワン
 第8ターン、南西の丘にいるドイツ軍は側面攻撃を行い1輛を撃破しますが、遠距離が災いして、これ以上の戦果はなし。
T8D
 ソ連軍は、スターリンの122mm砲で最後のパンターにとどめを刺すと、一転して残ったドイツ軍に突撃します。
T8S 豹を屠り、残存部隊へ
 第9ターン、6輛のドイツ軍は集中射撃で命中弾は出すものの、厚い装甲に阻まれ、戦果なし。
T9D
 ソ連軍は後方のSU100隊を待つために、T34が停止射撃を行いますが、このうち1発が4号戦車の履帯を吹き飛ばし、移動不能に。
T9S
 第10ターン、本来ならば一旦、後方の安全地帯に後退する予定だったドイツ軍は、四号戦車を見捨てられず、やむなく砲撃戦に。が、やはり威力不足で被害を与えられないどころか、ヘッツアー1輛が弾薬切れに。
T10D
 ソ連軍は、SU100とスターリンの前進の間に、T34隊が射撃を行い、2発を4号戦車に命中させ、これを撃破。半数を上回る7輛を撃破または弾薬切れで失ったドイツ軍の敗北が決定しました。
T10S
終了時
 始めはいい具合に敵の戦力を削れたので、もしやと期待しましたが、肝心の近距離戦で撃ち漏らしや弾薬不足があり、流れがソ連軍に。ドイツ軍に今少しの幸運があれば、圧倒的な赤い津波を押しとどめられたかも・・・。いつか、ドイツ軍で勝利したいものです。
生きて帰らず

 今月のソロプレイ第6弾は、WWⅡ戦闘級アイテムの「TANKS+」(CMJ)から東部戦線東部戦線シナリオ4「ドニエプル」です。表題と登場AFV種類から、キエフ攻防戦前後の戦いであり、包囲されたドイツ軍による突破作戦を表しています。
 ここでもソ連軍は15輛と、ふんだんな物量を誇ります。しかも、主力はT34/76からT34/85にレベルアップしており、長距離砲撃能力の高いSU100が5輛です。これに対し、パンター、Ⅳ号戦車、Ⅲ突のわずか8輛のドイツ軍混成部隊が、盤外突破できるかという、状況になっています。
  地形は北西部に森林が、東南部に丘があり、照準線の妨害地形となっています。近距離の戦闘ならソ連軍もほぼイーブンの戦闘能力を持つため、どこから敵が来ても対応できるよう、北西部の森林と東南部の丘に兵力を二分し(片方でもほぼドイツ軍の台数に相当)、照準線が届かない位置に配置します。
 ドイツ軍には北端、南端、中央の進攻路がありますが、両側から全ユニットの攻撃を受ける中央路は論外でしょう。北端か南端かが妥当とみて、数回、ソロ演習をしてみましたが、北部の森林での戦いは移動に時間がかかり、その間に東南部の増援が駆け付け、兵力差で押し切られる展開がたびたび。そこで、今回は、地形的障害の少ない南端からの侵攻ルートとします。
  第1ターン、ドイツ軍は丘の上で待ち構えるソ連軍に警戒しながら、最南端のルートを辿ります。ソ連軍は数的にはイーブンなので、こちらの部隊は方向を変えるのみで接敵せず。T34/85の1スタックのみは、丘の迂回に備えて西側の縁に展開します。同時に、北西部にいるもう半分の部隊を、全力で南の丘に向かわせます。
T1
 第2ターン、ドイツ軍はなおも丘を警戒しながら、その麓を前進します。ソ連軍の援軍は、中央付近に到達します。
T2
 第3ターン、敵が合流する前に片を付けるべく、ドイツ軍が丘の麓から西盤端に向けて、前進を開始します。まず、牽制のため、先頭にいたパンター2輛が方向転換し、丘の西側を固めるT34に接近します。
T3D
 この距離なら外すことが少ないソ連軍は、臨機射撃を実施。2発とも命中しましたが、1発はパンターの傾斜装甲により跳弾、もう1発は履帯を損傷させるに止まります。生き残ったドイツ軍戦車は、前進射撃を見事に命中させ、T34の2輛を撃破します。この隙に三号突撃砲が、盤端を西に駆け抜けます。
  続く、ソ連軍ターン、T34の1スタックは丘を駆け上がり、兵力を有利にします。残りの6ユニットは、中距離での阻止射撃を行うべく、ドイツ軍の撤退路を扼する位置へ。
T3S
 第4ターン、脱出のため、3号突撃砲が南端を突進します。これに対して、長距離能力のあるSU100が臨機射撃を実施します。が、移動中であり、小型目標の敵を捕らえられず。まずいことに1輛は、弾薬切れに。
 それを援護するため、4号戦車とパンターが側面に微速前進し、敵の阻止部隊を捉えます。ここで、パンターの放った前進射撃がSU100に命中し、見事に撃破します。
T4D
 すでに中央を越えた2輛の3号突撃砲を阻止できなければ、ソ連軍の敗北に。T34の中距離射撃能力は決して高くはありませんが、全4輛が準備射撃を行います。確率的には27%でしたが(それを4回)、どうにか1発を命中させ、これを撃破します。
  なんとか、サドンデスは防げる見込みになったソ連軍は、丘の上の2スタックを後退路を睥睨する西端に前進させます。
T4S
 第5ターン、ドイツ軍は3輛の戦車で丘の上に陣取るソ連軍に、近距離から射撃を撃ち込みます。これにより、長距離砲撃能力を持つSU100の2輛を仕留めることに成功しますが、1発が外れ、2輛が生き残ります。やむなく、この状態で脱出部隊を前進させます。
 これに対し、生き残ったT34が臨機射撃を実施し、側面を曝して前進中だった4号戦車1輛を撃破します。怒り心頭のドイツ軍は、もう1輛の4号戦車が砲塔を急旋回させ、このT34を射撃。確率は高くなかったものの、見事にこれを命中させ、仇を討ちます。
T5D
 ドイツ軍の1輛がほぼ突破を決め、もう2輛が中央部に達している状況で、ソ連軍も正念場を迎えます。現在、前線にいる5輛のAFVで、中央の2輛に準備射撃を実施します。いずれも命中率は30%以下でしたが、気迫のこもった射撃は、高速移動中の敵を捕らえ、1輛を撃破、もう1輛を移動不能にしてしまいます。(この瞬間にソ連軍のゲーム的勝利が確定)。
T5S
 実質、移動可能な戦車は2輛にまで減少したドイツ軍は、第6ターン、憎きSU100に集中射撃を行いますが、ああ、1発は跳弾で、もう1発で移動不能にするのがやっと。
T6D
 戦力が約3倍と有利に立ったソ連軍は、生き残った敵を殲滅すべく、全車輌が敵に突撃をかけます。ドイツ軍は近距離の防御射撃で2輛を屠りますが、7輛のソ連軍がこれをかいくぐります。
T6S
 第7ターン、満を持してソ連軍が発砲し、ドイツ軍3輛を全て撃破。ソ連軍の決定的勝利となりました。
T7S
 やはり、このシナリオのドイツ軍は難しい。前半はソ連軍の不運なdrも助けられ、一方的に3輛を撃破したのはよかったのですが、脱出を狙った部隊が中距離射撃で無力化され、最後はいつもの数の力に押し切られた形です。ただ、あと少しだっただけに、何度もプレイしたくなる魅力(あるいは罠?)があります。 

 今月のソロプレイ第5弾は、WWⅡ戦闘級アイテムの「TANKS+」(CMJ)から東部戦線シナリオ3「プロホロフカ」です。その名の通り、クルスクの戦いのクライマックスを描いたシナリオで、両軍合わせて43輌という空前の戦力が登場します。
 マップは非常に開けた戦場であり、長距離砲撃能力に長けたドイツ軍にとってはもってこいですが、車輛数はわずかに10輌のみ。しかも、最も強力なTIGERⅠは、4ターンの増援です。 
 逆にソ連軍は33輌という数を生かし、敵に対して一斉に襲い掛かるように、突入速度を調整します。なお、数は多いものの装甲の薄いSU76は射界外に置き、タイミングを見て突入させることにします。 
 序盤、ドイツ軍は南部中央の森林を拠点にすべく、前進します。対するソ連軍は、最短の接近路から重装甲のKVⅠを送り込み、快速のT34は西側の森林を浸透させます。オープントップのSU76は予定通り、北端中央の丘に上げ、突入の命令を待ちます。
T1
T2
 真夏の太陽が降り注ぐ中、ドイツ軍の先鋒隊は森林に潜んで敵を待ちます。第3ターン、中央部のKVに呼応して、西側のT34部隊が動き出します。
T3
 第4ターン、最近で7へクスに迫った大戦車部隊に対し、ドイツ軍の一斉射撃が火を噴きます。照準を絞った精密射撃はT34の前衛を直撃し、3輛がたちまち被弾します。さらに、後方から駆け付けたTIGERⅠも射撃を開始し、行進間射撃にも関わらず、1発を命中させます。
T4D
 誤算だったのは、この初弾発射で3号及び4号の各1輛が、弾薬切れを起こしてしまったことです。これでドイツ軍はあと3輛の損害(あるいは弾薬切れ)を出すと、敗北になってしまいます。
 左翼にTIGERⅠが投入されたことで、分が悪いと判断したT34部隊は、一時的に後退し、一部は丘の陰に、多くは森林に逃げ込みます。と、同時に中央の丘にいたSU76が一斉に動き出し、配備の薄い東側から接近を試みます。
T4S
 第5ターン、側面に接近するSU76に対し、半数のドイツ軍車輌が発砲しますが、距離があったことと自走砲でサイズが小さいこと(命中dr+1)のため、当たらず。唯一、TIGERⅠの長距離射撃が森に逃げ込もうとするT34を直撃し、これを吹き飛ばします。
T5D
 第6ターン、T34が捕らえにくくなったので、ドイツ軍は視界にいる敵に目標を切り替えて射撃しますが、drが優れず。TIGERⅠがKV1輛の履帯を吹き飛ばしたのみに止まります。
T6D
 このチャンスに、KV部隊の援護射撃のもと、全てのソ連軍車輌が突進を開始します。
T6S
 第7ターン、ドイツ軍は最大速度で砲弾を充填すると、敵に向かって猛射撃を開始します。4号戦車とTIGERⅠが4発を命中させますが、うち2発はT34の傾斜装甲に弾かれます。右翼への増援に向かった3号戦車は、迫り来るSU76の大軍に1輛で攻撃を開始し、SU76の1輛を走行不能にします。
T7D
 が、この程度の損害ならば許容できる物量が、ソ連軍にありました。SU76の一部で援護射撃を行うと、KVⅠ、T34/76、SU76がエンジンを全開にして近距離へ踏み込みます。
T7S
 第8ターン、再び、ドイツ軍の一斉射撃が火を噴きます。外しようのない距離での射撃は次々と敵に呑み込まれ、T34/76の3輛が昇天します。が、1台はしぶとく跳弾となります。
T8D
 同じく近距離となったT34とKVは足を止め、猛烈な射撃を開始します。敵が森林にいるため、命中率はがた落ちですが、それでも大量の射撃により、3号戦車1輛が炎上。4号戦車にも命中しましたが、かろうじて装甲板が持ち堪えます。これで、ドイツ軍の敗北まで、あと1輛に。
T8S
 第9ターン、足を止めたノーガードの撃ち合いは、思いもよらぬアクシデントに。生き残った6輛のドイツ軍が一斉射撃で3輛を屠りますが、ああ、主力の4号戦車が弾薬切れに。しかも2輛!また、後退戦を行っていた右翼の3号戦車もSU76に捕捉され、炎上。この瞬間、損害(及び弾薬不足)が7割を超え、ドイツ軍の敗北が決定しました。
T9D
 勝敗は付いたものの、せっかくなので、その後の「プロホロフカ」をプレイすることに。赤い津波と化したソ連軍は、敵の虎小隊に突進。隣接へクスからの側面攻撃で、TIGERⅠの1輛を撃破します。
T9S
 生き残ったドイツ軍2輛は、最後まで持ち場を捨てず、T34の2輛を撃破するものの、至近距離からの一斉射撃を浴びて、第10ターンに全滅となりました。
T10S
 今回はドイツ軍のdrが全般的に優れず、特に4輛の弾薬不足を出したのが痛かった。まあ、普通に射撃ができていたとしても、ソ連軍の物量の前に、大いに苦戦するでしょうけれども。ともあれ、膨大な車輌でガチンコの射撃戦ができるこのシナリオは、チーム対戦にもいいでしょうね。
損害

 続いて、今月のソロプレイ第4弾は、WWⅡ戦闘級アイテムの「TANKS+」(CMJ)から東部戦線シナリオ2「エレファント」です。クルスクの戦いの北部戦線を描いたもので、この時期では最強の対戦車自走砲フェルデナントが登場します(だったら、表題もこちらかしら?!)。
 TIGERⅠが十分に怪物扱いだった時期に、フェルデナントはクーニッヒ・ティーガーと同等の対戦車能力と装甲値を誇ります。弱点は回転砲塔を持たないことで、前進射撃ができず、側面に回り込まれると一方的に殴られるだけに。また、重い車体を動かすのに電気駆動(80年早い!)のせいで、移動力は2と最低レベルです。
 よって、フェルデナントの長所を生かして勝負するためには、可能な限り遠距離で砲撃戦を行うしかないでしょう。
 セットアップですが、ソ連軍はどこから敵が現れてもいいように、中央付近に全車輌を配置します。ソ連版パンツァー・カイルか?!
 第1ターン、これを見たドイツ軍は北東端からフェルデナントを進入させ、射撃体勢に入ります。
T1
 第2ターン、ソ連軍は一斉に右に回頭すると、全速力でフェルデナントに突進します。ドイツ軍は満を持した準備射撃で全弾を命中させますが、ああ、一発はT34の被弾経始で跳弾に(まさかの10!)。
T2D
 第3ターン、なおも速度を上げて迫り来るソ連軍の大軍に、フェルデナントが連続射撃を実施。またも全弾命中ながら、一発が跳弾(この距離で貫通できないとは!ポルシェ博士は呪われている?!)。
T3D
 第4ターン、多勢に無勢で零距離に入り込まれたフェルデナントは、3輛を昇天させるも、T34の同一へクス内射撃で2輛が撃破されます。
T4S
 第5ターン、懐に入り込んでいたSU76の零距離射撃で、最後のフェルデナントが炎上。ソ連軍の損害は7輛で、勝利条件を満たしました。 
T5S
  う~ん、シチュエーションはそれらしいんですが、いかんせん、ソ連軍の数が多すぎる!よって、作戦もへったくれもなく、ただ、密集して突撃するだけになってしまい。ちょっとツクダチックかしら?!

 今月のソロプレイ第3弾は、WWⅡ戦闘級アイテムの「TANKS+」(CMJ)から東部戦線シナリオ1「赤軍の反攻」です。前回、「TANKSβ」(CMJ)のソロAARを載せましたが、こちらはその原版となったアイテムです。「+」では戦車以外にも、歩兵や対戦車砲が登場します。
  シナリオ1「赤軍の反攻」は基本となるシナリオで、長距離射撃能力に優れた少数のドイツ軍と、重装甲と快速部隊の混合で物量で勝るソ連軍との対戦です。戦場は、最も見通しのよいA盤です。
 第1ターン、ドイツ軍は広く射界の取れる北東部に進入します。これを見たソ連軍は、部隊を二つにわけ、右翼に快速のT34/76部隊を、左翼の森の背後にSU76部隊を、平地にKVⅠを、登場させます。
  第2ターン、ドイツ軍は左翼のT34に遠距離砲撃を実施しますが、さすがに命中弾はなし。
T2D
 ソ連軍は予定通り、全力でT34/76部隊とKVⅠ部隊を前進させます。ドイツ軍は臨機射撃を行いましたが、距離がある上に移動目標ということもあり、命中せず。
T2S
 第3-4ターン、ソ連軍はなおもKVは前進を行い、徐々に距離を詰めます。その他は射界外で、前進のタイミングを待ちます。
T4
 第5ターン、間もなく中距離に入るKVⅠに対し、ドイツ軍の4号戦車2輛が準備射撃を見舞います。精密な射撃は見事に命中しますが、KVⅠの分厚い装甲に阻まれ、損害はなし。
T5D
 ソ連軍は、右翼のT34が再び、前進を開始しますが、移動修整があるので、ドイツ軍は臨機射撃せず。
T5S
 第6ターン、側面を曝しているT34に、ドイツ軍が一斉射撃を行います。遠距離でしたが、今度は2発が命中!が、側面にも関わらず、貫通力が落ちていたので損害はなし。ここで大きなアクシデントが!射撃を行った3号戦車1両が、弾薬切れに。これで、ドイツ軍は、あと1輛が撃破される(あるいは弾薬不足になると)と、敗北になってしまいます。
T6D
 これを見たソ連軍は、森林に隠れていたSU76部隊も合わせ、全車輌が突進を開始します。
T6S
 第7ターン、ドイツ軍は一斉射撃を行うも、微妙にdrに嫌われ、命中なし。ソ連軍はKVが援護射撃をしながら、なおも前進します。このうち、1発の76mm砲が3号戦車に命中しますが、僥倖にも跳弾となります。
T7D
 いよいよ、正念場を迎えた第8ターン、ドイツ軍は中距離の砲撃戦で次々と命中弾を出し、T34の1輛を撃破。が、KVに命中した1発は、重装甲に阻まれます。
T8D
 ソ連軍は、前ターン同様に、KVの援護射撃のもと、T34とSU76部隊が前進。KVの射撃は外れたものの、行進間射撃となったT34の射撃が命中!3号戦車の側面装甲を易々と貫き、これを撃破。この瞬間、ソ連軍の勝利が確定しました。

T8S
 う~ん、近距離戦になる前に少しでも敵を削れれば、よかったのですが・・・。また、わずか4輛しかいないのに、弾薬切れが出ると、非常に厳しいです。まあ、ドイツ軍には武運がなかったようで。

終了時

 続いて「TANKSβ」(CMJ)からシナリオB「怒り」です。シナリオ名の「FURY」は当時、流行った映画の題名からでしょう。
 このシナリオではアメリカ軍4両に対し、ドイツ軍はわずかに1両です。が、この1両がTIGERⅠでして、通常の距離でまともに撃ち合うのは、具の骨頂です。
 ヤンキーとしては、物陰に隠れながら前進し、数を生かして近距離戦または零距離戦闘に持ち込む作戦です。ドイツ軍はこれを防ぎ、優秀な命中率を生かした前進射撃と連続した準備射撃で数を減らしたいところです。
 序盤、アメリカ軍は中央の障碍物をうまく使って前進をしてきます。ドイツ軍はマップ左後方で広角に射界を維持しながら、遠距離射撃または前進射撃のタイミングを図ります。
T2
T4
 第5ターン、アメリカ軍は中央の森林を巧みに使って、忍び寄ります。そして、第6ターン、ドイツ軍から見えないルートに浸透します。
T5
 ここで、TIGERⅠが動きます。車体を旋回させると、側面を曝すことを無視して前進し、敵を射界に捉えます。
T6D
 すかさず、M4A3の2両が臨機射撃をし、TIGERⅠに命中弾!が、1発は側面でも厚い装甲に弾かれます。もう1発が幸いにも履帯を吹き飛ばし、移動不能に。
 TIGERⅠは砲塔を旋回させると、近距離のM4A3に発砲。88mm砲弾が易々と装甲を貫き、1両を撃破します。
T6D
 側面を曝している今しかない!第7ターン、アメリカ軍は後方のM4A3スタックが、虎を攻撃します。停止による準備射撃は正確にTIGERⅠの側面に命中!うち一発が装甲を貫き、撃破!数を生かした虎刈りに成功しました。
T7A

 今月のソロプレイ第1弾は、最新のWGHBに2in1で付いている「TANKSβ」から、シナリオA「赤軍の逆襲」です。発表されている「TANKS+」(CMJ)から、戦車戦に特化したアイテムになっています。
 基本システムは、準備射撃-移動-前進射撃と極めてシンプルです。射撃も命中判定-撃破判定のみで、気軽に撃ち合いを楽しめます。が、勝利するためには、両軍の性能差を熟知し、理にかなった作戦を立てる必要があります。
 このシナリオでは、4両のドイツ軍に対し、2倍の8両のソ連軍が登場します。ドイツ軍は極めて高い命中率と適度な装甲貫徹力を持ちます。12へクスの距離でも命中率は6割で、T34なら正面でも4割で撃破できます。よって、可能な限り、開けた地形で待ち受け、移動中の敵(の側面)を狙って臨機射撃で撃破することを狙います。
 一方、ソ連軍は砲の貫通力はほぼ互角なものの、命中率は雲泥の差で、中長距離なら6-8倍(!)の開きがあります。よって、ソ連軍としては地形を利用しながら敵に忍び寄り、近距離になったところで一斉に展開し、数を生かした射撃戦を行うことになります。
 第1ターン、ドイツ軍は北端近くの平地に前進し、射界を広く取ります。ソ連軍は、装甲の厚いKVのみは正面から前進し、他は地形を利用しながら、視界外へ。
T1
 第2ターン、前進する右翼のT34に対し、ドイツ軍が臨機射撃を行います。遠距離により命中率は20%以下でしたが、3号戦車の1発が命中。が、貫通力が落ちていたため、撃破ならず。ソ連軍は、全力で前進を続けます。
T2S 臨機射撃
T2S終了時
 第3ターンは、ドイツ軍は次の移動を見据えて、臨機射撃せず。
T3終了時
 第4ターン、中距離の射撃戦に備えて、ドイツ軍は森へ隠れます。
T4D
 ソ連軍はなおも前進しますが、右翼のT34が側面を見せたところで、3号戦車が再び、臨機射撃!1発が命中し、T34の履帯を破壊し、移動不能にします。また、大胆にも高速で中央付近を突進するにSU76に対し、4号戦車が臨機射撃をしますが、これは外れます。
T4S OFでT34を移動不能に
 第5ターン、唯一、準備射撃のできる4号戦車がSU76に発砲しますが、車体の小ささが影響して、命中なし。
T5D
 これを見たソ連軍は、一斉に射界に展開して、射撃戦の準備に入ります。
 第6ターン、4-6へクスの近中距離での射撃戦は、ドイツ軍が先制します。森に陣取る敵に対し、3号と4号戦車が正確な射撃を撃ち込み、T34とSu76の各1両を撃破します。
T6D 準備射撃で2両を撃破
 ソ連軍も負けじと打ち返しますが、照準器の性能の差で、1発を当てるのがやっと。それも4号戦車の装甲板に弾かれ、効果なし。
T6S KVの突進、射撃戦
 第7ターン、勝負を付けたいドイツ軍は、3号戦車でSu76を攻撃し、これを撃破!あと、1両破壊で勝利まで、たどり着きます。最も接近しているKVに向かって4号スタックが射撃し、2発を命中させます。撃破の確率は、6割以上ありましたが・・・ああ、分厚い装甲に弾かれ、跳弾となります。
T7D 1輛を撃破も・・・
 後がなくなったソ連軍は、T34とKVの4両で、森に籠もる4号戦車を攻撃します。命中率は27%でしたが、気迫に勝るイワンの射撃が命中!さらに4割の壁を突破して、2両を撃破!この瞬間、ソ連軍の勝利が確定しました。
T7S 数の力でドイツ軍を撃破
 これまでWWⅡの戦車戦アイテムでは、ツクダのタンク・コンバット・シリーズやHJの「戦車戦」、CMJの「ワールド・タンク・バトル」等がありましたが、どちらかというと性能差によって撃破が決まることが多く、単純に撃ち合いを楽しむ、あるいは最善手がわかりやすい傾向にありました。が、「TANKS」では命中と撃破の幅が大きいため、「いつ、射撃をするか」(あるいは、「敢えてしないか」)が重要なポイントになっていて、戦術的思考を要求されます。
 もともと、レックが制作しただけあって、単なるカタログスペックの競合でない戦車戦がプレイできます。基本がシンプルな分、追加車輌やルール、シナリオが製作しやすく、CMJ誌で西部戦線から中東戦争、WWⅠまで幅広くヴァリエーションがあります。そういった意味では、今でも通用する、時代を先取りしたアイテムだったのかもしれませんね~。

 この日、最後の対戦が「古代兵棋」(堀場工房)です。古代将棋またはチェスを彷彿とさせるコンポーネントですが、マップにはSPQRの文字が。そう、ポエニ戦争の会戦を題材としたアブストラクト・ゲームなんです(この謳い文句にひかれて購入してしまいました、笑)。
DSC00216
 マップは7×7マスで、歩兵9ユニット、騎兵4ユニット、指揮官1ユニットです。将棋、チェスとの決定的な違いは、ユニットは全て前進しかできないこと。歩兵と指揮官は前方の3マス、騎兵はそれに加えて前面の2マス目まで移動できます。
 戦闘は攻撃範囲の敵を移動により除去するのですが、歩兵は斜め前方(!)で、騎兵は前面の2マス目です。そう、正面からぶつかり合うと、膠着になってしまいます(移動・戦闘不能)。ただし、EXとすれば、お互いの膠着ユニットを除去できます。
 数は歩兵が圧倒的ですが、騎兵は2ヘクスの前進ができること、敵の歩兵からは膠着による相殺ができないこと(騎兵からの相殺、または敵騎兵による相殺はありえる)など優位性を持ちます。
 もう一つの大きな違いは、セットアップがブラインドであることです。これにより、両軍は作戦を考えて配置をします。開けてみて、その後の戦略を訂正または推進していくことになり、リプレイアビリティは高いです。
 勝利条件は、敵の指揮官を除去するか、敵盤端にユニットを進入させることです。
 ローマ軍(BIBI)対カルタゴ軍(mitsu)でスタートです。
 第一戦の初期配置は、ローマ軍(BIBI)が騎兵と歩兵を左右均等に配置したのに対し、カルタゴ軍(mitsu)は騎兵を右翼に偏重した攻撃態勢です。
セットアップ
  先手をとったカルタゴ軍(mitsu)は、右翼の騎兵を連携させながら突進します。ローマ軍も騎兵1ユニットを送って対抗しますが、カルタゴ軍はその脇をすり抜け、不用意に前進してきた敵歩兵を蹂躙します。
序盤
 ローマ軍は慌てて歩兵による斜傾陣を引くものの、騎兵の集中突進を止められず。カルタゴ軍が盤端への突破で電撃勝利となりました。
終盤
 第二戦のセットアップは、両軍とも右翼に騎兵を集中する配置です。
セットアップ
 前半、ローマ軍(BIBI)の騎兵が単独で突進してきます。カルタゴ軍(mitsu)は歩兵による斜傾陣を引いてこれを牽制すると、歩兵で攻勢に出て、騎兵との膠着に持ち込みます。そこへ中央から投入した歩兵が斜め側面から殺到したため、ローマ軍騎兵はやむなく歩兵との相殺を選ばざるを得ず。中盤までにローマ軍騎兵は全滅します。
騎兵の優位性で、相殺でも勝利に
 ここから、カルタゴ軍が満を持して右翼で攻勢に出ます。騎兵単独では同じ目に遭うので、歩兵と騎兵を組み合わせて、コンバインド・アームズを組み、前進します。敵は歩兵を複合させて阻止線を張りましたが、カルタゴ軍の歩兵による攻撃で相殺になればローマ軍に阻止する手はないということで、投了になりました。
中盤
 前進のみというルールとブランド配置により、毎回、展開が変わる面白さ!不利なセットアップでも、早めに対応できればリカバリーが可能という柔軟さ。さらに歴史的にも、騎兵をいかにうまく活用するか、あるいは阻止するかがポイントになるあたりや戦列を組んだ歩兵の堅陣さなど、アブストラクトながら、まさに古代戦の雰囲気をよく再現しています。「後に引けない」ことによるプレイ時間の縮減もあり、1プレイが30分以内という点も秀逸です。
 ちはら会が再開したら、持ち込みますので、みなさん、いかがでしょうか?

 第二戦は、1月のソロプレイでアップした「FREEZING DEATH」(LINDEN LAKE GAMES)です。ソフィン戦争(冬戦争)を描いたカードドリブンで、戦線が3つしかない(しかもエリア式)シンプルなキャンペーンです。SLG界でもメジャーといえないソフィン戦争ですが、単なる戦役だけでなく、その前の政治闘争や戦争準備も再現されているので、「プレイを通して史実を学ぶ」ことができます。
 BIBIさんの希望により、ソ連軍(mitsu)対フィンランド軍(BIBI)のインストプレイになります。
DSC00208
 戦争開始前の第1-2ターンは、歴史イベントを中心に、両軍とも戦争体制を整えていきます。第1ターンに、ソ連軍が介入ロールを下げるイベントを打ったため、フィンランド軍は静観。かわりに、第2ターンに「オリンピックの開催」をし、介入度を上げます。
T1
 ソ連軍も「地下共産主義者」や「カヤンデル・モデル」を使って、敵の兵力を削りますが、フィンランド軍は急速な動員でどうにか戦争体制を整えます。
T2
 第3ターンにいよいよ開戦となり、ソ連軍はカレリア地峡で主攻勢に出ます。マンネルハイム線に突入したのですが、待ち構えるフィンランド軍の防御射撃が当たりに当たり、第一陣はほぼ全滅します。しかも「スターリンの大粛正」は、その後も2回にわたっての影響することに。
T3 マンネルハイム線、強襲
 ここはかなり厳しいと判断したソ連軍は、追加の攻撃を行いながらも、一転して最北のスオムッサルミ戦線でも攻勢をかけます。
T3
 第4ターン、ソ連軍はスオムッサルミ戦線を押し込みますが、ここまで順調な連合軍の介入drにより、増援がギリギリで到着します。
T4 強固なカレリア地峡
 第5ターン、数を恃むソ連軍は、極北での攻勢を続け、ついに征服一歩手前に。一方のフィンランド軍は、順調に介入drを重ね、サドンデスの連合軍の介入直前までたどり着きます。
T5 スオムッサルミ戦線で攻勢
 最終の第6ターン、こうなったら、なんとしてもスオムッサルミ戦線を落とすしかない(成功すれば介入度が2低下)。ソ連軍の手元のカードは、遙か南方のカレリア地峡の戦闘修整のみ。それでも、兵力的には勝負できるはずでしたが・・・スオムッサルミ戦線の最終防衛線で待ち受けるフィンランド軍の射撃がまたもフィーバー!結果、戦力は大幅に削られ、三度の攻撃も及ばず、敵のスキー大隊が生き残ることに。
T6 スオムッサルミ戦線、墜ちず
 このままなら、VP的には引き分けでしたが、インストということで反撃を示唆したところ、これに応えてフィンランド軍がラドガ・カレリア戦線で攻撃。前線にいたソ連軍を駆逐し、VPを奪ったことで、1点差でフィンランド軍の勝利になりました。
 そのまま、同じ陣営で第二戦に。第1-2ターン、フィンランド軍は、前回と同じ、カレリア地峡にほとんどの戦力を投入しますが、ソ連軍はいずれでも攻勢に出られるよう、北部戦線に兵力を準備します。
T1
 戦争開始の第3ターン、ソ連軍はスオムッサルミ戦線にリソースを集中します。「スパイ」により情報を得た、完全戦力の2個歩兵師団の攻撃により、早々に前線部隊を駆逐すします。そのまま、2個スキー大隊、1個歩兵大隊のいる奥地へ。次々とdr修整のついた射撃が命中し、ソ連軍の圧勝になります。フィンランド軍の防御射撃は、わずかに1ヒットのみ。
 フィンランド軍は慌てて1ユニットを増援に送りますが、2個師団の突進に前にあえなく全滅し、この戦線をソ連軍が征服します(介入度が2低下)。
T3 スオムッサルミ戦線での攻勢
 続く、第4ターン、ソ連軍の目標はラドガ・カレリア戦線に。こちらも少数の兵力しかいなかったため、フィンランド軍が増強を図りますが、それを上回る速度でソ連軍が侵攻。「スターリンの誕生日」でdr修整を得た2個狙撃兵師団が前線を蹂躙。ターン終了時には、ここの征服も確実になりました。
T4 リソースをラドガ・カレリア戦線へ
 こうなると、もはや軍事的にも政治的にも抵抗は不可能ということで、フィンランド軍の降伏となりました。
 初プレイで、ソフィン戦争の知識も深くないとのことでしたが、BIBIさんの感想は「面白い!」。早速、ルールブック一式とちはら会謹製の和訳データを持ち帰っていました。次回は、自分がフィンランド軍をやってみたいです。

 初戦はダイソーブランドの100均ゲームから「トウキョウのハト エサバ・バトル」(ダイソー)です。青と赤の鳩組(?)の餌取り合戦を描いたアブストラクト・ゲームで、ボスの周辺を封鎖して移動不能にすれば(餌がとれなくなり)勝利です。
DSC00199
 手順としては、1手番に1)味方の鳩を配置する、2)味方の鳩を移動する、3)味方の鳩を取り除く(通路の確保と再配置のため)のいずれかを実施します。
 ボスの隣には配置できない、味方から完全に離れる移動はできない、そして、なにより、「マップ(餌場)」は4×4に限られることがポイントです。16マスの「マップ」といっても、専用マップがあるわけでなく、ユニットの配置やとり除きによってに、場が変化していきます。そう、実際に鳩に餌をやると、集まった鳩が蒔いた場所から移動していく様を表しています。
  第一戦は先手を取った赤ハト組(mitsu)ががしがしと攻勢をかけ、青ハト組(BIBI)が対抗して鳩を置いたり、ボスを逃がしたりします。が、最後は餌場の外辺に押し込まれ、ジ・エンドに。
DSC00197
DSC00198
 第二戦は先手を取った青ハト組(BIBI)と後手の赤ハト組(mitsu)が丁々発止の「機動戦」を展開します。後半、青ハト組(BIBI)の王手を奇策で凌いだものの一度傾いた流れは止められず、やはり外辺で周囲を囲まれ、終了。
DSC00200
DSC00201
 ルールはシンプルですが、鳩ごとに移動方法が異なり、また、「マップ」の規定が流動的なため、とっても考えることが多く。ふ~む、これで100円とは、リーズナブルすぎないか?!ウォーゲーマーの対戦にも十分に耐えられるクォリティーでした。

 未だ、新型コロナウィルス感染症は終熄のめどが立たず。感染者数は「減った」ことになっていますが、入院患者と死者数は変わらず、ワクチンが行き渡るまでは、もうしばらくかかりそうです。
 公民館の自粛要請で例会の中止が続きますが、せめてもと、BIBIさんとミニマムオフ会をしました。すっかり定着した換気、マスク、時短の「新しい生活様式」のオフ会です。
DSC00195
 イメージは、BIBIさんが持ち込んだ、ダイソー発売のミニゲームシリーズ。ファミリー系が多いのですが、中にはゲムマで1500円ほどで頒布されていた「本格派」も。商品企画のスタッフにでも、ゲーマーがいたのかしら?!
DSC00192
 しかも、印刷やユニット、動物トークンなど、まさにダイソー・クォリティー。これがたったの100円とは!!ああ、80年代だったら、「ロシアン・キャペーン」も500円ぐらいで商品化されていたかも(そんなわけあるまい!)。
DSC00194
 この日にプレイしたアイテムと戦績です。

トウキョウのハト エサバ・バトル(ダイソー)2戦
 ★青ハト組(BIBI)対赤ハト組(mitsu)☆
 ☆青ハト組(BIBI)対赤ハト組(mitsu)★
FREEZING DEATH(LINDEN LAKE GAMES) 2戦
 ★ソ連軍(mitsu)対フィンランド軍(BIBI)☆
 ☆ソ連軍(mitsu)対フィンランド軍(BIBI)★
古代兵棋(堀場工房)2戦
  ★ローマ軍(BIBI)対カルタゴ軍(mitsu)☆
  ★ローマ軍(BIBI)対カルタゴ軍(mitsu)☆

 今月のソロプレイ第1弾は、寒い時期にぴったりの(?)「FREEZING DEATH」(LINDEN LAKE GAMES) です。1939年に起こったフィンランド-ソ連戦争、通称:冬戦争を描いた戦略級アイテムです。
T0
 基本システムはCDSで、フィンランド国土をカレリア地峡戦線、ラドガ・カレリア戦線、スオムッサルミ戦線の3つに分け、エリア方式で占領またはその阻止を目指します。 ソ連軍は多くの領土を占領すれば、勝利に。フィンランド軍はこれを防ぐため、一つはマンネルハイム線という要塞線での抵抗を試みます。もう一つは、国際世論を味方にした連合軍の介入で、派遣軍が到着すると勝利となります。そこまでいかなくても、国際世論の形成でVPを得られます。
 ドリブンのカードには、歴史的イベント(一度のみと繰り返し使用できる2種類)と行動ポイントがあり、いずれかを使用します。行動ポイントは、ユニットの活性化(移動及び戦闘)か、兵力補充に使用できます。戦況を見ながら、イベントにするのか、あるいは活性化か、または補充にするのかの判断をしていきます。
 ソ連軍の作戦は、使用イベントの多いカレリア地峡を主攻勢として、他の戦線で助攻を行う形がセオリーです。一方のフィンランド軍は、マンネルハイム線で抵抗しつつ、他の戦線で「モッティ戦術(スキー部隊による背後遮断)」で反攻に出たり、介入ロール修整で国際世論の形成を図ったりします。
 第1ターン(1935-38年)、両国は戦争に向けて準備を進めます。ソ連邦は、「5カ年計画」でユニットを増やし、「スペイン内戦のベテラン」で補充して戦力を高めます。同時に、「地下コミュニスト」で敵の戦力を内側から削ります。
 一方のフィンランド軍は、「補充基本計画」や「農業社会組合の組織」、「エストニアとの軍事協定」、「ロッタ・スヴァルド(女性の自主的軍事援助組織)の支援」などで、戦力の増強を進めます。同時に、国際世論を誘導せんと、「第1次世界大戦の戦時債務支払い」、「オリンピックの成功」をイベントで実施しますが、残念ながら連合軍の介入の可能性は上がらず。
T1
 戦争の足音が聞こえてきた第2ターン(1939年)、ソ連軍は「独ソ不可侵条約」や「ポーランド侵攻」、「バルト海の軍事基地」など、着々と戦争準備を進めます。同時に「カヤンデル首相(フィンランドの対ソ融和内閣の首相)の方針」や再び、「地下コミュニスト」を使って、フィンランド軍の戦力を削ります。
 フィンランド軍は、「カレリア地峡の要塞化」や「予備役兵の追加訓練」、「情報統制」、「資材補給省の設立」などで対抗します。
T2
 第3ターン(1939年12月)、ついにソフィン戦争が勃発します。国土がいわれなき砲撃を受けたという偽りの口実で、ソ連軍がまず、ラドガ・カレリア戦線に侵攻します。ともに1個師団から2個師団程度の戦力のため、損害はなし。
T3 開戦、ラドガ・カレリアへ
 続いて、主戦線のカレリア地峡で、支援を受けたソ連軍2個師団が進撃してきますが、要塞化されたマンネルハイム線で食い止められ、「スターリンの粛清」の影響もあり、ソ連軍がつたない戦術で大損害を出します(フィンランド軍2ヒットに対し、ソ連軍6ヒット)。が、前衛部隊が占拠したエリアにソ連軍が殺到し、第二次攻撃で再び、フィンランド軍に損害を与えます。
T3 カレリア地峡へ
 フィンランド軍は後方からの補充で戦線を維持しますが、ここでイベント「フィンランド軍の無謀な攻撃」が発生。数少ない精鋭が無謀な突撃を行って、戦果がないばかりか、5ヒットの大消耗となります。
T3 無謀な攻撃
 ソ連軍がは三度目の攻勢に出て、一時はマンネルハイム線から敵を排除してしまいます。フィンランド軍はやむなく反撃に出て、ギリギリで要塞線を維持します。
 これほどの死闘が起こっていますが、国際世論は無情にも事態を静観します。
T3
 第4ターン(1940年1月)、さすがに前線部隊が消耗した両軍は、補充と敵戦力の減少に努めます。ソ連軍が「カヤンデル首相の方針」でフィンランド軍を削れば、フィンランド軍も「フィンランドの冬」で敵を消耗させます。一方で、行動ポイントを使って、部隊の再編成を行います。
T4
 第5ターン(1940年2月)、時間がなくなってきたソ連軍は「大攻勢」を発動します。フィンランド軍も「1月の条約」で迎え撃ち、損害は4:6とソ連軍不利になります。が、圧倒的な戦力を誇るソ連軍に対し、フィンランド軍はかろうじて要塞線を維持する状況に。
T5 大攻勢
 ソ連軍は、「諜報部隊」で敵の隙を突き、戦車まで投入し、第二撃・第三次を与えます。フィンランド軍も、後方からの補充で対抗するもののジリ貧に。
T5 マンネルハイム線へ第二次攻撃
 そして、迎えた第四次攻撃により、ソ連軍はついにマンネルハイム線を占領します。
T5 大攻勢
T5
 最終第6ターン(1940年3月)、要塞線を抜けたソ連軍は「重砲兵の支援」で強引に突破を図り、さらにフィンランド軍2ユニットを撃破。
T6 猛砲撃
 最後に残った1ユニットを、戦車の突進で粉砕し、首都ヘルシンキを陥落させます。この瞬間、ソ連軍のサドンデス勝利が確定しました。
T6 ヘルシンキ陥落
 フィンランド軍の戦闘drが低かったこともありますが、やはり、史実通り、ソ連軍の戦力とカードは圧倒的でした。また、今回、介入drが優れなかったため、ソ連軍としては国際世論を気にすることなく、純粋に軍事的攻勢をとり続けられたことが効果的でした(万が一、連合軍の介入の可能性があると、dr修整のため、イベントを使わざるを得ない)。
終了時
 バランス的にはソ連軍がやや有利ですが、フィンランド軍も防御drと介入drがよければ、侵攻を押しとどめる可能性も十分にあるかと。ぜひ、対戦してみたいものです。

 昨年にアップできなかった記事から。

 今回も勝手に茨城応援ということで、12月に茨城会に参加した際にGo toを活用して密にならない歴史探訪に。
 まずはにしさんに教えていただいた、旧鹿島海軍航空隊のあった大山スロープへ。かつては水上機が湖面に下ったとされるスロープを活用し、現在はマリンスポーツのための傾斜路になっていました。
CIMG3064
CIMG3067
 「斜面以外、何もありませんよ」ということだったのですが、周辺をうろついているうちに、記念碑を発見。水上機搭乗員を育成する施設だったらしく、本土防衛のための迎撃や哨戒飛行を行い、果ては沖縄戦時の特攻隊にも。阿見の予科練のような爆撃は受けなかったようですが、機銃掃射で地上整備員も犠牲になっているとのこと。20年ほど前にこの碑を建てた発起人の方は、すべて基地関係者で、老年を迎え、後生に伝えたかったのかな、と推察します。
CIMG3049
CIMG3048
CIMG3051
 おそらく練兵場だった広場には太陽光パネルが引き詰められていますが、反対側に回ると、練兵時に使用したであろう号令台や機罐場跡のバラックがあり。
CIMG3055
CIMG3059
 側には、3階建ての司令部跡や第一指揮所跡、燃料庫跡などの遺構が残っていました。すぐ脇を道路が通っており、水上バイクやボートを積んだRV車やサイクリングの若者たちが(多分、由来など知らずに)楽しそうに走っていました。この平和を大切にしなければ。
CIMG3057
CIMG3054
 続いて、周辺の史跡をググったところ、20分ほどの距離に、江戸崎城跡があるとのこと。秋に表磐梯を訪ねた時に、摺上原の戦いの跡を通ってきたのですが、そのとき、破れた蘆名義広が、実兄の佐竹義重を頼って、この地へ。そこで居城にしたのが、江戸崎城でした。
 もう、400年以上前であり、かつ、関ヶ原による佐竹氏の移封に伴い、廃城になっていただけあって、特にそれらしき遺構はなく。本丸跡には小さな神社があって、わすかにそれを伝えるのみ。
CIMG3074
CIMG3071
 そこから、本命の鹿島神宮に向かう途中で、偶然に神宮寺城跡を発見。戦国時代より古い南北朝期に、伊勢から海路で陸奥に向かった北畠親房が常陸で難破し、この地の地頭に助けられ、一時、籠もった城だそうで。すぐに、北朝方の佐竹氏に駆逐されています。
 竹藪の奥に遺構があるらしく、あまり期待せずに徒歩で向かったのですが・・・これが思いもよらぬ立派な空堀跡!100m四方程度の本丸を囲んで、2mほど高さの土塁と空堀がしっかり残っており、北畠推后の碑も残っていました。
CIMG3076
CIMG3077
CIMG3082
CIMG3081
CIMG3075
 最後に、潮来経由で霊験あらたかな鹿島神宮へ。初めての参拝でしたが、かなり広い敷地を本殿、奥の院など回ってきました。コロナ禍を避けるためか、初詣ならぬ年末詣での参拝者もいて。お守りを購入するのに、15分待ちでした。
CIMG3088
CIMG3089
CIMG3093
 こちらは、君が代に出てくるさざれ石とアントラーズの命名の元になった鹿たち。
CIMG3096
CIMG3097
 最後に、せっかくグルメで、水戸爺さんおすすめの純輝の味噌ラーメンを堪能し。
CIMG3084
 str会長に教えていただいた名物の「こうのの大福」をお土産にして、千葉へ帰還しました。ラーメン以外は、ほぼ2m以内の接触がないという、歴史探訪ツアーでした(単にマイナーなところを廻っただけ?)。
CIMG3069
 また、コロナの脅威が軽減し、みなさんとお会いできることを。それまで、しばしの自粛です。

 続いて、海空戦シナリオを対戦します。このシナリオでは、ドイツ軍だけが空軍が投入できます。
 まず、航空フェイズですが、ドイツ軍は当然のように侵攻予定海域に全爆撃機を投入します。
 続く、海上フェイズですが、まず、ドイツ軍の小船舶(輸送船団)がドーヴァー海峡に侵攻します。それを援護すべく、ドイツ海軍の艦艇が同海域へ。
 ロイヤルネイビーは、敵から爆撃を受けることを覚悟で、全艦艇をドーヴァー海峡に。
 まずは、ルフトヴァッフェの猛爆撃がRNを襲います。第1空爆では、ネルソン、ロドネイ、バーラム、レゾリューション(事前空爆で3ヒット)が標的となり、損害を受けます。
航空フェイズ1
 第2空爆も同様で、レゾリューションが撃沈され、他も大破します。
航空フェイズ2
 第3空爆では、ネルソンが撃沈され、フッドが撃沈寸前に。
航空フェイズ3
 続いて、砲撃戦に。第1ラウンドは、両軍とも長距離砲撃となり、フッドが撃沈され、2隻の重巡が大破し、4隻の軽巡も被害を受けます。一方のドイツ軍も、戦艦シュレスヴィヒ・ホルシュタインに、巡洋戦艦シャルンホルスト、装甲巡洋艦2隻、重巡3隻が被害を受けます。
砲撃戦1
 第2ラウンドは中距離戦に。距離が詰まったことで損害が急増し、イギリス軍は延べ9ヒットを与えます。が、ドイツ軍の砲撃も強烈で、フッドと重巡1隻、軽巡2隻が撃沈されます。
砲撃戦2
 第3ラウンドはそのまま、中距離戦を続けます。が、損害がかさんでいたレパルスに、重巡2隻、軽巡1隻が撃沈されます。ドイツ軍も被害を受けますが、沈んだのはシュレスヴィヒ・ホルシュタインのみと差が広がります。
 第4ラウンド、イギリス軍は一か八かの近距離の砲雷撃戦に。突進するロイヤルネイビーの駆逐艦を、猛烈な防御射撃が襲いますが、これを切り抜けた駆逐艦が一斉に魚雷を発射します。これにより、巡洋戦艦を含む全ての主力艦を損傷させ、2隻の重巡を撃沈します。が、ドイツ軍の魚雷艇攻撃により、軽巡2隻を除き、主力艦が全滅します。
砲雷撃戦4
 もはや、これ以上の抵抗は無意味と、イギリス海軍は撤退を宣言します。2ターンの追撃戦により、軽巡と多数の駆逐艦が撃沈され、疲れ切ったロイヤルネイビーは北部へ退避します。
砲撃戦6
 これにより、ドイツ軍の輸送船団は無事に、イギリス南部に上陸し、勝利となりました。
 このシナリオでは、ドイツ空軍は史実の3倍、海軍は2倍程度に増強しており、そうでなければ上陸は極めて困難(というよりほぼ不可能)です。多分、それがリアルな英本土上陸作戦なんでしょうね。
 ちなみに、一つだけ、ルールミスがあり。ドイツ軍の爆撃機による攻撃は、dr-1となるため、1/6でしか命中しませんでした。となると、ロイヤルネービーの戦艦隊ももう少し生き残っていたはずで。ただ、雷撃の強靱さを考えると、大勢は変わらなかったかもしれません。

 この日の本命は、ゆいしかさんと予約のあった「THEIR FINEST HOUR」(HJ)シナリオです。ゲームについては、掲載予定のソロプレイ記事をご覧ください。
 ゆいしかさんは、ヨーロッパシリーズ自体が初めてということで、今回はTatics誌に掲載された空戦および海空戦シナリオをインストプレイすることに。
 自由度の高いドイツ軍をゆいしかさんが、防御のコツがあるイギリス軍をmitsuが担当します。
 セットアップですが、イギリス軍は両端の2つのレーダー基地を対空砲のみで防御し、中央部の4つのレーダーサイト周辺に迎撃を配置します。一方のドイツ軍は、ドーヴァー付近に主力を置きながら、フランス北西部にも4割程度の空軍兵力を配置します。
T0
 第1ターン、ドイツ軍はレーダー2(西方から1-6の配置)に、Do17とJu87の混成部隊を向け、中央のレーダー4に主力部隊を、レーダー6にJu88の長距離爆撃隊を進行させます。これに対し、イギリス軍は中央のレーダー4に6割の戦闘機を投入し、迎撃します。
 まず、レーダー6ですが、わずかにBlenim4隊の迎撃だったため、爆撃に成功し、2ヒットを与えます。耐久力を確認したところ、0となり、幸先よく1基地を破壊します。
 レーダー2は、迎撃はなかったものの、対空砲火があたりに当たり、一部が爆撃したもののヒットはなし。
T1D R2
 両軍の大部隊が激突したレーダー4ですが、戦闘機28隊の空中戦は決定打がなく、ドイツ軍のMe109の2隊が強制帰還し、イギリス軍は3隊が作戦行動不能状態となります。続く爆撃でも、対空砲火の活躍で、投弾できたのは約半数ほどで、1ヒットを与えるに止まります
T1D R4
 イギリス軍ターン、夜間爆撃機がルール工場地帯へ攻撃をかけます。9火力という対空砲火で、4割が撃退されますが、6割が爆撃に成功し、2VPを獲得します。また、資源ポイントを使って、1ヒットを受けたレーダーサイトを修復します。
T1B
 第2ターン、ドイツ軍は4機のレーダーサイトの破壊を目論み、再び、レーダー4に主力を向けます。前回と同様の大空中戦となり、お互いに1隊ずつが撃墜となり、損傷はドイツ軍3隊とイギリス軍2隊で、不利なはずのRAFが金星を挙げます。その分、爆撃はドイツ軍が好調で、3ヒットを与えます。
T2D R4
 また、西部にあるレーダー2を別働隊が急襲し、RAFはあえて迎撃せず。爆撃drが好調で結果、7ヒットを与えます。
 イギリス軍ターン、再び、夜間爆撃機がルール工場地帯へ。こちらも多数が対空砲火を
すり抜け、3VPを獲得します。また、蓄積した資源ポイントをフル活用し、7ヒットを受けたレーダー2を完全回復させます。
T2B
T2終了時
 最終の第3ターン、ドイツ軍はレーダー3と4に2分した主力を投入し、防備の薄いレーダー1を別働隊で攻撃します。イギリス軍はここが勝負と、迎撃可能な全ての戦闘機をレーダー4に集中します。
T3D
 先に迎撃のないレーダー1と3を解決したところ、最高の16火力になっている対空砲火に阻まれ、ともに1ヒットのみに。が、レーダー1はまさかの耐久力0で、ドイツ軍は幸運にも2基目の破壊となります。
 メインイベントのレーダー4攻防戦ですが、ドイツ軍の護衛機を上回る多数の迎撃を投入したことで、RAFが初めて主導権を握ります。戦闘機同士の制空戦では、ドイツ軍2隊が強制帰還、RAFが1隊が撃墜、1隊が強制帰還になります。が、爆撃機への攻撃で、BlenimとDefaiant隊が撃墜されるも、爆撃機2隊を撃墜し、さらに2隊を強制帰還、3隊を帰還させます。この結果、爆撃自体がほぼなく、レーダー4のヒットは零となります。
T3D R4
 イギリス軍ターン、三度目の夜間爆撃でルールを爆撃し、さらに2.5VPを獲得します。また、敵の防空網の隙を突き、大胆にもLe Harveで駐機中のJu87を、爆撃機と襲撃機、爆装した戦闘機で急襲します。これを予期していなかったルフトヴァッフェは、2隊を失います。
T3B 夜間爆撃
T3B 奇襲で昼間爆撃
 と、ここでゲームエンド。両軍のVPを計算したところ、
 イギリス軍…64.5点
 ドイツ軍…67点
で引き分けとなりました。
終了時

 緊急事態宣言が出る前にと、今年(昨年)最後の茨城会に行ってきました。会場入りすると、蜜にならない程度にみなさんが集まり、マスク着用でドアを開けながら、対戦をしており。定例となった「グルームヘイブン」(アークライト)があり、季節のバルジで「Tigers in the Mist」(CMJ)がプレイされたり。
DSCN4873
DSCN4872
 自分は予約のあった「THEIR FINEST HOUR」(HJ)シナリオをゆいしかさんと対戦。
T1D
 そのあと、手の空いた3人で、ひさしぶりに「DOMINION」(HJ)を楽しみました。やりこんだ同士なので、第1戦はmitsu、第2戦はかみさん、第3戦は水戸爺さんと、勝利が廻り。序盤から中盤は手札構築に気が向きがちですが、いつから公領をゲットしていくかがポイントになります。ある程度、勝敗が見えても、基本は多人数ソロプレイなので、手札がうまく廻るとそれだけでも楽しめるのがいいところです。
DSCN4910
R1終了時
 宣言が出て会場が封鎖されるまで、ちはら会も細々と続けていきます。

 本来は昨年末にアップする予定でしたが、ここにきてPCがクラッシュし、やむなく年明けに投稿となりました。

 年末になりましたので、恒例の「行く年、来る年」で、2020年のゲームライフを振り返りたいと思います。
 今年は、コロナ感染症のため、2ヶ月間、例会が開けないという異例の一年でした。影響はこれに止まらず、ゲームマーケットの中止や関係団体の例会も参加制限となり。この趣味を通じて知り合った多くの仲間たちと会えないことが、辛かったです。
 業務的にも、コロナ対策を取らねばならない部署だったため、イレギュラー事業のオンパレードで疲弊しまくり。「希望も持たず、絶望もせず・・・」というWWⅡ末期戦のような様相でした(今も継続中、泣き)。
 この傾向は、記事数にも表れていて、1月以降、5か月連続で10記事に届かず。コロナ対応の大混乱だった4月に至っては、初の零記事に・・・。
 プレイ時間は大幅に減少し、憂さを晴らすにも例会も開けない(行けない)という悪循環。唯一、復活したちはら会とミニマム・オフ会、集中したソロプレイ(!)が心の支えでしたねぇ・・・。
 そんな中でも、地道なソロ演習と仲間たちの対戦により、以下のような成果がありました。

[目標達成ジャンル]

 こんなアウェイの環境の中、昨年より1つ減少しましたが、3分野で更新を達成できました。

<日本史の終末は、幕末純情伝!~幕末・戊辰戦争アイテム> 
http://chiharakai2019.livedoor.blog/archives/19413375.html
 まだ、影響の少なかった年始めに、一気に対戦したのがよかった。「幕末維新始末」(GJ)では危うく外国の植民地になりかけ、「箱館戦争」(WGJ)では共和国軍が奮闘し、あり得たかもしれない歴史を堪能しました。
前半戦終了時

<真っ暗闇の欧州末期戦アイテムを救え!~メジャーテーマの中のマイナー部門>
http://chiharakai2019.livedoor.blog/archives/19626258.html
 ハガキのブダベスト救出作戦こと「コンラート作戦」(同人)と以前にソロで書きためてあった「Berlin'45」(CMJ)の仮想戦シナリオで達成。今年は、リアル末期戦か?!
T6連合軍 市街地で突破DSC05877

<大戦後も続く、アジアの動乱!~朝鮮戦争・ヴェトナム戦争・アフガン紛争アイテム>
http://chiharakai2019.livedoor.blog/archives/19819182.html
 2月末から3月の例会に行けない時間を使って、ソロ演習した記録です。DPTの「釜山橋頭堡」と砲爆撃が尋常でない「仁川上陸作戦」(CMJ)、精密戦車戦「PATTON」(ツクダ)の大邱シナリオ、最新の戦車戦アイテム「Tanks+」(CMJ)の「極東のアラモ砦」と、朝鮮戦争70周年記念を飾ることができました。
T2UN

[記憶に残る対戦・ソロプレイ(アイテム)]

続いて、今年にプレイした対戦(またはソロ演習)で、記憶に残るベスト7を紹介します。

第1位 桶狭間合戦(WGJ)
 460周年記念ということで、春先にTommyさんと軽くはじめたところ、こいつが面白い!桶狭間を描いたアイテムでは、信長勢が不利なことが多いのですが、こちらでは史実での比較として、今川勢に攻勢義務を持たせています。CDSなので多勢でも一度に動ける部隊は限定されるため、義元本陣に信長隊が切り込むことが可能に。それを恐れてもたもたしていると、大高城、鳴海城の士気が落ちてゲーム的に敗北になるので、当初は今川勢が勝てず。そこで考えたのが、とにかく義元本隊が大高城に駆け込む義元高速突進作戦。一時はこれで決まりかと思われましたが、茨城会のstr会長が「挑発」による野戦強要作戦を編み出し、バランスはイーブンに。気がつけば、10連戦するほど、楽しい対戦でした。
1.桶狭間合戦

第2位 サイクロプス・アタック(ツクダ)
  ツクダユーザーのybsさんの呼びかけで対戦できた、ツクダ系の1stガンダムアイテム。コマンドコントロールに主眼を置いたルールを軸に射撃優先のアイテムですが、実はORG製だけあって、プレイ自体が楽しいんです。コマンドの読み合いから始まって、反応のチェック、命中後の被害判定に一喜一憂。北極ポートシナリオで、連合軍の数少ない指揮官が即死し、あっという間に一般兵が敗走したり、逆にアフリカ戦線では連邦軍の猛烈な火力でジオン軍が士気崩壊したり、バランスが傾いても、過程が楽しめるのがミソ。オリジナルで「ポケットの中の戦争」シナリオも完遂し、十二分に堪能しました。
2.CA

第3位 戦略級桶狭間(CMJ)
 CMJ誌連載の「茶筅マゲ戦記」で、ラブノブ会が作成・掲載したゲーム。2ユニットにマップは2へクスで、戦闘システムは「第三帝国」(AH)という、完全なネタなんですが、自作して茨城会に持ち込んだところ、なんと、こまいふさんとstr会長と「対戦」してしまいました。ニヤつきまくった、こまいふさんから「人生の残り時間を考えて、こんな手間をかけるか、考えるべきです」と「説諭」あり。プレイ用、予備、棺桶用(!)と、同アイテムを3つも持っているこまいふさんに、言われてもねぇ・・・。ついでに信長祭りと称して「茶筅髷双六」や「浮野の戦い」「萱津合戦」(CMJ)まで堪能してしまいました。
3.戦略級:桶狭間
3.浮野の戦い

第4位 The Rise of Blitzkrieg(Bonsai Games)
 中黒氏デザインのデッキ構築型カードドリブンのフランス戦役。エリア式のクウォーターサイズのマップに木製のトークンと見た目はドイツ系ですが、こんなフランス戦役の解釈があったか!3つある勝利条件のうち、1つがオープンで2つが秘匿(うち、使用するのは1つのみ)であり、ドイツ軍の初期配置も秘匿。逆に狙いがわかれば、連合軍でも対抗できます。ドイツ軍はいかにブラフをかけるか、連合軍はいずれにも対応できるようにしながら敵の意図を読み取るか、その丁々発止の駆け引きが楽しかったです。
4.TRoBk

第5位  三国志遊技(はなやま)
  花札大手のはなやまが制作した三国志キャンペーン。極彩色のマップに、個性豊かな武将カード、兵力を積み上げて視覚的にわかるようにしたトークンと、一見、ファミリーゲームチックですが、派手でまともな三国志です。武将の優越と作戦カードの使用が鍵で、大兵力があっという間に全滅したり、逆に寡兵で鉄壁の守りとなることも。ちなみにカードは任意で受け渡しができるので、誰かが勝利しそうになると、他が援護できるあたりもよし。大群で押し寄せた魏軍を、わずか数戦力の諸葛亮孔明が敗走させたのが、よい思い出です。
5.三国志遊戯

第6位 幕末維新始末(GJ)
 明治維新の1年前から始まり、軍事力と政治力を駆使して、政権を奪取または死守する、幕末維新キャンペーン。面白いのは、展開によっては一度も戦争が起こらず、明治維新を迎える可能性がある、あるいは、足の引っ張り合いで外国が介入してしまうことも。エンジョウさんと2戦して、一度目は外国の植民地となる憂き目に、2回目は大村益次郎と河合継之助の長岡決戦で勝負が決まって、無事に薩長政権が誕生しました。              
6.幕末維新始末

第7位 RAF(HJ)
 こちらも80周年記念のバトル・オブ・ブリテンで、航空撃滅戦を描いたアイテムです。ソロ専用なんですが、天候drとドイツ軍の作戦方針、カードを組み合わせたリプレイアビリティの高さは特筆ものです。プレイヤーは戦闘機集団を投入して爆撃を阻止するのですが、手元にある部隊をつい、投入したくなることを堪えて、敵の小規模部隊を有利な体勢で襲撃することが必要です。それでも、ドイツ軍の全力攻撃は破壊的で、晴天で3日も続くと、サドンデスになる恐れも。練習シナリオから始まり、中規模シナリオ、そしてキャンペーンまで完遂し、ゼレーベ作戦を阻止できました。
7.RAF

 戦国時代2つに幕末維新が1つと日本史が3点を占め、やっぱり入ったB級でした。それでも、WWⅡ作戦級が二つ(一つは航空撃滅戦ですが)というのは、褒めていいかも(誰が?!)。

[心に残るゲーマー交流と歴史探訪]

 今年も、番外編として、ゲムマ参加と歴史にちなんだ史跡や関連施設の訪問を話題にします。

<復活のゲムマ>
 
 中止続きだったゲムマが、秋に復活!ただし、入場制限ありで、かつ、休日出勤後の強行軍のため、都内にいたのは2時間程度。Bonsai GamesやTDFは撤収していましたが、え~ゲームさんやさいたまオフライン、ジブセイルスなどで、お仲間とご挨拶したり、新作を購入したり。プレイ時間がないときほど、購入してしまうのは、なぜ?!
KIMG0365

<祝、魅力度ランキング最下位脱出!茨城はいいところだぁ~!>

  勝手に茨城応援ということで、茨城会に参加した際にGo toを活用して密にならない歴史探訪に。11月は、土屋氏9万5千石の居城跡の亀城公園を周り、名所霞ヶ浦へ。
土浦城
 日本で2番目の広さながら、平均水深はわずかに4m(!)と知ってびっくり。北畠顕家や平将門も拝んだであろう霊峰筑波山が、よく見えました。
霊峰
 12月は、旧鹿島海軍航空隊のあった大山スロープへ。記念碑とともにおそらく旧軍の施設跡が残っており。かつては水上機が湖面に下ったとされるスロープは、今はマリンスポーツのための傾斜路に。
大山スロープ
ハンガー跡
 そのまま、江戸崎城(会津を追われた蘆名義広の居城)跡やかなりの空堀が残る神宮寺城(南北朝期の北畠氏が関与)跡を見て回り。最後は、初詣ならぬ晦日詣で鹿島神宮を参拝してきました。
江戸崎城跡
神宮寺城空堀
鹿島神宮

 コロナ感染症が第三波を迎え、猛威を振るっていますが、ワクチン供給も始まり、明るい展望が見え始めています。感染症とうまくつきあい、来年こそは、みなさまとお目にかかれるよう。辺境戦線ちはら会を、どうぞ、よろしくお願いします。

 今月のソロプレイ第7弾は、現代史アイテムから「パットン」(ツクダ)です。同名の戦車から取った戦闘級で、精密極まるタンクコンバットシリーズの一作です。WWⅡ以降の主力戦車や駆逐戦車、対戦車ミサイルまで登場します。ただ、現代陸戦戦闘級の本命だった「レオパルドⅡ」(ツクダ)に当時の最新MBTを組み込むため、「パットン」では、いわゆる第2世代までの戦車の収録となっています。
 今回の朝鮮戦争シナリオは、洛東江の戦いから「大邱の夜戦」です。釜山橋頭堡の要である大邱を巡る最後の激戦を描くもので、朝鮮人民軍はT34/85が、国連軍にはM26パーシング(とdrによってはM46)が登場します。
 このシナリオの特徴ですが、まず、登場戦車数がdrで決まります。国連軍は最大で8輛、最小で2輛(!)と、かなりの幅があります。平均は4.8輛なので、5台程度が使用できることになります。一方の朝鮮人民軍は、電撃戦の立役者T34/85が7-10輛登場します。平均は8台です。 
  機動力ではT34/85が若干、上ですが、主砲の能力は国連軍が圧倒的です。両軍とも高速徹甲弾(HVAP:High Velocity Armor Piercing)を使用できますが、国連軍のHVAPは5/6以上の確率で敵の装甲を貫通します。一方の朝鮮人民軍は、至近距離以外では敵を撃破できる確率は1/6強程度です。
 もう一つの特徴は、タイトル通り、夜戦であること。両軍とも1d6して距離以下が出ると視認できます。つまり、300m以下でなければ、敵を発見できず、確率的には150-200mの砲撃戦が起こりやすくなっています。かなりの近距離戦といってもよいでしょう。
 ただし、国連軍には各戦車に2発の照明弾が用意されており、平均で10へクス程度に発射でき、3-4へクス以内の敵をあぶり出します。敵のダミーを暴露するとともに、通常の夜戦距離(300m以下)に入る前に、国連軍が先制射撃を行えます。
 よって、数で劣る国連軍の作戦は、装甲貫通力に±2が得られる丘に陣取り、迎撃をすることになります。敵が中距離(10へクス以内)に近づいた時点で、照明弾で部隊規模を明らかにします。夜戦交戦距離に入る直前に照明弾照射による先制射撃を実施し、あとは優秀な砲撃力を生かして、敵部隊の撃破を狙います。5台以上の主力戦車がいるならば、1-2輛は予備として拘置し、敵の主力を見極めて増援とします。
 数では勝るものの、砲撃戦ではかなわない朝鮮人民軍は、ダミーを使用したブラフで左右両翼またはいずれかからの突破を狙うことになります。基本は行進間射撃になるので、命中率は非常に低いですが、数を生かした集中射撃で少ない敵戦車を撃破できれば、「負けない公算」が大きくなります。そう、朝鮮人民軍の勝利条件は、敵の全滅か、2/3以上の突破と、まず、達成不可能なので、3輛以上の突破による引き分けを狙います。

T0
 セットアップですが、以下のようになりました。
 国連軍:M26×5
 朝鮮人民軍:T34/85 ×9
 国連軍は上記の作戦通り、見通しの悪い左翼に2輛、中央に1輛、右翼に1輛を配置します。最後の1輛は、中央の交差点に予備として拘置します。
T0 国連軍
 一方の朝鮮人民軍は、左翼に4輛、右翼に5輛を配置します。本命は、両翼の実車輌とほぼ同数の配置をしたダミーです。今回は、先にダミーのスタックを突進させ、敵の照明弾の消耗を狙います。当然、残ったのが実車輌になりますが、うまく照明弾を使わせることができれば、夜戦距離前の捕捉を回避でき、近距離の砲撃戦で数少ない敵を撃破できる可能性が高まります。デメリットとしては、突破へのスケジュールがギリギリになりますが、敵の対応も遅れるはずなので、綿密に計算して盤外突破が間に合うようにします。
T0 NKPA
 第1ターン、事前計画通り、朝鮮人民軍が動き出します。今のところ、左右どちらが主力かあるいはダミーかは不明のため、国連軍は偵察のために左翼の1輛を、西盤端に向かわせます。両軍ともじりじりと前進を続け、第1ターンが終了します。
T1F6
 第2ターンの第2フェイズ、国連軍の偵察隊が左翼盤端付近に到着します。闇夜の中、かすかに聞こえてくる機械音に耳を澄まし、照明弾を上げるタイミングを待ちます。
T2F2
 第5フェイズ、敵との距離が500mを切った時点で、照明弾を発射。しかし、これが不発となり(よりによって1!)、状況は不明のまま。
T2F5
 まもなく、通常の視認距離内に入る直前、第6フェイズ、もう一度、照明弾を発射します。これは成功となり、敵部隊の中央で炸裂し、周囲を明るく照らし出します。結果、6輛がダミーと判明。ちょうど、丘陵上を移動していた1輛のみが視認されます。
 第3ターン、これで左翼は最大でも4輛ということがわかったので、国連軍は中央の予備1輛を右翼に向かわせます。
T3F1 左翼は丘に撤収開始、右翼へ増援
 第2フェイズ、接近してくる敵に対し、国連軍の右翼の1輛が照明弾を発射します。これは成功したものの行動が低すぎて、周囲2へクスのみを照らします。それでも先頭の車両らしきものがダミーと判明します。
T3F2 右翼に照明弾
 これで残りの車両がほぼ本物とわかったので、敵の接近を待って再度、照明弾を発射。これが効果的に打ち上がり、全ての敵車輌を照らし出します。最も前方のT34までの距離は400mだったので、国連軍のパーシング04号車がこの夜戦初の砲撃を実行します。が、惜しくも外れ。中央から増援の05号車は、敵を上方から狙い撃たんと、丘に繋がる斜面を登り始めます。
T3F5 UNが発砲も、惜しくも外れ
 第6フェイズ、なおもT34は前進。国連軍の04号車は必死に次弾を装填します。一方、中央部はダミーの1輛が微妙な距離を保ちながら、前進をしてきます。この車輌が本物ならば、道路を使用する国連軍車輌の側面を撃てることになるので、正体判明のため、照明弾を打ち上げますが、これがまた、1で不発に。
 第4ターンの第1フェイズ、国連軍は貴重な照明弾を再び、中央部に発射しますが、ああ、これもまた、1に!6発の照明弾を打ち上げて、3発が不発で、1発が低すぎて効果薄とは。史実通り、WWⅡの在庫で火薬が湿っていたのか?!
T4F1 中央の照明弾が失敗
 そうこうするうちに、右翼では敵戦車との距離が200m以内に。闇を通して響いてくるキャタピラ音に耳を澄ませますが、発見できたのはお互いに右中央の丘陵に登った1両ずつのみ。もとより、低命中率は覚悟の上で、一発でも多く撃って確率論的な命中に期待する朝鮮人民軍の08号車が、250mの距離で射撃を開始しますが、これは当然のごとくはずれに。
 第3フェイズ、近距離に入った両軍は闇の中で必死に照準を合わせようとしますが、発見できたのは、丘上の国連軍05号車と先頭のT34の09号車のみ。敵を発見した朝鮮人民軍は、先頭以外の3輛の砲塔を旋回させると、一斉射撃します。行進間射撃のため、マイナス修整(-4)が強かったのですが、敵が側面を曝していたのが幸いし、1発が命中!これが車体に突き刺さり、高度による修整を無視して、撃破・炎上させます。
T4F4 M26の側面に命中、撃破!
 一方、国連軍は04号車が150mの近距離で09号車を射撃しますが、60%以上の命中率にも関わらず、失敗!ちなみに、国連軍は照明弾を上げていたのですが、なんと4回目の不発に。これにより、05号車が射撃できなかったのも、痛い。
T4F3 予備のM26が丘を駆け上がる
 第5フェイズ、今度は先頭をひた走ってきたT34の09号車が、国連軍の04号車に発砲します。これが車体下部に命中したものの、高度効果もあって装甲に弾かれます。間一髪!この危機に、国連軍は中央の01号車を発進させると、1輛しかいない右翼に向かわせます。
 一方、左翼ではダミーのフリをしてきた4輛のT34が、国連軍の視界内に。十分に意識を集中していた戦車兵がこれを発見し、先頭のT34に発砲。上方からの射撃効果もあって、高性能のHVAP弾が易々と敵戦車の装甲を貫きます。燃料に引火したため、火災が発生します。
 第6フェイズ、この火災で照らし出されたT34に対して、中央のM26が400mの距離で射撃を実行。これが、車体側面に吸い込まれ、撃破!2両目の撃破となります。
 一方、右翼では集結をした4輛が、丘の上に向かって再び、突進を始めます。これに対し、04号車が100mの至近距離で三度目の射撃をしますが・・・まさかの外れ。ただでさえ、数の少ない国連軍が、射撃戦で優位に立てないとは、厳しい!04号車は乱戦を避けるため、一時的に後退します。
T4F6 左翼は撃破、右翼は100mの至近で外す
 第5ターン、燃え上がる2輛の残骸に接近することは危険、と判断した朝鮮人民軍の左翼部隊は、闇夜に紛れるべく、一時的に後退します。これを逃がさじと、国連軍は照明弾を打ち上げて射撃を行いましたが、距離があったことと敵が急発進(急後退)をしたため、命中せず。国連軍は左翼の脅威は大幅に減少したと考え、中央の01号車に続き、もう1輛の03号車を旋回させ、右翼に向かわせます。
T5F2 右翼のT34は一時後退
  第3フェイズ、右翼の危機が高まります。丘を駆け上ったT34は、後退中の敵の追いつくと零距離からの行進間射撃を試みます。確率は50%を切っていましたが、1発を命中させます。車体側面に食い込んだ砲弾が装甲を食い破り、04号車を破壊してしまいます。04号車も同じく零距離射撃で、09号車についに命中弾を出し、装甲を貫通しましたが・・・まさかの損害なし(損害チェックで11!)左翼で旋回中の03号車も長距離射撃を行いましたが、こちらは外れ。結局、右翼は有利な射撃を悉く外し、敵に肉迫されて全滅します。
T5F3 左翼で両軍が零距離射撃も・・・
 それでも、炎上した国連軍車輌が敵を照らし出したので、左翼から再び、中距離射撃を実施します。こちらは7以下で命中でしたが、外れに。
 当初は直進のまま、突破を考えていた右翼の朝鮮人民軍ですが、距離はあっても国連軍の射撃は危険と判断し、後続の2輛は旋回して、一旦、丘から降りることに。
 第6ターン、逃げる右翼の朝鮮人民軍を猛スピードで追いかけた01号車が、ついに丘に登って捕捉します。距離はわずかに200m。朝鮮人民軍は闇に紛れて逃げるか、数の優位で迎え撃つか、迷いましたが、近距離での砲撃戦なら分があると判断し、車体を旋回させて、迎撃態勢を取ります。すかさず、2輛で発砲するも、機動の影響を受けて外れとなります。
 第3フェイズ、丘を登り切った01号車が、側面を曝しているT34の09号車を捕捉します。行進間射撃でしたが目標が大きかったため(側面の+2修整)、見事に命中!これを撃破します。右翼の丘陵にいるのは、ともに1輛ずつに。どちらが先に命中させるか、の一騎打ちに。
T6F3 1号車が09を撃破!
 第4フェイズ、再装填を終えたT34の07号車が乾坤一擲の反撃を行いましたが、これが外れに。すると、第5フェイズ、今度は01号車が再装填をして発射。ともに行進間射撃の闇夜の150m射撃でしたが、見事に命中。必殺のHVAP弾が砲塔基部に突き刺さり、07号車を撃破します。小隊長の乗る01号車は、延べ3輛撃破です。
 一方、右翼では迂回を終えたT34の2輛が、再び突破に向けて前進を開始します。視界ギリギリの300mで丘にいるM26を発見した2輛が発砲しますが、命中値は3以下のため、ともに外れとなります。
T6F5 炎に浮かび上がった07も撃破!
 第6フェイズに、今度は02号車が接近する敵の発見に成功します。万全の停止状態から放たれた一発は、敵の1輛に命中し、これを撃破します。
T6F6
 終盤となった第7ターン、燃え上がる僚車の脇をすり抜けて、突破を狙ったT34の04号車でしたが、フル稼働のエンジン音を聞きつけた国連軍が発砲。こちらも狙い違わず、車体側面を貫通し、連続撃破となります。殊勲の02号車は、これで延べ3輛を撃破です。 朝鮮人民軍の車輌は、残り3輛に。丘の麓を迂回した右翼の2輛は突破確実ですが、撤退援護だったはずの中央の1輛が突破できるかが焦点に。
T7F3
 両軍とも、中央の南北に貫く道路を目指して、移動を開始します。いつ敵に遭遇するか緊張の中、時折、姿が見える敵に発砲し合うもの命中弾はなし。時間だけが過ぎていきます。
T7F5
 迎えた最終の第8ターン、接近するM26 の01号車とT34の08号車が150mの近距離に近づきますが、雲が月明かりを隠したため、発見できず。と、左翼の丘陵に陣取った03号車がエンジン音だけを頼りに、08号車に射撃を行います。いわゆる盲目撃ちでしたが、敵が側面を曝していたため、命中!上方からの高度効果も重なって、撃破。この瞬間、国連軍の勝利が確定しました。その後、T34の2輛が闇に紛れて南端から突破し、ゲームエンドに。
T8F1
 今回、照明弾の不発と国連軍のdrの偏りにより、接戦となりましたが、最後は国連軍が地力を発揮し、かろうじて勝利となりました。史実ではワンサイドゲームでしたが、闇夜、不確実な照明弾、ダミーといった要素がよい雰囲気を出していたと思います。
終了時

 今月のソロプレイ第6弾は、今年が70周年となる「TANKS+」(CMJ)の朝鮮戦争シナリオです。「極東のアラモ砦」という、題名から釜山橋頭堡での戦車戦と思われます。
 当然、国連軍が防御側であり、丘の上にある二つの村を守り切るか、一定数の敵を撃破すれば、勝利です。ただし、兵力はM26が2両とM24が1両、4個分隊の歩兵のみ。対する北朝鮮軍は、12両のT34/85と8個分隊の歩兵と、AFVで4倍、歩兵で2倍と兵力差は圧倒的です。
 戦車性能は、国連軍が有利とは言え、接近戦ではT34でも十分にM26の装甲を打ち抜けます。数を生かしたソ連軍が至近距離からラッシュを掛けると、その名の通り、「アラモ砦」になる可能性が高いです。
 セットアップですが、国連軍は地形効果が使用できる丘の上の村に、主力戦車を歩兵とのコンバインドアームで配置します。

T0
 第1ターン、北朝鮮軍はタンクデザントを先頭に、丘に向けて突進します。国連軍は増援のdrをするも到着せず。
T1
 第2ターン、北朝鮮軍は数に物を言わせて、丘を駆け上がり、VP地点に接近します。北朝鮮軍の前進射撃の確率は低いため、国連軍はあえてdr修整のつく、防御射撃をせず。それでもT34の数を生かした飽和攻撃により、1発が命中し、M26の1両が撃破されます。
T2NK
 国連軍ターンに、増援要請をしますが、到着せず。生き残ったM26と歩兵で至近距離から準備射撃を行い、T34/85を3両撃破します。
T2UN
 第3ターン、北朝鮮軍は足を止めて、国連軍に猛烈な射撃を浴びせます。8両及び歩兵の準備射撃と前進射撃により、国連軍のAFVは全滅し、歩兵2個分隊を残すのみになります。
T4NK
 ここは是が非でも増援が欲しい国連軍でしたが、ああ、無情にも援軍はなし。それでも、村に立て籠もる歩兵がバズーカで、戦車を攻撃し、2両を撃破します。
T3UN
 が、これが限界でした。第4ターン、北朝鮮軍は圧倒的な兵力差で準備射撃を行い、さらに敵1個分隊を撃破します。そこへ北朝鮮軍の歩兵が突撃し、1個分隊の犠牲と引き替えに、最後の国連軍歩兵を殲滅します。
 この瞬間、2カ所のVP地点を確保した北朝鮮軍の勝利となりました。
T4NK
 う~ん、東部戦線シナリオの「エレファント」と同様に、この兵力だとなるようにしかならないシナリオかしら。丘の稜線で臨機射撃を行う手もやってみましたが、30%程度の増援drが成功しないと、やはり、北朝鮮軍の物量に呑み込まれます。まあ、唯一の朝鮮戦争シナリオということで、プレイしたことに意味があると考えましょう(笑い)。
 なお、この記事を持って、現代戦(アジア戦域)ジャンルのプレイ済みが2割を超えました。そちらも更新しますのでご覧ください。

大戦後も続く、アジアの動乱!~朝鮮戦争・ヴェトナム戦争・アフガン紛争アイテム
http://chiharakai2019.livedoor.blog/archives/19819182.html

↑このページのトップヘ